宮崎といえば、焼酎が有名ですよね。「黒霧島」や「百年の孤独」などはよくメディアでも取り上げられますし、実際口にされたことがある方も多いのではないでしょうか。
2015年秋、前年度の出荷量がとうとう鹿児島を追い抜き全国一位となり、以後4年間変わることなくその記録を維持し続けています。
そんな宮崎、当然お酒好きな方が多いです。晩酌することを宮崎では「ダレヤミ」といって、「ダレ」は疲れ、「ヤミ」は止み。
つまり、一日の疲れをお酒で癒やし、次の日からはまた元気に働くという意味になります。飲食店でも「ダレヤミセット」なんてメニューを目にすることも。それだけお酒が身近な存在というわけなのですね。
今回は、豊富な地酒とハズレのない郷土料理を楽しめる、宮崎市内でイチオシの居酒屋「粋仙」さんについてご紹介したいと思います!!
ここは行っとかんといかん!絶品居酒屋「粋仙」
今回は、宮崎市内に行くならここだけは絶対に外せない居酒屋さんをご紹介します。宮崎空港駅から乗り換えなしで15分、宮崎駅近くの高架下にある「粋仙」さんです!
写真を見てお分かりいただける通り、とっても小さなお店です。30席くらいしかないと思います。予約無しだとほぼ入れません。
この日も、来る人来る人皆お断りされていましたので、予約は必ずして行ってくださいね。
私は3日前に電話しましたが、ギリギリだったようです。次のお客さんがいるため、1時間40分の制限付きでした。
5分に1回は電話が鳴り、20分に1回予約なしのお客さんが来ては諦めて帰って行く、そのくらいの人気店です。
愛煙家もタバコが苦手な人も楽しく飲めるお店
こちら、当然お料理もお酒も絶品揃いですが、なお素敵なのは分煙になっていること!
宮崎の飲食店は全面喫煙可のところが多く、今風のお店のランチ時間帯でも意外と吸えたりします。
喫煙可と知らずに入ってみたら、途中からもうもうと煙で霞む中食事をしなくてはならないことも。
田舎なのであまり喫煙マナーを気にしない方も多く、妊婦や幼児がすぐ隣にいても全く遠慮なしに、お箸とタバコを両手に持ってモグモグ&スパスパも珍しくありません。
もちろん喫煙可のお店なんですから当然の権利といえばそうなのですが、個人的に気管支が弱くすぐに息苦しくなってしまうので、間違って入ってしまったら30分いるのも辛い…。
一見普通のレストランでもそうなのですから、飲み屋さんはなおさら。
宮崎では諦めないといけないんだろうなと諦めていましたが、あったんです!しかも素晴らしく美味しいお店が♪喫煙者も非喫煙者も、お互いに気持ちよく飲めるならそれが一番ですよね。
お店では希少な宮崎産備長炭を使用
入口には、希少・高級品として知られる「宮崎うなま備長炭」使用を謳う看板が。こだわりぶりに期待が高まりますね。
焼酎が豊富!ビール派にはひでじがオススメ
店内はこんな感じ。壁一面にずらーっと焼酎瓶が並んでいました。
百年の孤独も棚の左側に見えますね。これだけ揃っていると圧巻です!
まずは駆けつけ一杯!宮崎県延岡市のプレミアムビール「ひでじビール」の「花のホワイトヴァイス」630円を注文しました。
ひでじビールは県下スーパーマーケットでも販売されていますが、このホワイトヴァイスは初見です。
何の気なしに頼んだこのホワイトヴァイス、とっても美味しかったです!!
苦味が殆ど無く、ヴァイスビア特有の香りはしっかりと立っていて、初めてドイツでヴァイスビアを飲んだ時を思い出しました。
それまではビールの苦味に馴染めず、なかなか飲むことが出来なかったのですが、せっかくビールの国にいるんだし!と挑戦した時、苦味がないどころかむしろ甘みさえ感じるもので、ビールってこんなに美味しいものだったのか!と、それまでの苦手意識が根底から覆されました。その時のビールとそっくり。
ビールに苦手意識を持っている方にこそ、ぜひとも試してみていただきたいです。
なかなかあの時のビールに近いものに出会うことが出来ずにいましたが、こんな近くにあったなんて!しょっぱなから感動しました。
ちなみに…。↓の写真はお店近くにあるマックスバリュのひでじビールコーナーです。緑の「森閑のペールエール」の向こう側に「太陽のラガー」はありましたが、やっぱり「花のホワイトヴァイス」はなかったです。アマゾン他オンラインショップでは購入可能なのでぜひ。
絶品宮崎料理づくし
それでは、お待ちかねのお料理に行ってみましょう。まずは「鶏レバー刺し身」。
こちらは前日までに予約が必要です。3日前ではちょっと遅かったのか、残念ながら一人分しか予約できませんでした。
メニューを見ると、季節も限定されていて、11~4月のみと書かれています。この時期に来ることがあったら、早めに予約しておくことをおすすめします。
ごま油とにんにく、生姜が効いた濃い目のタレにとろとろぷりぷりのレバーがしっかり浸かっていて、ビールがどんどん進む美味しさ!
レバ刺しは規制が入ってからとんとご無沙汰でしたから、美味しさもひとしおです。
続いて、ささ身と季節の野菜のサラダ580円。
九州らしく甘めのごまドレッシングが新鮮なささみと葉野菜、完熟きんかんにベストマッチ!宮崎のお野菜は甘味がぎゅーっと詰まっていて、ほんとに美味しいんです。このお値段では安すぎると感じるほど、体にも嬉しいサラダでした。
お次は地頭鶏の炭火焼(ハーフ・780円)。宮崎料理にこれは欠かせません。見た目真っ黒なので、初めての方はちょっと躊躇されるようですが、炭の風味と程よい塩加減がぷりっぷりやわらかな地鶏に絡んで最高ですよ♪
あっという間にホワイトヴァイスを飲み切って、次はスタウト!こちらは冬限定ということで、限定モノに弱い私は頼まずにいられません(笑)
こちらも苦味はほんの少しで、黒糖を思わせる香りと甘さがあって飲みやすい。甘口が好きな宮崎県民に合わせて作られているのかもしれませんね。
そしてこちらもご存知、宮崎名物チキン南蛮(ハーフ・600円)!これを食べずに宮崎を後にすることなかれ。
胸肉に小麦粉をはたき卵にくぐらせてから揚げ、南蛮酢に漬け込んだ後タルタルソースと頂きます。とってもジューシーに揚がっていて、南蛮酢も濃すぎず薄すぎず、ちょうどいいバランスです。
何を間違えたか、ここに来る直前に宮崎名物ういろうを3本も食べてしまったのでこの辺でだいぶ満腹です(涙)
冷や汁と迷った末、締めに宮崎名物の「揚げ天」420円を頂きます!
宮崎市の南方にある日南市飫肥の名物に「飫肥天(おびてん)」というものがあるのですが、多分同じ作り方だと思います。
魚のすり身に豆腐や味噌、黒糖を混ぜて揚げたもので、ふわっと柔らかくてほんのり甘くて、似たような揚げ物は東京でも売っていますが、私は宮崎のものでないと満足できません。
揚げたてあっつあつをじっくり味わっていただきました。
お会計もリーズナブル
2人で締めて5,000円程度。夫婦揃ってあまり食べない方ですし、運転手の夫は飲まなかったので安く済みました。
ちなみに夫が頼んだマンゴージュースもすごく濃厚で美味しかったです!
何を頼んでもハズレ無し、店員さんも親切で居心地満点の「粋仙」さん、宮崎に行ったらぜひぜひ行ってみてくださいね。都会では味わえない、忘れがたい思い出になること請け合いです。
2018年に移転
なお、最初の方にも少し触れた通り、粋仙さんは2018年少し離れたところに移転されました。
新しい店舗の外観はこんな感じです!
営業時間 17:00~23:00(LO22:20)
定休日 不定休
席数 63席
クレジットカード 利用可能
中に入ると、以前とは打って変わって明るい店内。1階にはテーブル席とカウンター席が並んでおり、2階もあります。
焼酎がずらっと並ぶ様は以前同様ですが、ずいぶんオシャレにスッキリしましたね!
出されているお酒やお料理は相変わらず絶品揃い♪
そして、移転に合わせてホームページもリニューアル。ウェブ上で予約が入れられるようになったのも嬉しい変更点です。
宮崎へお越しの際には、ぜひ一度お立ち寄りください!!
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