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MILEAGE SIM のマイル獲得効率を徹底検証

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デスク上のiphone
すでにご存知の方も多いかと思いますが、So-netから「MILEAGE SIM(マイレージSIM)」が発売されました。

MILAGE SIMは格安SIMの一種ですが、その名前からも分かるようにマイル(ANAマイル)を貯めることができます。格安SIMは3大キャリアからの脱却方法として世の中に着実に浸透してきていますし、陸マイラーとしては無視できない存在ですよね。

果たしてMILEAGE SIMの実力はどの程度のものなのでしょうか。

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MILEAGE SIMの料金プラン

 

プラン名 3.5G/month 7.5G/month
通信速度(下り/上り) 300Mbps/50Mbps 300Mbps/50Mbps
月間容量 3.5G 7.5G
データ専用プラン
月額料金
1,100円 2,100円
SMS機能付プラン
月額料金
1,240円 2,240円
音声機能付プラン
月額料金
1,800円 2,800円
基本マイル 20マイル/月
残パケット容量
マイル交換レート
300MBにつき10マイル

 

MILAGE SIMには「3.5G/month」と「7.5G/month」の2つの料金プランがあります。

最安のプランは「3.5G/month」のデータ専用プランで、月額料金は1,100円です。IIJmio、NifMo、mineo等の他のMVNOでは3GBのプランが約900円ですから、1月あたりの容量が500MB増で200円しか変わりません。MILAGE SIMは、ANAマイルの還元を抜きにしてもそこそこお得な価格設定だと思います。

音声機能付きMILEAGE SIMを契約する場合、サービス開始日から12カ月後の月の末日までに解約してしまうと、違約金5,200円(税抜)が発生します。いわゆる一年縛りというやつです。データ専用プランであれば違約金は発生しません。

一方、通信速度については300Mbps/50Mbpsという数字を見る限り問題なさそうです。ただし、混雑する状況では他のMVNOと同様に通信速度は下がるはずなので、その辺りの細かい条件については実際に使ってみないと分からない部分ではあります。

また、MILAGE SIMには直近3日の通信量に応じた通信速度制限があります。「3.5G/month」プランの場合3日で420MB、「7.5G/month」プランの場合3日で840MBに達した場合、当日の23時59分までの通信速度が200Kbpsに制限されてしまいます。通常のネット閲覧程度なら大丈夫でしょうが、Youtube等で動画を見るという方には厳しい条件かもしれません。

MILEAGE SIMで獲得できるANAマイル

MILAGE SIMを利用した場合、基本マイルとして毎月20マイルを獲得できます。これだけだと、毎月40円相当のANAマイルが還元されるだけですのでお得感はそこまでありません。

しかし、MILAGE SIMの最大の特徴は、余った通信量に応じてANAマイルが貰える点です。具体的には、余った通信量300MBごとに10マイルが貰えます。

つまり、MILAGE SIMでANAマイルを貯めようとする場合には、どれだけ通信量を余らせるかがポイントになります。そう考えると、MILAGE SIMは、メイン利用よりサブ利用に適したSIMであると言えそうです。最近はSIMカードをを2つ以上持つ人達も増えているみたいですし、需要はあるでしょう。

グローバルなスマートフォン

では、具体的にどの程度のマイルが還元されるのでしょうか。料金が最安の「3.5G/month」のデータ専用プランを例に計算してみましょう。

「3.5G/month」プランの場合、1月あたり1024×3.5=3584MB使えます。よって、通信量に応じて還元されるANAマイルは最大でも110マイル(余り通信量3300MB)となり、1月あたりの通信量を284MB以内に抑えれば実現できます。

この場合、基本マイル(20マイル)との合計で130マイル=260円相当が還元されることになるので、実質的な料金は1,100-260=840円となります。結構安くなったようにも見えますが、284MBしか使用していないのに840円と考えると少し高いですね。

では、「7.5G/month」のプランではどうでしょうか。

「7.5G/month」プランの場合、1月あたり1024×7.5=7680MB使えます。よって、通信量に応じて還元されるANAマイルは最大で250マイル(余り通信量7500MB)となり、1月あたりの通信量を180MB以内に抑えれば実現できます。

この場合、基本マイル(20マイル)との合計で270マイル=540円相当が還元されることになるので、実質的な料金は2,100-540=1,560円となります。180MBしか利用していないのに1,560円なのですから、「3.5G/month」プランと比べるとさらに割高です。

どうやらMILAGE SIMは、意図的に通信量を余らせてANAマイルを稼ごうとするのには向いていないようです。通信量が抑えられるのであれば、はじめから他社の通信量が少ないプラン(例えばNifMoの1GBで640円のプラン)を利用した方お得です。

MILAGE SIMを販売するSo-netは、通信量が500MB以下であれば0円で利用できる革新的なSIMカード「0 SIM」も提供しています。通信量を少なくする前提であれば、断然「0 SIM」の方が有利です。

MILEAGE SIMの有効な使い方

それでは、MILAGE SIMがまったくもって使えないかというと、そうでもありません。料金プランのところで説明したように、MILAGE SIMの料金は、ANAマイルの還元を抜きにして考えてもお得です。ですから、通信量を余らせることは考えずに普通に使ってしまえばよいのです。

通信量は毎月変動しますから、ギリギリになってしまう月もあれば、かなり余ってしまう月もあるでしょう。そういう場合に、余った通信量が無駄にならず、ANAマイルとして還元されると考えれば、それなりにお得感があるのではないかと思います。

MILAGE SIMを使って、積極的にANAマイルを稼ごうと考えてはいけません。マイルがおまけに付いてくる程度に考えておくのがよいでしょう。それでも、少しずつANAマイルが貯まることにはなるのですから、陸マイラーにとってはそれなりに意義があると思います。

ソラチカルートで大量のANAマイルを貯めるのもよいですが、小銭を貯金するがのごとくANAマイルをコツコツ貯めるのも陸マイラーの楽しみ方の1つだと個人的には思います。

【新ソラチカルート】誰でもできる年間20万マイルを貯める方法とは<LINEルート対応最新版>
2018年4月、ソラチカルートの一部変更により、マイルの貯め方が変わりました。世間では改悪と言われていますが、マイルを貯めるのに最も効率的な方法は、いまだにソラチカルートです。少し複雑になってしまいましたが、ソラチカルートを使えば、初心者でも年間21万6,000マイルを貯められるという事実は変わっていません。今からマイルを貯め始めたとしても、驚くほど簡単にビジネスクラスやファーストクラスで海外旅行に行くことができます。

MILEAGE SIMの初期費用

ここまでは月額利用料金について説明してきましたが、MILAGE SIMを利用する場合、他の格安SIMと同様に初期費用(SIMカードの購入費用)が必要になります。

公式サイトの情報によれば、MILAGE SIMを販売しているのは、現時点で以下の3箇所しかありません。

  • ANA ショッピング A-Style
  • ヤマダ電機(ヤマダウェブコム)
  • ヨドバシカメラ(ヨドバシ.com)

販売価格はいずれも3,240円(税込)で変わりませんが、還元ポイントには違いがあります。

ANAショッピングでは、ANAカード決済で5%引き(3,078円)になり、さらに32マイル(64円相当)が獲得できます。実質的な購入費用は3,014円です。

ヤマダウェブコムでは、ヤマダポイント(1ポイント=1円)が33ポイント還元されるので、実質的な購入費用は3,207円です。

ヨドバシ.comでは、ゴールドポイント(1ポイント=1円)が324ポイント還元されるので、実質的な購入費用は2,916円です。

つまり、一番お得にMILAGE SIMを手に入れるには、ヨドバシ.comを利用すればよいことになります。ただし、普段ヨドバシカメラを利用しないのでポイントが無駄になってしまうという方は、ANAショッピングを利用する方がよいでしょう。

なお、MILAGE SIMに入会すると、入会ボーナスマイルとして250マイル貰えます。MILAGE SIMの初期費用は上記の通り約3,000円ですが、ボーナスマイル250マイル(500円相当)を差し引くと、2,500円程度だと考えることができます。

また、MILAGE SIMは全プランで月額料金(データ通信料)が初月無料です。実質的な初期費用はさらに下がると考えることもできますね。

月額料金が無料となる初月については、余った通信量に応じたマイル還元の対象外となってしまいます。利用開始初月だけは、通信量を余らせるともったいないことになりますので気をつけてください。

(追記)公式HPからの申込みも開始されたようです。料金体系や各種条件は変更される可能性があるため、要チェックです⇓

⇒MILEAGESIM公式ページ

MILEAGE SIMに対する個人的な購買意欲

MILAGE SIMは月額料金に関しては他のMVNOと比べても遜色なく、陸マイラーにとっては魅力的です。しかしながら、初期費用については他のMVNOよりも高めです。

他のMVNOでも通常の初期費用はだいたい3,000円程度なのですが、AMAZONを利用すると安く買えてしまうことが多いのです。下記のように1,000円以下で変えてしまうことも珍しくありません。

他のSIMカードとの初期費用の差まで考慮すると、私は現段階でMILEAGE SIMを使ってみようとはあまり思いません。いくらANAマイルが貯まると言っても、結果的にお得感がだいぶ薄れてしまいます。

ちなみに、IIJmioについては、ANAマイレージモール経由という条件がつきますが、新規契約時と毎月の利用でANAマイルを貰えます。

  • 新規契約時 200マイル(2016/04/07〜2016/06/29は期間限定で500マイル)
  • ミニマムスタートプラン 3GB(月額1,600円) 毎月9マイル
  • ライトスタートプラン 5GB(月額2,220円) 毎月15マイル
  • ファミリーシェアプラン 10GB(月額3,260円) 毎月25マイル

パケット通信量が余らない前提で考えると、IIJmioとMILEAGE SIMの差はそこまで大きくありません。IIJmioは通信速度の安定性に定評のあるMVNOですから、こちらを選択するのもありですね。

マイル獲得を気にしない場合のオススメを挙げるとすれば、個人的にはmineoですね。

割引キャンペーンを定期的に開催しているので、実質的な費用はほかと比べてかなり安い方だと思います。Docomoとauの端末のいずれにも対応しているので、今使っている携帯をそのまま利用しやすいというのも大きなメリットですね。

MILEAGE SIMの買い時

個人的には欲しい時が買い時だとは思いますが、やはり少しでもお得に買いたいという気持ちも分かります。

格安SIMについては、新規申込時にポイントサイトの還元を受けられることもありますので、それを活用するのが最も簡単な節約方法でしょう。

ポイントサイトで稼いだポイントもマイルに交換できるので効率的です。

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ちなみに、発売開始当初はポイントサイトでの取扱がなかったようですが、2017年2月時点では、GポイントやGetmoney!でポイント還元が受けられるようです。

ただし、現時点での還元額はそこまで高額ではないため、もう少し額が上がるタイミングを待ってみるのもよいかもしれません。

夫のマイルマイレージ
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この記事を書いた人
理系マイラー

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