誰もが憧れる夢のシート「ファーストクラス」!
その価格は飛行機片道分だけで100万円を超えることもあり、普通の人なら、一生乗る機会がなくてもおかしくありません。その存在を知ってはいても、実際にどんなサービスが提供されているのか知っている人は少ないでしょう。
「どんな人が乗っているのか?」、「座席はどんな風になっているのか?」とっても気になりますよね!
今回貴重な機会に恵まれ、日本が誇るファイブスターエアラインANA(全日本空輸)のファーストクラスに乗ることができました。
以下では、ANAのファーストクラスの概要から具体的な機内サービスの内容まで、私がファーストクラスに乗ることができた理由も含めて、とことん詳しくご紹介していきます!
ANAファーストクラス就航路線
ANAは、世界各国の様々な都市(2019年5月時点で44都市)に就航していますが、その全てにファーストクラスが設定されているわけではありません。
ファーストクラスが設定されているのは「B777-300R」「A380」という2機種のみで、路線も以下の通り限られています(発着地は羽田・成田)。
就航都市 | フライト所要時間(搭乗当時) |
サンフランシスコ | 11時間10分 |
ロサンゼルス | 12時間10分 |
シカゴ | 13時間5分 |
ニューヨーク | 14時間 |
ワシントンD.C | 14時間5分 |
ヒューストン | 13時間50分 |
ロンドン | 11時間40分 |
フランクフルト | 11時間25分 |
ホノルル(2018年5月就航開始) | 7時間25分 |
今回は、せっかくのANAファーストクラスということで、できるだけ長く楽しめるよう、【ニューヨーク】を選択しました!
憧れの街ニューヨークから、これまた憧れのファーストクラスに搭乗して日本を目指します♪
厳密に言うと、ワシントンの方がさらに5分長いのですが、数年前行ったことがあるため、未訪問のニューヨークに決定しました。
ちなみに2023年ウクライナ侵攻以来、ヨーロッパ線の所要時間が2〜3時間伸びています。長時間ファーストクラスに乗りたい方はロンドン線がおすすめです!
搭乗フライト概要
実際に搭乗するフライトの情報は、下記の通りです。
便名 | NH109 |
出発地 | ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ空港) |
到着地 | 東京(羽田空港) |
出発時刻 | 18:15 |
到着時刻 | 21:15 |
フライト所要時間 | 14時間 |
マンハッタンからジョン・F・ケネディ空港に到着
ニューヨークにはいくつかの空港がありますが、ANAの直行便が就航しているのは、郊外にあるジョン・F・ケネディ空港だけ。
滞在していたマンハッタンから、タクシーで空港に到着しました。
マンハッタンからJFK空港までの所要時間・料金は?
マンハッタンから空港までの所要時間は1時間弱。
道が空いていれば、30分ほどで到着することもあるようなのですが、この日は随所で渋滞が発生していたので、結構かかりました。
料金は70ドル程度だったと記憶しています。うーん、お高い…。
荷物が多かったため仕方なくタクシーにしましたが、ニューヨークは空港から中心地が遠いのが難ですね。
そして、なぜかはよくわからないものの、タクシーを降ろされたのはデルタ航空が発着する【ターミナル4】。
ANAが発着するのは【ターミナル7】。
どうやら、ここからターミナルを移動する必要があるようです。
エアトレインで第7ターミナルへ
この空港には現在8つのターミナルがあり、空港内は「エアトレイン」で結ばれています。
(JFK公式サイトより)
このエアトレインは、空港ターミナルを巡回する他、ジャマイカ駅に向かうラインもあります。
マンハッタン方面に行くには、ジャマイカ駅で地下鉄またはロングアイランド鉄道への乗り継ぎが必要ですが、10ドルちょっとで行けるそうなので、とにかく安く移動したい!という場合はいいかもしれません。
それでは、早速ターミナル7に向かうとしましょう!
その後、二度目のニューヨーク訪問では、エアトレイン+LIRRでマンハッタンまで移動してみました!結果、とても手軽で快適。オススメです♪
第7ターミナルに到着
第4ターミナルから第7ターミナルまでは、ほんの3分ほど。
難なくターミナル7駅に到着です。このターミナルは、主にブリティッシュエアウェイズが使用しているため、建物上部に大きくロゴが入っていました。
ANAカウンターは出発3時間前オープン
ANAカウンターは他の海外支店同様、出発3時間前にオープンです。
ダイヤ&ファースト、ビジネス&スターアライアンスゴールド、エコノミー、手荷物カウンターの4つのレーンに分かれていました。
チェックイン開始時にスタッフ全員でお出迎え!
チェックイン開始時刻になると、スタッフ全員がカウンターの外に出て一礼。外国なのに、日本らしさを感じさせるおもてなしですね。
オーストラリアやドイツ等、他の国のANAカウンターではあまり見たことがないような。気のせいでしょうか。
出国!JFK空港にはゴールドトラックもあり
搭乗手続きが済んだら、いよいよ出国します!出国審査の奥に、手荷物検査場が続いていました。
出国審査には、下の写真の通りスターアライアンスゴールドやアッパークラス向けの優先レーン「ゴールドトラック」があります。
しかし、審査後の手荷物検査では一般のレーンが合流するため、全て終了するまでに結構時間がかかりました。
時間に余裕を持って空港に来ることをオススメします。
いよいよANAファーストクラスに搭乗!
この日の搭乗口は5番。窓がないため、飛行機の姿が見えないのがちょっと残念ですね。
ダイヤモンド&ファーストクラスレーンから張り切って搭乗します!
搭乗前は、ブリティッシュエアウェイズのファーストクラスラウンジへ案内されましたが、当時は撮影不可。
2022年再訪した際は写真撮影OKになっていましたので、別記事にてご紹介しています(ビジネスクラスラウンジ)!
ロンドン・ヒースロー空港のBAファーストクラスラウンジ訪問記はこちらからどうぞ。
一足早く日本に戻ってきたかのような温かいお出迎え
飛行機に乗り込むと、「理系マイラー妻様、お帰りなさいませ!」とCAさんがにこやかに出迎えてくれました。一足早く日本に帰ってきたような安心感を覚えますね。
日本を発って3週間ほど、ほとんど日本語を聞いていなかったので、感動もひとしおです。
「ご旅行はいかがでしたか?」「えっ、世界一周からのお戻りなんですか!?ぜひお話を伺いたいです〜」と、ビジネスクラスよりも一層丁寧&マンツーマンな接客で、庶民ちょっと恐縮してしまいました。
ファーストクラスキャビンのシートマップ(B777-300ER)
ちなみに、ANAファーストクラス(B777-300ER/77W)シートマップはこちら!
わずか8席だけの特別な空間です。
1席当たりが窓4つ分ほどを占めており、エコノミークラスで考えると、単純計算で4列×2席=約8席分の面積ということになるのでしょうか。そう考えるとスゴイですね〜。100万円以上という高額な運賃にも納得です。
ANAファーストクラスはとにかく利便性が高い
今回、私は1Aを選択しました!
肝心のシートはどうなっているのかと言いますと…
じゃーん!これがANAの最高峰、ファーストクラスのシートです!!
初めてビジネスクラスに乗った時にも、その広さに感動したものですが、さすがファーストクラスはさらに広い上に壁が高く、プライベート性抜群です!
足元は収納スペース広々!
ビジネスクラスシートでは、足元にトランクを置くことが出来ないのですが(B787シリーズの場合)、こちらはこの通り、21インチのグローブトロッターも楽々収納可能。
足元に収納がないと、離発着時の上げ下ろしも大変ですし、いつでも気軽に中のものを取り出せるのは意外と嬉しいものです。
スーツケースの中身についてはこちらをどうぞ♪
ルフトハンザ、タイ国際航空いずれの搭乗時も、スーツケースはCAさん預かりになってしまったので、シートの広さと利便性という点では、ANAが一番だと思いました!
なお、その後に搭乗したエミレーツ航空もなかなかでした↓
ちなみに、モニターの大きさは23インチ。ビジネスクラスは18インチですので、だいぶ大きく感じられますね。
ファシリティ
コントローラーの隣には、ユニバーサル電源とUSB、iPodのジャック。
上部には読書灯もついていました。
ビジネスクラスやエコノミークラス搭乗時には、点灯させると大概他の席にも光が届いてしまうため、ちょっと躊躇するのですが、ファーストクラスなら各席にパーテーションがついているので、それほど気になりません。
右手にはメガネケースも完備!
自分のメガネケースだと置き場所に困ったり、どこにやったかわからなくなったりしてしまうこともありますので、これは便利ですね!こういった細やかな設備、さすが日本だなと感じさせます。
シートコントローラー
シートのリクライニングは、タッチパネルで調整可能。
ヘッドレスト、背もたれ、座面、レッグレストの4箇所が可動する仕組みとなっていました。
画面も見やすいし、部分ごとに独立して動かせるのはいいですよね!
テーブル
ファーストクラスシートのテーブルは2つ。
モニター下から引き出せる大きなメインテーブルと…
小さめのサイドテーブル。
このサイドテーブルは、90度回転させて使うこともできます。
こちらは背もたれを倒しても使いやすく、席を立ちたい時にも動線を邪魔せず便利でした♪
ヘッドフォンはSONY製&専用ケース付き
ヘッドフォンは、ビジネスクラスよりもワンランク上のケース入り&ノイズキャンセラー付き。
こんな風に左手に専用の収納が備わっていて、使わない時にもきちんとしまっておくことができます。
とはいえズボラなもので、席を立つ時にはちょっとテーブルに置いて、ということがちょこちょこあったのですが、帰ってくるときちんとしまわれているのにはびっくり。
毎回CAさんがすかさず整頓して下さっていたようで、頭が下がりました。
メインアメニティは資生堂の高級コスメティック「ザ・ギンザ」!
アメニティはサムソナイトのハードケース。色はグレイッシュピンクです。中には耳栓にアイマスク、歯ブラシセットと…
資生堂の高級ライン「ザ・ギンザ」の「エナジャイジングローション(52ml)」「モイスチュアライジングエマルジョン(42g)」「クリーミークレンジングフォーム(30g)」「スーペリアコットン(4枚)」の4点セット!
ANAと、日本を代表する化粧品メーカー・資生堂とのコラボレーションは、2013年に開始されたのだそう。
化粧水・乳液・洗顔料は、提供開始当時よりも容量が1.5倍ほどに増えています。
少々下世話ではありますが、現行品の価値を換算すると以下の通り。
商品名 | 現品価格/容量 | アメニティ換算価格 |
エナジャイジングローション | 18,000円/200ml | 4,680円 |
モイスチュアライジングエマルジョン | 20,000円/150g | 5,600円 |
クリーミークレンジングフォーム | 6,000円/130g | 1,385円 |
スーペリアコットン | 400円/60枚 | 27円 |
総額11,692円となりました。さすがはファーストクラス、アメニティにもかなり力を入れているのがわかりますね。
また、セットに洗顔料が入っているのも珍しいのではないでしょうか。大体どこの航空会社でも、保湿化粧品だけとなっていることが多いのですが、機内で顔を洗ってさっぱり出来るのは思いの外爽快でした!
その他のアメニティもバラエティ豊か♪
そのほかにも、CAさんが色々なアメニティを配ってくれます。
この日はリップクリーム、マスク、レッグリフレッシュシートを頂きました!
マスクとリップは割愛するとして、レッグリフレッシュシートはどういうものなのかと言いますと…
このように、両足に貼れるよう2枚1組になった冷却シートです!
観光や仕事でたくさん歩き回った後には、特に嬉しいサービスですね。これも日系ならではの細やかさを感じました。
パジャマももらえる!
さらに、ファーストクラス搭乗客にはオリジナルパジャマも配布されます。
機内滞在中はこれに着替えて、家にいる時のようにくつろいで欲しいというお気遣い。ありがたいですね。
パジャマのプレゼントは、今回の旅行で利用した、タイ国際航空やルフトハンザのファーストクラスでも提供されていたサービスです。その他、大多数の航空会社でファーストクラス向けに提供されている様子(カタール航空などではビジネスクラスも対象)。
初めて利用した際には、飛行機の中でパジャマに着替えるのはちょっと恥ずかしいかも?と思いましたが、毎回他の乗客の皆さんが搭乗後速やかに着替えてリラックスしているのを見て、全く抵抗感なく着られるようになりました。
コットン100%でなかなかの着心地。もちろん持ち帰りOK!今は自宅で夫のお気に入りパジャマとなっています(笑)。
お手洗いは生花でデコレーション
ちなみに、お手洗いでパジャマに着替えるわけですが、ここにもファーストクラスだけのこだわりが。
歯ブラシセットやフェイス&ボディシート、マウスウォッシュがあるまでは、ビジネスクラスと同様ですが、お手拭きはペーパータオルではなくタオル。さらに、ラウンジでもおなじみの資生堂製の基礎化粧品に、蘭の花まで添えられていました!
機内はどうしても無機質になりがち。こんなお花でデコレーションしてあると、心も和みますね。
着替え時はCAさんのアテンド付き
ちなみに、着替える際にはわざわざCAさんが一人付いて案内して下さり、着替え終わって出ると「お洋服をお預かりします」とハンガーにかけてくれるというサービス付き!これにはビックリしてしまいました。
着陸前、洋服に着替える時も同様で、脱いだパジャマを綺麗に畳んで専用の袋に戻し、「よろしければお持ち帰りください」と渡してくれました。完全にVIP扱い…!
マイルで乗っている一般庶民なので、なんだか申し訳ないくらいでした。
ウェルカムドリンクからANA最高峰のおもてなし開始!
さてさて、一通りシート周り等々を確認したのち、いよいよANAの最高級サービス開始です!
まずはおしぼり。爽やかで控えめな香りが、日系エアラインらしいですね。
続いてはウェルカムドリンク。
この時は、ANAファーストクラスのシャンパンとしておなじみの「KRUG(クリュッグ)」の他、「ジャクソン シャンパーニュ キュヴェ no740 NV」が搭載されており、CAさんが「ぜひ飲み比べを!」と勧めてくれました。
目玉のクリュッグはお食事まで取っておくとして、まずはジャクソンをオーダー。
最近はシャンパングラスではなく、ワイングラスで飲むのが流行っているとのことで、アドバイスに従うことにしました。シャンパングラスよりも香りが豊かに感じられるのだとか。
ANAビジネスクラスでは、ウェルカムドリンクがプラスチック製のカップで提供される一方、ファーストクラスではしっかりしたガラス製の上に、より美味しく飲めるような提案までしてもらえるんですね!
またビジネスクラスでは、オレンジジュースかスパークリングワインの2種をお盆に乗せて配ってくれるのですが、ファーストクラスなら、もちろん一人ひとり好きなメニューをオーダーすることが可能です。
やはりファーストクラスだからこその、最高峰のサービスが提供されているんだなと実感。
なおこのシャンパン、メニューには以下のように紹介されていました。
このシャンパーニュはノン・ヴィンテージながら、収穫年の個性を毎年最高の形で表現するため、N700シリーズとして謳っています。ブリオッシュやドライフルーツのニュアンスの中にミネラルの新鮮さが交差します。力強さと優雅さが華やかに調和し、見事な泡立ちが優美さを添え、余韻も長く続きます。
どちらかと言うと辛口でスッキリ飲みやすく、おいしかったです(経験と語彙不足…)。
細部までこだわったANAファーストクラス機内食!
この日の機内食メニューはこちら。
和食 | 先附 |
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前菜 |
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お椀 |
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お造り |
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炊合せ |
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小鉢 |
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主菜 |
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御飯 |
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和菓子 |
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洋食 | アペタイザー |
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メインディッシュ |
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ブレッドセレクション |
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チーズプレート |
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デザート |
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プティフール | 温かい飲み物とともに |
和洋いずれも、一流料亭やレストランのような、本格的メニュー構成となっています。
洋食も捨てがたいのですが、やっぱりしばらく海外に滞在した後には、切実にお醤油が恋しい!ということで、和食をお願いすることにしました。
アミューズ
まずはアミューズからスタート!こちらは和洋共通のメニューです。
アミューズ |
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初めてANAビジネスクラスに乗った時には、グリッシーニが湿気っていたり、冷たすぎたことが印象に残っていますが、今回は全くそんなこともなく、美味しく頂くことができました。
先附&前菜
続いては先附と前菜。
ちょこちょこと色んな味を楽しめるのがいいですね。お出汁は上品ながら、機上でも美味しく感じられるようしっかり味付けしてありました。
なおここからは、楽しみにしていたシャンパンKRUG(クリュッグ)を一緒に頂きます!
フルボトルで2万円超もする最高級シャンパンのクリュッグ、さすがふくよかで奥行きのある香りが広がりました。
以前の上司が大のANAびいき(アメリカ出張時は毎回ANAファーストクラス)で、「シャンパンはクリュッグしか飲まない!」と言っていたのをふと思い出します。
私のような、シャンパンど素人でもわかる華やかさ・口当たりの良さはさすが。
そして、そんな上司を雲上人のように思っていた私が、一生縁がないだろうと思っていたANAファーストクラスでクリュッグを楽しめる日が来るなんて、本当に夢のようです…(しみじみ)。
お椀
お椀の具は、海老真丈の湯葉巻き。
結ばれた人参が可愛いですね。こちらも料亭でいただくような、ほっとする味わいでした。和食、最高です!
お造り
お造りは鮪とカンパチ、えびの3種。
アメリカ発にもかかわらず、角が立った新鮮なお刺身にびっくり。炙りだからでしょうか。当然のことながら臭みもありませんし、お醤油まで美味しい〜(感涙)!!
一口一口噛み締めながら頂きました。日本人でよかった…。
炊き合わせ・小鉢・主菜
続いてはメインディッシュです!
夏らしい鰻に、さっぱりジュレを添えたローストビーフ、味わい深い西京焼きという、間違いのないメニューですね。
お魚はほろりと柔らかく、香ばしさも再現されていて、とても満足できました!
和菓子
だいぶ満腹に近づいてきたため、ご飯とお味噌汁はパスして締めの甘いものへ。
なんと、ファーストクラスではCAさんがお抹茶を点てて下さるんです♡
器も素敵ですし、こんなところでお抹茶を味わえるなんてすごい贅沢ですよね!
久々のとらやさんの羊羹も美味しかった〜〜〜日本万歳!!
なんと隣のシートがベッドに!
久々の美味しい和食をいただいたら、もう日本に戻ってきたかのように、すっかりくつろいだ気分に。
ちょっと横になろうかな〜と思っていたら、こちらが何か言う前にCAさんが「ベッドをご用意しましょうか?」と声をかけてくれました。
この日はお隣を含めて空席が多いということで…
なんと座っている1Aではなく、お隣の1Dをベッドにしてもらってしまいました!
そつなくサイドテーブルにはお水、枕元にはアロマシート(香り玉のようなものが入ったシート。潰すとANAラウンジの香りがフワッと広がります。)が置かれています。きめ細やかなお気遣い、さすがは日系!
こんな完璧なベッド、しかもファーストクラス2席使いとは、一体どんな贅沢なのでしょう(ドキドキ)。
この日のファーストクラス搭乗客は、私を含めて3名でしたので、他の皆さんも同じようにしてもらっていたようです。
西川のこだわり抜いた寝具のおかげもあって、ぐっすり7時間ほど眠ってしまいました。せっかくのファーストクラスですから、出来るだけ起きていたかったのですが、これもある意味正解の楽しみ方だったのかも♪
起床後も、最終着陸体勢に至るまでベッドの状態がキープされていましたので、ちょっと起きてまた横になる、という使い方が出来て最高でした!
目覚めのドリンク
目を覚ますと、即座にCAさんが近寄ってきて、飲み物を勧めてくれました。
ほぼCAさんと乗客が1:1ということもあり、こちらから声をかけずとも、ちょっと身じろぎしたり、メニュー表を眺めているだけで飛んできてくれます。常に目を配ってくれているんですね。日本人ならではの徹底したサービス精神を感じました。
さて、目覚めの一杯はさすがに「お酒を!」というのもどうかと思い、オレンジジュースをお願いしました。
実は、こちらもただのオレンジジュースではありません。
あの高級青果店、千疋屋総本店が販売しているこだわりのうんしゅう蜜柑ジュースなのです!
お値段は720mlで3,000円ほど。
地上では全く縁のない高級ジュースは、さすが濃厚で甘みと酸味のバランスもちょうどよく、とっても美味しかったです♡
こんな風にソフトドリンクも良いものを揃えてもらえると、お酒が飲めない人も存分に楽しむことができそうですね。
ファーストクラスで晩酌♪おつまみも本格的
着陸まであと4時間ほどとなった頃、またまたお醤油が欲しくなったので、焼酎とさつま揚げ、ししゃものみりん干しをお願いしました。
甘辛い食べ物って、なんでこんなに中毒性があるのでしょうね。
焼酎が合わないはずありません!アメリカからの飛行機なのに、こんな乙なメニューが味わえるなんて、幸せすぎます…。
おやつでおしまい
着陸2時間前に、CAさんが夕食を勧めにきてくれましたが、結構お腹いっぱいだったこともあり、甘いものをちょっぴり頂ければ、とお願いすることに。
すると、CAさんが「え〜っ、フライト中あまり召し上がっていないですよね?夕食召し上らなくて大丈夫ですか?私だったらもちません!」と力説されるので、思わず笑ってしまいました(笑)。
最初の食事を持ってきてくれた方とは違うCAさんだったのに、本当に細かく引き継ぎされているんだなと驚いてしまいます。
ファーストクラスに乗り慣れている方は、あまりそういうオーダーはされないのか、CAさんが色々と集めて下さったようで、チョコレートに和菓子、クッキーという小さなセットを持ってきてくれました。
お菓子自体は特別なものではないようでしたが、期待に応えようとして下さるのが嬉しかったです。
私が初のANAファーストクラスで頂いたものはこれで全て。食べたいものを食べたい時に好きなだけ味わえて、楽しく充実したひと時でした!
ANAファーストクラスの感想
ANAファンなら一度は体験してみたいファーストクラスは、美味しいものたくさん、ベッドも超快適で、14時間のフライトもあっという間。随所にこだわりとサービス精神の詰まった、とても贅沢な空間でした!
他の航空会社のファーストクラスと比べて、一番の違いは、CAさんの対応だと思います。積極的にコミュニケーションを取ろう、お客さんを楽しませようという意気込みがとてもよく伝わってきました。これは飛行機好きにとっては、非常に嬉しいことではないかと思います。
今回は、アメリカ・ニューヨークから東京という路線を利用しましたが、メニューブックを見る限り、日本発の便ではよりバラエティ豊かな機内食が用意されているようですし、また利用する機会があれば幸いです。
なお、これまでANAファーストクラスは、今回ご紹介したB777-300ERだけにしか搭載されていませんでしたが、2019年5月24日ホノルル線に新規就航するA380にも設定されました!
ドア付きで個室のように過ごせる他、モニターは何と32インチの特大画面、アメニティも世界初・グローブトロッターに一新。
その後B777に導入された個室型ファーストクラス「THE
Suite」搭乗記はこちら。
アメニティポーチは2024年1月からエッティンガーに変更されます!
スターアライアンス世界一周ファーストクラス特典航空券を取るには?
私が今回利用したのは、ファーストクラスで世界一周するためのチケット。
正確には「スターアライアンス世界一周ファーストクラス特典航空券」と呼ばれているものです。
このチケットを使うと、ANAを含む航空連合スターアライアンスに加盟する航空会社(ルフトハンザ、タイ国際航空等)のファーストクラスを乗り継いで世界一周旅行をすることができます。
普通にファーストクラスのチケットを手配するよりも、かなりお得にファーストクラスを体験することが出来ます。
ANAマイルでチケットを発券
「特典航空券」という名称からも分かるように、このチケットはANAマイルを利用して発券しました。つまり、お金を払ってかったものではなく、マイルを使って無料で手に入れたものです(燃油サーチャージや諸税は別途必要)。
私の場合、世界一周ファーストクラス旅行の費用は、4回ファーストクラスに搭乗して、合計20万ANAマイルと6万円ほどでした!
有償航空券だと、ANAのファーストクラス片道だけでも110〜225万円ほどしますので、この特典航空券がどれだけお得なものか分かって頂けると思います。
ファーストクラス関連記事
全4回のファーストクラス搭乗記はこちら♪
ありがたいことに、その後もファーストクラス(エミレーツ航空)に乗る機会に恵まれました!なんと世界一豪華なシャワー付きファーストクラスを体験。レポートはこちらをどうぞ!
2019年秋には、ワンワールド系列航空会社のファーストクラスを利用しました!
これまでの搭乗記はこちらでまとめています(リンク集)
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