前回はシャツ専門店「COTON DOUX」をご紹介しましたが、パリに来た目的はシャツだけではありません。
もう一つ、絶対買うぞ!と思っていたものがあります。それは子どもたちの靴。
うちには6歳と3歳、2人の女の子がいます。上の子が生まれてしばらくは、アメリカやフランス、イギリスから革靴を個人輸入していました。
可愛いし、人と被らないし、何より丈夫!日本のメーカーでは革製の子供靴をあまり見かけません。ちょっと送料がかかりますが、下の子におろしても余裕で保つので、Amazon.com(米)、VertbaudetやDPAM(仏)、Monsoon(英)など愛用していました。
ところが3~4年前からの円安により、かなりコスパが下がり、そうしょっちゅう買うわけにも行かなくなりました。
そして、いくらセールで10ドル前後になっていても、毎回必ず一足4,300円の関税を支払う必要があるため(それ以前はなぜか課税されないことも結構あったんですが)、送料含めると1足あたり余裕で10,000円近くなることも珍しくなくなり。届いて関税がかかるとわかった時のショックと言ったら…。
子供の靴はすぐにサイズアウトしてしまいますから、出来る限り安く済ませたい。
というわけで、しばらく国内で手に入る布製、合皮製の靴を買っていたわけですが、これが恐ろしいほどあっという間にヘタレてしまうんです。
ひどいものは、初めて履いて保育園に行った日の夕方には、すでにつま先がこすれて破れてしまっていました。
歩き方が悪いのかもしれませんが、それにしたって弱すぎます。去年は1年で何足潰したかわかりません。
これなら丈夫な革靴で姉妹履かせた方がよほどよかったかも。でも送料と関税が痛いし…。
今回パリ旅行が決まった時、最初に思ったのは「よかった!革靴が買える!」でした(笑)。
ソルド時期は5週間。私達が行ったのは3週目ということで、かなり品数が減ってしまっていて、気に入った靴を探すのは大変でした。
と言っても、今回お店巡りは全てUberを利用。自由自在にパリの街を移動することができて、楽ちん快適!メトロで周るのと比べたら、もう雲泥の差でした。
現地のUber事情と、可愛い靴をゲットするまでの一部始終をご紹介したいと思います。
巡った地区、お店は下記の通りです。
- ラ・デファンス地区…Vertbaudet(ヴェルボデ),Cyrillus(シリリュス)
- サンジェルマン・デ・プレ地区…Petit Bateau(プティバトー), Jacadi(ジャカディ)
- ヴォージラール地区…Jacadi(ジャカディ)
Uberでラ・デファンスへ
オランジュリー美術館に行った後、夫と2人でパリ郊外の「ラ・デファンス」まで出かけます。
せっかくなので、移動はUber!
日本では一般人のいわゆる白タク行為が認められていないため、国内Uberは現在のところプロドライバーによるハイヤー(UBER BLACK, UBER VAN)しかありませんが、ここフランスを含め、海外では一般人とのカーシェア=UBERXがむしろ主流になっています。
一番の魅力はなんといっても安いこと。
この時は、走行距離8.69km、所要時間22分で15ユーロちょっと(≒1,730円)でした。
もし同じ距離・所要時間で日本のUberを使った場合、以下Uber記事で紹介している式に当てはめて計算すると、なんと5,054円にもなります!
もちろん、日本の方は立派なハイヤー、しかも手袋をした運転手さんが付いていますから、単純に比較はできませんが、花の都パリでUberを使う意義はたくさんあります。
まずUberなら、メトロでは見られない素晴らしい景色を楽しむことが出来ます。
このルートでは、途中凱旋門が見えました!革命記念日のため、大きな国旗が翻っています。このロータリー、歩行者が入ることは出来ません。車に乗ってこその景色ですね。
ご存知の通り、Uberはタブレットやスマホアプリから依頼するのですが、日本語版のアプリやアカウントをそのまま使用することができます。
また、公共交通機関と違って、スリなどに神経を尖らせる必要がなく、リラックスして移動が出来ることも大きなポイント。
マダムらしく、シャンゼリゼのブランド・ショップで買い物した後に颯爽と乗り込みたいですね~(行ったことないけど)。
悪名高いタクシーと違って、Uberのドライバーさんは皆親切。ルートはタブレットで確認できるし、行き先を細かく説明する必要もなし。忘れ物をしてもネット上で問い合わせできて安心。
あちこち歩きまわって体力を削らずとも、ドアツードアで送り届けてくれるので、余裕で2つ3つ多くの観光名所をめぐることが出来るでしょう。
今回は駆け足すぎてエッフェル塔や凱旋門に行く時間が取れなかったのですが、偶然Uberのルート上にあったので、素敵な写真を撮ることもできました。
そしてなんと、殆ど24時間いつでも捕まえられるんです。
日本だと台数が少ないため、割増料金になった上に「ご利用可能な車が見つかりません」となることも珍しくないんですが、パリだと真夜中や早朝にアプリを開いてみても、そこら中に待機している車がいます。
下の画像は、現地時間深夜1時過ぎのUber画像です。依頼すれば、2分程度で来てくれることがわかります。
パリのUberは5種類。
- POOL…相乗りで割り勘できるUber
- UberX…一般人による白タク(今回利用したのはこのタイプ)
- グリーン…ハイブリッド車
- ハイヤー…日本のUber BLACKと同じく、運転手つきハイヤー
- VAN…日本のUber VANと同じく、バンタイプのハイヤー
乗り込むと、名前を聞かれるので「ウィ/イエス!」と答えます。
行き先はすでにタブレット上で入力してあるのですが、運転手さんによっては念のため確認されることがあります。施設名、地域名程度答えられるとベターです。
降りる時は、「メルシー、オーヴォワ!/サンキュー、グッバイ!」でお別れ。時々運転が大丈夫だったか、満足できたかの意味で「セボン?」と聞いてくる人がいますので、「ウィ、セボン!」と返しておけばOKです。
今回初めて海外でUberを使ってみて、デメリットは全く見いだせませんでした。
もし連れがいれば、一人あたり数百円でこんな素敵な体験ができるわけですから、メトロやタクシーを選択する必要性は今いずこ?パリではぜひUberを使うことをおすすめします。
ラ・デファンス
オランジュリー美術館から20分強。
都市再開発地区であるラ・デファンスに到着しました。
あまり日本人には馴染みのない地域ですが、「新凱旋門がある所」と言えば、ご存じの方も多いのでは。
新凱旋門と言っても、戦勝記念で作られたものではなく、正式には「la Grande Arche de la Fraternité 」(友愛の大アーチ)という高層オフィスビルです。
設計者が「20世紀の凱旋門」として、ヒューマニズムの象徴となることを願ったのが、「新凱旋門」と呼ばれる所以のようです(wiki情報)。
ここにあるショッピングセンター「Le 4 Temps(レ・キャトル・タン)」には、子供服店Vertbaudet(ヴェルボデ)とCyrillus(シリリュス)が入っています。
いずれのお店もネット注文・日本への発送可ですので、わりと知られたメーカーだと思います。
Vertbaudet(ヴェルボデ)
パリ市内から比較的近いVertbaudetは5店舗。
こちらのラ・デファンス店は、下の地図で言うと7番に当たります。
このショッピングセンター「Le 4 Temps」は、メトロ1号線ラ・デファンス駅に直結していて、パリ市内から1.8ユーロで行くことが出来ます。地図で見るとかなり距離があるように感じますが、乗車時間は凱旋門から15分と、ほんのご近所です。
肝心の店内ですが…この日は革命記念日でお休みの方が多かったらしく、残り少ない靴コーナーに人が殺到!!
とても写真を撮れる状況ではなく、必死で隙間から探すも、欲しいサイズ・デザインのものはもう残っていませんでした(涙)。
ご参考までに、Vertbaudetの靴(秋冬新作)の画像を載せておきます。こんな感じです。
留めやすく外れにくいマジックテープ、履き口は大きく。子どもが一人で履きやすいよう、よく考えられた作りになっています。
つま先は固めで、サイズアウトするまで破れたり見苦しいほど汚れたりしたことはありません。
スモーキーな色合いがヨーロッパらしくて、とても気に入ってるメーカーです。価格帯は平均50ユーロあたりなので、我が家には高めですが、このお店はソルド時期以外にも「プロモーション」として50%オフになることが多いです。
実店舗はもっとお得になっているのかと思いきや、靴の値引率は~40%程度でそんなに高くありませんでした。にもかかわらず、残っていた在庫は、布製や合皮製のもの、あとはサンダルが少々。
革靴が欲しければ、ソルド開始間もない時期に行ったほうが良いのかもしれません。
ちなみに、長女のサイズ29~30(18~19cm)は、ここに限らずどこも品薄でした。元々数が少なかったのか、わりと長く履けるサイズなのでストック用に人気があるのかは謎です。
シリリュス
シリリュスはヴェルボデのお隣にあります。
こちらは子ども服屋さんというよりはファミリー向けかな。
GAPのように、家族皆の洋服が揃うお店です。わりと大人しめなデザイン。
子供靴は5種類くらいしかありませんでした…ちょっとガッカリ。
公式HPに、ちょうど店頭においてあったものと同じ画像がありました。60ユーロくらいだった気がします。うーん。あまりお得感なし。
お店に入った感想としては、洋服の品揃えがよく、全体的な値引率も高かったです。
シンプルで上品な服が好きな方向けだと思います。
元値は、ワンピース100ユーロ前後~、ジャケット100~200ユーロあたりでした。普段の仕事着によさそうです。
ということで残念ながら、ラ・デファンスでは収穫なし!でした…。
サンジェルマン・デ・プレへ
時は流れて、フランス最終日。
Uberで子供洋品店が集まる地区、サンジェルマン・デ・プレに出かけます。
このUberドライバーさんは飴を用意しててくれました。疲れた体に染みますね…。
フランスでは行きたいところが多すぎて、予定は一杯一杯です。
最後の最後、ようやく一人の時間を取って、目的地にたどり着いた時刻は18時30分。
大体の路面店は19時に閉まってしまうため、目に入った「Jacadi(ジャカディ)」と日本でもお馴染み「Petit Bateau(プティバトー)」へ。
ところが…プティバトーには靴なし!残念!
ならばとジャカディへ行ってみると、わぁ!可愛い…のに全然サイズ無し!残っているのは赤ちゃん用の小さなサイズばかりでした。
この界隈は買い物メッカのサンジェルマン・デ・プレ。観光客も多いですから、競争率は相当高いようです。
明日からはドイツ。こう言っては何ですが、気に入る靴が手に入る確率は確実に下がりそう…。
すでに疲れ果てているけれど、せっかくパリに来たのにここで諦める訳にはいかない!とUberを呼んでダメ元、次の目的地へ。
Beaugrenelleへ!
またまたUberで快適な15分のドライブです。
この時使ったUberXの明細はこちら。
13分の乗車時間で9ユーロ。走行距離は4.7kmなので、日本だと2,807円になります。
この時の女性運転手さんは、日本のUber BLACK(ハイヤー)と同等の黒塗り高級車でしたし、無料のお水も頂けましたし、ipod持ってるならつなぎましょうか?と、かなり至れり尽くせりでした。
UberXは一般人の車に乗せてもらうわけですから、高級車ばかりではないはずですが、パリで13回利用した内、大衆車が来たのは1回だけでした(上述のラ・デファンスに行った時)。
他はベンツ他、黒塗りハイクラス車ばかり。
たったこれだけの金額で快適な車に乗り、エッフェル塔を見上げて…現地に住むセレブにでもなった気分です。
あっという間に、2013年にオープンしたばかりのショッピングモール「Beaugrenelle(ボーグルネル)」に到着しました。
Jacadi ボーグルネル店
サンジェルマン・デ・プレで子供靴を見て、私の求める靴はこのメーカーだ!と思い定めやってきたのは「jacadiボーグルネル店」です。
このボーグルネル、21時まで営業してるんです。日中目一杯観光した後にもお買い物が出来てほんとに有り難い。
さらにさらに、なんとパリなのに、ヨーロッパなのに、年中無休!まるで日本みたいですよね。日本にはお正月休みがありますから、もしかしたら日本以上かも?
ヨーロッパの場合、日曜は軒並みお店が閉まりますので、旅行中に当たるといつも手持ち無沙汰で困るんです…。
ボーグルネルは、一日あっても足りるかな?というくらい大きいショッピングセンター。こういうお店があると、とっても重宝しますね。
ここでようやく、長女のサイズの靴を発見!!
観光地からは離れているため、他店に比べて在庫が残りやすいのかもしれません。これまで見たどのお店よりも充実した品揃えでした。
買って来た靴はこちら。
来年辺りまで買わずに済むよう、28~30サイズ3足を購入しました。
28サイズのスニーカー。布製ですが表面に加工が施されていて硬い!
いくらつま先すりおろし常習犯の長女といえど、これだけ硬ければ傷をつけるのも一苦労でしょう(笑)。
かかとにはロゴが。Jacadiはパリ生まれのメーカーなんです。あんまりロゴが入っているのは好きじゃないんですが、ニュアンスピンクが気に入ったので。
30サイズのメリージェーン。
普段履きにするにはちょっと気合入りすぎな気もしますが、このレースのようなカットが可愛くて。
ちゃんと土踏まずのアーチを支える構造になっています。
肝心の価格はというと、1足39ユーロ。元値はそれぞれ100ユーロ以上するところ、60%オフで買うことが出来ました!
一足4,000円ちょっとなので、子ども靴としては安いとまで言えないと思いますが、姉妹2人で使っても余裕でもつでしょうから、コスパは抜群です。
最終日になって、このまま靴を買えずに帰るのかなぁ…と思っていたので感無量です。最後の最後に満足行く買い物が出来て本当に良かった~。
店員さんがまたまたフレンドリーで、「パリに住んでるの?」「子供は何人?」と色々おしゃべりできて楽しかったです。
そうそう、ボーグルネルからホテルまでも、もちろんUberを使いました。
ちょうどいいタイミングでエッフェル塔を撮ることが出来て満足!
人懐っこいドライバーさんで、スリランカから来たんだよ~日本に行ってみたい!と色々お話してくれました。楽しかった~!
というわけで、Uberを目一杯利用し、パリの買い物を満喫できました。
また次来るときにも、Uber一択で行こうと思います!
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