モネをはじめとする、印象派の絵画が大好きな私達。
パリではオルセー美術館・オランジュリー美術館でその名作の数々を鑑賞し、最終日に締めくくりとしてクロード・モネの家と庭を見に行くことにしていました。
クロード・モネの家は、パリからおよそ1時間の小さな村「ジヴェルニー」にあります。
日本人観光客は、オペラ座から出ている旅行代理店のツアーを利用する方が多いのですが、我が家は義母と夫がバス酔いするため、残念ながら利用できません。
電車でのアクセス方法をネットで調べてみたんですが、やはりあまり需要がないのか情報が集まらない…。
もしかしたら、同じようにツアー以外で行ってみたい!という方がいらっしゃるかもしれませんので、ご参考までに今回私が自力で手配した内容をここに書き留めておきます。
バスツアーの相場は大人1名60ユーロ前後。自力で行くと交通費22ユーロ+入場料9.5ユーロ=31.5ユーロで済みますので、できるだけ節約したい方にもおすすめです!
モネの家は事前予約がオススメ!
モネの家があるジヴェルニーは、パリから1時間で気軽に来ることが出来ますので、朝一番でもそれなりの行列です。
入場するまでにかなり時間が必要な場合があります。
しかし、事前に購入したチケットを持っている場合、一般の入口とは違う専用入口から中に入ることが可能。こちらは比較的空いていますので、ほとんど並ばずに入場できます。
モネの家に行く場合には、事前に購入しておくことをオススメします。
なお、見学日の前日までに購入する必要がありますのでご注意下さい。
チケット購入方法
クロード・モネ財団のHPからアクセス可能です。
オンラインで直接チケットを予約→一番上の”Digitik”を選択。
日本語はここまで。以降、チケット購入手続きはフランス語のみとなります。
まず、見学したい日付をカレンダーで選びましょう。チケットは指定日のみ有効です。
「開館時間2015年3月25日から2016年11月1日までオープン。
9時30分から18時まで。最終入場時刻は17時30分。」と公式HPに記載されていますが、これまで毎年11月~3月はクローズされていたので、おそらく2016年3月25日~11月1日オープンの間違い…だと思います。
日付を選ぶと、チケット種類を選択する画面に移ります。
“TARIF”は料金という意味。
上から大人9.5ユーロ、7才以上の学生料金5.5ユーロ、障害者5ユーロとなっています。
人数を選択して、右下”FINALISER L’ACHAT”をクリック。
携帯電話番号、パスワード(8~20文字)×2回、国名、メールアドレス、姓、名、住所、郵便番号、街の名前を入力します。
最後に”VALIDER”をクリック。
次の画面で名前をもう一度確認します。”VALIDER”で購入画面へ。
クレジットカード情報を入力します。
下に販売規約に同意云々がありますので、ボックスをチェックして、”VALIDER”。
これで完了です。
追って届く確認メールの中に、E-ticketへのリンクが含まれています。
赤枠のリンクをクリックするとチケットが表示されるので、あとはプリントアウトして持っていくだけです。一人1枚ありますので、全員分忘れずに!
電車の予約方法
入場券も買ったし、次は電車を予約…と行きたいところですが、その前に確認しておくべきことがあります。
まずはシャトルバスの時刻表をチェック
VERNON GIVERNY(ヴェルノンジヴェルニー)駅とモネの家間は、シャトルバスで移動する必要がありますが、便数がとても少ないんです!
実は私達、バスの時刻表を見ずに帰りの電車を予約してしまったがために、出発時間までに駅に戻ることが出来ず、電車に乗り遅れてしまいました…。
観光地とはいえ本当に小さな村なので、タクシーもいません。インフォメーションデスクの方にお願いして呼んでもらったんですが、45分で行く(遅!)と言われたのに待てど暮らせど来ず…。結局帰りの電車のチケットを無駄にしてしまったんです(涙)。
これから行かれる方はそうならないよう、あらかじめバスの時刻表を確認しておくことをおすすめします。クロード・モネ財団HPで見ることが出来ます。
時刻表は、左が駅からジヴェルニー(モネの家最寄り)まで。
右が駅に戻るバスの時刻表(2016年11月6日まで有効)です。
上から平日・土曜・日祝。
大体1~2時間に1本ですね。どうせなら電車の時刻に合わせて運行してくれるといいんですけど…。
まぁ、それはしょうがないとして、旅程に併せてバスの目星を付けておきましょう。
電車を検索
バスの予定が立ったら、電車の手配に進みましょう。
以下、フランス国鉄のHPから英語で予約することが出来ます。
まずトップページに
- 出発地・目的地(PARIS to VERNON GIVERNY)
- 日付
- 時間
- 直行便or経由便、2等車or1等車
- 乗車する人の年齢層
- 必要なら人数削除or追加
- 10人以上ならクリック
入力し終わったら、最後に”SEARCH”。
便と料金を選択
パリ出発の場合は、サン・ラザール駅発になります。
次のページ赤枠内に出発時刻・最安運賃・所要時間・電車の種類が表示されますので、ここでは8時17分発の便を選択してみます。
実際私達が利用したのもこの便でした。モネの家は他のパリ観光地と同様、お昼前頃から混んできますので、9時30分の開園と同時を目指して行くと割とゆったり見られます。
表示されている運賃は片道二人分です。LEISUREというバーゲン運賃がありましたので、これを選択。
出発前日まで手数料無料で払戻、変更が可能なのがいいですね。”Choose this outward journey”をクリックして次に進みます。
帰りの便を選びましょう。往路と同じ要領です。
12:00発、12:20に駅着のバスがありますので、12:53発の電車にしてみましょう。
あいにくパリ~ジヴェルニー間の電車は、席の指定が出来ません。私達が乗った15時頃の復路便では、文字通りすし詰め状態でした…。
ジヴェルニーと並んで(?)人気の観光地ルーアンが始発なので、混むのは混みやすいんだと思いますが、12時台の便だとまだましかもしれません。
9:30着、11:30まで2時間もあれば、家・庭・池を見てお土産を買うまで十分可能です。
復路便の運賃を選択すると、最終確認のページに移ります。
日付や時間など、内容をもう一度よく確認しましょう。
下の方に名前と生年月日、メールアドレスを入れたら、一番下のボックスにチェックを入れて”Confirm and pay(確認と支払い)”をクリック。
最後にクレジットカード情報を入力します。
番号入力の下の赤枠には、クレジットカード情報を保存するかどうか選択するラジオボタンがありますので、ここは任意で。
予約内容が間違いなければ、”Confirm the payment”で支払い完了です!
支払いが無事完了すると、指定したメールアドレスに確認メールが届きます。
こちらは実際に私達が利用した時のもの。
右上の青い”Print”をクリックすると、チケットを印刷することが出来ます。
これで電車の予約はOKです!
当日、電車の乗り方
チケットには出発5分前には来るように書かれていましたが、早めに行くに越したことはないだろうと30分前に到着。
チケット記載の氏名と照合される可能性がありますので、一応身分証など携帯しておきましょう。私達の時は結局往復とも検札なしでした。
サン・ラザール駅は他のパリ主要駅同様、置き引きやスリが多発していますので、身の回り品には気をつけましょう。
駅入口には浮浪者らしき人もいましたが、駅の中はごく普通の雰囲気。警戒するに越したことはないものの、身の危険を感じるほどではありません。
電光掲示板で目指す列車のホームを確認します。
Eチケットに列車番号が書いてありますので、照らしあわせて見れば簡単です。あまりに早い時間だと、表示されるまで待つ必要があるかも。
この日、目指すジヴェルニー行きの電車は17番ホーム。
ホームの電光掲示板でも念のため確認しました。2駅目がヴェルノン・ジヴェルニーですね。乗車します。
ヴェルノン・ジヴェルニー駅からジヴェルニーへ
5分遅れで出発し、9時前にヴェルノン・ジヴェルニー駅に到着しました。バカンス期突入後初めての土曜日ということもあって、空いている座席はちらほらしかありませんでした。
電車を降りたら、”SORTIE”=出口を目指します。
ほぼ100%、皆モネの家方面を目指しているので、流れに乗って…。
バスやタクシーの表示に、ジヴェルニー行きのシャトルバスを表す”GIVERNY”が並んでいます(右から2番目)。
駅構内には足型でジヴェルニーへの案内が表示されていました。
出口の前には、可愛いトラムもいました。
運賃は忘れてしまいましたが、バス(片道4ユーロ)よりだいぶ高かったように思います。
ジヴェルニー行きシャトルバスの乗り方
バスへは、駅の出口から真っすぐ正面に進みます。
大型バスが2台停まっていました。
運賃は片道4ユーロ、往復8ユーロ。チケットは乗車時に運転手さんから買いますので、とりあえず片道にしておいても大丈夫です。
3人分買いました。現金のみ、クレジットカード不可だったと思います。
それでは出発!
途中の広場では市が立っていたり、
川を渡ったり。20分弱のドライブです。何とか夫も酔わずに済んで一安心。
バスは、モネの家から徒歩10分程度の駐車場に停車します。
旅行代理店のツアーバスも沢山停車しています。
電車、シャトルバスに乗っている日本人は私達だけでしたが、ここに来て沢山日本人に遭遇しました。
モネの家&庭へ
さっそくモネの家へ向かいましょう。
“Maison et Jardins de Claude Monet”がモネの家&庭への案内板です。案内板はフランス語のみ。
インフォメーションやミュージアムに行く人もいますので、皆が皆同じ目的地だと思って付いて行くと間違えます。
明らかにつられて違う目的地に行っている人多数。
ここでは右へ向かいます。
途中には可愛らしいレストラン兼ホテルがありました。最初ここに泊まろうと予約までしたんですけど、結局諦めたんですよね。
絵のように美しい田園風景、次回は泊まってじっくり楽しみたいものです。
パリからたった1時間弱とは思えないほど、とってものどかな町並みです。
チケットを持っている人は先述の通り、一般と違う入口から入ることが出来ます。
チケット所持者はモネの庭 裏口からスピード入場可能!
目印はここ!緑のドアです。
ドアの右側にさりげなく看板が出ていますね。
団体、チケット所有者はこちらと書いてあります。ということで、右に曲がりましょう。
チケットを持っていない人は、このまま直進した先にある正門からでないと入れません。
右折すると、細い小路に入ります。まっすぐ進んでいくと…。
入場口がありました。
チケットを持っていない中国人観光客が大勢右往左往していましたが、脇をすり抜けて係員にチケットを見せると、バーコードをスキャンしてくれ、無事スムーズに入ることが出来ました!
まとめ
- モネの家に行くなら、前日までのチケット購入がオススメ
- バス酔いする人も、ジヴェルニーまで電車でアクセス可能!
- バスツアーの半額程度で済むのでお得
ということで、少しでもどなたかのお役に立てれば幸いです。
次回の旅行記では、モネの庭~家~池をご紹介します。
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