ついに、マリオットボンヴォイのステータス変更が適用されました。
「新型コロナウイルスの影響でステータスが延長されるのでは?」「ソフトランディング(1段階落ち)になるのでは?」という情報も流れていましたが、結局のところは、規定通り前年の宿泊実績に応じたステータスに変更された模様。
かくいう私も、チタンからゴールドへの2段階陥落と相成りました。
予期せぬステータス陥落に、がっかりしてしまった方も少なくないことでしょう。
ということで今回は、「ホテルの上級会員を維持したい!」という方のために、今からできる対応をまとめてみたいと思います。
大どんでん返し!ソフトランディングが実現
2020年4月22日追記:この記事の公開後、紆余曲折あってプラチナステータスに戻していただけることになりました!詳しくはこちら↓
やっぱりマリオットのステータスが欲しい!
マリオット・インターナショナルといえば、世界最大のホテルチェーン。
世界にホテルは星の数ほどあれど、このマリオットインターナショナルを押さえていれば、国内外どこへ行くにも選択肢に困ることはそうそうありません。
一度は失ってしまったけれど、やっぱりまたマリオットのステータスが欲しい!という方は、これからどうすればいいのでしょうか。
マリオットの会員ランク
まずはマリオットボンヴォイの会員ランクをおさらいしてみましょう。
会員ランク | ランクアップ条件 |
一般会員 | 無料の会員登録だけでOK |
シルバーエリート |
年間10泊以上 |
ゴールドエリート | 年間25泊以上 |
プラチナエリート | 年間50泊以上 |
チタンエリート |
年間75泊以上 |
アンバサダーエリート |
年間100泊以上&年間利用2万ドル以上 |
上図の通り、全部で6段階に分けられています。
プラチナ会員以上になると、ラウンジの利用や朝食無料など、クラブフロア宿泊者並みの特典を得られるだけでなく、空き状況に応じてスイートルームを含めたお部屋のアップグレートも受けられます。
叶うものなら、やはりプラチナ以上のステータスが欲しいところです。
プラチナチャレンジの条件
お得に効率的にプラチナステータスを獲得する方法は、何と言っても「ステータスチャレンジ」。
巷ではプラチナを目的とする方が多いことから「プラチナチャレンジ」と呼ばれています。
マリオット公式によると、現在プラチナチャレンジに参加する条件は下記の通り。
・ゴールドエリート会員
シルバーステータスが必要ということは、最低でもホテルに10泊しないと、プラチナチャレンジに参加することはできないということ。
ただし、マリオットの場合は「SPGアメックス」というクレジットカードを保有することで、自動的にゴールドエリートまで昇格できます。
これからプラチナチャレンジを始める方には、SPGアメックスが強い味方になってくれるはずです。
統合以前のプラチャレ組は再度挑戦が可能
プラチナチャレンジはとってもお得なシステムですが、参加できるのは原則として1人1回のみ。
しかし、マリオットは2018年のSPGとの統合によりシステムが一新されたため、統合前にプラチナチャレンジした方であれば、再度プラチナチャレンジに参加することが可能です(2020年2月時点の情報)。
また、まだプラチナチャレンジに参加したことのない家族に参加してもらい、一緒に泊まって恩恵を受けるという方法も残されています。
ただしプラチナチャレンジの条件は、予告なく変更されることが多々あります。
現に本日、デスクに問い合わせた何名かの方が3年おきにチャレンジ可能と言われたのだとか。マリオットでは残念ながら話が二転三転することがよくありますので、最新の情報はご自身でお確かめ下さいますようお願いします。
地道に50泊積み上げるなら
統合後にプラチナチャレンジを済ませてしまったため、もう再挑戦できない…という方は、今のところ地道に宿泊実績を積み上げる他ありません。
これまではカテゴリーの低い海外のホテルに連泊して実績を作るという方法がありましたが、このご時世では飛行機に乗ることすらままなりません。
では国内でお得なホテルはというと、最も有名なところではフォーポイントバイシェラトン函館。
こちらでは一泊6,800円前後から宿泊可能なので、理論上は約35万円でプラチナ到達となります。
もちろん、プラチナチャレンジではなく普通に50泊滞在でプラチナを目指すなら、ポイントでの無料宿泊なども実績としてカウントされますので、双方組み合わせてもっと少ない金額で達成することも出来そうですね。
キャンペーンや救済の可能性も?
ただ、昨今のコロナウイルス感染拡大に関連して、ステータス延長や達成条件緩和など、救済措置を取るホテルグループも出てきています。
マリオットでも、今後そういった何らかのキャンペーンや対策が実施される可能性は少なくないでしょう。
個人的には、プラチナチャレンジ再挑戦も可能なはずではありますが、今しばらく様子を伺うのもありかなと考えているところです。
<2020年4月9日、2019年獲得分のステータス延長が決定しました!>
<さらに、エリートナイトクレジット付与も!>
IHGの上級会員を目指す
そしてマリオット以外にも、上級会員制度を採用しているホテルグループはあります。
まずご紹介するのは、IHG(インターコンチネンタルホテルズグループ)。
日本国内では、ANAとの共同ブランド「ANAインターコンチネンタルホテル」や「ANAクラウンプラザホテル」が有名ですね。
世界100カ国以上で5,500軒以上のホテルを運営しているグループであり、マリオットと同様に上級会員制度を採用しています。
IHGの会員ランク
IHGの会員ランクは下記の通り。
会員ランク | ランクアップ条件 |
クラブ会員 | 無料の会員登録だけでOK |
ゴールドエリート | 年間10泊以上 or 10,000ポイント以上獲得 |
プラチナエリート | 年間40泊以上 or 40,000ポイント以上獲得 |
スパイアエリート |
年間75泊以上 or 75,000ポイント以上獲得 |
宿泊数だけでなく、獲得ポイント数に応じたランクアップも可能です。
新型コロナウイルスの影響で条件緩和
IHGでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う特別対応として、エリート会員の基準を緩和するという発表をしています。
会員ランク | ランクアップ条件 |
クラブ会員 | 無料の会員登録だけでOK |
ゴールドエリート | 年間7泊以上 or 7,000ポイント以上獲得 |
プラチナエリート | 年間30泊以上 or 30,000ポイント以上獲得 |
スパイアエリート |
年間55泊以上 or 55,000ポイント以上獲得 |
上記のように、今年に限れば通常よりも少ない宿泊数orポイント数で上級会員になることが可能です。
そもそも旅行に制約がある前提での対応なので、単純に上級会員になりやすいというわけではありませんが、数字だけで見れば魅力的なものとなっています。
ANA上級会員ならステータスマッチ可能
IHGは、ANAとのステータスマッチングを実施していることでも知られています。
ANA会員ランク | IHG会員ランク |
ブロンズメンバー プラチナメンバー |
プラチナエリート |
ダイヤモンドメンバー | スパイアエリート |
上記のように、ANAの上級会員資格を持っていれば、参加登録をするだけでIHGの上級会員になることができます。
登録できる期間は限られているものの、ここ数年は恒例となっているこのキャンペーン。
SFC修行やダイヤ修行と親和性の高いホテルグループと言えそうです。
ステータスを購入することも可能
またIHGには、上級会員の資格を購入できる仕組みも用意されています。
具体的には、年会費200USドル(または40,000ポイント)を支払うことで「アンバサダー会員」になることができます。
アンバサダー会員になると、通常のプラチナ会員と同等の特典を受けることが可能。つまり、お金さえ払えば、ホテルに宿泊することなくプラチナ会員になれてしまうというわけです。
ホテルの上級会員にはなりたいけれど、何回も宿泊するのは無理だなぁという方にはオススメの方法です。
ヒルトンの上級会員を目指す
ヒルトン(Hilton Hotels & Resorts)も、言わずとしれた有名ホテルグループです。
世界119カ国で6,000件以上のホテルを運営しており、こちらも上級会員制度を採用しています。
ヒルトンの会員ランク
ヒルトンの会員ランクは下記の通り。
会員ランク | ランクアップ条件 |
メンバー | 無料の会員登録だけでOK |
シルバー会員 | 年間4滞在 or 10泊以上 or 25,000ポイント以上獲得 |
ゴールド会員 | 年間20滞在 or 40泊以上 or 75,000ポイント以上獲得 |
ダイヤモンド会員 |
年間30滞在 or 60泊以上 or 120,000ポイント以上獲得 |
宿泊数と滞在数で条件が違うので注意が必要です(連泊する場合は1滞在としてカウントされます)。
ちなみにヒルトンでは、2019年度のメンバーステータスを2021年3月31日まで延長、さらに2020年度分を2022年3月31日まで延長することを発表しました!
最高峰ダイヤモンドにチャレンジ可能
ヒルトンにも、マリオットのプラチナチャレンジと同様のシステムが採用されています。
具体的には下記の通り。
宿泊回数 | 会員ランク |
3ヶ月で9泊 | ゴールド会員 |
3ヶ月で18泊 | ダイヤモンド会員 |
必要な宿泊数は増えますが、18泊で最高峰のダイヤモンド会員を目指せるのは大きな魅力です。
ヒルトンのダイヤモンド会員には、ラウンジアクセス権や朝食無料も付くので、目指すメリットはかなり大きいと思います。
クレジットカードで上級会員になれる
ヒルトンは、クレジットカードの保有・利用で上級会員になることも出来ます。
・ヒルトン・オナーズVISAプラチナカード
上記2枚のクレジットカードは、保有するだけで自動的にヒルトンゴールド会員に昇格!
また、プラチナカードの場合は、有利な条件でダイヤモンド会員を目指すことが可能です。
ホテル滞在条件 | 1暦年間(1月1日~12月31日)に10回の滞在または20泊すること |
カード利用条件 | 1月~12月のカード請求金額のうち、お買物ご利用分の合計が120万円(含む消費税等)以上になること |
上記のように、滞在・宿泊に関する条件が大幅に緩和されるだけでなく、カードの利用だけでダイヤモンド会員になれるというのはかなり魅力的ですね。
まとめ
以上、ホテルの上級会員に関する情報をまとめてみました。
・マリオットのプラチナ会員を目指すなら「プラチナチャレンジ」が効率的
・IHGやヒルトンの上級会員を目指すのも一手
・新型コロナの影響でIHGの上級会員になりやすく
・ANAからIHGにステータスマッチ可能
・年会費を払えばIHGアンバサダー会員になれる
・ヒルトンならダイヤモンドチャレンジで最高峰が目指せる
・ヒルトンのクレジットカードで宿泊せずにダイヤモンド会員になれる
今回のマリオットステータス陥落のニュースは、寝耳に水ではありましたが、他のホテルブランドを知るいいチャンスになったとも考えられます。
もしかしたら、雨降って地固まるよろしく、今後の旅を一層充実させることが出来るかも?
私自身としては、マリオットはしばらく様子見するとして、ヒルトンのダイヤに再チャレンジするのもいいかなぁと考えています。短い経験の中では、比較的アップグレード率が高い印象です。
まだまだコロナウイルスの脅威に晒されている中、そう簡単に旅行にも出かけられなくなってしまいましたが、近い将来また日常が返ってくることを祈りつつ、試行錯誤の日々が続きそうです。