ついに我々陸マイラーがおそれていた日がやってきました。
ソラチカルートの改悪決定です。
以前から、改悪の日は近いと言われてきましたが、こんなに突然訪れるものだとは思いませんでした。
今後は実質的にソラチカルートが使えなくなってしまうので、大量のANAマイルを貯めるためには、別の方法を模索していくしかありません。
以下では、ソラチカ改悪の具体的な内容と、改悪への対応策についてご紹介します。
目次
メトロポイントへの移行ルート封鎖
ソラチカルートの改悪といっても、様々な変更が考えられたのですが、今回実施されることになった変更は、「ポイント交換サイトからメトロポイントへの移行ルート封鎖」です。
ご存知の通り、ソラチカルートを使うためには、まずポイントサイト等で貯めたポイントをポイント交換サイト(中継サイト)を介して、メトロポイントに交換する必要があります。
このため、メトロポイントへの移行ルートを封鎖されてしまうと、大量のメトロポイントを貯めることが難しくなり、実質的にソラチカルートを利用することはできなくなってしまうのです。
移行レートが多少下がる程度の改悪であれば、今後もソラチカルートを利用するという選択肢もあったのでしょうが、メトロポイントへの交換が封鎖されてしまうとなると、ソラチカルートを利用するのは非常に難しくなります。
東京メトロからの正式発表です
ソラチカ改悪の情報源は、メトロポイントを管理している「東京メトロ」。
To Me CARDの公式ページにおいて、ポイント交換サイト(ドットマネー・Gポイント・PeX・ネットマイル)との提携サービス終了がアナウンスされています。
残念ながら、改悪は紛れもない事実のようです。
2018年3月31日までは交換可能
ソラチカ改悪は、今日からではありません。
現時点では改悪が発表されただけであり、実際にメトロポイントへの交換が終了となるのは、2018年3月31日です。
陸マイラーにとって運命の日となりそうですね。
ドットマネー・Gポイント・PeX・ネットマイルのいずれも、2018年3月31日をもってメトロポイントへの交換サービスが終了します。
また、東京メトロからの発表だけでなく、各ポイント交換サイト(ドットマネー・Gポイント・PeX・ネットマイル)からも同様の発表がありました。
おそらく、ポイント交換サイト間で、発表時期を合わせようという話し合いが行われていたものと思われます。
ソラチカ改悪への対応策
ソラチカ改悪は残念ですが、決まってしまったことはどうしようもありません。
重要なのは、改悪が決定してしまった今、どうすべきかです。
個人でやれることは限られていますが、来たる改悪の日(3月31日)までに何をすべきなのでしょうか?
メトロポイントに移行を済ませる
メトロポイントへの交換が封鎖されるのは2018年3月31日なので、これから約3ヶ月弱の間は、まだメトロポイントへの交換申請が行えます。
…ということは、やるべきことはただ1つ。
期限までにメトロポイントへの移行を済ませましょう!
メトロポイントへ移行可能なポイント(ポイントサイトやポイント交換サイトに貯まっているポイント)が不足している場合にはどうしようもありませんが、もし十分なポイントを保有しているのであれば、メトロポイントへの交換申請を済ませておくのが賢明です。
メトロポイントを大量に保有した状態であれば、交換が封鎖された後も、しばらくの間はソラチカルートを使ってANAマイルを貯め続けることができます。
ただし、メトロポイントには有効期限があるため、あまりに大量のポイントを交換してしまうと、ソラチカルートで移行しきれずに失効してしまう可能性もあります。
現時点でいくらポイントを持っていたとしても、ソラチカルートをずっと使い続けることはできません。
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改悪時点で保有しておくべきメトロポイントは?
ソラチカルートをできるだけ長く使い続けるためには、改悪時点(つまり、メトロポイントへの交換ができなくなる2018年4月1日の時点)で、できるだけ多くのメトロポイントを保有しておけばOKです。
ただし、メトロポイントの有効期限は、基本的にポイント付与の翌年度末まで。
ソラチカルートには、毎月20,000ポイントまでという移行上限が設定されているので、例えば100万メトロポイントを保有していると、すべてをANAマイルに移行することができず有効期限を迎えてしまいます。
それでは、具体的にメトロポイント何ポイントを保有しておけばよいのでしょうか?
少しややこしい話になってしまいますが、細かく検証してみましょう。
メトロポイントの有効期限は付与月によって大きく変動する
メトロポイントの有効期限は年度末が基準となっているため、3月にポイントが確定するのか、4月にポイントが確定するのかによって大きな差が出てきます。
具体的には、4月に付与されたポイントの有効期限は約2年間(翌々年の3月末まで)であるのに対し、3月に付与されたポイントの有効期限は約1年間(翌年の3月末まで)しかありません。
このため、メトロポイントの失効を回避しつつ、ソラチカルートを使い続けるには、メトロポイントの有効期限が長くなるように、2018年4月にポイントが付与されるタイミングで移行申請を行うのがベストです。
メトロポイントはいつ付与される?
これまでの経験上、各ポイントサイトで毎月15日までにメトロポイントへの移行申請をすると、移行申請をした月のポイントとして付与されてきた一方、毎月15日以降に以降申請すると、移行申請をした翌月のポイントとして付与されてきました。
このため、2018年3月15日までに移行申請した場合、メトロポイントの付与日は2018年3月になり、2018年3月16日以降に移行申請した場合、メトロポイントの付与日は2018年4月になるものと予想されます。
ちなみに、ポイントの「付与日」とは、ポイントが付与されることが確定した日であって、実際にメトロポイントの口座にポイントが加算される日とは違います。メトロポイント口座にポイントが加算される(ユーザーがポイントの加算を確認できるようになる)のは、原則として付与日の翌月となります。
「付与日」はポイントの有効期限の起点となる日、「加算日」は付与されることが確定したぽポイントが実際に加算される日です。
・毎月16日以降申請 ⇒ 付与日は翌月、加算日は翌々月
ただし、上記のポイント付与日、加算日に関するルールは、東京メトロ等から公式に発表されているものではありません。15日までに申請しても付与日が当月とならなかったり、16日までに申請しても付与日が翌月とならない可能性も十分にあります。
有効期限を延ばすための移行タイミング
ポイントの有効期限は付与日によって決まるので、仮に付与日を遅らせることができれば、意図的に有効期限を延ばすことも可能です。
現在発表されている情報をそのまま解釈すると、各ポイント交換サイトからメトロポイントに移行申請が行えるのは2018年3月31日まで。
ということは、2018年3月15日までに移行申請をすると、メトロポイントの付与日は2018年3月となってしまいますが、2018年3月16日から3月31日までの間にメトロポイントの移行申請をすれば、ポイントが確定するのは2018年4月。
年度が変わるため、有効期限は2020年の3月末まで(ほぼ2年間)になるはずです。
改悪ギリギリのタイミングで移行申請すれば、メトロポイントの有効期限を大幅に延ばすことができるかもしれません。
何ポイントまで移行すればいい?
上記のようにベストなタイミングで移行できれば、メトロポイントの有効期限は2年間。
ソラチカルートで毎月20,000ポイントずつ移行してくとすれば、2年間で移行できるポイントは合計480,000ポイントなので、メトロポイントへの交換封鎖後も、最大480,000ポイント(最長2年間)は、ソラチカルートでANAマイルに移行できる可能性が残されています。
ということで、現時点でメトロポイントに交換可能なポイントを大量に保有している場合には、
・2018年4月にポイントが確定するタイミングで
・4月時点の残高が最大48万ポイントになるように
メトロポイントへの移行申請を行うのが効率的だと言えそうです。
なお、2017年3月時点で保有しているメトロポイントが24万ポイントを超えていると、ソラチカルートでの移行が有効期限に間に合いません。48万ポイントの保有を目指す場合には、ラストの一月で24万ポイント以上の移行申請を行う必要があります。
新たな交換ルートを探すのもありです
ソラチカルートが使えなくなったとしても、今まで貯めたポイントが無駄になるわけではありません。
0.9倍(90%)という驚異的な交換レートが実現できなくなるだけで、例えば0.5倍程度の交換レートであれば、これまで通り、ポイントサイトで貯めたポイントを使ってANAマイルを貯めることができます。
とは言っても、交換レートが低いと何だかもったいない気もしますよね。これに対しては、新たな高レートの交換ルートを探すしかありません。
nimocaルートの登場
幸いなことに、先日新しくできた「ANA VISA nimocaカード」を使えば、0.7倍の交換レートを実現できることが判明しています。
nimocaポイントからANAマイルにするには、駅など(九州一部と北海道のみ)に設置されている交換機から手続きを行う必要があるものの、ソラチカルートの改悪後は、このnimocaカードを使った「ニモカルート」が脚光を浴びることになるかもしれませんね。
LINEポイントの封鎖は未発表
メトロポイントに交換できるポイントは、今回封鎖されることになったポイント交換サイト(ドットマネー・Gポイント・PeX・ネットマイル)以外にも残されています。
それは「LINEポイント」。
LINEポイントには、ポイントタウンやGポイントから等価交換可能となっており、LINEポイントを経由することで、ポイントサイトで貯めたポイントをメトロポイントに移行することが可能です。
ただし、LINEポイントからメトロポイントへの交換レートは0.9倍。メトロポイントに交換する際に少し目減りしてしましいます。
この結果、LINEポイント→メトロポイント→ANAマイルと移行していった場合、全体としての移行レートは0.9×0.9=0.81倍になります。
今までの0.9倍と比べると少ないですが、十分許容範囲なのではないでしょうか?
なお、現時点でLINEポイントからメトロポイントへの交換については封鎖が発表されていないものの、今回のソラチカ改悪の趣旨に鑑みれば、今後封鎖される可能性も高そうです。
LINEポイントを利用した移行ルートについては、使い続けることができればラッキーぐらいに考えておいた方がよいかもしれません。
JALマイルを貯めるのも手
JALマイルを貯めるのも一つの選択です。
ポイントサイトのモッピーでは、80%の高レートでJALマイルに交換できるキャンペーンを実施しています。還元率だけでみるとソラチカルート以上ですから、ANAマイルにこだわらなければ、同じような効率でマイルを貯めることができます。
昨年妻がJAL・JGC修行をするまでは、我が家はANA一筋でしたが、いざ乗ってみると、JALもまた独自の魅力的なサービスを提供しており、とても満足することができました。
そして、ANAに比べて特典航空券を取りやすいというのもメリットの一つ。
今のところ、高レートでJALマイルに交換できるのはモッピーだけ(つまり、モッピー以外のポイントサイトは使えない)という弱点があるものの、十分選択肢に入ってくるのではないでしょうか。
まとめ
以上、ついにソラチカルートの改悪が決まってしまったことについてのお知らせでした。
まだ発表されたばかりの情報ですから、詳しいことについては、これからいろいろと分かってくるでしょう。
当サイトでも、新たな情報が入り次第、読者の皆様にお伝えしていきたいと思います。