ヒルトン東京お台場には、「庵スパ TOKYO」なるスパ施設が入っています。
以前は「SPA然 TOKYO」という名称だったようで、一部のホテル案内冊子などには、いまだに昔の名前が掲載されたままになっています。
スパとは一般的に、温泉療養施設やエステトリートメントのことを指しますが、ここ庵スパTOKYOでは、温水プールやジェットバスを始めとした「アクアゾーン」や、「フィットネスセンター」、エステが受けられる「トリートメントルーム」等を提供しています。
庵スパのプールの水は別段温泉ではないようですし、本来のスパという意味より広義の、全般的に健康を促進するためのリラクセーション施設といった感じでしょうか。
東京で子育てをしている方は共感して下さることと思いますが、東京近郊のプールはどこも芋洗い状態で、なかなか連れて行く気にもなれません。その点、この庵スパならいつも空いていていいとの評判を聞き、家族皆、今回の滞在で一番楽しみにしていました。
庵スパTOKYOの概要
場所はヒルトン東京お台場5階。
利用条件等は下記の通りとなっています。
○プール 10:00~23:00(最終受付22:00)
○トリートメント 10:00~23:00(最終受付22:00)
○フィットネスセンター 宿泊者:24時間
かなり夜遅くまで利用できるようになっていますね。子ども達がいなければ、大人だけで夜景を見ながらプールを楽しむなんてこともできるようです。
●大人(17歳以上) 3,000円
●子ども(0歳~16歳) 1,500円
※税金・サービス料別途
※16歳未満は要保護者同伴
結構よいお値段しますね。16歳以下が半額となっているのは助かりますが、幼児でも1,500円必要なのは、やや厳しめの条件です。
ちなみに、上記料金は宿泊者を対象とした料金で、ビジターの場合は、トリートメント等のプログラムとセットにすることで利用できるようです。
その他、宿泊者向けに一部の施設のみを利用する場合の料金も設定されています。
●大人(17歳以上) 1,000円
●子ども(0歳~16歳) 500円
※税金・サービス料別途
また、プールやフィットネスの前後や合間に利用できるリラクセーションラウンジもあります。
●宿泊者 1,500円
※18歳以上のみ利用可能
※税金・サービス料別途
<リラクセーションラウンジの無料サービス>
1)Wi-Fiエリア使用可能
2)ドリンクのサービス
3)一口小菓子のサービス
4)新聞・雑誌のサービス
なお、リラクセーションラウンジは、プールやフィットネスの前後や合間に利用できる専用ラウンジのため、ラウンジのみでの利用は不可となっています。
ラウンジの利用料金は、アクアゾーン等の利用料金とは別に必要です。
ヒルトン・オナーズダイヤモンドメンバーなら庵スパが無料で利用可能
公式HPでは、ヒルトン・オナーズ会員もアクアゾーンは有料と案内されていますが、ヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員とその同室者は、フィットネスセンター&スパを無料で利用することができます。
チェックイン時に無料チケットを頂くことが出来ました。
このチケットは、ダイヤモンド会員ならびに同室者も対象となるため、全員分の4枚いただきました。
有効期限は翌日まで。受付でこのチケットを見せると、バスローブとバスタオル、ロッカーの番号札を渡されますが、チケットは回収されませんので、期限まで何度でも利用することが出来ます。
いざプールを満喫
水着に着替えてさっそくプールへ直行!
水に入る前にシャワーも忘れずに、と。
メインプールは全長15mほどあるでしょうか。
天井から光を取り入れる作りになっていて、曇天の夕方の割には明るく広い印象です。
噂通り、週末だというのに人気がありません。
プール脇にあるサマーベッドもガラガラです。
ダイヤモンド会員以外は一人3,000円と入場料が高額な上、一大観光地のお台場でこんな日の高いうちからホテルにいる人も少ないのかもしれませんね。
室内プールはこの大きなメインプールの他、ジェットバスが一つ。
ここからもレインボーブリッジが見えて、ラグジュアリー感満載です。
屋外ジェットバスは絶景を眺めながら露天風呂気分
さらに、屋外にもジェットバスがありました。
まだコートを手放せない3月の寒い時期とはいえ、こちらはかなり湯温が高めなので、露天風呂よろしく、気持ちよく浸かっていることが出来ました。
夜景を見ながら入れたら格別でしょうね。
サウナルームもあり
プールの脇にはサウナルームも用意されています。
メインの入口は屋内にありますが、外からもアクセスできるようになっていました。
この通り誰もいません。ちなみに16歳未満は利用不可です。
写真を撮ることができませんでしたが、隣にミストサウナもあります。
サウナに必須のウォーターサーバーは屋内、カウンター前に設置されていました。
現在は故障中とのことで、上に置いてある保冷ポットからセルフサービス。時々係の方が氷水を補充していました。
プールはいずれも温水ですが、屋内の一角に暖炉も用意されています。
この時は火が付いていませんでした。夜には利用できるようになるのでしょうか。
窓の外に目をやればフジテレビ本社。
たくさん人がいましたが、向こう側からは見えないようになっているのでしょうね。当然、目が合ったりはしませんでした。
庵スパプールの水深は?子供でも楽しめます!
屋内のメインプールやジェットバスはいずれも水深120cm(ジェットバスは最深部が120cm、それ以外は80cmくらいだと思います)。
上の子でも身長120cm弱ですから、当然足がつきません。おんぶしたり抱っこしたりで水遊びさせました。
なお、普通の浮き輪の持ち込みは不可、腕に付ける浮き輪ならOK※とのこと。遊具を持ってくるような雰囲気のプールでもないので、これは仕方ないですね。親は少々大変ですけど、子どもたちは楽しかったようで満足していました。
※施設内には下記持ち込み不可
ガラス容器、食べ物、アルコール類、背中に背負う浮き輪(浮き具)、ゴルフクラブ等のスポーツ器具、足ひれ、シュノーケル、ボール、ビート板、遊具 (両腕に付ける浮き輪以外 )、 毛染め用品、サンオイル、ペット、その他の危険物
屋外のジェットバスは浅いので、身長100cmの次女でもこのように座って入ることが出来ました。
全てのプールを満喫し、1時間ほどで上がることにします。
シャワー室
シャワー室もキレイに管理されていますし、何より競争率が低くて快適です。
ボディソープとシャンプー、リンスが備え付けられていました。
石鹸類の使い心地は正直なところ、あまり良くはありません。全体的にさっぱり目なので、乾燥が気になるかも。
壁にもシャワーが付いていて、すぐに全身が温まるのは高ポイントです。
パウダールーム
パウダールームは、このように充実したアメニティが付いています。
メイク落とし・化粧水・乳液は2席に1セット。
コットンセットや歯ブラシにヘアゴム。
ヘアドライヤーも完備されています。
中身はパナソニック製EH-NE23。
速乾性を売りにしているだけあって、ボディが小さい割には、子どもたちの長い髪も短い時間で乾かすことが出来ました。
マイナスイオンの出るドライヤーは女性にとってうれしいですよね。
今回はアクアゾーン以外に行く機会がなく残念でしたが、こちらで提供されているトリートメントプログラムも充実しているようなので、いつか機会があればぜひ行ってみたいところです。
ご参考までに、プログラムメニューはこちら。
トリートメント・プログラムメニュー
○MIKIMOTO フェイシャル
真珠由来のミキモトコスメティックビューティケアと、オールハンドトリートメント。
=琴=KIN= 60分 19,500円
=艶=TSUYA= 90分 23,000円
=燦=SAN= 110分 26,500円
○アロマテラピーボディ
日本の植物の持つ自然治癒力を活かしたオイルトリートメント。
=湧=YOU= 60分 18,000円
=璃=AKI= 90分 22,000円
○資生堂Qiエステラピーボディ
東洋式、西洋式双方の長所を活かした経絡トリートメント。
=煌=KIRAMEKI= 60分 19,500円
=麗=URARA= 90分 25,000円
=華=HARU= 120分 30,000円
○ボディスクラブ
50分 10,000円
○タラソテラピーボディパック
海藻パックや海泥、海水ミネラルを用い、潤いのある滑らかな肌へ。
60分 14,000円
○リラクセーションアキュプレッシャーセラピー
身体の表面を手指で押圧、活性化させ、自然治癒力の働きを促進させるプログラム。
40分 6,000円
60分 8,000円
○パーソナルプログラム
アクアパーソナル、ケアストレッチ等。内容は応相談。
40分 6,000円
ホテル内のエステだけあってお高めですが、個人的にはリラクセーションアキュプレッシャーセラピーに興味を持ちました。いつか、気軽に受けられる身分になりたいものです。
庵スパプールは家族皆で楽しめました
その後、次女が耳に水が入って痛い!と泣き出し、急遽家まで点耳薬と痛み止めを取りに帰るというハプニングはありましたが(とほほ…一人旅ばかりですっかり頭から抜けていましたが、旅行時は子供用の薬を忘れないようにしないといけませんね)、皆大満足の1時間でした。
宿泊料はたった12,000円なのに、家族4人プールも入れていただいて、なんだか申し訳ないくらい。本来なら、プール利用だけで9,000円かかってしまうのですから。
庵スパTOKYOの比較対象とすべきではないかもしれませんが、参考までに、東京近郊の子どもが楽しめるプールの利用料金も載せておきます。
東京サマーランド (あきる野市) |
おとな(中学生以上60歳まで)3,500円 小学生 2,500円 幼児・シニア(2歳~未就学児・61歳以上) 1,800円 |
としまえん (練馬区) |
大人(中学生以上) 4,000円 子供A(身長110cm以上) 3,000円 子供B(身長110cm未満) 2,000円 |
国際昭和記念公園 レインボープール (立川市) |
大人 2,300円 こども(小・中学生)1,200円 幼児(4歳以上の未就学児)300円 |
よみうりランド プールWAI (多摩) |
大人(18歳以上) 3,200円 中高生 2,500円 3歳〜小学生 2,100円 シルバー(60歳以上)2,000円 |
(昭和記念公園以外は遊園地入場料金含む)
上記のように、東京周辺で子連れプールを楽しむには、それなりにお金がかかります。
この料金を払って激混みのプールを泳ぐくらいであれば、ほぼ貸切状態の庵スパTOKYOで優雅に楽しんだ方がいいかもしれません。
もちろん、庵スパTOKYOには遊具等もないので、小学生くらいになると満足できない可能性も大いにありますが、我が家のように、未就学児の子どもだけであれば、水に触れられるだけでも十分に楽しめるはずです(注意:オムツが外れていない子供は利用不可)。
ただ、こちらはあくまで大人用リラクゼーション施設ですから、雰囲気を壊さないよう、大きな声を出さない、はしゃぎ回らせない等、親も十分配慮しなければならないことは言うまでもありません。
次回は、もう1つのダイヤモンド会員特典である「エグゼクティブラウンジ」の詳細をレポートしたいと思います↓