ダイナースクラブカードは、昨年、私が陸マイラーデビューしてすぐに作った思い出のカードです。
100円決済するごとに1マイル相当のポイントが貯まるので、マイルを貯めるクレジットカードとしてもそれなりに使えます。
結構気に入って利用していたのですが、準プラチナ級カードで年会費もそれなりに高額(税込23,760円)のため、1年経過する前にそろそろ解約を検討していました。
ただ、また改めて入会する可能性も低いでしょうし、解約する前にできるだけ特典を使っておきたい。そう思って調べてみたところ、今回ご紹介する「一休.comプレミア特別キャンペーン」というものを見つけました。
ダイナース会員は一休のプラチナメンバーになれる
一休.comプレミア特別キャンペーンを使って、宿泊予約サイトの「一休」に入会すると、最初からプラチナメンバーになることができます。
ダイナースクラブカードを所有していれば、それだけで特別な条件を満たす必要はないため、ステータスマッチングに近いイメージでしょうか。
具体的な方法は公式HPに詳しく記載されているので割愛します。
このキャンペーンは2015年7月15日から始まったものなので、もう1年以上続いていることになりますが、終了時期は明示されていません。焦って登録する必要はないようにも思えますが、突然終了してしまう可能性もゼロではないので、興味がある場合には早めに検討することをオススメします。
私はこれまで一休を使ったことはなかったのですが、「プラチナメンバー」という響きにすごく惹かれてしまったので、キャンペーンを利用することにしました。ANAのスーパーフライヤーズカード(SFC)の存在を知ってから、特別なステータスという言葉に弱くなった気がします。
一休のプラチナメンバーとは
一休には「一休プレミアサービス」というものがあり、直近6ヶ月の利用額で決まる会員ステージに応じて、様々な特典を受けることができます。
具体的には、下記のようにポイント還元率が高くなったり、特別なプライベートセールを利用することができます。
会員ステージ | レギュラー | ゴールド | プラチナ | ダイヤモンド |
---|---|---|---|---|
直近6か月の利用額 | 5万円未満 | 5万円~10万円未満 | 10万円~30万円未満 | 30万円以上 |
レストラン予約 | コース予約は1% | コース予約は1.5% | コース予約は2% | コース予約は2% |
国内宿泊予約 | 事前カード決済2% | 事前カード決済2.5% | 事前カード決済3% | 事前カード決済3% |
プライベートセール | – | あり | あり | あり |
その他サービス | – | – | – | ダイヤモンド特別特典 |
プラチナメンバーは、ダイヤモンドメンバーに次ぐ上から2番目のステージであり、通常であれば6ヶ月以内に10万円以上の利用が要求されます。
頻繁に一休を使う方であれば、あっという間に到達してしまうのかもしれませんが、宿泊予約には楽天トラベル、じゃらん、るるぶトラベル等の複数サイトを利用することも多いですし、意外と難しそうな気もします。
そのプラチナメンバーに、ダイナース会員というだけでなれてしまうのは、かなりお得感があります。
プラチナメンバーになれば、最上級とまではいきませんが、それなりに特別な扱いを受けることができます。ANAのプラチナメンバーと似た位置づけですよね。
なお、キャンペーンを利用してプラチナメンバーになれるのは1回だけで、会員ステージが見直されるタイミングで、利用金額に応じた会員ステージに戻ります。その後は、再度キャンペーンを利用してプラチナメンバーになることはできません。
プライベートセールの利用がお得
一休プラチナメンバーの特典のうち、宿泊予約の還元ポイント(3%)は、通常会員(2%)と比べても、わずかに1%しか差がありませんから、そこまでお得感はありません。
しかし、通常会員では利用することのできない「プライベートセール」を利用できるのは、個人的に嬉しい特典だと思いました。
プライベートセールでは、通常価格よりもかなり安い価格帯で宿泊プランが紹介されています。対象となる宿泊施設が限定されているので、使いどころは限定されてしまいますが、宿泊先が決まっていない状態で宿を探す場合には非常に便利です。
プライベートセールのすべてが安いかと言えばそうではありませんが、なかには他の予約サイトではお目にかかれないような驚きの価格も掲載されています。
プラチナ特典を使って予約してみました
せっかくプラチナメンバーになったので、試しにプライベートセールを使って予約をすることにしました。ちょうど私の姉に子守りを頼める機会がありましたので、久しぶりに妻と2人での旅行です。
まずは目的地ですが、スケジュール的に1泊2日しか無理そうでしたので、それだけで候補はかなり絞られました。
そして、ブログのネタ的には、当然飛行機を使うべきところですが、私は極度の飛行機恐怖症。飛行機大好きの妻には申し訳ないですが、今回は電車の旅にすることに(私は乗物全般がダメなので、電車でも酔ってしまうのですが、飛行機と比べるとだいぶマシです)。
ということで、一休のプライベートセールから湯河原の「山翠楼」という旅館をチョイスしました。湯河原には行ったことがなく、全然詳しくないのですが、いわゆる老舗の旅館で、それなりに評価は高そうでした。
通常は1泊大人1人あたり3万円~という値段設定の旅館ですが、プライベートセールを利用して大人2名で1泊2日38,000円(税込)のプランを見つけることができました。
グレードの高いお部屋ではありませんが、夕食と朝食がついて1人あたり19,000円ですから、通常価格を考えると結構お得ですよね。
一休は「ポイント即時利用」が便利です
プラチナメンバーになったおかげで、今回の予約で利用金額の3%のポイントが貯まります。
通常の予約サイトでは、このようにして貯めたポイントは次回予約時からしか使えませんが、一休には「今すぐポイント割引」という制度があり、即時ポイントを利用することができます。つまり、ポイント3%を貯めずに、その場で即時利用して、実質的に3%オフにすることができるのです。
私の場合、今後も継続して一休を利用する可能性は高くありませんから、このシステムはかなり便利だと感じました。貯まったポイントを消費するために、わざわざ一休を使う必要がなくなりますからね。
それにしても、顧客の囲い込みが目的であるはずのポイント制度を、その根幹から覆すような斬新なシステムに驚きです。個人的には、他のサイトでもポイント即時利用制度を採用してもらいたいですが、かなり難しいでしょう。
その他の割引制度も活用しました
予約手続きを進めていくと、途中でクーポンコードの入力欄を見つけました。もしかして、と思いネットで検索してみると…
ありました!1,200円割引クーポンゲットです。
その後、クーポンコードを入力して無事に予約完了。
すると、予約が完了してから5分程経過した頃、今度はメールで特別に1,000ポイント付与のお知らせが。
初めての予約後に貰えるポイントなのか、それとも新規会員登録後に貰えるポイントなのか定かではありませんが、貰ったものは使わなければ損です。
早速、今済ませたばかりの予約をキャンセルして、再度予約を取り直します。
以上、(1)ポイント即時利用、(2)1200円割引クーポンコード、(3)何だかよく分からないけど貰った1,000ポイントを使って、合計約3,300円割引になりました。当初の38,000円でも結構安いと思っていましたが、最終的には34,705円(税込)、1人あたり約17,000円にまで安くなりました。通常価格からすると半額に近い割引率です。
ダイナースに感謝しなければいけませんね。
湯河原旅行記
その後、無事に湯河原に行ってきましたので、簡単に旅行の様子を紹介します。
湯河原には、JR東海道線の快速アクティーを利用して行ってきました。都内からの所要時間は約1時間半です。
新幹線を使うともっと短時間で到着することもできるみたいですが、運賃も一気に高くなりますし、あまりにも早く着きすぎてしまうので、電車に乗っている時間も旅行の一部としてノンビリ楽しみたい場合は、快速アクティーがオススメです。
ただし、旅行で快速アクティーを利用する場合には、グリーン車の利用が推奨されます。今回、私たちは普通車両に乗ったのですが、車内が予想以上に混み合っていて旅行という雰囲気ではなかったです。横浜あたりを過ぎれば人も少なくなるだろうと思っていたのですが、意外と最後まで座席は埋まった状態でした。
電車内で飲むために駅で缶ビールを買ったのですが、仕事中のビジネスマンも多く、結局最後まで飲むタイミングがありませんでした。
湯河原駅に到着
JR湯河原駅に到着しました。
田舎ですが、観光地だけあって駅周辺はお土産屋さんなどが並び栄えています。
お店をのぞきながら、徒歩で最初の目的地に移動します。
神奈川県No.1のラーメン屋さん「飯田商店」
湯河原に到着したのはお昼過ぎでしたので、だいぶお腹が空いてきました。
向かう最初の目的地は、「ラーメンWalkerグランプリ2016」で神奈川県No.1(総合2連覇)になったラーメン屋さん「飯田商店」です。
ピークとなる時間帯は過ぎていましたが、行列が絶えないお店という評判でしたので、待ち時間がどれくらいになるかが心配でした。
お店が見えてくると、遠目にですが行列ができているのが分かります。
ある程度並ぶ覚悟をしていたのですが、ちょうどタイミングよく、私たちが到着すると同時に次々と席が空き、ほとんど待ち時間なしで案内されました。お店を出る時は、また行列ができていたので、かなり運がよかったようです。
店内に入ると、最近リニューアルされたばかりのようで、ラーメン屋さんとは思えないほどキレイでオシャレな内装でした。
そして、上の写真からも分かるように、座席から厨房内がすべて見渡せるようなオープンな作りになっていて、ラーメンを作っていく過程を見ているだけでも楽しめます。
注文してから10分程度でラーメンが出来上がりました。今回注文したのはノーマルな醤油ラーメン(850円)です。見た目もオシャレですね。
お味の方は、噂に違わぬ美味しさ。
まず、スープを飲んで衝撃が走りました。濃厚でありつつも上品な味わい。私は普段ラーメンのスープは残してしまうのですが、ここのスープは飲み干してしまいました。それくらい美味しかったです。
また湯河原にくる機会があれば、絶対に再訪したいお店になりました。
日本一のパン屋さん「ブレッド&サーカス」
次の目的地までは、飯田商店から歩いて約10分。妻がどうしても行きたいと言っていたパン屋さんです。
というのも、以前は日本一のパン屋さんだったことがあるとか。
お店の前には順番待ち用の椅子が並んでいました。
どうやら店内が狭く、同時に5人までしか入場できないため、混み合う時間は行列ができるようです。
ここでは、自宅用のパンの他、子守りをしてくれている姉にお土産のパンを購入しました。
このパン屋さんの女性がとても気さくで優しい方で、このあと旅館に行くことを伝えると、お店の前にタクシーを呼んでくれました。正直歩き疲れていたので、とっても助かりました。
旅館でのんびり過ごします
タクシーに乗って約10分。一休で予約した旅館「山翠楼(さんすいろう)」に到着しました。
落ち着いた佇まいで、利用客の年齢層はかなり高めだと感じました。私たち夫婦は、旧き良き旅館の雰囲気が好みですが、最近流行りのモダンな作りの旅館が好きな方には合わないことがあるかもしれません。
まずは、お部屋でお茶菓子を頂きながらゆっくりします。
一息ついたら温泉に向かいます。山翠楼の目玉は屋上にある展望露天風呂「大空」です。
エレベーターで8階まで上がった後、階段で屋上に向かいます。
この展望露天風呂は、男女の入浴時間が時間で入れ替わります。
- 男性入浴時間:14:00~20:00
- 女性入浴時間:21:00~11:00
屋上に上がると素晴らしい景色が広がっていました。
写真は屋内から撮影したもので、屋外に出るとさらによい景色を臨むことができます。
ただ、立っている状態だと、他の旅館や民家、道路を走る車が見えるので、「向こうからも見えてるかも」と気になってしまいました。かなり距離があるので双眼鏡でもなければ見えないと思いますが、女性が明るい時間帯に利用するのは少し抵抗があるかもしれません。
でも、この展望露天風呂からの眺めは、絶対に明るい時間帯の方がよいと思います。
お風呂上がりにスカイラウンジへ
スカイラウンジも覗いてみました。ここでは無料でコーヒーやジュースを頂くことができます。
<写真は公式HPから引用>
飛行機は苦手だけれど、空港のラウンジは大好きな私。かなり満足できました。
山翠楼の夕食
しばらくすると夕食の時間になりました。
こちらの旅館はすべて部屋食です。食事処にわざわざ移動せずとも、お部屋まで食事を運んできてくれるのは有り難いですね。
まずは前菜から。右側にあるのが、山翠楼名物の湯葉です。
お刺身の盛り合わせ。
鯛しゃぶ。
ごはんとおみそ汁。
デザート。
すべて美味しく頂きました。
なんでも美味しく感じてしまう私の舌はあてになりませんが、食べ物にはうるさい妻が「美味しい美味しい」と言って完食したのですから、おそらく客観的にも美味しい料理なのだと思います。
私たち夫婦は少食な方なので、旅館の夕食は多すぎて、最後の方は食べられなくなってしまうことが多いのですが、山翠楼は年齢層が高めなこともあってか、私達にちょうどよい量でした。
山翠楼の朝食
朝食も豪華でした。
いつもは子どもたちがいるので、ゆっくり食事をする時間もありませんから、上げ膳据え膳で美味しい料理が頂けるのは本当に有り難いことです。
子どもたちに昼頃には帰ると言ってあったので、朝食後あまりのんびりすることもなくチェックアウトしました。
帰りはグリーン車で
行きの電車での経験を活かして、帰りはグリーン券を購入しました。
ちなみに、グリーン券は車内で買うと高いので、乗車前に買っておく方がお得です。また、休日のグリーン券は平日よりも安くなります。
平日 | 休日 | |
事前価格 | 980円 | 780円 |
車内価格 | 1,240円 | 1,040円 |
念願の電車でビールも実現しました。やっぱり電車での旅行にビールは欠かせませんね。
以上、ダイナースの特典とは直接関係のない湯河原旅行について長々と書いてしまいましたが、それくらい満足度の高い旅でした。
まとめ
- ダイナース会員は誰でも一休のプラチナメンバーになれる
- ダイナースの特典でプラチナメンバーになれるのは1度だけ
- プラチナメンバーになるとポイント還元率アップ&プライベートセールが利用できる
- 一休のポイントは即時利用できる(その場で割引)
- 一休での宿泊予約は割引クーポン等でさらに安くなる
ダイナースクラブカードは使える特典が多く、そのすべてを活用できている人は少ないと思います。一休のプラチナメンバーは、比較的利用しやすい特典ですので、まだ利用したことのないダイナース会員の方は、ぜひお試しください。きっと満足できるはずですよ。
※その後、ダイナースプレミアムカードに切り替え、一休ダイヤモンド会員になりました。これを機に、宮崎フェニックスシーガイアのシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートに宿泊。レポートはこちらからどうぞ。