有償航空券を使って飛行機を利用すると、距離や運賃種別に応じたマイル(フライトマイル)が貯まることは、もちろん皆さんご存知のことと思います。
実はこのフライトマイルの他にも、もう1つ、飛行機に乗ることで貯まるマイルが存在しています。
それは「ライフタイム(LT)マイル」です。
ライフタイムマイルとは
ライフタイムマイルとは、ANAマイレージクラブが創設された1997年4月1日以降、マイル口座に積算された総飛行距離のことです。
ライフタイムマイルが何マイル貯まっているかを見れば、これまでにどれだけ飛行機に乗ったかが分かります。
なお、ANAのライフタイムマイルは、基本的にANAの飛行機に乗ったときに貯まるものですが、スターアライアンスグループの航空券(マイルをANAマイレージクラブに積算した場合に限る)や、無償の特典航空券(提携航空会社除く)でも加算されます。
ライフタイムマイルの積算情報は、ANA HPのマイル口座残高照会ページの中段にあります。
ライフタイムマイルの使い途は?
ライフタイムマイルは、通常のマイルのように、特典航空券やスカイコインに交換することは出来ません。
あくまで、「ミリオンマイラー」というANA独自ステータスを獲得するための指標となります。
つまり、通常の「フライトマイル」よりも、ANAプレミアムメンバーになるための「プレミアムポイント」に近い感じです。
50万・100万・200万・300万ライフタイム到達で、下のような素敵なタグが頂けるほか、
100万LTマイル(ANAライフタイムマイル)以上だと、下記のような特典を得ることが出来ます。
ANA SUITEラウンジ 生涯利用可 |
マイル有効期限 生涯延長 |
SFC 申込可 |
|
100万LTマイル | ー | ◯ | ◯ |
200万LTマイル | ◯ | ◯ | ◯ |
300万LTマイル | ◯ | ◯ | ◯ |
SFC修行で得られるSFC(スーパーフライヤーズカード)入会資格はともかく、スイートラウンジ生涯利用可やマイルの期限失効(通常は3年)するのは魅力的ですね。
スイートラウンジ、マイルの有効期限に関する特典はダイヤモンドサービスメンバーになることでも受けられますが、ダイヤの場合、毎年必要プレミアムポイントを稼ぎ続けない限りは一年のみ。
対してミリオンマイラーは、一度達成すれば生涯これらの特典を受け続けることができます。
と言っても、それだけの飛行距離を積み上げるのは、ダイヤモンドメンバーステータスを維持するよりもはるかに至難の業です。
ミリオンマイラーになるのは難しい
ミリオンマイラーに仲間入りするためには、100万LTマイルが必要です。
しかし、ヨーロッパを往復した場合でも、ライフタイムマイルは12,000程度しか貯まりませんから、100万までの道のりがどれほど遠いものであるかは容易に想像が付きます。
Twitterで仲良くさせていただいている方の中には、若くしてミリオンマイラーになった方もいらっしゃるようで、羨ましい限りです。
前出の画像を見て頂ければお分かりの通り、私のANAライフタイムマイルは20年近くかけてようやく10万程度ですので、残念ながら、今後よっぽどのことがない限りミリオンマイラーになることはなさそうです…。
でも、うまくすれば50万マイルくらいは到達できるかもしれませんし、もしかしてひょっとして、その「よっぽどのこと」が起こって200万マイル達成!ということに…なんて可能性もなくはないかも。
それに、これまでどのくらいANAで飛んだのかも記録しておきたいですし、ライフタイムマイル、きちんと積算しておくに越したことはありません。
特典航空券では原則ライフタイムマイルの積算手続きが必要です
有償航空券を利用した場合は、特に手続きの必要なくライフタイムマイルが反映されますが、マイルで特典航空券を利用した場合は、自動的にライフタイムマイルが積算されません。
特典航空券を利用してライフタイムマイルを積算するためには、搭乗後6月以内にWEBまたは電話で事後登録をする必要があります。
実は、私はこれまでこの事後登録手続きをしたことがありませんでした。
一体、どれくらいのライフタイムマイルを無駄にしてしまったのでしょうか…。
実際に手続きしてみて、初めて知ったことがありましたので、皆さんのご参考になればと思います。
ライフタイムマイル事後登録をしてみよう
今回事後登録するのは2件。
4月下旬の北海道旅行と、7月のフランス・ドイツ旅行です。
Web上でも手続きができるのですが、日付や区間、便名の他、国内線だと座席番号、国際線では航空券番号が必要となり、いずれも失念してしまったため、電話をかけるほかなくなってしまいました。
ちなみにWeb上の手続き画面は、こんな風になっています。
<国内線>
<国際線>
やらなきゃやらなきゃ…と思いつつ、なかなか手が出なかったのですが、北海道旅行から6ヶ月が迫ってきたので、重い腰を上げてやっとANAプラチナデスクに電話。
すると、管轄はマイレージクラブ・サービスセンターとのこと。
プラチナやSFC、ダイヤなどのプレミアムメンバーであっても、プレミアムメンバー専用のデスクではなく、そちらにかける必要があるそうです。
今回は、プラチナデスクのオペレーターさんに繋いでいただきました(お忙しい中お手数をおかけしました)。
電話だと、細かい便名や座席番号、航空券番号がわからなくても大丈夫でした。
大体の日付と時間、区間を伝えれば、オペレーターさんの方で確認して、当該便分のライフタイムマイルを反映させて下さいます。
Web上で確認できるのは、手続きの翌日以降ということでした。
国際線特典航空券だと手続き不要のことも!
しかし今回、電話で確認していただくと、国際線特典航空券(東京ーパリ、デュッセルドルフー東京)分のライフタイムマイルは既に反映されているということ。
???と思い詳しく伺ってみると、
…のだそうです。
ただ、毎回必ずこの手続をしているわけではないので、基本的には、「搭乗後6月以内に事後登録をしなければならない」と思っていてほしい、ということでした。
でも、オンライン事後登録ならまだしも、反映されているのかどうかわからないまま、マイレージクラブサービスセンターに電話するのは、かなり億劫ですよね。
そこで、自分で確認する方法を教えていただいたので、ご紹介します。
ライフマイルが積算されているか確認する方法
下は、実際に国際航空券を使った時の履歴です。
マイル口座残高確認ページの下部に表示されています。
赤枠で囲っているところに注目して下さい。
国際線特典航空券を使った2便とも、合計マイルが「0」になっています。
この「0」が表示されていると、ライフタイムマイルが既に反映されていることになるんだそうです。
搭乗日の翌日以降確認してみて、もしこの表示がなかったら、Webから手続きをするか、ANAマイレージクラブ・サービスセンターに電話する必要があるということですね。
最後に
何はともあれ、これで無事2件ともライフタイムマイルの処理が完了して一安心。
ミリオンマイラーになるまで、あと約90万LTマイル…。
うーん、たとえ毎年2回ヨーロッパに行けたとしても、かなり厳しそうですね。
一体どんな職業の方が達成されているんでしょう。憧れてしまいます。
何か「よっぽどのこと」が起こって、ミリオンマイラーになれたらいいのになぁ、なんて思うこの頃です。