羽田空港発着の電車やモノレールを利用する際、航空会社のマイルを貯められるということをご存知ですか?
一回につき数十マイルと、それほどたくさんもらえる訳ではありませんが、チリも積もればなんとやら。獲得できるものは、できるだけ取りこぼしたくありませんよね。
今回は、マイルが貯まる電車、もらえるマイルの種類や還元率に至るまでを詳しくご紹介していきます。
羽田空港から、また羽田空港まで交通機関を利用しようと思っている方は、ぜひ活用してみてください!
京急ANAのマイルきっぷ詳細
まずはANAマイルをもらえる「京急ANAのマイルきっぷ」からご紹介します。
<乗車券の種類>
- 片道
羽田空港国内線ターミナル~品川駅まで
羽田空港国内線ターミナル~泉岳寺駅まで - 往復
羽田空港国内線ターミナル~品川駅間
羽田空港国内線ターミナル~泉岳寺駅間
なお、片道乗車券は羽田空港 → 品川・泉岳寺駅の乗車券であり、逆区間である品川・泉岳寺駅 → 羽田空港の片道乗車券は発売されていません。
これは、京急ANAのマイルきっぷが、全国各地の空港から羽田空港へ到着した方を対象とする乗車券だからです(後で詳しく説明していますが、羽田空港から出発する方は、帰りの分の片道乗車券を利用することができます)。
<乗車券の価格>
- 片道乗車券
品川:410円 泉岳寺:450円 - 往復乗車券
品川:820円 泉岳寺:900円
価格は通常のきっぷと同じで、大人運賃のみの販売です。また、購入には現金しか利用できず、ICカードやクレジットカードは使えません。陸マイラーとしてはANAカードで決済できると嬉しいんですけどね。
<積算マイル数>
- 片道乗車券:30マイル
- 往復乗車券:70マイル
片道乗車券は410円で30マイル貯まるので、マイル還元率は約7.3%です。1マイル=2円換算した場合の還元率は14.5%になります。
一方、往復乗車券は820円で70マイル貯まるので、マイル還元率は約8.5%です。1マイル=2円換算した場合の還元率は17%になります。
乗車券の価格は往復乗車券にしても安くなりませんが、還元率で見ると往復乗車券の方がわずかにお得ですね。
京急ANAのマイルきっぷの還元率は、ソラチカカードのメトロポイントPlusと同じくらいの還元率です。
<有効期間>
- 片道乗車券:発行日当日限り有効
- 往復乗車券:発行日から10日間有効
片道乗車券は当日しか使えませんので気をつけて下さい。往復乗車券については10日間使えるので、1週間を超える長旅にも利用できます。
購入できるのは地方空港のみ
京急ANAのマイルきっぷは、購入場所が地方空港(全国17空港)に限定されています。羽田空港では購入できません。
あくまで、他の空港から羽田空港に来る人に使ってもらうことを想定した乗車券なのです。
<購入できる空港>
- 新千歳空港
- 函館空港
- 小松空港
- 大阪国際(伊丹)空港
- 徳島空港
- 高松空港
- 岡山空港
- 広島空港
- 大分空港
- 北九州空港
- 福岡空港
- 長崎空港
- 熊本空港
- 鹿児島空港
- 宮崎空港
- 那覇空港
肝心の羽田空港で購入できないのが残念ではあるものの、全国各地を飛び回る出張族の方、そしてSFC修行僧にとっては、活用できる機会も多いでしょう。
やや西日本の空港に偏っているのが気になりますが、SFC修行の定番路線である那覇空港が含まれているのは嬉しいですね。
上記空港には、京急ANAのマイルきっぷを購入するための自動券売機である「けいきゅん券売機」が設置されています。
(画像引用:京急電鉄)
ゲームセンターの子供向けコーナーに置いてありそうな外観ですね。これだけ目立つのであれば、券売機を見つけるのも難しくなさそうです。
ANAマイルを貯めるためには、きっぷ購入時に画面の指示に従いANAカードまたはANAマイレージクラブカードを投入するか、ANAマイレージクラブお客様番号(10桁)を入力する必要があります。
なお、きっぷを購入後、すぐにマイルが獲得できるわけではありません。実際にマイルが確定するまでには約1~2か月かかります。
京急ANAのマイルきっぷ活用方法
京急ANAのマイルきっぷは、羽田空港を起点にするのか地方空港を起点にするのかによって、購入すべき乗車券が違います。
具体的には、地方空港から羽田空港を往復する場合には、出発前に往復乗車券を買えばOKです。例えば、福岡空港から出発して羽田空港を往復する場合には、福岡空港で往復乗車券を買っておくことで、行きの羽田空港からの電車と、帰りの羽田空港までの電車に乗れます。これでANAマイルを70マイル貯めることができます。
一方、羽田空港から地方空港に行く場合には、帰りに地方空港で片道乗車券を買えばOKです。例えば、羽田空港から出発して那覇空港を往復する場合には、帰りの那覇空港で片道乗車券を買っておくことで、帰りの羽田空港からの電車に乗れます。これでANAマイルを30マイル貯まります。
京急ANAのマイルきっぷは、片道だと30マイル、往復でも70マイルしか稼げませんから、それだけで大量のANAマイルを貯めるには向いていません。しかし、還元率が非常に高いのは魅力です。ちりも積もればなんとやらですからね。
羽田空港を利用する機会のある方は、ぜひ一度「京急ANAのマイルきっぷ」を使ってみてください。
他の割引きっぷとの比較
京急電鉄では、京急ANAのマイルきっぷ以外にも、羽田空港の往復に使えるおトクなきっぷを販売しています。
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- 「京急羽田・ちか鉄共通パス」 … 羽田空港の往復乗車券と地下鉄1日乗車券(都営地下鉄&東京メトロ)がセットになった割引きっぷ(大人1,310円・小児660円)
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- 「東京トラベル1DAY&2DAYパス」 … 羽田空港から泉岳寺までの片道乗車券と地都営地下鉄の1日or2日乗車券がセットになった割引きっぷ(1DAY:大人800円・小児400円、2DAY:大人1,200円・小児600円)
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- 「羽田空港往復きっぷ」 … 羽田空港と都営地下鉄の各駅間の往復乗車券(大人1,020円・小児510円)
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- 「羽田京急きっぷ」 … 京急線品川(泉岳寺)・横浜駅から羽田空港までの往復乗車券と、全国各地の空港から各都市を結ぶ空港連絡バスの乗車券がセットになった割引きっぷ(大人1,650円~6,270円・小児820円~3,140円)
上記きっぷは、いずれも地下鉄またはバスの乗車券とのセット割引ですので、それらを利用しない場合には「京急ANAのマイルきっぷ」を選べば間違いありません。
ただし、京急ANAのマイルきっぷには小児運賃がないので、子供連れの場合には、小人運賃がある上記割引きっぷを併用するのがお得です。
地下鉄またはバスを利用するという場合には、京急ANAのマイルきっぷのマイル還元分を考慮しても、他の割引きっぷの方がトータルで安くなる可能性があります。なにがなんでもマイルを貯めるというなら別ですが、状況に応じた割引きっぷを利用することで電車代を最安にすることができます。
モノレールじゃダメ?
私は羽田空港に行く際にいつも東京モノレールを利用しています。モノレールの方が眺めがよいですし、普段は乗らないのでちょっぴり特別感があるんですよね。
モノレール派の私にとっては、東京モノレールがANAマイルの貯まる乗車券を扱ってくれる方が嬉しいのですが、現時点ではそのような乗車券はありません。ANAマイラーはモノレール派から京急派に鞍替えするのがよさそうです。
ちなみに、東京モノレールは、これまでJALとのコラボキャンペーンを数回開催しています。
モノレールでタッチ!JALのマイルたまるキャンペーン
- キャンペン開催期間:2019年度より期限が撤廃され、ずっと使えるようになりました!
- キャンペーン対象区間:東京モノレールの浜松町⇔羽田空港間
JALマイレージバンク(JMB)会員の方が、東京モノレールの対象区間を利用した際に、降車駅の改札外に設置されたキャンペーン専用端末に対象乗車履歴のある交通系ICカードをタッチすると、1回の乗車に対して20マイル(1日のマイル積算上限は80マイル)。
乗車券の購入や改札の通貨だけはマイルが獲得できないので、忘れないように専用端末にタッチして下さい。
具体的な対象駅はこちら。
●「羽田空港国際線ビル駅」
●「羽田空港第1ビル駅」
●「羽田空港第2ビル駅」
空港間の乗車(例えば「羽田空港国際線ビル駅」-「羽田空港第1ビル駅」間の乗車)、および「モノレール浜松町駅」以外の駅と空港間の乗車(例えば「天王洲アイル駅」-「羽田空港国際線ビル駅」間の乗車)は対象外となります。
交通系ICカードは、以下の10種が使えます。
●Suica(モバイルSuica含む)
●PASMO
●Kitaca
●TOICA
●manaca
●PiTaPa
●ICOCA
●はやかけん
●nimoca
●SUGOCA
なお、定期券、紙のきっぷ、小児運賃、および各種割引運賃での利用はキャンペーン対象外となるので気をつけて下さい。
キャンペーンに参加する場合、初回のみ参加登録が必要です(以前同様のキャンペーンに参加した方は省略可)。
専用端末にIC機能付きのJALカードまたはJAマイレージバンクカードをタッチすることで、JALマイレージバンクのお得意様番号が登録されます。お得意様番号を画面操作で直接入力することもできます。2回目以降はキャンペーン専用端末にタッチするだけで自動でマイルが積算されます。
最後に
今回は、羽田空港発着の交通機関でマイルを貯める方法についてご紹介しました。
いずれも獲得できるマイルは微々たるものですが、前述の通り還元率で考えればなかなかお得ですし、特に何度も利用する方は利用して損のないシステムです。
マイルを貯めて気軽に旅行しよう!
航空会社のマイルは、飛行機搭乗やクレジットカード決済ではなく、ポイントサイトを使うことで大量に貯めることが出来ます。
我が家はこの方法で、お盆・正月は必ず家族全員で宮崎に帰省するほか、海外旅行にも毎年複数回出かけられるようになりました!
2015年12月 陸マイルを貯め始める 2016年7月 ANAビジネスクラスで大人3名フランス・ドイツへ 2017年2月 長女と大阪日帰り旅行 2017年6月 スターアライアンスファーストクラス世界一周の旅 2017年11月 家族4人ANAビジネスクラスでシドニーへ 2018年1月 家族4人ANAエコノミーで台湾へ 2018年3月 ANAエコノミーで上海へ 2018年5月 JALどこかにマイルで家族4人福岡旅行 2018年6月 ANAビジネスクラスで母娘パリ旅行 2018年10月 家族4人で京都・大阪へ 2018年10月 次女と2人で宮崎へ 2018年10月 JALエコノミーでホーチミンへ 2019年1月 家族4人ANAビジネスクラスでホノルルへ 2019年3月 JALエコノミーで香港へ 2019年4月 次女と2人JALエコノミーで香港へ 2019年4月 家族4人JALで大阪へ 2019年5月 エミレーツ航空ファーストクラスでドバイへ 2019年5月 家族4人JALエコノミーでグアムへ 2019年7月 長女と2人ANAビジネスクラスでウィーン(+プラハ・ブラチスラバ)へ 2019年11月 ワンワールド特典ファーストクラス航空券でヨーロッパ周遊へ 2019年12月 次女とガルーダ・インドネシア航空ビジネスクラスでバリ島へ 2020年1月 家族4人JALで沖縄へ 2020年9月 JAL特典航空券で広島へ 2020年11月 JAL特典航空券で京都へ 2021年8月 ANA特典航空券でドイツ・ミュンヘンへ 2022年3月 ANA特典航空券でアメリカ・ニューヨークへ 2022年5月 エミレーツ航空ファーストクラスでドバイへ 2022年5月 シンガポール航空でインド・デリーへ 2022年8月 ZIPAIRでハワイへ 2022年10月 ANA特典航空券(トクたび)を利用し鬼滅ジェットで福岡へ 2023年2月 ZIPAIR/サウスウエスト航空/ユナイテッド航空でサンノゼ・ラスベガス・サンフランシスコへ 2023年4月 ガルーダインドネシア航空ビジネスクラスでジャカルタ・バリへ(ANA提携特典) 2023年5月 エティハド航空ビジネスクラスでアブダビ経由カイロへ(ANA提携特典) 2023年6月 ANA特典航空券でイギリス・ロンドンへ 2023年7月 エバー航空&ANAで台湾・台北へ(ANA提携特典) 2023年7月 JAL特典航空券でグアムへ 2023年10月 JALファーストクラス&ビジネスクラスでサンフランシスコへ(アラスカ航空特典) 2023年11月 キャセイパシフィック航空プレミアムエコノミーで香港へ(ブリティッシュエアウェイズ特典) 2023年12月 エールフランス航空ビジネスクラスで家族4人パリ&ロンドンへ(JAL提携特典) 2024年1月 ANA特典航空券で福岡(ザ・リッツ・カールトン福岡)へ 2024年3月 ANA特典航空券でドイツ・ギリシャへ 2024年3月 ANA特典航空券で宮崎へ |
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