国際線に乗る時の一番のお楽しみといえば、やっぱり機内食!
なんといっても、今回は初めてのANAビジネスクラスですから、食いしん坊の私は1月以上も前からメニューを何度も見て、何を食べようかじっくり考えていました。
実は何年か前に、海外出張でUA(ユナイテッド航空)のビジネスクラスに乗ったことがあるんですが、食事内容はあんまり印象に残らず。
というのも、その時のCAさんがものすごくぶっきらぼうで、お絞りを投げられたり、1列目だったのに「和食?もうないかも」なんてしょっぱい対応をされたり、通路で同僚と私語しながら踊ったりしているのがカルチャーショックで、記憶からかき消された感じです(笑)。
今回こそはゆったり楽しく味わえるだろうと、とっても期待していました。
お待ちかね、ANA国際線ビジネスクラス機内食!
水平飛行になるとすぐに、CAさんがメニューを配ってくれます。
ギリギリまで迷った挙句、私は洋食、夫は和食でお願いしました。
アミューズ(和洋共通)
まずはアミューズとドリンクがやってきました。なんとなく、ANAオリジナルドリンクの「香るかぼす」を頂いてみることに。
うーん、私にはちょっと甘すぎたかな。早々にシャンパンを追加しました。
このアミューズは、和洋共通メニューです。
アミューズ
- 銀鮭の昆布巻き
- 彩り穴子寄せ ターメリック風味のマヨネーズソース
- コーンテリーヌ
- ミニグリッシーニと生ハム
- 2種のオリーブとチーズ ハーブオイルとともに
全体的に美味しかったです。ドライトマトとチーズが特に好みでした。
ただ、グリッシーニがふにゃふにゃだったのがアレ?と思ったのと、お皿ごとキンッキンに冷やしてあったため、知覚過敏に非常に堪えました…。
和食メニュー(1回目)
夫の和食。前菜・冷菜・小鉢が一緒のお盆で届けられました。
彩り美しいですね~とっても涼しげ。
メニューは、
前菜
- 串刺し(卵黄味噌漬け 紫蘇長芋)
- 鱧の冷やしゼリー寄せ
- 肉味噌
- 胡瓜昆布漬け
冷菜
- ローストビーフと湯葉
小鉢
- 水茄子揚げ煮 叩き長芋
…でした。
続いて、主菜とご飯。
主菜
- 鰻蒲焼き
御飯
- 新生姜と枝豆のおこわ
- 味噌汁
- 香の物
いかにも夏らしい献立ですね。季節を感じられて、さすが日本のおもてなしといった感じ。
うなぎの蒲焼だけちょっぴり味見させてもらいましたが、だいぶ柔らかめ。関東風の鰻が好きな人向けだと感じました。
洋食メニュー(1回目)
私の洋食はというと…
アペタイザー
- フォアグラとチキンのパテ パイナップルのコンフィチュール
- キヌアサラダと鱸のマリネ
鱸のマリネはさっぱりしてて良かったです。
が、パイナップルコンフィチュールと手前のクリームがいずれも結構甘くて、バランスが微妙なような。
そして、このお皿もしっかりきっちり冷え冷えだったのが地味に辛かった…。
二皿続けて冷たいお料理は、年中絶賛温活中の冷え性には厳しいものがありました。胃が冷えすぎてしまって。しばらく待って常温に戻してから頂くべきだったかもしれません。
メインディッシュはお肉。
メインディッシュ
- 和牛のロール仕立て シャリアピン風オニオンソース 大葉の香り
読んで字のごとく、薄切りのお肉を巻き巻き~と丸め、直径5cm程度の俵型にしてあります。
お皿もちゃんとしたレストランのようにしっかり温めてあって、配慮を感じます。ソースは大葉が効いていて、敷いてあるナスもとろとろ、とっても美味しくいただきました。
もちろん、お魚を選ぶこともできます。この時のお魚は、「ソテーした鱸をチョリソーとバジル入りのバルサミィアップルヴィネグレットで」でした。
あとは軽食のパスタメニューをメインにすることも可能です。
ブレッド
- 3種のブレッド 蒜山ジャージーバターとオリーブオイルとともに
岡山県蒜山(ひるぜん)のまろやかで芳醇なバターと、フランスのア・ロリヴィエ製オリーブオイルミニサイズが一瓶付いてきます。
バターが特に美味しかったな。お皿が小さいからなのか、パンは2種類だけ渡されました。
デザートと食後酒
締めはデザート。
CAさんがワゴンにマンゴーとヨーグルトのムース・桃のムースタルト・フルーツ盛り合わせ・チーズを乗せて来て、好きなものを選ばせてもらえました。
マンゴーとヨーグルトのムースにコーヒーを頂くことに。
コーヒーには小さなチョコレートも添えられていて、さすがビジネスクラスですね。
写真を撮り忘れてしまいましたが、夫は「川越」という焼酎を飲んでました。口当たりがよくて飲みやすかったみたいです。
食後の感想
これで初めてのANAビジネスクラス機内食は終了。結構量がありますし、時間をかけてゆっくり食べるのでかなり満腹になりました。
食事がすべて済むまで、1時間半から2時間弱といったところです。
私たちのような陸マイラーではなく、自腹でビジネスクラスに乗るような方にとって満足できるレベルの味かと聞かれると、うーん…?というところですが、飛行機でこれだけのものを頂けるだけで凄いことですし、味というよりも、雰囲気とサービスを楽しむものかな、と思います。
その点では非常に満足できました。
その後、JALのビジネスクラスに搭乗する機会に恵まれましたが、個人的にはJALの機内食の方が好みの味でした。
食事終了後
時差ボケ対策に睡眠をとろうと思い、アルコールを頼みました。
が、シャンパンやビールを飲んでも、高揚感からか全く酔えません。ダメ押しにリキュール、ベイリーズ・オリジナル・アイリッシュ・クリームを頂くことに。
原液のボトルだけ「はいどうぞ!」と渡されましたが、さすがに濃すぎたので持っていたミネラルウォーターで割りました。頼めばロックにもして頂けたんだと思います。
食後にピッタリのまったり甘くて美味しいお酒です。こってり派にうってつけ。ポートワインがメニューに見当たらなくて残念でしたが、これもいいですね。また飲みたいな。
が、それでもあんまり酔えず。
映画「バーレスク」を観たり、音楽を聴いたり、1時間ほどうとうとしたり。
せっかくのANAビジネスクラス、眠ってしまったらもったいない!というのが頭のどこかにあったのかもしれません。
間食:ANA×津やまコラボメニュー
そうこうしているうちに、離陸から6時間経過。
機内食は2回サービスされます。1回目は離陸後まもなく、ちょうどお昼頃(日本時間)。2回目は着陸2時間前。
飛行時間はおよそ12時間ですから、2回めの機内食が提供されるまで、しばらく時間が空きます。この辺りで一度少し食べておいたほうがよさそうです。
搭乗前は、「ほうれん草 リコッタ ハムを詰めたパッケリ トマトバジルソース」が美味しそうで絶対食べよう!と決めていましたが、1回目の食事を洋食にしたので、醤油星人、ちょっと和風のものを食べたくなってきました。
ということで、選んだのはコレ。
赤坂の高級料亭「津やま」監修の豚しゃぶ丼です!コラボメニューが大好きなもので…。
丼といっても、普通のご飯茶碗程度の可愛らしい量。お肉は柔らかく、ご飯にもお出汁しみしみで、美味しくいただきました。
夫にも一口味見してもらいましたが、「美味しい」と絶賛してました。男性にも満足度の高いメニューみたいですね。
着陸2時間前、2回目の機内食
ビジネスクラスだと、たとえ大して眠れなくても全然苦にならなくてびっくり。あっという間に9時間以上が経過しました。
2回目の機内食の時間です。
ANAの機内食は和食の方が評判がいいと聞いていたので、今回私は和食にしました。でも、洋食もどんなものか見てみたかったので、夫には洋食をリクエスト。
和食メニュー(2回目)
日本時間だと夜9時すぎですが、現地時間だと午後2時くらいですので、遅めのお昼ご飯でしょうか。
小鉢
- 絹豆腐
主菜
- 銀鮭一汐唐揚げ
- 俵御飯 、味噌汁、香の物
鮭の唐揚げ、衣にもしっかり下味が付いていて美味しかったです。
絹豆腐にはネギと生姜、そして、たっぷりの海苔と胡麻醤油なるものが添えられていました。これがとっても好みの味!
胡麻醤油って初めて見たので調べてみると、福岡のメーカーが出てきました。福岡名物なんでしょうか。福岡生まれながら、まったく知りませんでした。これもまた食べたいな。
洋食メニュー(2回目)
夫の洋食。
メインディッシュ
- ふんわり玉子と仔牛のソーセージ
- ポテトのローストとコーン添え
ブレッド
- バターとジャムとともに
あっという間に食べ終わっていたので、味見はさせてもらえませんでした(笑)。
いつも、飛行機に乗って食事なんてとても無理…なんて言ってる夫が2回とも完食できるなんてほんと奇跡です!ビジネスクラスってしみじみ凄いですね。毎年ビジネスクラス乗ってたら、いつの間にか飛行機恐怖症も治ってるんじゃないかな~なんて思ったり。
最後に
今回ご紹介したメニューは、2016年6~8月の長距離路線で提供されます。デザートのみ月替わり。中距離のシンガポール線でも、同じ洋食メニューに当たった方がいらしたようです。
以前は食事も毎月メニューが変わっていた気がするんですが、記憶違いでしょうか。出張族の方は頻繁に乗る機会もあるでしょうから、せめて路線毎に異なっているといいのになぁ。
とにもかくにも、見た目にも美しいお料理を快適なシートまで運んでいただいて、飲み物もおやつも望みのまま。とても贅沢な思いをさせていただきました。ANAさんありがとうございます!
また体験できる日が今から楽しみです。
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