国際線の飛行機搭乗時、何かと重宝する存在「空港ラウンジ」。
何らかのエアラインステータスを持っていたり、ビジネスクラス以上に搭乗する人しか使えないというイメージがありますが、そうでない場合でもラウンジを使う方法があります。
それはズバリ、「プライオリティパス」を所持すること!
本記事では、プライオリティパスについてご存知ない方のために、手軽な入手方法や実際の使い方まで詳しく解説します。
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プライオリティパスとは
まずはプライオリティパスの概要から。
プライオリティパスとは、世界中にある1,600ヵ所以上の空港ラウンジを利用できる会員サービスです。
(プライオリティパス公式サイトより)
出発までの待ち時間に、軽食やアルコール含むドリンクを楽しんだり、シャワーを浴びてフライトに備えることができます。
さらに、世界にはスパトリートメント、マッサージルーム、仮眠室などの追加特典を利用できるラウンジもあるそう。
慌ただしくなりがちな海外旅行を格段に上質なものにしてくれる、とても有意義なサービスです。
空港ラウンジには、航空会社が直営するものと、空港ビルやクレジットカードが運営するものがあります。
一般的に航空会社直営の方が豪華なのですが、原則としてビジネスクラスやエリート会員しか入ることができません。
でも、中にはプライオリティパスで利用できるところもあり、その場合は搭乗クラスやステータスに関係なく利用OKです!
該当ラウンジはまだ少ないものの、最近ではたとえばANAでも一部空港の自社ラウンジをプライオリティパス所持者に解放していました(2023年でサービス終了)。
プライオリティパスの料金形態
そんな便利なプライオリティパス、一体どの程度お金がかかるものなのでしょうか?
現在プライオリティパスには、以下3つの会員プランが用意されています。
スタンダード | スタンダード・プラス | プレステージ | |
年会費 | 99ドル | 329ドル | 469ドル |
ラウンジ利用料金 | 35ドル | 10回まで無料 11回目以降は1回35ドル |
全て無料 |
同伴者規定 | 同伴者一人当たり35ドル |
年会費99ドル、329ドルのプランは制限が厳しい一方、利用し放題のプレステージプランは日本円にして7万円超!
毎週ラウンジを利用するような方ならまだしも、一般人としては腰が引けてしまう料金ですよね。
クレジットカードでお得にプライオリティパスに申し込もう!
ただし実は、プレステージ会員を手軽に維持する方法があるんです。
その方法とは、特定のクレジットカードを発行すること!
クレジットカードの年会費さえ支払えば、半永久的にプライオリティパスを利用することが可能となります。
プレステージプランが付帯するクレジットカードには、例えば以下のようなラインアップがあります。
- 楽天プレミアムカード
- ANA VISAプラチナ プレミアムカード
- エポスプラチナ
- ANAアメリカン・エキスプレス…他多数
楽天プレミアムカードがオススメな理由
中でも最もコスパが優れていると言われているのは、「楽天プレミアムカード」です!
なぜ楽天プレミアムカードが良いのかと言いますと…
- 審査に通りやすい
- 年会費がお手頃
- 楽天市場での優待など付帯特典も充実
主に、以上3つの理由からです。
1年あたり11,000円で、クレジットカード自体の特典(楽天市場でのポイント増額等)に加え、年額469ドル相当のプライオリティパスが付帯するのですから、旅好きがこれを申し込まない理由はありません!
楽天カードでプライオリティパスが付帯するのはプレミアムとブラックのみ
ちなみに楽天カードは、2024年10月時点で下記の通り5種類あります。
名称 | 年会費 | ポイント還元率 | プライオリティパス |
楽天カード | 永年無料 | 1.0~3.0% | × |
楽天PINKカード | 永年無料 | 1.0~3.0% | × |
楽天ゴールドカード | 2,200円 | 1.0~5.0% | × (但、国内空港ラウンジを年2回無料で利用可) |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 1.0~5.0% | ◯ |
楽天ブラックカード | 33,000円 | 1.0~5.0% | ◯ |
楽天ブラックカードが招待制→申請可能に
なお、楽天ブラックカードは従来招待制で、欲しいと思っても自分から申し込めるカードではありませんでした。
しかし、2024年7月1日から申し込み受付開始!
公式サイトに記載された条件は以下の通りです。
- 現在、楽天プレミアムカードを保有し、かつ当社の定める時点において楽天プレミアムカードのご契約から12カ月以上経過していること
- 当社の定める12カ月間のカードご請求金額の合計が500万円以上であること
そう簡単に達成できる決済額ではないものの、ブラックカード付帯のプライオリティパスには、2025年から始まる年5回の回数制限がありませんので、条件を満たせる方は発行を考えてみてもいいかもしれません。
楽天プレミアムカードを発行しよう
というわけで、プライオリティパスが欲しい!となったら、さっそく楽天プレミアムカードの発行手続きを進めましょう。
楽天プレミアムカードの年会費は11,000円(税込)ですが、常設キャンペーンでボーナスポイントを獲得できます(時期によって変動・楽天カードからの切替の場合は3,000ポイント)。
さらに、楽天プレミアムカード申し込み時にポイントサイトを経由すれば、ポイントサイト独自のポイントを稼ぐことも出来てしまいます!
楽天経由でプライオリティパスに申し込む方法
無事楽天プレミアムカードを発行できたら、念願のプライオリティパス入手まで後少しです。
ただし注意すべき点は、プライオリティ・パスをゲットするためには、別途申し込み手続きが必要だということ。
手元にカードが到着した後、楽天カード会員専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」からプライオリティパスを申し込みましょう!
申し込みが完了すれば、2週間程度で自宅に届きます(簡易書留)。
家族カード会員はプライオリティパスを申請することは出来ません。
ダイナースからプライオリティパスを申し込む方法
なお、その後ダイナースプレミアムからプライオリティパスの申し込みをする機会がありまして、やり方が非常に難しかった(個人的に)ので、ご参考までに手順を記載しておきます。
まずダイナース会員ウェブサイト「クラブ・オンライン」にログインし、ページ半ばにある「プレミアムカード会員専用ウェブサイト」に入りましょう。
次のページで上部タブから「優待・サービス」→「トラベル」をクリック。
続いてカーキ色のタブ内「空港」→ページ本文内「プライオリティ・パス」を順に辿ると…
申し込みの分岐点に辿り着きました!
ここからは、カードの種類によって手続き方法が分かれます。
|
事前に「ダイナースクラブプレミアムコンパニオンカード」への申し込みが必要 |
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プレミアム専用デスクに電話、またはクラブ・オンラインのお問い合わせボックスから「インビテーションコード」請求が必要 |
楽天と比べてワンクッションあり、ちょっと面倒ではありますが、ダイナースプレミアム付随のプライオリティパスはデジタル会員証(後述)に対応しているため、最速で申し込み即日プライオリティパスを入手することが可能です。
物理カードは、申し込みから10日〜2週間後、自宅に郵送されました。
プライオリティパスには有効期限あり
プライオリティパスには、通常有効期限が設けられています。
(プライオリティ・パス公式サイトより)
例えば楽天プレミアムカードに紐づいたプライオリティパスなら、申し込みから2年間有効&その後は再度申し込み手続きが必要。
その他のクレジットカード付帯パスは、各社条件が異なりますので、ご旅行前に余裕を持ってご確認ください。
デジタル会員証とは
先ほど少し触れた通り、プライオリティパスはデジタル会員証も発行可能となっています(スマホアプリ)。
会員カードを持ち歩かずに済むのが魅力的なのですが、残念なことに楽天カード付帯のプライオリティカードでは発行不可。
たとえば…
- アメリカンエキスプレス系
- ダイナース系
- ラグジュアリーカード
等、年会費お高めのカードが対象になっているようです。
余程のことがない限りスマホを持っていないことはないでしょうから、対応していると安心ですね。
楽天カード付帯PPでも、2025年1月よりデジタル会員証対応(プライオリティ・パス・アプリ)へ変更されることが発表されました!
ラウンジの利用方法
では、実際にプライオリティパスでラウンジを利用してみましょう。
使い方はとっても簡単!
まず公式サイトで利用空港を検索し、対象のラウンジをチェックします。
成田空港の場合は、以下のラウンジを利用可能。
第1ターミナル |
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第2ターミナル |
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営業時間内であっても、入場制限などによりプライオリティパス利用者は利用できないことがあります。また、利用時間制限が課されることも。必ずご自身で最新情報をお確かめください。
対象ラウンジに辿り着いたら、カウンターでプライオリティパスと搭乗券を提示しましょう。
出力される利用伝票にサインすれば入室OKです。簡単ですね!
同伴者の料金は、楽天プレミアムカードで自動決済されますにゃ。
プライオリティパスはラウンジだけじゃない!
なお、プライオリティパスで利用できるのはラウンジだけではありません。
レストランでの無料飲食
たとえば関西国際空港では、「ぼてぢゅう 1946」と「Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU」の2店舗で、1回あたり3,400円(税込)分まで無料で飲食が可能。
(関西国際空港公式サイトより)
いずれのお店も、場所は国内線出発・到着エリア2F(セキュリティチェック後)です。
成田空港のぼてぢゅう屋台を利用してみた!
さらに2023年には、成田空港でも「鉄板焼 道頓堀 くり田(第2ターミナル出国後エリア)」「ぼてぢゅう屋台(第3ターミナル出国前エリア)」が対象になりました!
(プライオリティパス公式サイトより)
(プライオリティパス公式サイトより)
一人一回3,400円分が無料となりますので、これはかなり重宝しそうですね♪
成田空港では、出国後に別ターミナルへ移動することはできません。
その点、出国前の一般エリアなら、無料シャトルバス乗車、またはアクセス通路(第2←→第3のみ)での徒歩移動が可能です。
(NAA公式サイトより)
今回我が家は都内からリムジンバスで第3ターミナルに到着、食後にシャトルバスで第1ターミナルに移動しました。
ホテル休憩も!?
さらに2023年7月からは、なんと第2ターミナルにある「9h nine hours Narita Airport」というカプセルホテルでの無料休憩も対象となりました!
(プライオリティパス公式サイトより)
利用できるのは、午前9時から午後6時の間の最大5時間。
トランジットで成田を利用する場合などには、人目を避けてゆっくり過ごせるのはありがたいですね。
ただしプライオリティパスで利用できるのは出発時のみですのでご注意ください。
羽田ではホテルのブッフェレストランも
また2024年5月には、羽田空港第3ターミナル直結のレストランブッフェもプライオリティパス対象になりました!
こちらの通常料金は3,850円。かなりお得感がありますね。
年々プライオリティパスの対象施設は増えていますので、これからも要チェックです♪
まとめ
ということで今回は、海外旅行に欠かせないプライオリティパスについて詳しくご紹介しました!
私も元々5年ほど前まではプライオリティパスを持っていたのですが、その後エアラインのステータスを獲得したため、その後は更新していない状態でした。
しかし先日、ラウンジがないLCC・ZIPAIRに搭乗することになり、久々にプライオリティパスを入手することに!
国内線ならいざ知らず、国際線でラウンジを使えないとなると、やはり相当に不便だなと…。
今回改めてラウンジ、そしてプライオリティパスのありがたみを実感した次第です。
おかげさまで、とても充実した旅行となりました♪
入手のハードルも高くはありませんし、頻繁に渡航される方なら持っていて損しない一枚です!