初めてのANAビジネスクラス!
ANAのビジネスクラスと言えば、「スタッガード」という、隣席に干渉することなく通路に出られる「互い違い」形式のシートが有名です。
一人旅なら、周りの視線を気にすることなくリラックスできるというメリットがありますが、友人や家族連れの場合、気軽にコミュニケーションを取りづらいというデメリットもあります。
今回は夫・義母と共に、羽田発パリ・シャルルドゴール行きのNH215便ビジネスクラスに搭乗します。使用機材はB787-9。複数人で搭乗する場合は、どの席に乗るべきなのでしょうか?
今回は、実際のシートの様子を詳しくご紹介します!
2019年に登場したANAの最新ビジネスクラス『THE Room』もぜひ合わせてご覧ください。
ANA最新機B787-9
羽田発パリ行きANA215便の使用機材は「B787-9」。
ANAが導入している中で2番目に新しい機種です(最新機材は2019年ホノルル線に新登場のA380)。
このB787は他の機種に比べて、上空での湿度や気圧が高く保たれるため、快適さが段違い!
夫は高地に行くと頭痛や吐き気を催す体質なので、ヨーロッパに行くならB787であることが絶対条件の一つでした。
ちなみに、B787運行便ではファーストクラスの設定がありません。ビジネスが最上位クラスとなります。
ビジネスクラス利用者ももちろん優先搭乗可
搭乗口の優先搭乗レーンには、以下の看板が置いてありました。
●スターアライアンスゴールドメンバー(ANAダイヤモンド・プラチナ・SFC・スターアライアンス加盟航空会社上級会員)
●ANAらくのりサービス(搭乗に際しお手伝いが必要な方)
私はスターアライアンスゴールドメンバー、SFC会員でもあるので、エコノミークラスに乗る場合でも、この優先搭乗レーンが使えるわけですが、実際にビジネスクラスを取って優先搭乗するのは感慨深いものがあります。
義母と夫はゆっくり搭乗したいとのことで、一刻も早く、そして一分でも長くビジネスクラスを味わいたい私だけ優先搭乗することにしました(笑)。
機内へと続く道
逸る気持ちを抑えつつ、いよいよ機内へと向かいます!
途中、ビジネスクラスとエコノミークラスの運命の分かれ道がありました。
もちろん、張り切って左へ!!
機内への入り口が違うだけで、ここまで嬉しく感じてしまうのは私だけかもしれませんね(笑)。
スタッガード配列の座席
ANAのビジネスクラスといえば、皆様ご存知の「スタッガードシート」。座席が互い違いに配置されていることで、どの席からでも直接通路に出ることができます。
(ANA公式サイトより)
これまでエコノミークラス搭乗時に何度か通り抜けたことがあるはずですが、あまりにご縁のない世界だったので、じっくり見ることもありませんでした。
それが今回、まさか当事者になれるなんて感謝感激です!
恋人同士・家族連れにおすすめの席はここ!
今回指定した席はこちら↓、7列目のDとFです。夫と二人並びにしました。義母は通路を挟んだ窓際です。
スタッガードシート配列ではプライベート感を高めるため、各シート間にパーテーションが付いているのですが、私たちのように連れ同士で隣合いたい時には何かと不便だったりします。
きっとそういう声が多く寄せられたのでしょう。最新型であるこのB787-9では、7列目のD、Fと13列目のE、Gに限ってパーテーションを可動式にしてあります。
↓「可動式パーテション」はシートマップ上、緑の逆三角形で表示されています。
2019年に登場した新型ビジネスクラス「THE Room」では、中央席全てがペアシートになりました!
可動式パーテーションの実際の様子
実際パーテーションを閉めた状態だと、こんな感じ。
隣のモニターは見えますが、顔は完全に隠されています。他人同士ならちょうどいいですが、家族や恋人同士だとちょっと寂しいですね。
パーテーションを開けてみます。するとこんな感じ。
窓側の席まで見えますね!
間にテーブルがあるので、それなりに距離感はありますが、バッチリ意思疎通ができます。
ビジネスクラスを利用する皆さんは窓側がお好きなのか、それとも知られていないのか、意外とこの席はあんまり人気がないようで、最後まで13列目の方は空いていました。
今度ビジネスクラスを利用する時は、長女と母娘二人旅かな、なんて考えているので、できれば次回もこの機種・この席を狙いたいですね。
ビジネスクラス、特にスタッガード配列のシートは子連れに向いてないと言われてますが、この席だったら大丈夫だと思います。
他機種でオススメの座席は?検証してみました
ちなみに、B787-8とB777-300ERのビジネスクラス、それぞれ違いがありますので、詳しくはこちらをどうぞ!
6月リニューアル!世界初ニールズヤードのアメニティ
今回ビジネスクラス初体験で楽しみだったうちの一つがコレ、アメニティです!
ビジネスクラスでは、CAさんにお願いする必要はなく、あらかじめ搭乗時に座席に用意されていました。
ANAのビジネスクラスで貰えるアメニティは、2016年7月にL’OCCITANE(ロクシタン)からNeal’s Yard Remedies(ニールズヤードレメディーズ)に代わったばかり。
ニールズヤードを機内アメニティとして提供するのは、ANAが世界初なんだそうです!
個人的にロクシタンはあまり肌に合わない一方、ニールズヤードは相性抜群、でもお高くて普段気軽には買えないメーカーなので、プレスリリースを見た時から、もう嬉しくて待ちきれませんでした!
ニールズヤードアメニティの中身を一挙公開
さっそく開けてみますと…
- ・ビーラブリーハンドクリーム 10ml
- ・ホワイトティフェイシャルミスト 10ml
- ・シアナッツ&オレンジ オーガニックリップフォーミュラ4g
- ・歯ブラシセット
- ・アイマスク
- ・イヤープラグ
と、乾燥する機内で有り難い品揃えです!
シアナッツ&オレンジのリップは現品販売されているのを見たことがないなと思ったら、日本未発売なんだとか。さすが潤うし低刺激だし、何よりいい香り♡
ニールズヤードのリップ、1,700円するんですよね…庶民には躊躇われる金額です。
調べてみたところ、フェイシャルミストは現品サイズ45mlで3,780円。ハンドクリームは50mlで3,024円。
下世話ながら、一人分のキットで3,000円相当くらいでしょうか?
卑しくも夫の分まで強奪したので、往復合わせて4つゲット。今年の冬あたりまでは余裕で保ちそうで嬉しい~ホクホクです(笑)。
その後、アメニティポーチは2019年にグローブトロッターにリニューアル。
さらに2024年、エッティンガーへとバトンタッチしました。
※ANAファーストクラス搭乗も実現しました!詳しいサービス内容はこちらをどうぞ♪
https://rikei-miler.com/travel/ana-firstclass
https://rikei-miler.com/travel/ana-the-suite
B787-9ビジネスクラスシート詳細
嬉しくて、ついアメニティに夢中になってしまいましたが、シートのご紹介も忘れちゃいけませんね。
周辺設備
シート脇には、使いやすい木目調のテーブルとマガジンラック、イヤホンジャック、ユニバーサル電源、リモコン、ライトが備え付けられています。
いろんな機能がコンパクトにまとめられていて、仕事が効率よく進みそうです。
個人モニターは18インチのタッチパネル式液晶スクリーン。モニターの下は二段になっています。
上段がフルフラットにした際に足を入れるスペース。オットマンのように使うこともできます。
下段には小物や靴を入れておくことができますが、思った程のスペースはなく、機内持ち込み用キャリーは高さ、奥行とも完全にオーバーし、収まりませんでした。
快適すぎる!フルフラット
水平飛行になり、ベルト着用サインが消えると同時に、さっそく憧れのフルフラットにしてみました!
予め座席に用意されていたベッドパッドと掛け布団をセットすると、もはや座席ではなくベッドに近い感じ。フルフラットはやっぱり最高ですね!
長いこと脚を下げていると、血の巡りが悪くなってどうにもだるくなるんですが、これなら家にいるのと変わらず、ごろごろだらだらのんびりできて、全く苦痛を感じることのない至福の12時間でした。
B787-9 化粧室
最後は化粧室のご紹介。B787のトイレは快適と評判です。
窓付きで明るい!
まず一つ目の特徴は、窓があること。狭いトイレが開放的に見えますよね。ロシア上空あたりだと、雪を頂いた山脈を臨むこともできて、いい気分転換になります。
そして、水を流すのは従来のレバーではなく、窓の下部に設置された赤外線センサー。
これに手をかざすと、自動でキレイにしてくれます。不特定多数が使う設備ですから、あまりあちこち手を触れたくないプチ潔癖性の私にとっては嬉しい配慮です。
飛行機なのにウォシュレット付き♪
そして、ウォシュレットがついている点も見逃せません。
個人的に自宅以外では使わないのですが、外国ではめったにお目にかかれませんから、ぎりぎりまで日本の文明に見守られている安心感があります。
アメニティ完備
ちょっとしたアメニティも備え付けられていました。
化粧水と乳液、フェイス&ボディシートに歯ブラシセット。少しでも快適に過ごせるようにとの心遣いが感じられます。さすが日系エアラインです。
ビジネスクラスにはトイレが3つ。エコノミークラスの搭乗客には解放されていないため、毎回ほとんど待つことなく利用することができました。
ビジネスクラス様様ですね♪
最後に
ということで今回は、初めて利用したB787-9のシートや機内設備を中心に詳しくご紹介しました!
プライベート性が高いために、家族連れには向かないと言われることもあるスタッガードシートですが、可動式パーテーションの席なら問題ナシ。
フルフラットになるシート、使いやすさを追求した機能的な設備。しかも、軽食やお酒をいつでも好きな時に持ってきてもらえますし、映画やドラマが見放題!
エコノミークラスの少なくとも10倍は快適と言えるのではないでしょうか。飛行機嫌いの夫が、出発後4~5時間経っても「すごい楽ちん、飛行機じゃないみたい」なんて言った時には、もう驚きと感動の嵐。
冗談抜きで、まさかこんな日が来るとは!と、涙涙でした(その後、順調に体調不良に陥りましたが…)。
飛行機恐怖症の方には、ビジネスクラスをぜひ一度試してみていただきたいです!
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