ワット・ポーは、タイ・バンコクで人気ナンバーワン(Trip Advisor調べ)の観光地。
17~18世紀のアユタヤ王朝末期に建立された、バンコク最古の寺院です。テレビなどで、象徴的な黄金の巨大涅槃像を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
ワット・ポーはチャオプラヤ川沿いに位置し、長さ46メートルの涅槃像を祀る本堂、礼拝堂、そして仏塔から成っています。
以前から、もしタイに行く機会があれば、このワット・ポーだけはぜひとも見てみたいと思っていました。今回、ファーストクラス世界一周でのトランジットとして、バンコクに21時間滞在することになったため、足を運ぶことにしたというわけです。
以下では、バンコクスワンナプーム国際空港からワットポーまでの行き方をご紹介します。
トランジットでワットポーに行くには何時間必要?
バンコクにはトランジットで寄るという方も多いはず。
どのくらいの時間があれば空港〜ワット・ポー間を行き来し、観光できるかというと…
最低でも5時間はあったほうがいいと思います。
グーグルで経路を調べると、片道1時間40分ほどと出ますが、私が訪れた時は電車が途中徐行運転になったり、タイミング悪く船の待ち時間が30分だったりで、結局片道だけで2時間15分かかりました。
ワット・ポーで過ごせた実質の時間は、わずか30分ほど。ぐるっと涅槃像の周りを一周して、建物をさらっと鑑賞するのが精一杯でした。
もしじっくりと見たいのであれば、6時間は欲しいところ。さらに、周辺のワット・アルンなども見学するなら、それ以上の時間が必要と考えておいた方が安全です。
ワット・ポーへの道のり
スワンナプーム国際空港からワット・ポーまでは色々な行き方がありますが、今回私は電車でサパーンタクシンまで行き、そこから船でチャオプラヤー川を渡っていくことにしました。
交通量が多いことで有名なバンコク。電車と船なら、渋滞を考慮する必要がありませんし、子供の頃、地理で習ったチャオプラヤー川を間近に見てみたかったので、願ったり叶ったりです。
そうと決まれば、さっそく空港内のスワンナプーム駅に向かいましょう!
電車で市街地へ
スワンナプーム国際空港からは、まずエアポートリンクで終点パヤータイ駅を目指します。
自動販売機で片道切符を買いました。運賃は45バーツ、大体150円程度です。切符は台湾やマレーシアと同じ、トークン型。東南アジアではメジャーな形なんでしょうね。
スワンナプーム国際空港からサパーンタクシンまでは、パヤータイ駅とサイアム駅での都合2回の乗り換えが必要です。
タイの電車はどんな感じなのかな?と思ったら、とってもキレイで日本とあまり変わらない印象。
これまでなんとなく抱いていたタイのイメージとは違いました。
どの国も実際に来て見ると、普段日本で見聞きするだけではわからないことが沢山有るんだなぁと改めて実感します。
途中車窓から見える街並みも、高層ビルが多く、先進国となんら遜色ありません。
エアポートリンク乗車中、なぜか途中で徐行運転が入ったため、10分遅れの35分ほどかかりましたが、無事パヤータイ駅に到着しました。
パヤータイ駅でBTSスクンビット線に乗り換え
ここパヤータイでBTS Sukhumvit(スクンビット)線に乗り換えです。
ホーム階を降り、「BTS」の表示を追って進みましょう。
BTSとは高架鉄道のことで、Bangkok Transit System(バンコク・トランジット・システム)の略です。乗り方については、こちらの記事が分かりやすかったのでご参照ください。
BTSの切符はカードタイプでした。片道42バーツ(約140円)です。ちょっと年季が入っているところを見ると、これもトークンと同じくリサイクルされているのでしょう。
ホームにはきちんとドアが設置されていました。
BTSは、エアポートリンクよりも一層現代的な電車で、東京の電車と同じようなモニターが付いています。資生堂など、日本企業のCMが日本語で流れていたのがなんだか不思議な感覚。
車内はちょっと冷房が効きすぎてはいましたが、とっても清潔で明るく、安心して移動できました。
サイアム駅でBTSシーロム線に乗り換え
パヤータイから2駅4分ほどで次の乗換地、サイアム駅に到着です。
ここでシーロム線に乗り換えます。サイアム駅では、対面乗り換えが可能なので楽ちん。電車を降りて正面のホームで待ちましょう。
それにしてもすごい人!14時頃でしたので、お昼休憩や帰宅でもないでしょうに、こんなにたくさん移動する人がいるんですね。
電車の最終目的地、サパーンタクシンに到着
パヤータイ、サイアムと2度の乗り継ぎを経て、サパーンタクシンに到着しました。
Wi-Fiを持っていなかったので、道中迷わないかちょっと心配でしたが、無事ここまでたどり着くことができました。最後は船での移動です。船着場を探しましょう。
フェリー乗船
出口に向かう途中で、ワット・ポーまで行く船を出している「Chao Phraya Tourist Boat(チャオプラヤ・ツーリスト・ボート)」のチケットカウンターを発見。
事前に調べた中で、この会社が大手として紹介されていたと記憶していましたので、早速チケットを購入しました。
片道40バーツ。135円くらいですね。
船着場は、右手奥の階段を降りてまっすぐとのこと。
外に出ました。青い案内表示によれば、チャオプラヤ・ツーリスト・ボートの船着場は左となっています。
チャオプラヤ・ツーリスト・ボート乗り場に到着
こちらがサトーン船着場です。カウンターの方も親切に教えてくれましたし、沢山の人が同じ方向に向かうので、まったく迷うことはありませんでした。
あいにく船が出たばかりとのことで、次の便まで30分弱待つことに。
時刻表はこちら。ぴったり30分間隔になっています。
Wi-Fiがないと、ネットサーフィンもできません。やることのない30分は長い…。
いよいよ出発
首を長くしてまだかまだかと待ち構えていた船が、ようやく到着しました。
船の中はこのような感じです。トイレもあるので安心ですね。
それでは、ワット・ポーに向けて出発!
これがかの有名なチャオプラヤー川なんですね。いかにも東南アジアの雰囲気を感じられます。
外側に座っていたら、かなり飛沫がかかりましたので、濡れると困る方は内側の席がおすすめ。
ワット・ポーへは渡し船への乗り継ぎが必要
サトーン船着場からワット・ポーに行くには、8番下り場「ワット・アルン(ター・ティアン)」から渡し船に乗る必要があるとのこと。
はて、船でも乗り換えがあるとは知りませんでしたが、後からわかったことには、ター・ティアン船着場は現在(2017年6月)一時的に対岸のワット・アルン側に移設されており、フェリーからは渡し船に乗り換える必要があるのだそうです。
ワット・アルン(ター・ティアン)に到着
出発してから20分ほど。三島由紀夫の小説「暁の寺」で有名な、ワット・アルン前の船着場に到着しました。
ここで渡し舟に乗り換えなければなりません。
8番下り場から渡し船乗り場までは、壁沿いに進んで200mくらいでしょうか。
案内板は見当たりませんでしたが、辺りの人に聞いて受付までたどり着くことが出来ました。
渡し舟に乗り換え
このゲートで3.5バーツ(約12円)支払って乗船します。
サトーン船着場からのフェリーが30分に一本なのに対し、渡し船の方はもっと頻繁に行き来しているようです。
対岸まではあっという間、1~2分ほどでした。
ワット・ポー前の船着場に到着
こちらが船の最終目的地!ここまできたら、ワット・ポーはもうすぐそこです。
船着場は、トタン屋根のとても古い建物でした。
いかにもテレビなどで見る東南アジア、といった風情ですね。現代的な街並みからそこまで遠いわけでもないのに、随分雰囲気が変わりました。
おみやげ屋さんで賑わう建物を通って外へ。
ワット・ポー到着!
まっすぐ進み、ピンクのタクシーやトゥクトゥクの奥、正面に見える建物がワット・ポーです!
船着場からはほんの200mほど。
結局、待ち時間なども含めると空港から2時間超かかりましたが、無事目的地に到着です!
まとめ
スワンナプーム国際空港からワットポーまでの交通手段、時間、料金は下表の通りです。
区間 | 交通手段 | 時間 | 片道料金 |
スワンナプーム〜パヤータイ | エアポートリンク | 20分 | 45バーツ(150円) |
パヤータイ〜サイアム | BTS | 4分 | 42バーツ(140円) |
サイアム〜サパーンタクシン | 11分 | ||
サトーン〜ター・ティアン | フェリー | 20分 | 40バーツ(135円) |
ター・ティアン~ワット・ポー | 渡し船 | 2分 | 3.5バーツ(12円) |
片道分の運賃合計は、およそ437円になりました。
表中の乗車・乗船時間はグーグル検索結果ですが、この他に乗り換え移動や待ち時間などがかかりますので、正味2時間ほど見ておく必要があります。
ワット・ポーの内部は、噂に違わずとても素晴らしく感動したので、トランジットに半日くらいの余裕があるようなら、是非足を伸ばしてみてくださいね。
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