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フランス旅行記8:ジヴェルニー モネの家探訪。睡蓮の池と素敵な庭園を満喫しました

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印象派を代表するフランスの画家クロード・モネ。

そのモネが晩年を過ごした邸宅が、フランスのパリ郊外ジヴェルニーに残されています。

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家の周辺には、色とりどりの花が咲く素敵な庭園が広がり、モネの代表作である「睡蓮」のモデルにもなった池もあります。

パリから電車で簡単に行くことができますし、ガイド付きのツアーもたくさんあるようですのでフランス観光の1つとしてオススメです。

以下では、実際に私がモネの家を訪れた時の様子を詳しくご紹介していきます。

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見頃は夏!モネが暮らしたジヴェルニー

モネの家は、春・夏・秋の3シーズン(3月から11月頃まで)開放されています。

冬を除けばいつでも訪れることができますが、やはり見頃は初夏~夏です。この時期なら、庭園にある色鮮やかな花々はもちろん、モネの絵で有名な睡蓮もベストシーズンです。

モネの庭

チケット所持者専用入口から入ると、モネの庭の南西端に出ます。

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前回の記事でご紹介した通り、入口は2箇所ありますが、今回はチケット所持者専用入口から入る場合をご紹介します(正門入口から入ると、モネの家のすぐ近くに出ます)。

モネの庭には、バラにひまわり、ダリア、サルビア、ゆり…多種多様な花々が咲き乱れています。

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雑草も結構無造作に生い茂っていたりするのですが、庭全体で見ると、なんだか様になっているんですよね~。

秩序を重んじる日本庭園とはまた違った魅力があります。

愛らしいモネの家

正面に見えるのが、モネの暮らしていた家です。

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ピンクの外壁に緑の窓枠。

ゼラニウムやマーガレットがよく似合う、とっても可愛いお家です。

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お昼に近づくに連れてどんどん混み合ってきますので、さっそく家の中に入ってみましょう。

モネが愛した日本文化

家の中に入ってすぐ、壁一面に飾られているのは日本の浮世絵の数々。

パリ万博(1855年)の出展を機に、ヨーロッパ全域に「ジャポニスム」と呼ばれる日本ブームが訪れました。浮世絵は、今日印象派と呼ばれている多くの画家に多大な影響を与えたと言われています。クロード・モネも、もちろんその一人。

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遠い昔、遠い異国で、こんなふうに日本の文化を愛してくれた人がいたんだなと思わず嬉しくなりました。

リビングには大きな窓があり、とっても開放感があります。部屋にいながらにして緑を楽しめるお部屋、憧れなんですよね~。

大分由布院の喫茶店「天井桟敷」を彷彿させる雰囲気でした。

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もう一方の窓辺には蘭の花が飾られ、色とりどりの庭を臨むことが出来ます。

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時間がゆったりと流れていて、ここで暮らせたら幸せだろうな~としばし日常を忘れて浸っていました。

壁の全面に所狭しとモネの作品が飾られ、オルセー美術館にあった「日傘の女」も同じように向かい合わせて展示されています。これらはレプリカとのこと。

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レースのカーテンも可愛い!子供の頃憧れた、ヨーロッパのイメージそのままです。

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2階からは庭を一望できます。

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とってもかわいいキッチン

モネのお家の中で、ひときわ素敵だったのが台所です。

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絵本や古いドールハウスから飛び出てきたような、何もかもが可愛いキッチンでした。

きっとたくさんの美味しいお料理が作られたんでしょうね。

睡蓮誕生の地「水の庭」

お馴染み名作「睡蓮」が生まれた「水の庭」は、地下道を通って道路を挟んだ反対側にあります。

地図で見ると、こんな位置関係です。

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私たちは最初に庭を通って家まで行ってしまいましたが、最後に寄るであろうお土産屋さんと出口がモネの庭側にあるので、モネの池⇒モネの庭⇒モネの家という順番で周ると無駄がなさそうです(チケット保持者入口から入る場合)。

睡蓮の池に続く地下道の入口はこんな感じ。

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右手に見えるドアがチケット保持者入口(ここからは退場できません)、左手の階段が池へ続く道です。入口からは生け垣で階段が見えにくいため、すっかり見落としてしまいました。

睡蓮の池に続く地下道

地下道はこんな感じでした。家と同じ、ピンクとグリーンの組み合わせです。

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階段を上がると、かなり立派な竹がそびえていて、個人宅の庭とは思えません。

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ぐる~っと水路沿いに進みます。

小道も可愛い。竹垣に日本を感じますね。

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しばらく行くと、睡蓮の咲く池が現れました。

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手前に小さな白い睡蓮が写っているのが見えますでしょうか。

想像していたよりも小さく可憐な花で、写真では見難いかと思いますが、池全体にぽつりぽつりと慎ましやかに咲いていました。

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奥にはあの太鼓橋がかかっています。

自分がここに立つ日が来るなんて、本当に夢のよう。

観光客が多いため、絵画そのままの静寂にひたるのは難しいかもしれませんが、皆さん総じて静かに楽しんでいたように思います。

ではでは、ぐるりと池を一周して、出口を目指します。

おみやげ屋さんも充実

モネの家の東側にある出口付近には、お手洗いとおみやげ屋さんがあります。

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モネの絵画を模したグッズが勢揃い。

絵画のレプリカはもちろんのこと、文房具やシャツ・スカーフなどの衣料品、カップ&ソーサーにマグカップと、考えつく限り様々なグッズが所狭しと並んでいました。

せっかく来たので、私は小さな絵を2枚購入しました。A4くらいのサイズで、1枚4.5ユーロ。手頃でかさばらず、いい思い出にもなっておすすめです。

出口はこのおみやげ屋さんを通過した先にあります。よくあるミュージアム形式ですね。

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退場すると、そこは正門入口でした。

チケットを持っていない人はここに並ぶ必要があります。この時、10時30分ごろでしたが、15人位並んでいたでしょうか。

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チケットはオンラインショップの他、パリ市内の美術館でもコンビチケットとして購入することも出来ます。(+オランジュリー美術館18.50ユーロ、+マルモッタン美術館20.50ユーロ)。

午後になるともっと列が伸びるので、出来れば事前に購入しておいた方がベターです。

モネの家周辺の敷地はかなり広いため、歩きやすい靴で&人が少なめの午前中に行くことをおすすめします。

午前のうちに帰途へ

それではバス停へ行きましょう…とその時、毎度おなじみの思わぬトラブル発生。

前回の記事でもちょっぴり触れましたが、駅へのシャトルバスの本数が予想外に少なく、電車に間に合うようなバスがないことに、ここでようやく気づきました…。

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このとき10時45分くらいだったのですが、次便は1時間以上も後の11時55分発(時刻表右側中段)。

帰りは12時3分発の電車のチケットをすでに購入しておいたのですが、11時55発のバスではどう頑張っても間に合いそうにありません。

ひとまずバス停へ

バス停まで行ってみたのですが、ツアーバスばかりでトラムもタクシーもいません。

バスの時刻表の下にタクシー会社の電話番号があったのでかけてみるも、フランス語の謎のメッセージが流れるばかりでつながらず。

さて。これはどうしたものかと思っていると、インフォメーション関係者と思われる男性がいたので、ダメモトで相談してみることに。

するとその方、親切にも自分の電話でタクシー会社に電話して、車をよこすよう頼んでくれました!でも来るのは45分後の11時30分という、有名観光地のわりには非常にシビアなタクシー事情…。

それでも電車出発の15分前には駅に着けるだろうと、大人しくタクシーを待つことにしました。

タクシーが来ない…

途中、同じ電車に乗るというインド人カップルがやってきて相乗りを頼まれ、世間話なんてしつつ、これも旅の醍醐味だよね~なんてのんきに構えていたら…

あれ?待てど暮らせど一向にタクシーが来ない。

カップルとも電車乗れるかな??とお互い心配しつつ考えあぐねているうちに、さらに15分経過。もう今すぐタクシーに乗れても、間に合うかわからない状態になってしまい…。

なんと結局、そのままタクシーは来ずじまいで、11時55分発のバスがやって来ました。

何らかの事情で遅れていたのか、それとも間違えて別の人を拾っていってしまったのか、定かではありませんが、うーん、待っていた場所が悪かったんでしょうか…。

バス停まで戻らず、モネの家近くにあるインフォメーションでタクシーを依頼して待つべきだったのかもしれません。といっても後の祭り。

電車のチケットは出発時間までにキャンセルできれば、多少なりとも返金されるはずだったのですが、間の悪いことにWi-Fiが圏外になってしまって手続きできず、3人分のチケットを無駄にしてしまいました(涙)。

けちって3GのWi-Fiにしたのがいけなかったのかなぁ…。

往路で買ってしまっていたバスの復路分チケットを無駄にせず済んだのが、せめてもの救いでしょうか。

新しいチケットの手配

そんなわけで、ジヴェルニー駅に戻ってきました。往路では結構遅れていたのに、復路はばっちり定刻で出発した模様。間が悪いことこの上なし…!

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インド人カップルは、「なんとか差額無しで振り変えてもらえないか聞いてみる!」と窓口のお姉さんに果敢に突撃。そして撃沈…。

私も念のため「なんとかなリません…よね~。」と聞いてみましたが、やっぱり返事は「ゴメンネ~」でした。

しょうがないので3人分チケット買い直し。そして次の便は殆ど3時間後の14時53分発…(涙涙)。

インド人カップルは乗り継ぎ便でパリに帰るということで、ここでお別れです。

乗り継ぎだと、ちょっぴり運賃が高い分、直行便に比べて1時間ほど早くパリに帰れますが、うまく接続できなかったりすると面倒すぎる(経験則)ので、私たちは直行便一択でした。

駅でお昼ごはん

ヴェルノン=ジヴェルニー駅周辺には何にもなく、もう歩きまわる体力も気力もないので、駅前にあったお店に何かテイクアウトできるものがないか聞きに行きました。

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すると、素朴な感じの若い女性と、すっごく無口なおじさまがいて、なんでも包んでくれるとのこと。

ハンバーガーをお願いすることにしました。一人分9.5ユーロ。

女性の方は一生懸命英語で話そうとしてくれて、おじさんは一言も発しなかったけど、頼もしく「何でもやるよ」とジェスチャーしてくれて、なんだか人の優しさが染みました…。

地元の人がくつろぐカフェも、ただの観光では味わえない雰囲気で、電車に乗り遅れたことにも意味があったのかも、なんて思えてきました。旅は一期一会ですね。

10分ほど待って、駅で待っていた夫と義母に、包んでもらったハンバーガーを配達!

じゃーん。手作り感満載の包装もなかなかいいでしょう?

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これ、写真だと大きさがわかりにくいと思いますが、かなり大きなお皿なんです。

直径25cm位でしょうか。ハンバーガーも15cmはあったように思います。

味はそんなに期待していませんでしたが、お肉がしっかりしていて思いの外美味しかったです。特にポテト!今まで食べた中で一番美味しかったかも。あまりお芋が好きでない夫も絶賛していました。

最初値段を聞いたとき、9.5ユーロは少し高いなぁと思いましたが、フランスのハンバーガーを初体験できましたし、この味とボリュームなら大満足です。

パリに帰ります

ご飯を食べて、しばらくお昼寝して、うろうろ散歩して。

そうこうするうちに、ジヴェルニーから帰ってきた人々で駅は混雑…。

電車は定刻にやってきました。

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この電車がまさしくすし詰め状態!

日本ならいざしらず、ヨーロッパでこんなに混んだ電車をこれまで見たことがありません。

というわけで、とても写真を撮る余裕はなく。

どうにかこうにか気力を保って、スリにも気を付けつつ、パリのサン=ラザール駅に戻ってきました。

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お昼すぎにはパリに着く予定が、予想外に3時間遅くなってしまいましたが、今から思えば遅れてよかったと思えることもたくさんあって、楽しい小旅行でした!

が、これから行かれる皆さんは、どうぞバスの時間に気をつけてお出かけくださいね。

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