羽田空港には様々なラウンジが設けられており、飛行機に搭乗するまでの待ち時間をゆったりと過ごすことができます。
JALが運営するラウンジとしては「サクララウンジ」が有名ですが、実はそれだけではありません。サクララウンジよりもワンランク上の「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」というものが存在しています。
そこは、まさに国内最高峰!特別な条件を満たした人だけが入場を許される贅沢な空間です。
今回は、この羽田空港国内線第1ターミナルにあるJALダイヤモンド・プレミアラウンジについて、利用条件やアクセス方法、ラウンジ内部で提供されているサービス内容まで、その全貌を余すところなくお伝えしたいと思います♪
リニューアル後の最新情報をご紹介しています!
国際線JALファーストクラスラウンジ記事はこちらをどうぞ。
JALダイヤモンド・プレミアラウンジ設置空港
現在、JALダイヤモンド・プレミアラウンジは、国内の主要空港5箇所に設置されています。
マップで見ると、下記の通り(金色のマークが「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」、銀色のマークが「サクララウンジ」です)。
ダイヤモンド・プレミアラウンジ利用条件
まずは最も気になる利用条件から。
JALダイヤモンド・プレミアラウンジを利用できるのは、下記いずれかの条件を満たした人です。
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ANAの最高峰・スイートラウンジでは、基本的に最上級ステータスである「ダイヤモンド」または「ミリオンマイラー」にしか門戸を開放していないのに対し、JALダイヤモンド・プレミアラウンジは、国内線ファーストクラスでも入場することが出来るんですね。
JALのダイヤモンド・JGCプレミアや、ワンワールドエメラルドを獲得するためには、安くても数十万円かかりますので、一度どんな所か見られればそれでいいという場合は、JALファーストクラスに搭乗するのが最も手軽な方法だと思います。
JALファーストクラスでは、最上ラウンジを利用できる他、素晴らしいシートに日本各地の料亭とコラボした美味しい機内食、幻の焼酎まで頂けますので、ぜひオススメです!
ちなみに今回、私は昨年JGCプレミアの必要条件をクリアしたことによる利用です。
羽田空港JALダイヤモンドプレミアラウンジへのアクセス
羽田空港国内線ダイヤプレミアラウンジは、第1ターミナルの南北に2箇所設けられています。
ウイングは下記の通り行き先別に分かれているため、搭乗する便によって選べば良さそうですね。
南ウイング | 中国・四国・九州・沖縄方面 |
北ウイング | 北海道・東北・北陸・東海・近畿方面 |
地図上で見る限り、北と南の違いとしては、北の方が広め(北185席/南115席)というところでしょうか。
羽田空港JALダイヤモンドプレミアラウンジ営業時間
また、営業時間にも若干の差が。
ダイヤモンドプレミアラウンジ営業時間 | 南 5:15~ |
北 5:30~ |
これは、それぞれのウイングの始発時間に合わせているためでしょう。
両者の間にはそれほど距離があるわけではないため、5時30分以降ならどちらに行っても良いのですが、今回は子連れのため移動に手間取ることを考えて、搭乗口に近い南ウイングのダイヤモンドプレミアラウンジを訪問することにしました!
特別感満載!ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場
ダイヤプレミアラウンジを利用する場合、一般の出発口から搭乗待合室に入った後、エントランスまで行くこともできますが、実は出発階のJALカウンターが並ぶ一角に、ひっそりと専用入口「ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場」も設けられています。
その入口は、2020年にリニューアルオープンしたJALグローバルカウンターの右隣。
近寄ってみましょう。さすが最上級顧客向けのエントランス、高級感が溢れていますよね!
利用条件は、ダイヤモンドプレミアラウンジと同じです。
JALファーストクラスカウンター
ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場の中にも、このようにJALファーストクラスカウンターがあるのですが…
先日ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場の右隣に、ファーストクラス臨時カウンターもオープンしていました。
今後、混雑する時間帯などは、こちらの8番カウンターを案内されることも増えそうです。
専用保安検査場を経てエスカレーターでJALラウンジへ
手続きが済んだら、奥右手の入口から専用保安検査場へ進み(こちらは撮影禁止なので写真はありません)、検査後エスカレーターで上へ上がります。
こちらがラウンジのレセプションです!
左に進むとダイヤモンドプレミアラウンジ、右に進めばサクララウンジとなっていました。
JALダイヤモンド・プレミアラウンジの全貌
受付を済ませて、いよいよ左手のダイヤモンド・プレミアラウンジへ行ってみるとしましょう!
オブジェ「南の黒松」がお出迎え
ラウンジに入ってみると、正面にどーんと松のオブジェがお出迎え!
このオブジェは「東 信(あずままこと)、花樹研究所」というフラワーアレンジメント会社の作品で、タイトルは「Black Pineeee」。
JAL公式サイトによれば、以下のようなコンセプトがあるのだそうです。
「植物の中でも最も複雑な造形美と強い生命力を持ち合わせる松を人工物としていかに自然と共存するか。そこに新たな美が生まれる」をコンセプトに、北は“赤松”、南は“黒松”をイメージに製作頂きました。
なるほど…。
「北の赤松」
ちなみに北の方はと言いますと、こちら!
ちょっと赤みがかってますでしょうか。そして南の黒松と対称的な形をしていますね。面白いアート作品です。
ラウンジフロアマップ
さて、ラウンジの内部は、入口から見て左がバーエリア、右がライブラリーとプライベート&リラックスエリアとなっています。
早速バーエリアから見てみましょう!
バーエリア
以前はかなり小ぢんまりしていて、お昼時などは席を見つけるのが難しかったバーエリアですが…
2019年初頭のリニューアル工事によって、この通りだいぶ広くなりました!
カウンターはL字型に拡張され…
以前はバックヤードだったであろう奥側のスペースも客席として解放!
おかげ様で混雑している時でも、容易にテーブルを見つけることができました♪
それでは、置いてあるメニューをチェックしましょう!
ドリンク
まずはビールから。
銘柄はサントリープレミアムモルツ、サッポロエビス、アサヒ熟撰と、最上級ラウンジらしく、4種類ともプレミアムビールです。
ウイスキーはこのように提供されています。
カウンターの端にあるのはコーヒーマシーン。ブレンドの他、カプチーノなども楽しめます。
実はマシンは2台ありまして、個人的には壁際(右側)の方がオススメ。
なぜかと言いますと、カプチーノの泡のクオリティ差が歴然なんです!
最近まで全く気づきませんでしたが、こんなに違いがあるものなんですね〜。
紅茶はスリランカで最も歴史あるメーカー、George Steuart Tea (ジョージステュアートティー)のもの。
最近、このブランドを採用するエアラインラウンジが増えたような気がします。
こちらはジュースサーバーとアイスベンダー。
ジュースサーバーは、沖縄のダイヤモンドプレミアラウンジと同じものに変更されました。
ミックスジュースを作ることもできるタイプです。
これらの他、トマトジュースなども用意されていました。
フード(新型コロナ禍前)
このダイヤモンドプレミアラウンジ、サクララウンジと最も異なる点は、やはり食べ物が充実していること!
ご当地パン
福岡では三日月、沖縄ではオハコルテ等々、ご当地の有名店とコラボしたパンを楽しめるのも嬉しいポイントです。
この日のメニューは、メゾンカイザーのクロワッサンに、JAL国際線ラウンジ名物のオリジナルビーフカレーをベースに開発された「JAL特製焼きカレーパン」!カレーパンは11時30分からの提供です。
やっぱりかなり人気で、あっという間になくなっていきます。
カレーパン以外にはメゾンカイザーのパンが置いてあり、季節によって変更されるのですが、この時は「ほうじ茶とホワイトチョコのパン」「粒マスタードとベーコンのチャバタ」が用意されていました。
割とハード系が多い中、柔らかいパンが出ているのはちょっと珍しいかも!特に、ほうじ茶のパンがミルキーで美味しかったです。
スープ
そのお隣には、「坦々風スープ」と「味噌汁」も用意されていました。
この他にも、おにぎり(この日はうまだしおにぎり)や「ブルーベリーSOYJOY」などもあったのですが、いずれも並んだ端から即完売。お昼時はかなり競争率が高いです。
おつまみ
ビールのお供にぴったりな「あられミックス」はサクララウンジよりもちょっぴり豪華。お醤油味のかきもちや、えび満月なども混ざっていました。
新型コロナ感染拡大により、現在サービス縮小中
なお2022年現在、新型コロナウイルス感染拡大により、一部のサービスが変更されています。
フードカウンターにはこの通り消毒液とロープが設けられ、人の流れを管理。
しばらくの間、一部メニューが提供中止となっていましたが、2022年1月現在は当初より回復してきており、個包装されたパンと…
おにぎりが2種類。
食事のお供に嬉しいスープバーも登場し、味噌汁と枝豆スープが提供されています。
あられMixは、個包装のお煎餅に変更されていました。
そして、ハーゲンダッツもお目見え!
これまでダイヤモンドプレミアラウンジでは、スイーツの提供はありませんでした(キャンディはありましたが)ので、甘党には嬉しい改善点ですね。
ちなみに、時々フレーバーが変更されます。今まで見た限り、バニラの他に、抹茶またはいちごがありました。
11時30分以降は、名物のJAL特製ビーフカレーパンも提供されます!
ライブラリーエリア
続いては、ラウンジ入口右手のライブラリーエリアへ。
ここにはゆったりとしたソファーが並んでおり、みなさんPCで仕事をしたり本を読んだり、思い思いに過ごされている様子でした。
カウンター席からは駐機場も見えますので、飛行機を眺めながらのんびり過ごすのも良さそうですね。
プライベート&リラックスエリア
ラウンジ右側にあるのが「プライベート&リラックスエリア」。
リニューアル以前は、ライブラリーエリアの奥にこのような入口があり…
正面にはマッサージチェアのブース。
そして、マッサージチェアの背中側、通路を挟んで3つほど半個室が並んでいました。
が、リニューアルでこの半個室ブースは撤去され、マッサージチェアのみのコーナーに。
その分オープンスペースが拡張されました。
こちら側のスペースも、混雑時には家族バラバラに座らないと席がないという状況がままありましたので、ファミリー層にとっては、ありがたい改修結果と言えるのではないでしょうか。
ファシリティ
これまで、ラウンジ内の設備をご紹介してきましたが、その他の設備は以下の通りです。全てレセプションからラウンジ入口までの途中に設置されています。
喫煙室
レセプションから一番近いところにあるのが喫煙室。
お邪魔にならないよう入室しませんでしたが、外からでは中の様子がわからないようになっていました。
クローク
喫煙室の向かい側にあるのがクロークです。
鍵付きで、ラウンジ内では邪魔になるスーツケースやお土産品などをしまっておくことができます。
以前はシンプルな鍵でしたが、リニューアルを機に、交通系iCカードで施錠/開錠する仕組みに変わっていました。
ラウンジを出る時には、しっかり引き取るのをお忘れなく(うっかりやらかしそうになりました)!
お手洗い
お手洗いはこんな感じ。
時々洗面台にマウスウォッシュなどの試供品が置かれていることもあります。
パウダースペースも2つあり、清潔なお化粧室でした。
最後に
今回は、羽田空港 JALダイヤモンドプレミアラウンジの全貌をご紹介しました!
リニューアル後はバーエリア、シーティングエリア共に拡張し、以前と比べると容易に席を見つけられるようになっています。
ただ、すぐお隣にあるサクララウンジはキッズルーム付き&インテリアにもこだわりが感じられたりと、かなり充実しているので、正直に言いますと利用条件に差がある割にはそれほど豪華さは感じられないかも?
<羽田空港サクララウンジの詳しいレポートはこちら↓>
しかし、ダイヤモンドプレミアラウンジの良い点としては、やはり飲食物の充実度!
特に、お昼以降の時間帯には全てのメニューが出揃い、何も持ち込まずとも十分食事が出来ますし、食べ物にこだわりのあるJALらしく、品質も優れているのは嬉しいところですね。
国内5つあるダイヤモンド・プレミアラウンジは、近年新千歳・福岡・那覇・伊丹とリニューアルオープンが続いています。
この羽田のラウンジも2010年にリニューアルオープンしたばかりで、まだまだ新しくはあるのですが、モダンでJALらしくオシャレなインテリアに統一された他空港ダイヤモンドプレミアラウンジとの差も感じられるようになりましたし、そろそろまた一新されるのかも?と期待するこの頃です。
<羽田空港ANAラウンジのレポートはこちらから↓>
ラウンジ関連記事
これまでに訪れた国内外の空港ラウンジはこちらにまとめています。
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