フランス・パリのシャルル・ド・ゴール国際空港には、カタール航空が直営する「Qatar Airways プレミアムラウンジ」が設けられています。
フランスにありながら中東の香りを感じさせるこちらのラウンジでは、モダンな雰囲気の中、素晴らしいおもてなしが提供されており、贅沢な気分に浸れること間違いなし!
シャルル・ド・ゴール空港を訪れる機会があれば、ぜひとも行っておきたいラウンジの1つです。
今回は、フランス・パリのカタール航空プレミアムラウンジについて、利用条件から内部の様子、実際に提供されているサービスの内容まで、余すところなくご紹介したいと思います!
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アクセス
パリ シャルル・ド・ゴール国際空港のカタール航空プレミアムラウンジは、円形をしたターミナル1の最上階、11階にあります。
搭乗口10~38方面に向かい、バーバリーが見えたら右折。
正面奥の「Salons・Lounges」と書かれた先にあるエレベーターで11階へ。
11階に着いたら、エレベーターを降りて右手側がカタール航空のラウンジとなります。
エントランス
こちらが、カタール航空プレミアムラウンジのエントランスです!
正面に書いてあるアラビア文字は、「ようこそ」という意味なのだとか。
エントランスを入ってすぐのロビーは、小さな水盤を囲むようにソファが並んだエリアとなっています。
カタール航空の本拠地、ドーハ・ハマド国際空港でも、入口近くに大きな池がありました。
お水は中東での富の象徴ということもあり、特別なおもてなし感を演出するものとして、入口に設置してあるのでしょうね。
カタール航空プレミアムラウンジ概要
開業日 |
2017年1月 |
場所 |
フランス パリ シャルル・ド・ゴール国際空港(CDG) ターミナル1・11階 |
利用資格 | ・カタール航空のファーストクラス搭乗客 ・カタール航空のビジネスクラス搭乗客 ・ワンワールド加盟航空会社のファーストクラス搭乗客 ・ワンワールド加盟航空会社のビジネスクラス搭乗客 (ワンワールド上級ステータス利用不可、同行者不可) |
営業時間 | 毎日 ・6:00-9:00 ・12:30-16:00 ・19:30-22:30 (カタール航空運行便の出発時間前後のみ営業) |
フロアマップ
ラウンジ全体のマップはこちら。
シャルル・ド・ゴール空港のターミナル1自体が円形なので、扇型に切り取ったような形になっています。
方角は南向き。
左の3分の1が、すでにご紹介した水盤のあるロビーで、中央にシーティングエリア・シャワールーム・トイレ・お祈り用の部屋など。右側の約3分の1が、レストラン&ダイニングとなっています。
扇の両端、外に飛び出ている部分はテラス。エッフェル塔が見えるらしいので楽しみです(実は今回の滞在中、パリ中心地にいながら、エッフェル塔はほぼ見ずに終わりました…涙)。
それでは、手前のロビー部分から見ていきましょう!
ロビーエリア
ロビー奥から入口方向を見ると、こんな風に中央のソファを囲むように椅子・テーブルが並んでいます。
ロビー窓際には、半個室のような作りのシートがずら〜っと。
見ての通り各ブースは形ばかりの仕切りで区切られており、ドアがあるわけでもないのですが、利用者が少ない時間帯だったこともあって、静かに過ごすことが出来ました。
それぞれに電源が完備されているのもポイントです。
座って正面を見ると、こんな感じ。2脚ずつ向かい合わせとなっていました。
ミニバー
ロビーのテラス出入口近くには、小さなカウンターが設けられており、ちょっとした飲食物も用意されています。
冷蔵庫内には、ソフトドリンクとミネラルウォーター。
お隣には、コップとともに常温のミネラルウォーターも置いてありました。断然常温派なので、これは嬉しい!
カウンター上には、デーツやフルーツに…
アメリカンな色合いのジェリービーンズが。
オシャレなおちょこだな〜と思ったら、日本が誇る鳴海製陶(NARUMI)のものでした!
わざわざカタール航空のために作られた製品のようですね。すごいこだわりぶりです。
2019年再訪時にはなくなっていました…ちょっと残念。
デーツを一つ頂いてみました。パッケージには、Bateel(バティール)と書かれています。
何でも、ドバイ発祥の高級ブランドで、サウジアラビア王家の御用達なのだとか。
これまで食べてきたデーツとは全く違い、外側がサクッと中しっとり。上品な甘さでとっても美味しかったです!!
中東を中心として、イギリス・インドにも出店しているようですが、残念ながら日本には未上陸。いろんな種類があるようなので、いつかドバイを訪れる機会があれば、ぜひ購入してみたいと思いました。
※その後、ドバイを本拠地とするエミレーツ航空ファーストクラスに搭乗した際、ラウンジや機内で思う存分堪能できました♪
テラス
テラスへの出口はこちら。
非常口マークが付いているので、ちょっと躊躇してしまいましたが、特に施錠はされておらず、自由に出入り可能です。
外には、テーブルと椅子が並んでいました。暖かい日中にはここで過ごすのもいいかもしれませんね。
果たしてエッフェル塔は、と言いますと…
う〜〜っすらですが、確かに見えました!
空港からは30kmほど離れているので、こんなものでしょうね。パリを発つ最後の最後まで、エッフェル塔を拝められるのはありがたかったです。
冬のお天気のいい日なら、もうちょっとはっきりするかもしれません。
中央エリア
続いて、中央エリアへ。
このエリアでも、窓側にパーテーション付きソファが並んでいました。
内側のお部屋も、同じような配列。
一部個室っぽいお部屋も。
家族連れ用でしょうか。ゆったり過ごせそうですね。
ビジネスセンター
ビジネスセンターも併設されていました。
設備はパソコンと複合機。もちろん無料で利用可能です。
トイレ
トイレは、このエリア内の奥まったところに設置されています。
驚くべきはその広さ。ドアを開けると、奥の壁までものすごく遠い…!
洗面台や収納棚スペースを大きく取ってあるためなのですが、天井が高いこともあって、とても広く感じます。
不定期に、どこからともなくシュッ…という音がするので見上げると、多分消臭剤か何かなのでしょうか。天井に器具が取り付けられていました。
立って撮影してもこのくらいなので、いかに天井が遠いかお分りいただけることと思います。
シャワールーム
女性用トイレの正面は、シャワールームとなっています。特に受付はなく、空いていれば自由に使うことができました。
ドアを開けると、左手に洗面台。収納には手拭き用の使い捨てタオル(手前)と、バスタオル(奥)が用意されています。
実は、早朝のラウンジオープンと同時に一番乗りで入室したので、当然まだ誰も使った形跡はありません。
右がタオル掛け。正面にシャワーブースという作りです。
シャワーブースからドア側を見るとこんな感じ。それほど広くはありませんが、新しいだけあって、綺麗でモダンな作りですね。
シャワーブースは、レインシャワーにハンドシャワー。
そして、側面上下左右からもお湯が出るようになっています。浴槽に浸かるのに近い効果を得られるのが嬉しいですね!
備え付けのアメニティは、カタール航空機内でもおなじみ、オランダのメーカー「Rituals…(リチュアルズ)」。
シャワージェル、シャンプー、ボディローション、コンディショナーの4点セットです。
洗面台にも、同じシリーズのハンドソープとローションが置いてありました。
あらかじめ備えられているのは、必要最低限といった印象ですが、その他もスタッフさんに申し出ればもらうことができます。
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プレイヤールーム
こちらのラウンジには、中東ならではのプレイヤールーム(お祈り用の部屋)も男女別に用意されています。
おそらく、トイレとシャワー室の奥にあったのだと思いますが、信者の方のお邪魔になってはいけませんので、見学は控えました。
ダイニングエリア
それでは続いて、一番奥にあるダイニングエリアへ。カタール航空のドリンク&フードはとっても美味しいものばかりなので、今回のラウンジ訪問で密かに一番楽しみにしていたところです!
中央に円形のカウンターがあり、窓側にテーブルが並んでいます。
カウンター脇には、オシャレなソファ席も。
奥側は、家族連れにぴったりな、ゆったりとしたダイニングスペースとなっていました。
こちらでは、種類豊富なブッフェの他、オーダー式の本格メニューを味わうこともできます。
ブッフェメニュー
それでは、カウンターを覗いてみましょう!
中央のショーケースだけは、スタッフさんにお願いして取ってもらうシステムです。ゆで卵やチーズ、フムス、野菜スティックなどが並んでいました。
お隣のパンなどはセルフ方式。
ドリンクコーナーには、コーヒーマシーンとティーバッグが置かれていて、その他はカウンター内のスタッフさんにお願いすることになります。
もちろん、ブッフェはこれだけではありません!
壁際のカウンターには、メイン料理からデザートまで、種類豊富に取り揃えられていました。
右からソーセージ、フェタチーズ、ラタトゥイユ、ローストトマト、ポテトケーキ、フレンチトースト、フレンチクレープです。
お野菜や果物が彩りよく盛り付けられていて、何と言ってもとってもいい香り!!保温されているので、しっかり出来立ての美味しさが保たれていました。
そのお隣には、フルーツコンポートやジャム、メープルシロップにキャラメルソース、シリアル。
小鉢にキャラメルソースが入って提供されているのは初めて見ました。なんだか本格的っぽいので、今思えばフランスらしくクレープと一緒に試しておくべきでした…。次こそはぜひ!!
お隣の冷蔵コーナーには、ミューズリー、カットフルーツ、スムージー、バター等々。
そして、レトロなパッケージが可愛い「MALO」のヨーグルト各種♪
カシス&グロゼイユ、マンゴー&アプリコット、ヴァニラ、ナチュラルがありました。
パリのボンマルシェなどでは、2個入りや4個入りが多くて、一人旅(しかも毎日ホテルホッピング)ではなかなか手が出せなかったので、最後に出会えて嬉しかったです。ヨーロッパの乳製品って、なんでこんなに美味しいんでしょうね〜。
オーダーメニュー
お次はオーダーするメニュー!
各テーブルの上にボードが置いてありますので、普通のレストランのようにスタッフさんに注文するだけです。
朝のメニューはこちら♪
アラカルト |
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アラビア風朝食 |
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付け合わせ |
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時間帯によっては、コースメニューもあるのだとか。いつか再訪して試せたらいいなあ。
さてさて、この日は一番目を引かれた「ポテトワッフル」をオーダー!どんなお料理なのか、楽しみです。
実食
ポテトワッフルは調理に時間がかかるとのことで、まずブッフェ台で取ってきた前菜から頂きましょう!
ちょっと残念な盛り付けになってしまいましたが(汗)手前のお皿に乗っているのは、ソーセージ・ラタトゥイユ・フェタチーズです。どれも絶妙な味付けで、とーーーーーっっっても美味しい!!
外国で食べるお料理は、塩気がきつかったり、反対に薄すぎたり、馴染みのないスパイスが多用されていて微妙に口に合わない、ということも多いのですが、なぜかカタール航空のお料理は、どれも素直に美味しいと感じるものばかり。
これはますますメインに期待が持てますね。
なお、奥にあるのは、ベリースムージー・バニラヨーグルト・チョコチップが入ったパン・カプチーノ。
スムージーが特に美味しかったです。カタール航空では、機内でもラウンジでも、こういったジュース系が出色の出来栄えで、とにかく毎回びっくりするほどフレッシュなんです。日本でも味わえるといいのですが、これほどのものには中々お目にかかれないように思います。
待つこと15分。お待ちかねのポテトワッフルが到着しました!
想像していたのとちょっと違って、お野菜たっぷりでとってもヘルシーな一皿。添えられているのはちょっと酸味のあるヨーグルトっぽいソース。上にかかっているのはチャイブ=ネギの一種です。
早速頂いてみると…
!?!?
驚くほどフワッッッフワ!!
柔らかなマッシュポテトをワッフルに仕立ててあって、外側はパリッと香ばしく、中はフワトロ。
これはものすごーーく美味しい♡
初めての食感、そして初めての味です!
スモークサーモンと野菜を一緒に食べれば、しっかり塩気が感じられて、満足感もバッチリ。
あんまり美味しくて、2,3分で食べ終わってしまいました(汗)ああ、今からでもまた食べたい…。
空港のラウンジで朝からこんなに美味しいご飯がいただけるなんて、さすがはカタール航空ですね。ぜひお腹を空かせて訪れることをお勧めします!
<2019年追記>大幅グレードダウン?
感動体験の後に大変残念なお知らせですが、翌2019年に再訪したところ、ラウンジのフードプレゼンテーションは全体的にグレードダウンされていました。
朝食オーダーメニューはこちら。
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- 卵料理(エッグロワイヤル・エッグベネディクト・スクランブルエッグ・ポーチドエッグ・半熟卵・目玉焼・オムレツ)
- ワッフル
- パンケーキ
- アラビアの味(シャクシューカ・フールミダミス)
ご覧の通り、再会を誓ったポテトワッフルはなくなってしまいました(悲)。
さらにショッキングなことには、あれほど充実していたブッフェメニューも、ホットミールが置かれていたところは展示スペースになっており…
自由に取れるのはパンのみ。
その他は中央のショーケースにしまわれ、スタッフさんに受け渡してもらう形式になっていました。
ヨーグルトもMALOではありません。
もちろん美味しくないわけでは決してないのですが、以前を知っているとちょっとガッカリしてしまうのは否めず…。
そして、スタッフさんも不慣れな方が多かったのか、注文したワッフルを間違えて別のお客さんに届けてしまい、代わりにその方が注文していたパンケーキがこちらに到着。
「急いで作り直すので、その間食べておいて下さい」とのことで頂いてみたところ、味はふんわりもちっと美味しかったです。バターミルクが入っているのかもしれません。
その後、15分ほど待って本来のワッフルが届きました。
サクサクしていて美味しいワッフルですが、待っている間に搭乗時刻が近づいてきてしまったので、流し込むように頂くことに。
そして、最後に届いたのがオムレツ。
好きな具を選べるのですが、中には注文と全く違うものが入っていたので、おそらくこれも他のお客さんのだったような…(汗)。
たった一年半でここまで変わるものなんですね。ラウンジだけでなく、飛行機でもなんでも出来るうちに体験しておかないとなぁと、改めて思った朝でした。
テラス
食後は、ちょっと気分を変えて外へ。先述の通り、ダイニングエリア側にもテラスが設けられています。
ロビー側のテラスよりもこちらの方が広く、面積は2倍くらいあるでしょうか。
間近に飛行機を見ながらくつろげるスペースとなっていました。
ラウンジ側を見ると、こんな感じ。レストランの様子がよく見えます。
テラス席には、特にメニューなどは置いていませんでしたが、ここでも飲食出来そうですね。ターミナル最上階ということもあって、開放感溢れる気持ちのいい空間でした!
最後に
パリ・シャルル・ド・ゴール国際空港の「カタール航空プレミアムラウンジ」は、新しくて綺麗で清潔で、そしてとにかく飲食物の質が高くて大満足でした!スタッフさんもフレンドリーで優しい方ばかり。
一応、ワンワールドに加盟する他航空会社のアッパークラス搭乗者でも入れるのですが、そもそもターミナル1に発着するワンワールド系列会社自体が少ない(カタール、LATAM、スリランカ、マレーシア)上に、カタール航空便運行の前後しか営業していないラウンジなので、実質的にカタール航空に乗る時しか使えないと言っても過言ではないでしょう。
ワンワールド上級ステータスでは入れないという点も、一層の利用制限となっており、搭乗した便のビジネスクラスは満席でしたが、ラウンジ滞在中、人で溢れて座る場所が見つからない、ということにはなりませんでした。
ちょうどいい広さと心地よいサービスに、これまで訪れた中でもかなりお気に入りのラウンジとなりました!!
いつか再訪できる日が来ることを祈っています。
↓2019年、2020年もカタール航空を利用しました。
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なお、今回の到着時にはあいにく利用することができませんでしたが、帰国前に利用したハマド国際空港のカタール航空ラウンジもびっくりするほど絢爛豪華!!
パリからドーハまでは「世界一のビジネスクラス」と名高いQsuite(Qスイート)を利用。素晴らしい体験となりました!
帰国する前日は、カタール航空のビジネスクラス搭乗客向けキャンペーンを利用して、なんと5つ星ホテルに無料宿泊!最高の体験ができました♪
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