ANAビジネスクラス特典航空券で実現した「フランス&ドイツ旅行」!
2日目、初めて迎えるパリの朝は曇り。
7月だというのに、気温は14度とかなり肌寒くて、持って来る服を完全に間違えました…。パリの夏は初めてですが、観光雑誌などを見ても半袖でOK!なんて書いてありますし、隣国ドイツは日本以上に暑い日もザラにあるので、すっかり油断していました。
現地の人によると、パリの真夏日はせいぜい3日程度で、そのまま夏が終わるのが通常運転なんだとか。いや、それにしても寒い(涙)。
薄いカーディガンはあったので、持っている服(パジャマ含)を総動員してなんとか命拾いしましたが、通りを見渡せばセーターやジャンパーを着ている人ばかり。
トホホな始まりではありましたが、せっかくのパリですので、気を取り直してさっそく観光に出かけるとしましょう。
目指すはノートルダム寺院、そしてサントシャペル教会です♪
朝食はParis Baquetteで
朝食は、宿泊したホテルの近くにあるパン屋さん“Paris Baquette”にやって来ました。
宿から徒歩15秒のところにパン屋さんがあるっていいですよね!
イートインコーナーもあるお店なので、温かい食事にありつけるかなと思いきや、「開店したばかりでまだオーブンが使えない、冷たいままでもいいですか?」とのこと。
フランスの店員さんはクールで英語が通じないイメージでしたが(12年前は実際そういう印象を受けました)、商品の説明なんかもニコニコ一所懸命英語で対応してくれて、すごく嬉しかったです。
ピザのようなものと、とりあえず温まりたくてコーヒーを注文しました。
パンは確かに冷たかったけど、上にたっぷり乗ってるカマンベールチーズ(輪切り)が本格的でとっても美味しかった!さすが本場。朝からワインが欲しくなっちゃいます。
最初から素敵な店員さんと美味しい食事にありつくことが出来て、嬉しいパリ観光初日スタートとなりました。
ノートルダム大聖堂へ
ではでは、さっそく出かけましょう。
最初はホテルから一番近い「サント・シャペル」に行こうかと思っていたのですが、オープンが9時半ということで、先にノートルダム大聖堂を見に行くことにしました。こちらは8時から開いています。
小雨の中、歩くこと10分。
ノートルダム大聖堂が姿を現しました。パリの観光名所で来場者数No.1はここなんだそうです。エッフェル塔や凱旋門かと思っていましたので、ちょっと意外。
義母は映画やテレビで見ていた建物が実際に目の前にあることに感激して、まさしく夢見心地だったようです。
ノートルダム/ノートル=ダム(Notre-Dame)は「我らの貴婦人」という意味で、イエス・キリストの母である聖母マリアを指すとのこと。マリア様やキリスト教に関連したものの名前に使われるために、ここ以外にもフランス各地に多数のノートルダム寺院・聖堂・教会があるのだそうです。
1163年着工、1225年に完成。ファサードを構成する双塔は1250年に至るまで工事が続けられ、最終的な竣工は1345年とのこと。
1345年といえば、日本では室町時代。ちょうど姫路城が建てられた頃に完成したようです。姫路城も美しいですが、ノートルダム大聖堂はとても緻密で荘厳、スケールも大きく感じます。
地震がほぼない地域ならではの建築物ですよね。日本並みに地震が来たら、きっと一溜りもなさそう。
12年前に来た時は外側だけ眺めて帰ったので、中に入るのは私も初めてです。
ちなみに、塔に登る場合はお金(10ユーロ)がかかりますが、大聖堂に入るだけなら無料です。入口では警備員による持ち物チェックがありました。
天井高はおよそ30m。この息を呑むほどの迫力を、どうしても写真ではうまく伝えることができないのが残念。
なんと、9,000人も収容することができるそうです。
有名なバラ窓にもちょうど陽が差してきて、得も言われぬ美しさでした。
かの有名なナポレオン・ボナパルトは、このノートルダム大聖堂で戴冠式を行いました。
世界史の資料集などで、この↓絵画を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
これはルーブル美術館が所蔵する中で2番目に大きい、ジャック・ルイ・ダヴィッド作【皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式】という絵画です。
実際に見ると、人物が殆ど等身大に描かれていて、素晴らしく迫力があります(6.21 m x 9.79 m)。12年前初めてルーブル美術館に行った時、最も印象に残った絵画の一つでした。
今回は残念ながら、ルーブル美術館には行けず終いでしたが、この戴冠式が行われた現場に来ることが出来て本当に良かったです。
着工してからの約850年間、この戴冠式の他にも、想像もつかないほどたくさんの出来事があったんだろうなと、しばし歴史に思いを馳せました。
サントシャペルへ!
そろそろ9時半。サント・シャペルへ移動です。
サント・シャペルは午後には長蛇の列になるため、地の利を活かして一番乗りを目指します。
いつもは一人なので、ブログ用の写真もわりと不足なく撮れるんですが、連れがいると逆に写真を撮れなくなるというか、自分たちの写真を撮ったら満足してしまうのが困りものですね(汗)。
ということで、残念ながらここでも出せる写真がありませんが、サント・シャペル外門前では、ミュージアムパスの有無を問わず、皆さん2列に並んでいました。開場までの10分弱、私たちは15~20人目あたりで待つことに。
パリ ミュージアムパスとは?
※画像は公式HPより
【パリ ミュージアムパス】とは、パリの50を越える対象施設で、チケット売場に並ぶ必要なく入場することが出来るフリーパスです。
2日(48ユーロ)、4日(62ユーロ)、6日(74ユーロ)の種類(すべて連続した期間)があり、期間内なら何度でも、好きな施設を好きなだけ見学することができます。
パリ市内だけで対象施設は36箇所。このサントシャペルを含む教会群、ルーブル美術館やオルセー美術館等の主要美術館、凱旋門、各種博物館等々が対象となっています。
パリ市外にも20箇所の対象施設があり、ヴェルサイユ宮殿やフォンテーヌブロー宮殿も含まれていますので、例えば2日間でパリ市内3箇所+ヴェルサイユ宮殿程度の予定があれば、しっかり元を取ることが可能です。
有名どころの入場料(大人1名)をご参考までに調べてまとめてみました(18歳以下は無料です)。
ルーブル美術館 | 17ユーロ |
オルセー美術館 | 14ユーロ |
オランジュリー美術館 | 9ユーロ |
凱旋門 | 12ユーロ |
サントシャペル教会 | 10ユーロ |
ヴェルサイユ宮殿とトリアノン | 18ユーロ |
フォンテーヌブロー城 | 12ユーロ |
※ヴェルサイユ宮殿については、【ヴェルサイユ宮殿】【トリアノン】2種類のチケット合計だと25ユーロですが、全ての宮殿・展示を見られる1Dayパスだとより安い18ユーロなので、ここでは18ユーロとしています。ただし、ミュージアムパスで見られるのは【ヴェルサイユ宮殿】【トリアノン】に限られます。
ミュージアムパスの使い方は簡単!
自分で最初に使う日の日付をパス券面に記入して、対象施設の係員に提示するだけです。大抵の施設では、このミュージアムパスを持っている人は一般と別の優先レーンから入場できるようになっています。
ディズニーランドのファストパスと同じような感覚で、長蛇の列をスキップできるとても便利なパスです。
今はかなり円高ですから、現地で買った方が500~800円くらい安く済みますが、言葉などが心配な方は、日本語でネット購入することも可能です。2日\6,000、4日\7,800、6日\9,000。
メール便無料。宅配便の場合は送料別途です。発送まで時間がかかることもあるため、余裕を持ってご購入ください、とのことでした。
私たちはもちろん安いに越したことはありませんから、公式HPで最寄りの販売所をチェックして行ってみたのですが、潰れてしまったのかバカンス中なのか、滞在中ずっと閉店のままでした…。
同じ所で買おうと思っていらっしゃる方のために、地図はこちらです。
サントシャペルの正面で大変便利な場所ですが、念のため他の候補地も考えておかれたほうがいいかと思います。
現地販売所は↓のリンクから調べることができます。
上述の通り、リアルタイムで信頼できるものかは少々疑問ですが、公式サイトなのでこれ以上の情報はないかと思われます。黄色いショッピングカートマークが販売所を示しています。
結局、義母が足が痛くて元を取れるほど周れそうにないということで、私たちはミュージアムパスは購入しませんでした。
サント・シャペル内部へ
さてさて、サント・シャペルは9時半ちょうどにオープンし、手荷物検査を受けた後、スムーズに中に入ることが出来ました。時間を節約するためには、やっぱり朝来るに限りますね。
ここで、チケットがない人は左の列に並んで購入する必要があります。
すでにミュージアムパス等のチケットを持っている場合は、右側の列からそのまま入場可能です。
教会に入ってすぐ左手に螺旋階段が設けられており、登り切ると…
まるでカレイドスコープの中に飛び込んだかのような、見渡す限り一面のステンドグラス!
このバラ窓は、パリで最も古いステンドグラスなんだとか。
絢爛豪華の一言です。
このサント・シャペルは、ルイ9世が収集した【キリスト受難の荊の冠】等の貴重な聖遺物を納めるため、13世紀に建設されたそうです。
フランス革命期には、装飾や聖遺物の一部が失われるなどしたものの、革命後に修復され、現在はシテ島の3分の1を占めるパレ・ド・ジュスティス(司法系統の最高裁判所である破毀院、パリ控訴院及びパリ大審裁判所等が入居する、かつての国王顧問会議の建物)の一部となっています。
ここはパリに来るに当たって、私がどうしてもまた来たかった場所でした。ヨーロッパの国々は、10年、20年くらいではまったく景観が変わらないのがすごくいいですよね。安心できるというか…年のせいかもしれませんが。
こんなに長いこと景観が保たれるなんて、日本ではほとんどありえないことのような気がします。宮崎のような田舎でも、帰る度に新しいお店が出来ていたり、取り壊されていたりしますから。
12年前、サント・シャペルの写真データを消してしまって後悔していましたが、こうして戻って来られて、しかも家族にも同じ感動を共有してもらえて本当によかったです。
次回は、午後の美術館巡りをご紹介します。
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<次の話>
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