国際線の飛行機搭乗時、何かと重宝する存在「空港ラウンジ」。
何らかのエアラインステータスを持っていたり、ビジネスクラス以上に搭乗する人しか使えないというイメージがありますが、そうでない場合でもラウンジを使う方法があります。
それはズバリ、「プライオリティパス」を所持すること!
本記事では、プライオリティパスについてご存知ない方のために、手軽な入手方法や実際の使い方まで詳しく解説します。
プライオリティパスとは
まずはプライオリティパスの概要から。
プライオリティパスとは、世界中にある1,300ヵ所以上の空港ラウンジを利用できる会員サービスです。
出発までの待ち時間に、軽食やアルコール含むドリンクを楽しんだり、シャワーを浴びてフライトに備えることができます。
さらに、世界にはスパトリートメント、マッサージルーム、仮眠室などの追加特典を利用できるラウンジもあるそう。
忙しくなりがちな海外旅行を格段に上質なものにしてくれる、とても有意義なサービスです。

空港ラウンジには、航空会社が直営するものと、空港ビルやクレジットカードが運営するものがあります。
一般的に航空会社直営の方が豪華なのですが、原則としてビジネスクラスやエリート会員しか入ることができません。
でもプライオリティパスがあれば、搭乗クラスやステータスに関係なく利用OK!
該当ラウンジはまだ少ないものの、最近ではたとえばANAでも一部空港の自社ラウンジをプライオリティパス所持者に解放しています。

プライオリティパスの料金形態
そんな便利なプライオリティパス、一体どの程度お金がかかるものなのでしょうか?
現在プライオリティパスには、以下3つの会員プランが用意されています。
スタンダード | スタンダード・プラス | プレステージ | |
年会費 | 99ドル | 299ドル | 429ドル |
ラウンジ利用料金 | 35ドル | 10回まで無料 11回目以降は1回35ドル |
全て無料 |
同伴者規定 | 同伴者一人当たり35ドル |
年会費99ドル、299ドルのプランは制限が厳しい一方、利用し放題のプレステージプランは日本円にして6万円超!
毎週ラウンジを利用するような方ならまだしも、一般人としては腰が引けてしまう料金ですよね。
クレジットカードでお得にプライオリティパスに申し込もう!
ただし実は、プレステージ会員を手軽に維持する方法があるんです。
その方法とは、特定のクレジットカードを発行すること!
クレジットカードの年会費さえ支払えば、半永久的にプライオリティパスを利用することが可能となります。
プレステージプランが付帯するクレジットカードには、例えば以下のようなラインアップがあります。
- 楽天プレミアムカード
- ANA VISAプラチナ プレミアムカード
- エポスプラチナ
- ANAアメリカン・エキスプレス
…他多数
中でも最もコスパが優れていると言われているのは、「楽天プレミアムカード」です!
楽天プレミアムカードがオススメな理由
なぜ楽天プレミアムカードが良いのかと言いますと…
- 審査に通りやすい
- 年会費がお手頃
- 楽天市場での優待など付帯特典も充実
主に、以上3つの理由からです。
1年あたり11,000円で、クレジットカード自体の特典(楽天市場でのポイント増額等)に加え、年額429ドル相当のプライオリティパスが付帯するのですから、旅好きがこれを申し込まない理由はありません!

楽天プレミアムカードなら、国内/海外旅行傷害保険が自動付帯になるのも嬉しいポイントです♪
他の楽天カードではダメな理由
ちなみに楽天カードは、2022年11月時点で下記の通り5種類あります。
名称 | 年会費 | ポイント還元率 | プライオリティパス |
楽天カード | 永年無料 | 1.0~3.0% | × |
楽天PINKカード | 永年無料 | 1.0~3.0% | × |
楽天ゴールドカード | 2,200円 | 1.0~5.0% | × |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 1.0~5.0% | ◯ |
楽天ブラックカード (招待制) |
33,000円 | 1.0~5.0% | ◯ |
これらの内、プライオリティパスが付帯するのはプレミアムとブラックのみですが、ブラックは招待制のため、実質的にプレミアムカード一択となるわけです。
楽天プレミアムカードを発行しよう
というわけで、プライオリティパスが欲しい!となったら、さっそく楽天プレミアムカードの発行手続きを進めましょう。
楽天プレミアムカードの年会費は11,000円(税込)ですが、今ならキャンペーンで5,000楽天ポイントも付いてきます(楽天カードからの切替の場合は3,000ポイント)。

さらに、楽天プレミアムカード申し込み時にポイントサイトを経由すれば、ポイントサイト独自のポイントを稼ぐことも出来てしまいます。

プライオリティパスの申し込み方法
無事楽天プレミアムカードを発行できたら、念願のプライオリティパス入手まで後少しです。
ただし注意すべき点は、プライオリティ・パスをゲットするためには、別途申し込み手続きが必要だということ。
手元にカードが到着した後、楽天カード会員専用オンラインサービス「楽天e-NAVI」からプライオリティパスを申し込みましょう!
申し込みが完了すれば、2週間程度で自宅に届きます(簡易書留)。

なお、家族カード会員はプライオリティパスを申請することが出来ません。
プライオリティパスには有効期限あり
楽天プレミアムカード特典のプライオリティパスは、申し込んだ月から2年間有効です。
(プライオリティ・パス公式サイトより)
自動更新ではありませんが、有効期限が切れた後も必要であれば、再度楽天e-NAVIから申し込むことで新しいパスを入手することが出来ます。
デジタル会員証とは
ちなみに、プライオリティパスはデジタル会員証も発行可能となっています。
ずぼらな私のような人間にとっては、会員カードを持ち歩かずに済むのが魅力的なのですが、残念なことに楽天カード付帯のプライオリティカードでは発行不可となっていました。
もしやクレジットカード特典だからなのかと思いきや、別ブランドのカードでは登録できるものもあります。
たとえば…
- アメリカンエキスプレス系
- ラグジュアリーカード
などなど。
年会費お高めのカードだと、その分選択肢が増えるようです。
ラウンジの利用方法
では、実際にプライオリティパスでラウンジを利用してみましょう。
使い方はとっても簡単!
まず公式サイトで利用空港を検索し、対象のラウンジをチェックします。
成田空港の場合は、以下4つのラウンジを利用可能。
- KAL Business Class Lounge
- ANA Lounge(サテライト2)
- ANA Lounge(サテライト5)
- IASS Executive Lounge

営業時間内であっても、入場制限などによりプライオリティパス利用者は利用できないことがあります。また、利用時間制限が課されることも。必ずご自身で最新情報をお確かめください。
対象ラウンジに辿り着いたら、カウンターでプライオリティパスと搭乗券を提示しましょう。
出力される利用伝票にサインすれば入室OKです。簡単ですね!

同伴者の料金は、楽天プレミアムカードで自動決済されますにゃ。
ラウンジだけじゃない!レストランでの無料飲食も
なお、プライオリティパスはラウンジだけでなく、レストランで利用できるケースもあります。
たとえば関西国際空港では、「ぼてぢゅう 1946」と「Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU」の2店舗で、1回あたり3,400円(税込)分まで無料で飲食が可能。
(関西国際空港公式サイトより)
いずれのお店も、場所は国内線出発・到着エリア2F(セキュリティチェック後)です。
関西国際空港からの出発・到着時には、ぜひ活用したいですね。
まとめ
ということで今回は、海外旅行に欠かせないプライオリティパスについて詳しくご紹介しました。
私も元々5年ほど前まではプライオリティパスを持っていたのですが、その後エアラインのステータスを獲得したため、その後は更新していない状態でした。


しかし先日、ラウンジがないLCC・ZIPAIRに搭乗することになり、久々にプライオリティパスを入手することに。



国内線ならいざ知らず、国際線でラウンジを使えないとなると、やはり相当に不便。
今回改めてラウンジ、そしてプライオリティパスのありがたみを実感した次第です。
おかげさまでとても充実した旅行となりました。
入手のハードルもそれほど高くはありませんし、頻繁に渡航される方なら、持っていて絶対に損しない一枚です!
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