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ANAの“いっしょにマイル割”でグループ旅行が最安に

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羽田空港

ANAの「いっしょにマイル割」ってご存知でしょうか?

飛行機のチケットを購入するときに、「旅割」や「特割」等の早期割引運賃、「株主優待券」を使った割引運賃を利用したことのある方は多いでしょうが、実は、その他にもお得な割引があるんです。

「いっしょにマイル割」は、グループ旅行(複数人での旅行)に特化した割引であり、使いようによっては他の割引制度を上回るお得な運賃です。

家族でも使えるので、帰省や家族旅行にも活用できますよ。

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いっしょにマイル割とは

ANAマイレージ会員とその同行者に適用される特別な割引運賃で、ANAマイレージ会員と同行者の両方の運賃がお得になります。

具体的には以下の通りです。

  • ANAマイレージ会員1名を含む2~4人のグループが使える運賃
  • ANAマイレージ会員は日本全国どこの路線でも一律10,000マイル(往復)
  • 同行者は21,000円~36,000円(往復)

上記のように、ANAマイレージ会員はマイルでの支払い、同行者は現金(又はクレジット)での支払いが条件となっています。

すべての代金を「マイルだけ」または「現金だけ」で支払うことはできません。

いっしょにマイル割の運賃

それでは実際の運賃表を見てみましょう(ANAマイレージ会員の運賃は10,000マイルで固定ですから、同行者の運賃です)。

ANA いっしょにマイル割 運賃表

当たり前ですが、飛行距離の長い区間であるほど運賃は高くなります。

しかし、具体的な運賃を見てみると、通常の運賃に対して、かなり割引率が高いことが分かります。70%以上割引される路線も結構ありますよね。

運賃シミュレーション

ANAマイレージクラブ会員1名+大人1人、小児2人の家族4人で5月10日に東京から沖縄に行く場合の運賃を計算してみます。

この日は通常期ですので、同行者一人あたり片道13,000円、つまり往復26,000円です(いっしょにマイル割に小児運賃はありません)。

すると、運賃は以下のようになります。

ANAマイレージクラブ会員:10,000マイル(1マイル=2円換算で20,000円分に相当)
同行者3人分(大人1名+小児2名):26,000×3=78,000円

以上を合計すると98,000円で家族4人東京-沖縄を往復できることになります。

この合計金額から1人あたりの平均費用を計算してみると、98,000÷4=24,500円です。

片道の費用は1人あたりたった12,250円。

沖縄往復がこの価格であれば、なかなかお得だとは思いませんか?

いっしょにマイル割をさらに安く

いっしょにマイル割は、ANAマイレージクラブ会員1名+同行者1名以上(つまり最低2人)いれば適用されます。このため上記例の大人2人と小児2人という人数構成でも、大人2名が両方ANAマイレージクラブ会員であれば、それぞれでグループを作れるようになります。

  • グループA:大人1名(ANAマイレージクラブ会員)+小児1名
  • グループB:大人1名(ANAマイレージクラブ会員)+小児1名

このように2グループに分けると、1グループでいっしょにマイル割を利用する場合と比べて、総費用に差が出てきます。

ANAマイレージクラブ会員2人分:10,000×2=20,000マイル(40,000円分に相当
同行者2人分(小児2名):26,000×2=52,000円

合計すると92,000円で家族4人東京-沖縄を往復できることになります。

同じ4人でも、4人×1グループより、2人×2グループに分けたほうがお得ということがお分かり頂けたでしょうか。

マイル特典航空券との比較

ANAマイルを特典航空券に交換した場合、通常期(レギューラーシーズン)の「東京-沖縄」の往復分には、1人あたり18,000マイル必要です(特典航空券にも小児割引はありません)。

特典航空券4人分:18,000×4=72,000マイル(1マイル=2円換算で144,000円に相当)

つまり、家族4人で東京-沖縄を往復するには144,000円相当のANAマイルが必要になります。

一般的な換算率である1マイル=2円で換算した前提になりますが、いっしょにマイル割(92,000円)と比べると52,000円も高くなってしまいますね。

ちなみに、1マイル=1.5円で換算した場合には、いっしょにマイル割が82,000円、特典航空券が108,000円になります。

マイルの価値を多少低く見積もっても、いっしょにマイル割の方が26,000円ほど安いことが分かりますね。

特典航空券を利用する場合、すべてマイルで支払えるため、現金の手出しがゼロなるのが魅力的ですが、上記金額差を考えると少々もったいない気がします。

ANAマイルが大量に余っているという方であれば特典航空券を利用すればよいと思いますが、それ以外であれば「いっしょにマイル割」を利用した方がよさそうです。

旅割との比較

早期割引である旅割75で航空券を購入した場合、往路を5月10日(火)、復路を5月13日(金)とすると、「東京-沖縄」の往復分は、最安で1人あたり23,180円です(旅割にも小児割引はありません)。

旅割75往復4人分:23,180×4=92,720円

いっしょにマイル割と比べると+720円の差。金額的には大差ありません。

しかし、ご存じの方も多いように、旅割には早期割引運賃であるがゆえの弱点があります。旅割には条件が多く設定されており、非常に使い難いチケットなのです。

具体的には、下記のような違いがあります。

  • 旅割75はその名の通り75日前までに予約しなければならないのに対し、「いっしょにマイル割」は搭乗日の4日前まで予約可能。
  • 旅割75は原則振替負荷であるのに対し、「いっしょにマイル割」であれば、搭乗当日出発空港にて出発時に空席がある場合は、予約便より前の同一区間の便に搭乗できます(ただし全員での変更が必要)。
  • 上記旅割75の最安運賃は往路早朝発、復路最終便の場合なので、その他の時間帯だとさらに運賃が高額になります。空席がある限り時間帯を選べる「いっしょにマイル割」の方が、自由に旅程を作れます。

路線によっては旅割の方が安くなる可能性もありますが、使い勝手の差まで考慮すると、基本的には「いっしょにマイル割」の方がよさそうです。

いっしょにマイル割に関する留意事項

いっしょにマイル割を利用するにあたって気をつけておかなければいけないポイントもあります。

  • ANAマイレージ会員分にはフライトマイルの加算はなし

ANAマイレージ会員は、マイルを特典航空券に交換した場合と同様の扱いを受けるみたいです。会員分はマイルで支払っているのですから当然ともいえます。

一方、同伴者に関しては現金を支払っているため、通常の75%のフライトマイルが加算されます。同伴者にANAマイレージ会員であることは要求されませんが、マイルを無駄にしたくなければANAマイレージ会員になっておいた方がいいでしょう。

  • 予約変更・キャンセル待ち不可

急な予定変更には対応することができないため、臨機応変な対応が求められる仕事関係のフライトには向かないかもしれませんが、休みをとる日が決まっている家族旅行などであれば問題なさそうです。

キャンセル待ちが不可な点に関しては、座席が埋まってしまう前に早い段階で航空券の手配をして対応するしかありません。

  • インターネットでしか予約できない

ANAウェブサイト「会員専用機能」から申し込み・支払いをしなければいけません。最近はネットでの予約が主流ですから、実質的なデメリットにはならいないと思います。ただし、携帯サイトは利用できませんので注意が必要です。

  • 予約当日に決済が必要

即断即決が求められます。とりあえず予約だけしておこうというのは無理みたいです。上述したように、いっしょにマイル割では予約変更もできませんから、後で予定変更となるようなフライトには使いづらいですね。

  • ファミリーマイル利用不可

ANAには家族の1人1人が貯めたマイルを合算できる「ファミリーマイル」という制度がありますが、いっしょにマイル割には家族分のマイルを使うことはできません。

このため、家族分を合算してギリギリ10,000マイルという場合には利用することができず、あくまで1人でANAマイルを10,000マイル保有している必要があります。

まとめ

「いっしょにマイル割」は、それなりに条件はありますが、非常にお得な割引運賃です。2名以上でANAの飛行機に乗る場合には検討してみる価値が十分にあると思いますよ。

特に、旅割等の早期運賃の価格が高騰している場合には、「いっしょにマイル割」が最もお得になる可能性が高いです。

最低でもANAマイルが10,000マイル貯まっていることが前提にはなりますが、10,000マイル程度はあっという間に貯めることができます↓

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マイルを活用してお得に旅をしましょう。

ちなみに、JALにも同様の割引「おともdeマイル」があります。JALマイルを貯めているという方は、こちらも選択肢に入りますね。

JALの「おともdeマイル」ではファミリーマイルが利用可能です。

妻のSFC修行ANA航空券情報
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この記事を書いた人
理系マイラー

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