実は、日本国内に世界初の空港内ワイン醸造所があることをご存知ですか？
一体どこの空港なのかと言いますと、大阪・伊丹空港。
その名も『大阪エアポートワイナリー』です！
作りたてのワインを自慢の南イタリア料理と共に味わえるという、一度は行ってみたくなること必至なお店なのですが、なんと2024年7月よりプライオリティパスの対象施設となりました！
つまり当日の搭乗券とプライオリティパスがあれば、「無料」で食事とワインを楽しむことができるんです♪
今回は実際の体験を基に、大阪エアポートワイナリーの魅力に迫ります！！
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大阪エアポートワイナリーへのアクセス
大阪エアポートワイナリーは、伊丹空港の中央ブロック中央ブロック3階、ランドサイド（手荷物検査通過前）にあります。
こちらがお店です！イエローの外壁が可愛らしい雰囲気。
大阪エアポートワイナリーの概要
空港内”ビール”醸造所なら、20年以上前からドイツ・ミュンヘンにありますが（Airbräu/エアブロイ）、前述の通り、空港内ワイン醸造所は世界初とのこと。
世界初！空港内ワイン醸造所併設ワインバル
世界ではじめての、空港内ワイン醸造所と、醸造風景を眺めながらお食事とできたてのワインを楽しめる南イタリア料理を主体としたワインバルです。ワインバルでは、大阪エアポートワイナリーのできたてのワインを生ビールのようにタップから注いでご提供。その他ソムリエ厳選の世界各国のワインもご用意。料理は半径50マイル内の地産地消の食材をメインに、ランチにはパスタ、夜はもちろん昼から軽く1杯とおつまみ、またはゆっくり腰を落ち着けてワインとお料理を楽しむなど、様々なシーンで楽しんでいただける気軽なワインバルです。
（大阪エアポート公式サイトより）
ワインの名産地は数あれど、その第一号が日本とはちょっと意外な感じがしますね！
営業時間
(L.O. 午後9時)
プライオリティパス利用時の注意事項
大阪エアポートワイナリーでプライオリティパスを利用する場合の主な注意事項は以下の通りです。
- 最大2時間の滞在およびレストランが指定するセットメニュー(飲み放題のハウスワイン、またはソフトドリンク1杯を含む)が1回無料
- 入店時間から6時間以内の再利用禁止
- 同伴者不可
- 大人と食事をシェアする場合、7歳未満の入室は無料
- 有効なプライオリティパスと当日の搭乗券の提示が必要
一部クレジットカード付帯のPPは10月から利用不可に
店頭には何やら注意書きが貼られていまして…
その主な内容はプライオリティパス改悪について。
元々アメックス付帯のプライオリティパスはレストランが対象外となっていましたが、2024年10月から新たにJCBと三菱UFJ系のプレミアムカードでも同様の措置が取られることになりました。
このように細かいところまで貼ってあるということは、それなりに混乱があったのかもしれませんね。
プライオリティ専用メニュー
こちらのお店、2度利用してみたのですが、体感ではお客さんの過半数がプライオリティパス利用者という感じ。
店頭のサンプルケースにもわかりやすく「プライオリティパス会員用メニュー」が提示されていました！
ちなみに以前はメニュー固定でしたが、変えて欲しいというリクエストが多かったため、現在は随時変更しているとのこと。
レーンに並んで数分待った後、入口でプライオリティパスと搭乗券をスキャンしてもらい、いよいよ入店です！
お店の中はそれほど広くなく、お客さんも多くいらしたので、写真は公式サイトからお借りしました。
（大阪エアポートワイナリー公式サイトより）
ご覧の通り、それほど大きなスペースではありません。座席は10組分くらいでしょうか。
個人的には、充電出来る上にワイン醸造所が目の前に迫るカウンター席がオススメです！
大阪ワイナリーのタンクはこの5本だけで、年間生産量は8000本とのこと。ワインだけ購入することもできるそうです！
着席するや否や、プライオリティパス専用メニューを渡されました。
（2024年11月現在）
構成はこんな感じ。メイン料理を2種から、ドリンクをワイン飲み放題orソフトドリンク・ビールから選ぶ流れです。
| 食事 |
|
| ドリンク |
|
ドリンクは断然ワイン飲み放題がお得！！
ドリンクのおすすめはもちろんワインです！！
通常価格1,800円の白・赤・泡の自社製ワイン飲み放題コースが無料になるのですから、ワインが嫌いでない限り、これ一択だと言って差し支えありません。
ただ、周りのお客さんでワイン飲み放題を注文している人はあまり見かけませんでした。お昼だったからでしょうか？
フリーフロー対象ワインリストがこちら！
大阪エアポートワイナリーは、東京を本拠地とする「株式会社スイミージャパン」という会社が運営しており、大阪だけでなく、深川・渋谷で作ったワインも味わうことができます！
| 大阪エアポートワイナリー |
|
| 深川ワイナリー東京 |
|
| 渋谷ワイナリー東京 |
|
今回は2度の滞在で全てのワインを堪能してきましたので、リストの上から順にご紹介します。
コンコード（大阪）
まず一番目のコンコードは辛口の赤ワイン。
口に含むとびっくりするくらい爽やかな葡萄の香りが広がります。まさしく葡萄そのまんまの風味！
もぎたてのぶどうジュースを飲んでいるような、濃厚でジューシーな味わい。渋みが少なく、飲みやすい赤ワイン。
個人的にはどちらかというと、どっしりフルボディの方が好きなのですが、こんなフレッシュな赤ワインもいいですね！
香りが極めて華やかで、初っ端からかなり気に入ってしまいました。
セミヨン（大阪）
続いては白・辛口のセミヨン。
花のようなフローラルな香り。レモン、ライム系の柑橘の柔らかい酸味があり、フレッシュな果実味とミネラルをまとった辛口の白ワイン。
普段あまり白を嗜まないため、適したコメントが見つかりませんが、とにかくさっぱりとした喉越し。
最初の一杯にオススメです！
マスカット・ゴルド・ブラン（大阪）
もう一つの白ワインがマスカット・ゴルド・ブラン。こちらも辛口です。
南半球産の葡萄を使用したヌーボー（新酒）。出来立てフレッシュ、キリッとした爽快な味わい。
セミヨンよりさらっとしているかも？一層水のようにごくごく飲めそうです。
国産ワインはどれも軽いイメージですが、その象徴と言えるくらいさっぱりすっきりしていました。
メルロー（大阪）
大阪ワイナリー4つ目、最後はメルロー。
兵庫県神戸市生まれのメルロー。ちょっぴり濃いプラムやカシス、柔らかなタンニンと優しい舌触り、飲み疲れしない赤ワイン。
コンコードより香り控えめ、まろやかで優しい風味の赤ワインです。
ちょっぴり発泡を感じたのですが、気のせいでしょうか？繊細な口当たりが印象的でした。
スチューベン・スパークリング（東京・深川）
大阪ワイナリーから東京・深川ワイナリーに移りまして、こちらはスチューベン・スパークリング。
赤の泡は珍しいので嬉しい！日本でも生産されているんですね。
ランブルスコのようなものかと思いきや、もっと甘みが控えめで食事にもよく合いました♪
瓶内二次醗酵のスパークリングワインに仕上げました。赤ワインや熟した洋ナシの香り、スパイシーさや渋みをもったスパークリングワインです。
同ワイナリーの『スチューベン・ブラン・ド・ノワール＆木樽シャルドネ（白・辛口）』は残念ながら売り切れでした。
カベルネ・ソーヴィニヨン/シラー（東京・渋谷）
そして最後が渋谷ワイナリーのカベルネ・ソーヴィニヨン＆シラー！
南オーストラリア産のカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーをブレンドしてあり、黒い果実やココアの香り、甘味、酸味、渋み、それぞれの要素がしっかりとした味わい。
リストの中では一番外国っぽいと言いますか、香り・味ともしっかり目に感じられました！
個人的総括としましては、コンコードとスチューベンが甲乙つけ難く。ただ、こちらのお店ではお代わりの際、別種類でも同じグラスに注いでいくスタイルなので、多少混入の影響もあったかもしれません。
お料理も本格的！
大阪エアポートワイナリーは、お料理もなかなかの本格派です！
コンセプトとして半径50マイル内の地産地消の食材をメインに、南イタリア風料理を提供しているとのこと。
豪快にベーコンが乗ったハンバーグは大きさも十分。野菜やデザートが付いているのも嬉しいですね♪
こちらはメバルのベニエ。ベニエとはフランス語で衣揚げのことだそうです。
外カリッと中ふわっと仕上げられていて、ソースとのバランスも言うことなし！
ワインと共に、こんなオシャレで美味しいお料理を頂けるなんて素晴らしすぎる…！プライオリティパス万歳！！
おかげさまで大満足でした！！！
最後に
ということで今回は、伊丹空港にある『大阪エアポートワイナリー』体験記をお届けしました。
作りたてのワインを醸造所で飲むわけですから、普段のものよりもずっとフレッシュ。
飲み心地さらりとしつつ独特の香りがセンセーショナルで、日本産ワインに開眼した思いです！
東京から大阪だと正直新幹線の方が楽なのですが（しかも今回の滞在地は京都）、このためだけに飛行機にするのもアリかもと思ってしまったくらいです。
羽田空港の足湯＋デザートorビールもありますしね！
ただ、強くもないのに調子に乗って飲み過ぎてしまい、帰宅時に階段から転げ落ちるという悲しいオチがつきました（涙）ので、皆様もご利用の際はどうぞ気をつけてお楽しみください。
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