ソラチカカードは所有しているだけで「ソラチカルート」が使えます。陸マイラーがANAマイルを大量に貯めるためにはソラチカルートの利用が必須なので、まずはとにかくソラチカカードを入手しなければいけません。
ソラチカカードを申込み、無事に審査を通過できれば、陸マイラーとしての最初の関門はクリアできたことになります。ただし、クレジットカードを所有可能な家族が複数いる場合、家族の1人1人がソラチカカードを本会員として所有すると、更なるメリットを享受することができます。
必須ではありませんが、できるだけ早く大量のマイルを貯めたいという場合には、ぜひ知っておきたいテクニックです。
ソラチカルートでのメリット
「ソラチカルート」でメトロポイントをANAマイルに移行する場合、好きなだけポイントを移行できる訳ではありません。ANAマイルへの移行には、18,000マイル/月(20,000メトロポイント/月)という移行上限があります。1年間で考えると移行上限は216,000マイルです。
ANAマイルを大量に貯めたいと考えている人にとっては、この移行上限がボトルネックになってしまいます。1人の力では、どうしても年間216,000マイルという壁を超えることはできません。
ANAマイルを貯め始めたばかりであれば、そもそも年間216,000マイルに到達するのが難しいんだから移行上限なんて気にしないという方もいるかもしれません。しかし、年間216,000マイル貯めるというのはソラチカルートを利用すれば想像以上に簡単に実現できます。
もちろん、ANAマイルを貯め始めた最初の1,2ヶ月については、貯まっているメトロポイントも少ないので移行上限にそれほど意味はありません。しかし、ポイントサイトを使ってポイントを貯め始めると、10万メトロポイントは数ヶ月で貯まります。
保有しているメトロポイントが増えてくると、ソラチカルートの移行上限がジワジワと効いてきます。もっとたくさんのメトロポイントをANAマイルに移行したいと考えるようになるのです。実際に私もそうなりましたし、ソラチカルートの移行上限については多くの陸マイラーが頭を悩ませていることでしょう。
この移行上限を増やす方法が、ソラチカカードを複数の人間で所有することなのです。
ソラチカルートを複数の人間が所有していれば、ソラチカルートで毎月18,000×人数分のマイルを貯めることができるようになります。それまで1本だった移行ルートが2本、3本と増えるイメージです。
このため、ソラチカカードを所有できる18歳上の家族がいる場合、2人でソラチカカードを所有していれば年間432,000マイル、3人であれば648,000マイル、4人であれば864,000マイル貯めることも可能となります。家族全員でファーストクラスというのも夢ではありませんね。
ソラチカカードは、年会費1,000円(税別)の家族カードも発行可能です。しかし、家族カードではソラチカルートでのマイル移行上限は増えません。ソラチカルートはソラチカカードの本会員に与えられる特典なので、家族カードの会員は単独でソラチカルートを利用することができないのです(本会員のソラチカルートを利用できるだけに留まります)。
この事実から導き出される答えは1つ。より多くのマイルを貯めたい場合には、年会費2000円(税別)を払ってでも本会員となるべきなのです。
実際に、私と妻はそれぞれが本会員としてソラチカカードを所有しています。当面の目標であるビジネスクラスでのヨーロッパ旅行のためには、できるだけ早く大量のマイルを貯める必要があるからです。
維持費でのメリット
ソラチカカードの本会員は、1年ごとの更新でボーナスマイルを1,000マイル貰うことができます。マイルの価値を考慮すると、1,000マイル=2,000円相当と考えることができるので、2000円(税別)の年会費は実質無料になります。
しかし、ソラチカカードの家族会員(家族カードの所有者)は、更新時のボーナスマイル1,000マイルが貰えません。このため、年会費が実質無料となる本会員と比べると、年会費1,000円(税別)分だけ出費が増えてしまうことになります。
単純に年会費だけを比べると家族カードの方がお得な気がしますが、更新時のボーナスマイルを考慮すると、実は本会員となった方が明らかにお得なのです。
個人的には、ボーナスマイルの貰えない家族カードを持つメリットは殆ど無いように思えます。
まとめ
ソラチカカードを所有可能な家族がいる場合、それぞれが本会員としてソラチカカードを所有するのがオススメです。
既に家族カードを持っている方には、本会員への切り替えを推奨します。家族カードを所有している家族名義で新たにソラチカカードを申込み、今持っている家族カードについてはさっさと退会してしまいましょう。