先月から、紆余曲折あったGoToキャンペーンが開始され、利用される方も増えているようです。
東京都を除く全国で旅行が推奨されている状況ですが、ではお盆の帰省は?となると、政府と各知事の意見が割れていたり、歓迎の県もあれば自粛してほしいという県もあったり、結局最終的には各人の判断に任されるのかな、といった様子。
帰省するのか、しないのか、直前になった今でも迷われている方もいるのではないでしょうか?
すでに飛行機やホテルを予約している方であれば、帰省しない場合のキャンセル料についても気になるところだと思います。
以下では、2020年夏のお盆の帰省について、我が家のケースを例にして簡単にまとめてみました。
今年の帰省はどうする?
我が家は夫婦揃って宮崎県出身。
お盆の時期には、ほぼ毎年宮崎の実家に帰省しています。
2020年についても、早い段階で飛行機、ホテル、レンタカーの予約を済ませ、帰省の準備は万端でした。
…が、結論から言いますと、すべてキャンセルしました(涙)。
理由は色々ですが、主にこんな感じ。
- 緊急事態宣言解除以降、感染者数が大幅に増加
- 東京都知事から帰省自粛要請
- 万一親族に感染者が出た場合の懸念
- その他諸々の心理的負担
一人ならともかく、子供を連れてとなると、どんなに気をつけてもリスクが跳ね上がりそうなので、このような決断と相成りました。
アンケートでは70%以上が帰省しないという結果に
それでは、世間一般ではどうなのでしょうか。
先月末に実施されたYahoo!ニュースのアンケートでは、なんと70%を超える人が「帰省しない」と回答しています。
(Yahoo!ニュース「みんなの意見」https://news.yahoo.co.jp/polls/life/41595/resultより)
帰省が決定している方は1割ちょっとということで、今年のお盆は全国どこも寂しいものになりそうですね。
飛行機のキャンセル
では、今回どのくらいキャンセル料金がかかったのでしょうか。まずメインの飛行機(航空券)から。
我が家では、今回もマイルを使った特典航空券を利用する予定でした。
往復ともにJAL便の特典航空券ですが、往路と復路では使用したマイルが違います。
往路:ブリティッシュエアウェイズのアビオスを使ったJAL国内線特典航空券
復路:JALマイルを使ったJAL国内線特典航空券
上記のように、発券した航空会社が異なるため、往路と復路で別々にキャンセル手続きを行いました。
ブリティッシュエアウェイズの特典航空券なら被害は最小
まずは、往路のブリティッシュエアウェイズ(BA)のキャンセルについて。
普通の有償航空券やパックツアーの場合、少なくないキャンセル料を取られることもありますが、BAの特典航空券の場合、実質全額返金してもらえます。
「実質」というのは、支払ったものがそのまま返ってくるのではなく、「バウチャー(次回搭乗時に利用できる引換券)」という新しい形に変わって戻ってくるから。
別記事で詳しくご紹介する予定ですが、BAのマイルである「アビオス」で発券した特典航空券をキャンセルする場合には、下記2つの選択肢があります。
・バウチャーの発行(アビオス+諸税全額分含む)
アビオスの払い戻しを選択すると、支払っていた諸税が返金されない一方で、バウチャーにすれば、次回は支払いなしで搭乗可能。
バウチャーには有効期限など一部制約があるものの、金銭的な損失なく、そのまま次回の旅行に活かすことができるのです(為替変動などで差額が生じる可能性はあります)。
ブリティッシュエアウェイズの特典航空券は、これからも利用する機会がありそうなので、我が家の場合はバウチャーでも全く問題ありません。結論として、往路についてはいい選択となりました。
JALマイルを使った特典航空券は要キャンセル料
そして、復路はJALマイルを使った特典航空券。
なぜ往路と同じアビオス特典にしなかったのかというと、復路の日程がおそらくかなり人気があり、BAアビオスで4人分の座席を確保するのは難しいだろうと思ったためです。
その点、JALならJGP特典で一般よりも早く特典枠が解放されますので、ほぼ確実に押さえることが可能。
ということで、復路だけJALマイルを使ったわけですが、こういう事態になってしまったのは計算外でした。
JALの特典航空券の場合、キャンセル料が一人当たり3,100円かかってしまいます。
今回は4名=合計金額は12,400円。これは結構痛い…。
沖縄など、自治体から緊急事態宣言が出ている行き先の場合は、キャンセル料不要で対応してくれると聞きましたが、宮崎は対象外のため、当然支払わなければなりません。
けれど、厳しい状況にあるJALさんを思えば、本当にささやかな金額です。雀の涙以下でもないよりはマシで、何らかの足しになるといいなと考えることにしました。
ホテルのキャンセル
続いて、帰省中の宿泊先ですが、こういうご時世ですので、今年は全てホテル泊にする予定でした。
予約していたのは「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート(7泊)」。プールや各種アクティビティが充実していて、子どもたちも大好きなホテルです。
こちらは、マリオット公式から予約していたため、到着2日前まではキャンセル料が無料。
ホテルのキャンセルについては、ありがたいことに損失額ゼロでした。
地元唯一のマリオット系列ホテル。
ここ数年、帰省するたびにお世話になっていた、とても大好きなホテルですので、厳しい中少しでも貢献したいのは山々ですが、それはまた情勢が落ち着いてからにしたいと思っています。
レンタカーのキャンセル
最後はレンタカーのキャンセルです。
今回は、早めに予約を済ませていたこともあり、8日間で合計18,900円と破格のコースでした。
当然、直前になってしまうとキャンセル料金が発生しますが、その前にキャンセルを決断したため損失ゼロ。
レンタカー会社も厳しい状況が続きそうなので、なんとか頑張って欲しいところです…!
最後に
ということで、お盆の帰省を泣く泣く諦めたというお話でした。
新型コロナウイルスの感染拡大からこちら、基本的に在宅勤務で外食もほぼゼロ。
買い物には一人で行き、出入りする際のアルコール消毒も万全と、比較的しっかり自粛・対策をしてきた方だと思いますので、夏になっても帰省できないというのは、正直なところかなり心が折れました。
けれど、これほど感染拡大した今は、どこでウイルスをもらうか誰にもわかりません。
万一無症状のままウイルスを保有していて、地元にばらまいてしまっては大変ですし、何もなかったとしても、お互い精神衛生上よくないだろうということで、このような決断となりました。
もちろん、各ご家庭により色々な事情があると思いますので、一様に帰省を否定するものでは全くありません。
春先から同じことを言い続けていますが、とにかく早く新型コロナが落ち着いて欲しいとますます感じる一件となりました。