プライオリティパスがまたしても改悪です。
先日、2024年10月に三菱UFJ系とJCB系クレジットカード、そして2025年1月からは楽天カードに付帯するプライオリティパスの利用対象施設が制限されることをお知らせしました。
さらに4月からは三井住友系プラチナ&ダイナースにも波及することが明らかに。
本記事では、対象クレジットカードと改悪の内容について詳しく解説します!
対象はどのクレジットカード?
皆様ご存知の通り、プライオリティパスは直接契約の他、クレジットカードの付帯特典として利用する方法があります。
日本在住者であれば、この方法でプライオリティパスを入手している方が多いことでしょう。
プライオリティパスを提供するクレジットカードは数えきれないほどありますが、今回改悪が決定しているものは以下の通りです。
2024年10月から
2024年10月の改悪はJCBとMUFGの一部プレミアカードが対象。
具体的には以下の通りです。
JCB系 |
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MUFJ系 |
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改定内容を端的に述べますと、ラウンジ以外の施設が使えなくなります。
ただしJCBは今回の改訂を「国内」に限定しており、海外の施設については言及されていません。
一方のMUFGは「空港ラウンジのみ利用可」と記載しているため、国内外問わず制限されるようです。
2025年1月から
2025年1月2日からは、楽天ブラック&楽天プレミアム付帯のプライオリティパスに以下の通り制限が加わります。
2025年1月2日(木)より、ご利用いただける施設が変更となります。
・変更前
Priority Pass (A.P.) Limited社が提供する国内・国外のすべての提携施設が利用対象
・変更後
Priority Pass (A.P.) Limited社が提供する国内・国外の「ラウンジ」施設が利用対象
改悪内容をまとめると以下の通り。
楽天ブラックカード |
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楽天プレミアムカード |
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楽天プレミアムカード付帯プライオリティパスについては、一年以上前から年間5回までに制限される旨が発表されていましたが、2024年11月28日、楽天ブラックカード付帯プライオリティパスも含め、ラウンジ以外の施設が使えなくなるという情報が新たに追加されました!
前回と異なりほとんど猶予のない改悪に、ただただ驚くばかりです。
10月のMUFJ・JCB改悪で、3割ほどレストラン利用者が減ったという話を聞きましたが、楽天系だともっと影響は大きいのではないでしょうか。
一方でちょっぴり改善される点も。
2025年1月15日(水)10:00から、楽天カード付帯PPもデジタル会員証を申し込み&利用できることになります。利便性は向上しそうですね。
2025年4月から
さらに2025年4月から改悪されるのが、三井住友系プラチナカード&ダイナース付帯プライオリティパスです。
対象となるカードは以下の通り。
- 三井住友カードプラチナ
- 三井住友ビジネスプラチナカード for Owners
- 三井住友ビジネスプラチナカード
- 提携ビジネスカード for Owners プラチナ
- ダイナースクラブカード(企業提携・各種プレミアム含む)
三井住友のプレスリリース
三井住友の発表はこちら。
この感じだと、JCB同様に海外の施設は制限されないようです。
ダイナースのプレスリリース
ダイナースがこちら。
『一度に複数施設を利用するケースの増加』『運営に支障をきたす』等々、ストレートな表現がなされています。
近年の利用実態は想像を超えるものだったのでしょう。
ただしこちらも国外については変更なく、全ての対象施設を引き続き利用可能です。
国内プライオリティパス対象施設一覧
国内空港でラウンジ以外の施設というと、「お食事」「ご休憩」「リフレッシュ」の3カテゴリー。
具体的には以下表のうち、赤字になっている施設が利用不可になってしまいます。
東京・羽田国際空港 |
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東京・成田国際空港 |
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大阪・伊丹空港 |
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大阪・関西国際空港 |
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名古屋・中部国際空港 |
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鹿児島空港 |
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最新情報はプライオリティパス公式サイトをご覧ください。
コロナ禍以降、続々とラウンジ以外の対象施設が増えてきていましたので、これは大変残念なニュースです。
いつから改悪?
改悪の期日は前述の通りクレジットカードによって異なります。
改悪はいつも突然ですね…。
クレジットカード付帯プライオリティパスは年々改悪傾向
しかし、クレジットカード付帯プライオリティパスの改悪は今回が初めてではありません。
- アメリカンエキスプレス付帯PP…2019年から空港内レストラン利用不可に(ゴールドは利用回数制限もあり)
- 楽天プレミアムカード付帯PP…2025年1月以降、無料で利用できる回数が年間5回までに変更(2023年11月発表)
今後、他のクレジットカードまで影響が及ぶ可能性も0ではなさそうです。
現時点で特にPP改悪が発表されていないクレジットカードには、
- セゾンプラチナアメックス
- エポスプラチナ
などがあります。
まとめ
ということで、クレジットカード付帯PPの改悪についての速報でした。
- 2024年10月・2025年1月&4月に一部クレジットカード付帯プライオリティパスの特典が改悪
- 対象クレジットカードはJCBプレミアムカードと三菱UFJニコスおよびフランチャイジー各社のプラチナ、楽天系、三井住友、ダイナース
- 具体的にはレストラン・休憩・リフレッシュ施設が対象外に
- 一部カード付帯は海外施設の利用制限なし
本国アメリカの物価高により、プライオリティパスの直契約料金も年々鰻登り。
利用者の増加でサービス継続が難しくなってしまったことも大きな要因だそうです。
残念至極ではありますが、サービスは縮小するものと割り切って、楽しめるうちに楽しみましょう!
ANA修行でスターアライアンス系ラウンジ利用権をゲットするのもアリかも?
ちなみにJAL修行は2024年から難易度が上がってしまいました…。