2019年に導入されたANA国際線の新ビジネスシート「THE Room(ザ・ルーム)」をご存知ですか?
ANAビジネスクラスの座席がリニューアルされたのは、なんと10年ぶり。
旧シートとの違いは、なんといっても各シートにドアが付いたことです!
ファーストクラスならいざ知らず、ドアが付いているビジネスクラスは、世界でもまだまだ少数派。
ここ数年で、色々なエアラインのビジネスクラスに搭乗しましたが、その中でドアが付いていたのはカタール航空のQsuite(Qスイート)くらいでしょうか。
他にはというと、デルタ航空が「デルタ・ワン」と称したドア付きシートを導入しているようです(さらに、エールフランスが2022年9月以降リリース予定)。
ただし、ANAのTHE Roomは、単にドアが付いただけではありません。
高級感あふれるスタイリッシュな見た目はもちろん、二人座れそうなほど広くゴージャスなシートと、ひょっとするとファーストクラスに勝るとも劣らないかも?と思えるくらい、とっても素晴らしいシートでした!
ということで、今回はTHE Roomの全貌をお伝えします♪
ちなみに新型ファーストクラスは「THE Suite(ザ・スイート)」といいます。
最新搭乗記はこちら!
フライト情報
さて。今回のフライト概要は以下の通りです。
便名 | NH109 |
区間 | ニューヨーク- 東京・羽田 |
出発時間 | 15:10 |
到着時間 | 18:25 |
フライト時間 | 14時間15分 |
搭乗クラス | ビジネスクラス |
ANA便はJFK空港ターミナル7発着
JFK空港にはターミナルが8つあり、ANAはターミナル7を使用しています。
マンハッタンーJFK空港間のアクセスは、電車がおすすめ!
空港到着から搭乗までの時間は、ANA SFC所持&ビジネスクラスのため、ブリティッシュエアウェイズのラウンジで過ごしました。
いざ搭乗!
国際線の搭乗が始まるのは、基本的に出発の30分前。
ターミナル7は狭いので、移動にそれほど時間がかかるわけではないものの、余裕を持ってゲートへと向かいます。
この建物は窓が少なく、前回ファーストクラスに搭乗した際には残念ながら機材を撮れなかったのですが、今回はカフェの向こう側にスタンバイしている姿を見つけて撮影することができました。
これから14時間超、どんなフライトになるのでしょうか?
それでは、搭乗しましょう!
ANA THE Roomとは?
実際のキャビンの写真をご覧いただく前に、THE Roomとはこういった特徴のあるシートです!
-
- 全席通路アクセスという旧シートの良さはそのままに
- ANA初のドア付個室型シートを採用
- 世界最大級のシート幅(旧型の2倍)
- 寝心地にこだわったシートクッション
- 進行方向と逆向きのシートと前後の向きを互い違いに配列することで最大限の空間を確保
- 24インチの大型モニター(旧型17インチ)
- 機内のパーソナルモニターとしては世界初となる4K・フルHD画質
- 可動式パーティションによってペア利用にも対応(中央席のみ)
(参考:ANA公式サイト)
現在のところ、対応機材はB777-300ERのみとなっていますが、今後は順次拡大していくものと思われます。
THE Roomの就航路線は?
THE Roomは、全ての路線で導入されているわけではありません。
最初の就航先としてロンドン、次いでニューヨーク、そしてフランクフルト線に投入されました。
2023年夏ダイヤでは、ウクライナ戦争の影響もあって、以下の通りとなっています。
<北米線>
- 羽田=ニューヨーク間(NH110/NH109)毎日運航
- 羽田=ニューヨーク間(NH160/NH159)8月まで週3便、9月より毎日運航
- 羽田=サンフランシスコ間(NH108/NH107)毎日運航 NEW!
<欧州線>
- 羽田=ロンドン間(NH212/NH211)毎日運航
2023年3月26日〜2023年10月28日まで
※以前THE Room対象路線だったフランクフルト便は、旧式キャビンでの運航が続いています。
THE Roomの全貌
今回もありがたいことに、快く撮影許可をいただくことができました!
キャビン全体の様子はこんな感じ。
これまでの青を基調とした旧シート↓とは雰囲気が一変し、一層高級感のあるキャビンになっています。
(ANAの旧型ビジネスクラス/2021年8月撮影)
ファーストクラスと見紛うゴージャスさ
このTHE Room、もしかすると一見しただけでは、ファーストクラスと区別がつかないかもしれません。
(ANA新型ファーストクラスTHE Suite)
どちらも同じく、世界的建築家の隈研吾さんによるデザインですし、意図的に統一しているのですから当然と言えば当然ですが、それを差し引いてもTHE Roomはかなりファーストクラスに近いように思います。
隈研吾さんは、ANAラウンジのデザインも担当されています!
帰国後、夫に双方の座席の写真を見せて、どちらがビジネスクラスかわかるか尋ねてみたところ、ファーストクラスとビジネスクラス、逆の答えが返ってきました。
というのも、ビジネスクラスの方がファーストクラスシートより幅広のため、座席を正面から見る限りでは、逆転してもおかしくないほどゴージャスなのです。
(ANA The Suite/ファーストクラス)
(ANA THE Room/ビジネスクラス)
縦幅はファーストクラスの方が圧倒的優位です。
もちろん、ファーストクラスではCAさんのホスピタリティや、機内食のクオリティもランクアップしますし、一概に優劣をつけるものではありませんが、これまでと比べると、2クラスの差がかなり縮まったような気がします。
個人的には、THE Roomの登場により、ビジネスクラスのコスパが大幅に上がったと感じました。
シートマップ
777-300ERビジネスクラスのシートマップがこちら。
(ANA公式サイトより)
特徴を簡単にまとめると、こんな感じです。
- 7列目から20列目までの全64席
- 配列は1-2-1
- 奇数列が後ろ向き
- 偶数列が前向き
ペアシート
THE Roomは旧型シートと異なり、中央列全てに可動式パーテーションがついていて、ペアシートとして使えるようになっていました。
シートには、実は2種類あります。
中央列の配置を見てみますと…
一列置きに、お互いをより近くに感じられるシートと、間にテーブルが入ってちょっと距離のあるシートが交互になっているのがお分かりいただけますでしょうか。
より距離が近いのが、こちらの奇数列。
ヘッドカバーが掛かっているところに座る形になりますので、パーテーションを下げれば、すぐそばに相手を感じられるはず。
ただし、進行方向とは逆向きのため、好みは分かれるかもしれません(違和感があるのは離発着時だけで、一旦飛んでしまえば気にならないと思います)。
そして、間にテーブルが設置され、ちょっと距離があるのがこちらの偶数列。
奇数列に比べると、数十センチほど間隔が遠くなりますが、座席の向きが進行方向なので、乗っている時の違和感は少なめかと思います。
2列を横から見るとこんな感じ。
余談ながら、カタール航空のQスイートの場合、下の写真のように4席を一つのブースとして使うこともできますが、ANA THE Roomは、残念ながらこういった使い方はできません。
(カタール航空公式サイトより)
<旧型ペアシートのレポートはこちら↓>
窓側シートはどちらがオススメ?
また、窓側席も2種類が前後に配置されています。
こちらは偶数列シート(進行方向・前向き)を横から見たところ。
窓側にテーブルがあり、座面は通路側になります。
一方、奇数列はテーブルが入口側で、座面はより窓に近く、特に離発着時の景色を楽しみたいなら、こちらの方がオススメです。
詳しくは後述しますが、離発着時は三点式シートベルトを着用することにより、ヘッドカバーの位置に体が固定されますので、偶数列だと窓から若干遠く感じると思います。
16Cを選択
今回、私はやはりなんとなく前向きの方がいいかなと思いまして、偶数列を選択。
やはりと言うべきか、窓側はこの偶数列が人気のようで、全て埋まっている様子でした。
その後、エティハド航空ビジネスクラスで後ろ向きの座席を初体験!思ったより違和感はなかったです。
座席幅は世界最大級!旧型シートの2倍
座席を見てますと、先ほども触れた通り、とにかく横幅が広い!
さすが旧シートの2倍というだけあって、二人で座れるほどの余裕があります。
アメニティ
座席には、あらかじめ各種アメニティが用意されていました。
とうとうピンクのポーチをゲット!
ポーチは引き続き、グローブトロッターとのコラボ。
(ANA公式サイトより)
日本発着の北米(ホノルルを除く)、ヨーロッパ(ウラジオストクを除く)、オセアニア、メキシコシティ路線
日本発便がハードケース、海外発便がソフトケースです!
今回、個人的にとってもとっても嬉しかったのが、コラボレーション決定当初から狙っていたキャンディピンクをついにゲット出来たことです!
なぜかというと、手持ちのトロリーとお揃いカラーだから!
一人静かにはしゃぎつつ、夢中で写真を撮っていたところ、CAさんにも「スーツケースを一目見て、お揃いだとすぐ気づきました!可愛いですね」と声をかけて頂きました♪
せっかく念願が叶いましたので、これからこのスーツケースを使う時には、必ずポーチも一緒に持ち歩きたいなと思っています。
アメニティキットの内容
ポーチの中身はと言いますと…
下記、一揃いが入っていました。
- アイマスク
- 歯ブラシ
- イヤープラグ
- SHIROのコスメセット(ミスト、リップバーム)
シート機能・収納
では、詳しくシートの機能を見てみましょう。
個人用シートモニターがとにかく綺麗!
座席に落ち着くと、まず驚くのがシートモニターの美しさ。
サイズは24インチ&4K対応で輝度が高く、映画やテレビ番組はもちろん、セーフティビデオまでいつもより綺麗に見えます。
4K画面を飛行機に搭載したのは、ANAが初めてなのだとか。
ちなみにTHE Roomになって機能も充実したため、出発時には丁寧なインストラクションムービーもありました。
そして、リモコンにもモニターがついています。
こちらもなかなかの美しさ。タッチの感度も良好です。
前方スクリーンの調整はもちろん、この画面にマップなどを表示させたり、機内販売の注文も可能となっていました。
ノイズキャンセリングヘッドフォン
THE Roomのヘッドフォンは、従来と同じくSONY製のノイズキャンセリングタイプ。
実はこのヘッドフォンは全てのビジネスクラスで提供されているわけではなく、成田・羽田発の欧米線(ホノルル、ウラジオストクを除く)、オセアニア、メキシコシティ路線のみ対象。
その他の路線では、ステレオヘッドフォンになるそうです。
コントローラー
座席のリクライニングや照明は、画面脇のテーブルサイドに集められています。
ボタンだけでなく、ダイヤルでも席の位置を調整可能。
読書灯はシート背面の左右にあり、それぞれに点灯・消灯・光量をコントロール出来ます。
食事灯は入口ドアの側に設置。
お料理を撮る時は、少々逆光気味がベターということで、ちょうど使いやすい位置でした。
テーブル
テーブルは折りたたみ式。モニターの下から引き出し…
食事の時などは、このように広げて使います。
ストレージ
身の回り品をしまっておくスペースとしては、まず画面の隣に小物入れが。ドアを開くと…
大小ポケット&鏡付き!
アメニティポーチやメガネケース、スマホがすっきりと収まりました。それでも、まだまだ余裕があります。
ファーストクラスTHE Suiteの方には、こういう収納スペースがなかったこともあって、痒い所に手が届く!とちょっと感動してしまいました。
ちなみに、このように一部が可動式カバーとなっているため、扉を閉めたままでも充電可能です。
シートベルトは三点式
また先述の通り、THE Roomのシートベルトは三点式です。
厳密にいうと、基本形はよくある二点式で、
離発着の時に、肩ベルトの金具を引っ掛けて三点式にする仕組み。
一方、往路のファーストクラスのシートベルトは三点式ではありませんでした。
同じ飛行機でどうして違いがあるのでしょう。次回機会があれば、伺ってみたいと思います。
JALのスカイスイートiiiなど、他にも三点式ベルトを採用しているエアラインはあります。
フルフラット仕様
そして、座席はもちろんフルフラットにすることができます。マットレスと枕を置いてみました。
フルサイズの枕を二つ並べられるゆとり。苦もなく寝返り出来ますし、胎児型で寝たい人にもバッチリです。
今回、THE Room専用の寝具を導入したとのことですが、やはりマットレスが短めなのは変わりません。膝下部分は座席表面そのままの肌触りなので、出来ればもっと長いと嬉しいなと感じました。
こちらが実際に寝そべって横を見た写真。未就学児くらいまでなら、添い寝もできそうですね。
掛け布団をセットするとこんな感じです。
ドアを閉められるように
THE Roomになって一番大きな変化は、各席にドアが付いたこと。
いずれも開閉はボタン一つで、シートモニター側のドアは奥から手前へ、
そして手前のドアは下(肘掛内)から飛び出してきまして、これで半個室の完成です。
下はこのように、若干空いています。
外からはどう見えるのかと言いますと、身長170cm強が立った状態で見下ろした写真がこちら。
そして、席に座ったまま隣を撮ったのがこちら。ちょっぴり隙間はありますが、中で何をしているかまで窺い知ることは出来ません。
ご覧の通り、通路を行き来する人からは、完全にプライバシーが守られる状態とまでは言えないものの、だいぶ視線が遮られることは確かです。
機内の共用設備
一通り自席を堪能したら、共用設備をチェック。
化粧室
ビジネスクラス64席に対して、専用の化粧室が2ヶ所あります。
つまり満席の場合は32人に1つということで、ちょっと待ち時間が出るかもしれませんが、この日の搭乗率は30%ほどでしたので、いつでも好きに使うことができました。
個室内はかなり新しい雰囲気。
ラックには歯磨きセットやボディシート、マウスウォッシュが常備されています。
洗面ボウルはフラットなスクエア型。蛇口は非接触式で、このご時世には特に嬉しいですね。
バーカウンター
また、もう一つの共用設備として、16列目と17列目の間にバーカウンターも設置されていました。
ANA公式サイトによると、本来ならワインを始め色々な飲み物を自由に楽しめるようになっているらしいのですが、コロナ禍のためかミネラルウォーターのボトルが数本置かれているだけでした。
(ANA公式サイトより)
通常営業時にはどんな感じなのでしょうか。これは、また次回以降のお楽しみにしたいと思います。
豪華絢爛なバーを兼ね備えたビジネスクラスといえばカタール航空!こちらもぜひご覧ください♪
ウェルカムドリンク
さて。一通り機内を見学したところで、離陸前にウェルカムドリンクをいただきました。
ビジネスクラスでは、オレンジジュースかスパークリングワインの選択制です。
いざ離陸!
その後、飛行機はほぼ定刻通り駐機場を後にし、無事に離陸しました。
新型コロナをきっかけに、ニューヨークの治安がかなり悪化しているとのことで、来訪前は少々不安もありましたが、おかげさまで無事滞在を終えることができて一安心。
今回はだいぶ外歩きの時間が増えたため、前回よりもずっとニューヨークの街を好きになれたように感じます。
機内食
水平飛行に入ってすぐ、機内食がスタートしました!
和食に合わせて日本酒をセレクト
今回もあらかじめ和食を予約していましたので、最初の一杯には、純米大吟醸五凛を注文。
若い頃は日本酒を敬遠していましたが、この歳になってようやく美味しさがわかるようになってきました。
アミューズ
主菜の前に、アミューズが届きます。これは和洋共通。
献立には、
- 枝豆
- 三種のきのこのマリネ
とあります。
味付けは控えめで、素材の美味しさがしみじみと感じられました。
余談ながら、昨年8月ドイツに行った際は感染防止のため、全てのお皿にプラスチックの蓋が乗っていましたが、今回は往復ともに一度も見かけませんでした。
前菜・小鉢・お造り
アミューズの後、メインの機内食がスタートします。一の膳は、前菜・小鉢・お造りの盛り合わせ。
<前菜>
- 鳥貝と筍 生姜醤油あん掛け
- 海老地漬け
- 鯛の子寄せ
- 帆立貝黄身揚げ
<小鉢>
- うすい豆腐
<お造り>
- 炙り鮪
- 烏賊湯霜
季節感あふれる繊細なお料理の数々は、外国で作られているとは思えない「ザ・日本」な仕上がりです。
主菜・御飯
そして二の膳には主菜と御飯が。
<主菜>
- カラスガレイ生姜煮
<御飯>
- 御飯
- 味噌汁
- 香の物
主菜は、カラスガレイの煮付けです。
ふっくらしっとりした身に、上品なタレがよく染みていて、美味しくいただけました。
お好きな時に
なお、ANAのビジネスクラスでは、1回目の食事の後、着陸準備の前まで好きな時間に軽食を注文することができます。
2022年5月時点のメニューは下記の通り。
<軽いお食事>
- 温かいバーベキューチキンのフォカッチャ
- ANAオリジナルカレー(ニューヨーク・シカゴ路線)
- 豚生姜焼き丼(サンフランシスコ路線)
<スープ>
- コーンスープ
- 茅乃舎 野菜スープ
<麺類>
- 一風堂ラーメン コク極まる味噌「大地」
<リフレッシュメント>
- チーズ(ピアーヴェ ヴェッキオ、ゴルゴンゾーラ、カマンベール)
- アイスクリーム
- フルーツ
- ヨーグルト
- シリアル
<おつまみ>
- ミックスナッツ
- ミックスあられ
- フォンダンビスキュイ
- あられ(ベジタリアン・ハラール認証済)
NH109便は14時間以上のロングフライトですので、2回目の機内食までの間に、ちょこちょこ何かしらいただく機会がありました。
一風堂ラーメン コク極まる味噌「大地」
まず、夕食として注文したのが、ANAビジネスクラスに乗ったら欠かせない一風堂のラーメン♪
今回はやめておこうかなぁと迷いつつ、この香りがどこからともなく流れてくると、やっぱりつい食べたくなってしまうんですよね。
ちょっと甘めでコッテリしたスープにまろやかなバターを乗せると、美味しさ倍増!
量も少なめなのが嬉しい一品です。
ミックスナッツ
そしてこちらはミックスナッツ。
普段それほどナッツを食べる習慣がないのですが、ANAのミックスナッツは、胡桃・アーモンド・カシューナッツと個人的に好きなものばかりで、とても気に入っています。
シャンパンと一緒に、おつまみとして頂きました。
フルーツとヨーグルト
さらに、フルーツとヨーグルト、紅茶をオーダー。
ヨーグルトは、滞在していたJWマリオットホテル・エセックスハウス・ニューヨークの朝食会場で提供されていたのと同じもの。
毎朝食べていたので、ここでまた出会えて嬉しかったです。
フォンダンビスキュイ
ちょっと甘いものが欲しくなったら、国内線プレミアムクラスでも提供されているフォンダンビスキュイを。
2016年、ANA SFC修行時代に何度となく味わった思い出の品です。
懐かしくて美味しくて、その後にもう一度お願いしたところ、なんとこんな素敵なパフェに仕立てて出してくださいました!
全く予想だにしていなかったので、これにはびっくり大感激!!
「とうとうTHE Roomに乗れた!」という喜びが隠せず、一人必死で写真を撮っていたり、スーツケースや今回の旅について色々とお話したりしていたことで、CAさんも嬉しく思って下さったとのこと。
お心遣いが本当にありがたくて、何十枚も写真を撮ってしまいました(笑)
機上では、きっと食材や食器も限られているでしょうに、ささっとこんな素敵なプレートを用意できるなんて、さすがは細やかなサービスで定評のあるANAのCAさんですね。
そういえば、以前成田のスイートラウンジでも、同じように素敵なデザートをいただいたことを思い出しました。
いつも思いがけない感動をありがとうございます!
ちなみにANAではWi-Fiが有料なので、機内食などの画像を家族とリアルタイムに共有できないのが玉に瑕。
しかし、2024年夏からはファーストクラスに続き、ビジネスクラスでもWi-Fiが無料で提供される予定です!
機内販売
ところで、今回は久しぶりのANA国際線搭乗ということで、前もって機内販売品も予約してありました。
何を買ったのかと言いますと…
とってもレアな焼酎「村尾」です!
村尾は、国内三指に入るプレミア焼酎「3M」の一つ。他に、「森伊蔵」と「魔王」が挙げられます。
地上では、正規の抽選販売か、10,000円以上ものプレミア価格でしか入手すること叶いませんが、ANAには独自のルートがあるらしく、割と頻繁に機内販売に登場。
機内なら、販売価格は定価そのままの4,000円。その上、ANAカード支払いの場合、10%割引まで受けられます。
お酒好きの方にとってはたまりませんよね!
ただし、搭載本数に限りがあるため、搭乗が決まったら早めに予約した方が無難です。
このフライトでもCAさん曰く、私が予約していた一本しか残っていないとのこと。
機内販売の商品は、日本出発時に搭載するため、特に海外発便では品薄になりがちだと仰っていました。
シートコントローラーを見ても、商品として記載はあるものの…
カートに入れようとすると、在庫切れと表示されます。
お客さんが少な目なので、昔より入手しやすいものと思いきや、意外とそうでもないのですね。
ちなみにJAL国際線では「森伊蔵」が販売されています!
(ビジネスクラス以上限定)
二度目の機内食
離陸から12時間ほど。
うんざりするほど長いはずのフライトも、快適なシートと充実したエンターテインメント、そして美味しいドリンク&フードサービスのおかげで、あっという間に楽々と過ぎてしまい…
とうとう最後の機内食の時間になりました。
今回も和食を選択!
2回目は1回目よりもシンプルな構成です。
<小鉢>
- 白滝と明太子の炒り煮
<主菜>
- 銀ひらす西京焼き
- 白御飯
- 味噌汁
- 香の物
香ばしいお魚には、きんぴらと俵ご飯が添えられ、
傍には白滝やお味噌汁が。
二度目もまるで日本国内で作られたかのような、絶妙な塩梅でした!
羽田空港に到着!
飛行機はその後も順調に飛行を続け…
定刻通り、無事羽田空港に着陸しました!
14時間15分の空の旅、THE Roomのおかげで、いつも以上に快適でした♪
THE Roomの料金は?
ところで、ファーストクラス顔負けのANA新型ビジネスクラス「THE Room」。
運賃は一体おいくらなのでしょうか?
時期によって多少の変動はありますが、とある日の正規料金はこちら。
一番お安い運賃でも、片道45万円ほどでした。
ちなみに、同日のファーストクラスは137万円。
つまり、両者には3倍ほどの価格差があるわけですが、今回どちらも乗り比べてみた正直な感想としましては、シートにそれほどの差は感じられませんでした。
やはり、ビジネスクラス「THE Room」のコスパが優秀すぎるのだと思います。
マイルで特典航空券に交換
いずれにせよ、一庶民にとっては手の届かない運賃ですが、私はもちろん、今回もマイルで交換した特典航空券を利用。
今回は往路をファーストクラス、復路をビジネスクラスにしたため、それぞれ片道分、ファースト75,000マイル+ビジネス42500マイル=117,500マイル(+諸税・約50,000円)の支払いとなりました。
ご参考までに、日本発着の各方面ビジネスクラス特典航空券必要マイル(往復)は以下の通りです。
Zone2 韓国・ロシア |
Zone3 東アジア |
Zone4 東南アジア |
Zone5 ハワイ |
Zone6 北米 |
Zone7 欧州・ロシア2 |
|
ローシーズン | 25,000 | 35,000 | 55,000 | 60,000 | 75,000 | 80,000 |
レギュラーシーズン | 30,000 | 40,000 | 60,000 | 65,000 | 85,000 | 90,000 |
ハイシーズン | 33,000 | 43,000 | 63,000 | 68,000 | 90,000 | 95,000 |
(Zone1=日本)
最後に
ということで、今回は2019年に導入されたANA新型ビジネスクラス「THE Room(ザ・ルーム)」搭乗記をお送りしました!
- インテリアがスタイリッシュに
- 進行方向前向き・後ろ向きを交互に配置
- 中央列はパーティション付きペアシート
- プライベートドアでよりリラックスできる
- 4Kモニターがとにかく綺麗
- 幅広シートで贅沢気分
旧型シートの時から、素晴らしいサービスが提供されていましたが、今回新型に乗ってみると、より一層機能面がパワーアップした印象です。
中央列が全席ペアシートになったことにより、家族連れ・友達同士での旅行がより楽しくなりそう。
インテリアも、とにかくモダンでスタイリッシュ。ドアが付いて、よりプライバシーが守られるようになったのも嬉しいポイントです。
デメリットを強いて挙げるなら、収納が少なめに感じたことくらいでしょうか。
以前と変わらぬ細やかなサービスは、さすが日系フルサービスキャリア、の一言。
いつか機会があれば、また搭乗したいと思います♪
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