日本の玄関口である成田国際空港には、ANALOUNGEやJALサクララウンジを初め、数多くのラウンジが設けられていますが、今回ご紹介するのは「NARITA PREMIER LOUNGE（成田プレミアラウンジ）」！
第1ターミナル第1サテライトにあり、唯一成田空港ビジネス（成田国際空港株式会社（NAA）の100％子会社）直営の共用ラウンジです。
本記事では、航空会社やクレジットカード会社が運営するラウンジとは一味違う、「NARITA PREMIER LOUNGE」の利用条件、提供されているサービス・インテリアを詳しくご紹介したいと思います♪
NARITA PREMIER LOUNGEへのアクセス
まずはラウンジまでのアクセス方法から。
NARITA PREMIER LOUNGEがあるのは、成田空港第1ターミナル第1サテライトです。
（成田国際空港公式サイトより）
出国した後は、11~18番搭乗口方面へと進みましょう。
しばらく行くと、ちょっと開けたフードコートのような場所に出ます。
ぐるりと回り込んだところに、ラウンジ名が大きく書かれたエレベーターホールがありました。
これでワンフロア上、4階へと上がりまして…
降りたところがNARITA PREMIER LOUNGEの入口です！
利用条件
NARITA PREMIER LOUNGEは、株式会社成田空港ビジネスが運営する「航空会社共用ラウンジ」であり、クレジットカードラウンジのように誰でも利用出来るというわけではありません。
成田空港にはクレジットカード/有料ラウンジも設けられています。
今ならANAラウンジをプライオリティパスで利用することも可能です！（入場制限の可能性あり）
2024年1月時点では、以下航空会社のファースト/ビジネスクラス搭乗か、各社運航便搭乗前提でラウンジアクセス可能なエリートステータスを持っていることが入室条件となっています。
- エティハド航空
- KLMオランダ航空
- エアカラン
- アエロメヒコ航空
- 中国南方航空
- ビーマン・バングラデシュ航空
- 香港航空
- エールフランス航空
- ロイヤルブルネイ航空
- 厦門航空
- ベトナム航空
- 四川航空
- エルアル イスラエル航空
今回私は、エティハド航空ビジネスクラス搭乗で条件を満たしました！
NARITA PREMIER LOUNGEの概要
営業時間は以下の通りです。
7:30～21:00
ラウンジ内では、以下サービスを提供しています。
- 食事
- ドリンク（ソフトドリンク、アルコール）
- 無料WiFi
- トイレ・シャワー
今回もありがたいことに撮影許可を頂くことが出来ましたので、ファシリティやサービスについて、たくさんの写真と共にご紹介したいと思います！
ラウンジ内の様子
まずはラウンジ内の様子から見てみましょう。
和室
レセプションの向かい側、一際目を引くのがこちらの和室です！
空港ラウンジ内に和室が設けられているのはとても珍しいと思うのですが、「海外のお客様にも「和」を感じて欲しい」というコンセプトで作られたのだそう。
加子母檜や越前和紙など日本各地の選りすぐりの素材と、金沢の匠の技が光る設えとなっており、スタッフさんに以前はお茶席などのイベントも行われていたとお聞きしました。
最近は実施されていないようですが、外国の方には特に喜ばれそうですね。
カッシーナエリア
和室の奥にあるのは、イタリア高級家具メーカーによるファニチャーが集められたコーナー。
外から見るとこんな感じで、ちょっとした小上がりのようになっています。
個性豊かなチェアが並んでいて、まるでモデルルームのよう！
ここでお気に入りの椅子を探してみるのも楽しいかもしれません。
ダイニング
ラウンジ中央付近にはカウンター席がずらり。
ソファエリア
そして、一番奥はソファが並ぶスペースとなっています。
奥から見るとこんな感じ。
壁側・窓側にはカウンター席もあり、お仕事をしながら過ごすにもぴったりです。
ふと外に目をやれば、そこは色とりどりの飛行機が行き交う駐機場。
中でも気になったのは、見慣れないこちらの機体！「ナショナル航空30周年」と書かれています。
今となっては希少なB747のようですが、聞いたことのない航空会社だったので、ちょっと調べてみたところ、このような記事が見つかりました。
日本航空(JAL)で機体記号(レジ)「JA8086」として活躍後、世界最大の消防飛行機「スーパータンカー」として運用され、ナショナル・エアラインズへ移籍したボーイング747-400貨物機が2021年10月15日(金)、横田基地に飛来しました。
（中略）
ナショナル・エアラインズが採用しているブルー、シルバー、ホワイトの塗装ではなく、「スーパータンカー」時代のゴールド、レッド、ホワイトのカラーが採用された特別塗装機です。
ナショナル・エアラインズが1991年に初めて顧客の荷物輸送に携わり2021年が30周年にあたることから、これを記念した塗装が採用されています。
スーパータンカーから、ナショナル・エアラインズへの機体譲渡で期待されていた日本への就航ですが、9月下旬に特別塗装が施され、10月13日(木)から運航を開始し、早くも日本に飛来しました。今後もしばらくこの機体には、元は日本で活躍した歴史、さらに特別塗装機とあって注目が集まりそうです。
出典FlyTeam
なんと、とっても興味深い歴史を持つ飛行機なのですね！
そう言われると、確かにどこか懐かしさを感じさせるデザインです。
このように思いがけない出会いがあるのも、ラウンジの楽しみの一つと言えるでしょう。
バスルーム
ラウンジ内にはトイレとシャワールームも設けられています。
トイレ
化粧室は個室が三つ。
洗面台もおしゃれで使いやすかったです。
シャワーブース
シャワールームも3室ほどありました。
使いたい時はレセプションに行き、搭乗券と引き換えに鍵を借りるシステムです。
内部にはトイレもあり、コンパクトながら必要なものは揃っていました。
シャワーはレイン＋ハンド＋ボディスプレーと、マルチヘッドなのがイイ！
浴槽に浸かるのと同じくらい効率よく体を温めてくれます。
アメニティはシャンプー類の他に、シャワーキャップやヘアブラシ、歯ブラシなどが用意されていました。
ドライヤーもありますので、ロングヘアの方も安心です。
バッフェコーナー
では、ラウンジのメインと言っても過言ではないバッフェコーナーへ！
こちらのラウンジでは、実質エアラインのビジネスクラスラウンジとほぼ同水準のフードプレゼンテーションを実施しています。
ドリンク
壁際のカウンターはドリンクコーナー。
一番右端にあるのはビールサーバーと氷、ジュースサーバーです。
生ビールはアサヒスーパードライ一種のみですが、お隣の冷蔵庫の中にはハイネケン、バドワイザー、プレミアムモルツも入っていました。
さらにお隣にはこんなクラシカルなコーヒーメーカーが。
こちらは日本のアペックスという会社の製品で、ペーパードリップ&エスプレッソ抽出機能を搭載しているとのこと。
ブロンズ×スケルトンが格好いいですよね！
カプチーノ、エスプレッソなどホットコーヒーの他、給湯機能も備えていました。
そして、このラウンジで一番充実していたのがワイン！
有名なワインショップ・エノテカがセレクトした赤・白・ロゼワインがケースに収められています。
- ソーヴィニヨン・ブラン・アティテュード
- ブルゴーニュ・シャルドネ
- ゲヴュルツトラミネール
- ヴィーニャ・エスメラルダ ロゼ
- ムートン・カデ・ルージュ
- エスクード・ロホ・グラン・レゼルヴァ
各ワインはエノテカオンラインショップでも購入可能。
量も30、60、90mlと選べますので、気軽に試飲できる絶好の機会です。
その他には、日本酒やウイスキー、スパークリングワインなどなど。
一番左端には各種ティーバッグが揃っていました。
軽食
では続いて、手前のアイランドカウンターに並ぶお料理をチェック。
ワインのお供に良さそうなチーズ、ハム、オリーブと、日本らしく巻き寿司・いなり寿司などなど。
パンコーナーにはプレーン、デニッシュ、ワッフルなどが並びます。
Walker’sのショートブレッドがあるのが個人的に嬉しかったです♪
温菜コーナーにはカレー、ピラフにチキンのグリル、枝豆が用意されていました。
この後初・エティハド航空の機内食が待ち受けていますので、それぞれ少しずつ頂いてみます。
どれも美味しかったのですが、特にカレーが本格的な味わいで驚きました！
ラウンジで頂くカレーって、どうしてこんなに美味しいのでしょうね。
ビールと一緒に、存分に楽しませていただきました♪
搭乗口へ
1時間ほど休憩したところで、まもなく搭乗時間に。
名残惜しいですが、ゲートへと向かいましょう。
おかげさまで、今回もとっても快適な滞在でした！
最後に
ということで、今回は成田国際空港第1ターミナル第1サテライトにあるNARITA PREMIER LOUNGE（成田プレミアラウンジ）について詳しくご紹介しました。
建物の端っこに位置する上に、対象航空会社が限られているため、利用する機会はそう多くないかもしれませんが、広くてサービスも充実。
和室やカッシーナエリアなど、あちこちに趣向が凝らされた素敵なラウンジですので、チャンスがあったらぜひ立ち寄ってみてください♪
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