日本から約3時間のフライト、時差もたったの1時間ということで、気軽な海外旅行先として人気のリゾート地・グアム。
他の国々と同様に、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、入島者への行動制限を設けて来たグアムですが、このほどその体制が新しくなりました。
日本からグアム旅行に行きたい場合は、一体どうなるのでしょうか。
以下、グアム入国時の対応、日本に帰国後の対応、そして飛行機の運行情報まで、グアム旅行に関する最新情報をまとめてご紹介します!
2021年8月20日現在も原則として隔離措置を継続中
グアムでは、現在も基本的に来島者に強制隔離措置をとっています。
来島者に対する強制隔離措置
全ての来島者に、免除措置に該当する場合を除き、グアム政府指定施設での10日間の強制隔離を課す。ただし、隔離5日目又は6日目に任意で検査を受検し陰性だった場合は、7日目以降、強制隔離措置を解除する(到着後14日間は、経過観察に応じる必要がある。)。なお、検査を受けないことを選択した場合は、10日目まで強制隔離措置が継続される。
8月19日付で日本のワクチンパスポートが有効に!PCR陰性証明書でも隔離対象外
ただし。
文中にもある通り、免除措置が設けられており…
- アメリカ食品医薬局(FDA)又は世界保健機構(WHO)承認のワクチンを完全に接種した者
- ワクチン未接種でPCR検査の陰性証明書を提示する来島者
以上いずれかを満たす人は、書類を提出することを条件に、強制隔離の対象外となることが決定しました!
それぞれどのような書類が必要なのかといいますと、以下の通り。
ワクチン接種完了者 |
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陰性証明書提示者 |
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気になるのは、日本のワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)が通用するのかというところですよね。
これについては8月19日外務省公式サイトにて、グアムで使用可能であると発表されました!
今のところ米国では北マリアナ諸島とグアムのみということですが、嬉しい大きな第一歩ですね。
PCR陰性証明書は従来から認められているものの、日本の検査証明書は他国と比べて非常に高額なので、かなりハードルの高いものでした。
その点、ワクチンパスポートは、2度の接種さえ済ませてしまえば、当面の間は無料で発行してもらえることになっています。
ちなみに、ワクチン接種完了証明書・PCR検査陰性証明書いずれも所持していない当たらない人についても、入島緩和策が用意されています。
- グアム到着時に到着前72時間以内に受けたPCR検査以外のウイルス検査(抗原検査等)の陰性証明書及び写真付き身分証明書を提示する者は、宿泊施設又は自宅での隔離とすることが可能となる。
- 宿泊施設又は自宅での隔離の5日目又は6日目に任意で検査を受け陰性だった場合は、7日目以降、隔離措置が解除される。ただし、10日間の自主的な経過観察は継続する。
以前の厳格な制限に比べれば、随分グアムが身近になってきた感がありますね!
日本側の対応
しかし、グアムに入りやすくなった一方で、日本から米国への渡航については相変わらず「レベル3:渡航中止勧告」が出ています。
よしんばグアムに旅行できたとしても、日本側で到着する旅行者に対して検疫体制強化を行っているため、帰国日以降の行動が厳しく制限されることになるのです。
帰国後14日間の待機・公共交通機関も利用不可に
現在日本側で行っている主な対応は下記の通りです。
- 検査証明書の提示(出国前72時間以内に受けた陰性証明書/厳格なフォーマットを満たす必要あり)
- 日本到着後PCR検査を実施(検査結果が判明するまで、検疫所が指定する場所での待機が要請されており、公共交通機関を使用せず移動できる場合には自宅で、移動できない場合には、空港内のスペースや政府が用意する空港周辺の宿泊施設で待機)。
- 健康状態に異常がなくても、検疫所長の指定する場所(自宅など)で入国の次の日から起算して14日間待機し、空港等からの移動も含め公共交通機関の使用は不可(国内線の乗り継ぎも含む)。
- 入国後に待機する滞在先と、空港からその滞在先まで移動する手段(公共交通機関以外)を確保しなければならない。
- 位置情報の保存・提示や、接触確認アプリの導入等が必要(スマホ必携・持っていない場合は自腹でレンタルしなければならない)。
滞在していた国・地域によっては、入国後3・6・10日間の強制待機が必要となりますが、8月20日時点で、グアムは対象外です。
入国後14日間の行動制限はあるものの、空港を出た後はそのまま自宅や宿泊施設に向かうことができます。
とはいえ、帰国後14日間は国内線乗り継ぎも含めて公共交通機関を利用できない上、指定場所での待機が必要。実質的に、仕事にも学校にも行けなくなってしまいます。
残念ですが、まだまだ誰もが気軽に旅行に出かけられるとは言えない状況です。
グアム直行便の運行情報
ちなみに、そもそも現在グアム行きの飛行機は運行しているのかと言いますと、以下の通り。
JAL(~2021.8)
成田ーグアム | 運休 |
出典JAL公式サイト
ユナイテッド航空(~2021.9)
成田ーグアム | 夕方便 UA197/UA196…毎日運行 朝便 UA827/828…運休 夜便 UA874/873…運休 |
セントレアーグアム | 運休 |
関西ーグアム | 運休 |
福岡ーグアム | 運休 |
チェジュ航空(~2021.9)
関西ーグアム | 運休 |
ティーウェイ航空(~2021.9.15)
関西ーグアム | 運休 |
現時点ではUAの成田線だけが定期便を運行しており、その他は軒並み運休中という状況です。
最後に
というわけで、今回は新型コロナウイルス感染拡大に伴うグアムの渡航情報についてご紹介しました!
- グアムでは入島者に原則として強制隔離措置を継続
- PCR陰性証明書やワクチン接種証明書(日本のものも可)を持っていれば、強制隔離の対象外に
- グアムに行けたとしても、日本帰国後に厳重な行動制限が課される
- 現在、UAのみグアム直行便を定期運行中
随分とグアムに行きやすくなったのは朗報ですが、依然として日本帰国時の制限が厳重なため、気軽に旅行できるようになるまでにはもうしばらくかかりそうですね。
また状況に変化があれば、追記の予定です。
こちらに記載している事項は、在ハガッニャ日本国総領事館公式サイトや外務省の情報をもとにまとめたものです。全ての規定を完全に網羅している訳ではありませんので、あくまでも参考としてご覧ください。