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JAL(日本航空)では、利用実績に応じて、空港ラウンジや優先搭乗などの特典を受けられる上級会員制度が設けられています。
ただし、現在の制度は少し複雑で、1年間の搭乗実績で決まる「FLY ONステイタス」と、生涯の利用実績を積み上げる「JAL Life Statusプログラム」があります。
この記事で取り上げるのは、前者の「FLY ONステイタス」。
各ステイタスの違いや達成条件、主な特典、FLY ONポイントの貯め方について、現在の制度に沿って解説します。

JGCカードを保有している限り会員資格を継続できるJGCも、以前はFOP修行で獲得可能でしたが、2024年から「JAL Life Statusプログラム」で到達を目指すことになりました。別記事で詳しく解説しています。

JAL上級会員とは
JALでは、毎年1月から12月までに獲得した「FLY ONポイント(FOP)」や搭乗回数に応じて、FLY ONステイタスを付与。
ステイタスを取得すると、空港ラウンジや専用チェックインカウンター、優先搭乗など、ランクに応じたサービスを利用することができます。
上級会員ランク別の達成条件
各ステイタスの達成条件は以下の通りです。
1年間で30,000FOP、または所定の搭乗回数とFOPを達成すると、最初のステイタスであるクリスタルを取得できます。
その後、獲得したFOPや搭乗回数が増えるにつれて、ランクが上がっていく仕組みです。
FLY ONステイタスは毎年更新
FLY ONステイタスの判定対象となるのは、毎年1月から12月までに獲得したFLY ONポイント(FOP)と搭乗回数です。
FOPは年が変わるとリセットされるため、複数年分を合算してステイタスを取得することはできません。
ただし、達成したステイタスのサービスは、ステイタス達成後から翌々年3月末まで利用できます。
例えば、2026年中にサファイアを達成した場合、サファイアのサービス期間は2028年3月末まで。
その後も同じFLY ONステイタスを維持するには、翌年以降もあらためて達成条件を満たす必要があります。
JGCは毎年FOPを獲得しなくても継続できる
一方のJGC(JALグローバルクラブ)は、毎年の搭乗実績によって決まるFLY ONステイタスとは別の会員組織です。
現在は、生涯獲得Life Statusポイントが1,500ポイント以上などの入会条件を満たしたうえで、対象のJGCカードを発行すると入会できます。
入会後は、対象のJGCカードを保有している限り、JGC会員資格が自動更新されます。
JGCプレミアとは?
JGCプレミア(JGP)は、JGC会員だけが取得できるFLY ONステイタスです。
JGC会員資格はJGCカードを保有している限り継続しますが、JGCプレミアを維持するには、毎年あらためて条件を達成しなければなりません。
JGCプレミアの主なメリット
JGCプレミアは、JMBダイヤモンドより20,000FOP少ない80,000FOPで達成できます。
一部のサービスには違いがあるものの、空港やラウンジではJMBダイヤモンドに近い待遇を受けられるのが魅力です。
- 国内線のダイヤモンド・プレミアラウンジを利用できる
- 国際線のJALファーストクラスラウンジを利用できる
- ワンワールド エメラルドが付与される
- 専用保安検査場や優先チェックインを利用できる
- ステイタス期間中はJALマイルの有効期限がなくなる
- サービスセレクションの対象となる
国内線では、羽田・伊丹・新千歳・福岡・那覇に設置されている「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」を利用できます。
国際線では「JALファーストクラスラウンジ」の対象となり、同行者1名も一緒に入室可能です。
ダイヤモンドメタル特典
また、JMBダイヤモンドの中で、以下のいずれかを達成した会員には「ダイヤモンドメタル特典」が用意されています。
- JALグループ便で150,000FOP以上
- JALグループ便に180回以上搭乗かつ50,000FOP以上
どのくらい飛行機に乗ればいいの?
FOP修行で必要な搭乗回数は、目指すステイタスや利用する路線、座席クラス、運賃によって異なります。
例えば、JMBサファイアの達成に必要なのは50,000FOP。
これをクリアするためにはどのくらい飛行機に乗ればいいのでしょうか?
東京在住者のFOP修行で定番となっている、羽田-沖縄(那覇)線のファーストクラスを例に計算してみましょう。
羽田-沖縄線の区間マイルは片道984マイル。
国内線ファーストクラスを「セイバー運賃」で利用した場合、FOP積算率は125%です。
獲得できるFOPは、片道2,660FOP、往復5,320FOP。
したがって、この条件だけでJMBサファイアを目指す場合は、羽田-沖縄を10往復すると50,000FOPを超える計算になります。
国内線ファーストクラスがFOP修行におすすめな理由
私も最初にサファイアを目指した時は、国内線ファーストクラスをメインでプランを組みました。
国内線ファーストクラスでは、機内食が提供されるほか、出発空港ではダイヤモンド・プレミアラウンジも利用できますので、体力を温存したい方にはおすすめです。


回数修行もあり
また、JMBステイタスはFOPだけでなく、搭乗回数と併用することでも達成可能です。
例えばJMBサファイアは、50回以上搭乗(うちJALグループ便25回以上)かつ15,000FOP以上でクリア。
長距離路線を中心にFOPを貯める方法に対し、短距離路線への搭乗を重ねて条件達成を目指す方法は「回数修行」と呼ばれています。

私はとにかく気力体力がないので、これまでに挑戦したことはありません。
ワンワールド加盟航空会社便でもFOPは貯められる
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FOPは、JALグループ便だけでなく、ワンワールド加盟航空会社便への搭乗でも貯められます。
海外旅行を組み込んでFOP修行を進めることも可能ですが、次の点には注意が必要です。
- JMBのマイル積算対象となる便・予約クラスを利用する
- 搭乗実績をJALマイレージバンクに積算する
- 航空会社ごとに予約クラス別の積算率を確認する
- ステイタス達成に必要なFOPのうち、半分以上はJALグループ便で獲得する
JMBのマイル積算対象運賃を利用する
提携航空会社便でFOPを獲得するには、JMBのマイル積算対象となる便と予約クラスを利用する必要があります。
同じ航空会社・同じ路線でも、予約クラスによって積算率が異なり、マイルもFOPも加算されない運賃があります。
航空券を購入する前に、利用する航空会社の積算対象予約クラスを確認しておきましょう。
搭乗実績はJALマイレージバンクに積算する
ワンワールド加盟航空会社便に搭乗しても、他社のマイレージプログラムに登録した場合、JALマイレージバンク(JMB)にはFOPが加算されません。
例えば、ブリティッシュ・エアウェイズ便の搭乗実績を、同社のマイレージプログラムに加算すると、その搭乗分をJALのFOPとして受け取ることはできないということになります。
予約時または搭乗手続き時に、JMBお得意様番号が登録されていることをご確認ください。
積算率は航空会社と予約クラスによって異なる
提携航空会社便のFOPは、搭乗区間の区間マイルと予約クラスごとのフライトマイル積算率をもとに計算されます。
同じエコノミークラスでも、予約クラスによって100%積算される航空券もあれば、50%や25%、積算対象外となる航空券もあります。
特に旅行会社や海外予約サイトで購入する場合は、発券前に予約クラスまで確認しておくことが重要です。
必要FOPの半分以上はJALグループ便で獲得する
提携航空会社便だけで、FLY ONステイタスの条件を達成することはできません。
JMBサファイアの場合、必要となる50,000FOPのうち、25,000FOP以上をJALグループ便で獲得する必要があります。
同様に、クリスタルは15,000FOP、JGCプレミアは40,000FOP、JMBダイヤモンドは50,000FOP以上をJALグループ便で獲得しなければなりません。
海外旅行をFOP修行に組み込む場合は、提携航空会社便だけでなく、JALグループ便の必要FOPも先に計算しておきましょう。
FOP修行の費用は?
FLY ONポイントは、マイルを使った特典航空券では積算されません。
FOP修行では、原則としてマイル積算対象となる有償航空券を購入する必要があります。
必要な費用は、目指すステイタスや路線、座席クラス、運賃によって大きく異なりますが、FOP修行の費用を比較する際には「FOP単価」が指標として使われています。
FOP単価とは
FOP単価とは、1FOPを獲得するために支払った金額を示すものです。
例えば、50万円の航空券代で50,000FOPを獲得した場合、FOP単価は「10円」。
FOP単価ごとの総費用を、各ステイタスの達成条件に当てはめると以下のようになります。
FOP修行の費用を抑える方法
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FOP修行にかかる費用の大部分を占めるのは、航空券代です。
セイバーやスペシャルセイバー、往復セイバー、株主割引、期間限定のプロモーションなどを比較し、獲得FOPに対して航空券代が低い便を選ぶことで、総費用を抑えられます。
ただし、航空券代が低くても、積算率が低ければFOP単価が高くなる場合があります。
航空券の価格だけで決めず、実際に獲得できるFOPまで計算して比較することが重要。
また、JALカード会員向けの初回搭乗ボーナスなど、FOPが加算されるキャンペーンが実施されることもあります。
利用できるキャンペーンがある場合は、修行計画を立てる前に登録条件や対象便を確認しておきましょう。
マイルをe JALポイントに交換して支払う方法
JALマイルを使った特典航空券では、FOPを獲得できませんが、マイルを「e JALポイント」に交換し、マイル積算対象運賃の航空券代に充当した場合は、通常の有償航空券と同様にFOPが積算されます。
- JALマイルで特典航空券を発券 ⇒ FOP積算なし
- e JALポイントで有償航空券を購入 ⇒ FOP積算あり
e JALポイントは1ポイント=1円相当で、航空券代の一部または全額に利用できます。
マイルからは1,000マイル単位で交換でき、10,000マイルをまとめて交換すると、15,000円相当の15,000e JALポイントになります。
大量のマイルを保有している場合は、e JALポイントを利用することで、FOP修行に伴う現金の支出を減らすことも可能です。

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まとめ
- JALのFLY ONステイタスは、1年間に獲得したFOPや搭乗回数によって決まる
- ステイタスは、クリスタル・サファイア・JGCプレミア・JMBダイヤモンドの4段階
- ただしJGCプレミアはJGC会員であることが前提
- FOPは毎年リセットされ、ステイタスを維持するには条件の再達成が必要
- JMBサファイアは50,000FOP、または50回搭乗かつ15,000FOPで達成できる
- 羽田-沖縄線のファーストクラスなら、条件によっては10往復で50,000FOPを超える
- ワンワールド加盟航空会社便でもFOPは貯められるが、必要FOPの半分以上はJALグループ便で獲得する必要がある
- 修行費用はFOP単価で比較し、e JALポイントを使えば現金の支出を減らせる
FLY ONステイタスは毎年の搭乗実績で判定されるため、取得にも維持にも一定の時間と費用がかかります。
一方で、空港ラウンジや優先搭乗、手荷物の優先返却など、飛行機を利用する機会が多いほど恩恵を感じられる制度です。
目指すステイタスや修行方法によって必要な搭乗回数と費用は変わりますので、まずは年間の搭乗予定と獲得できるFOPを計算してみてください。
飛行機や空港が好きな方なら、計画から実際の搭乗まで、楽しみながらステイタスを目指せると思います!




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