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当日アップグレードのプレミアムポイント単価はどうなる?

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ANA SFC修行では、みなさんご存知の通り、いかに効率よくプレミアムポイント(PP)を稼ぐかが重要。

旅行を兼ねて、また出張を兼ねて修行を行う場合などは別として、いかに安く多くのプレミアムポイントを獲得するかカギになってきます。

プレミアムポイントの獲得効率を考えた場合、ANAのプレミアムクラスを活用すると、一回のフライトでたくさんのPPを稼ぐことができます。

普通席で十分と考えている方であっても、SFC修行時にはANAプレミアムクラスの利用を検討すべきです。

 

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ANAプレミアムクラスで貰えるPP

プレミアムクラスを利用すると、普通席と比べて大量のプレミアムポイントを獲得することが出来ます。

例えば、東京-沖縄のプレミアムクラス(プレミアム旅割28など)に搭乗した場合、片道だけで2,860PPを獲得することが出来ます。

一方、普通席(旅割28)なら片道1,476PPと、その半分程度です。つまり、SFC修行解脱となる50,000PPまで、単純に倍近い回数修行をこなす必要があるのです。

とにかく何度も飛行機に乗りたい、修行らしい修行をしたい場合はそれでもいいと思いますが、要領よく、しかも出来るだけ労力をかけずにスーパーフライヤーズカードを取得したい場合は、断然プレミアムクラス利用をメインにすることをオススメします。

これまでの修行記でもご紹介してきましたが、プレミアムクラスならたとえ沖縄とんぼ返りでも、機内では食事も飲物も至れり尽くせりでまったく苦行ではありません!

東京から沖縄へのフライト時間は約3時間です。普通席で3時間のフライトは体力的にも辛いところ…。プレミアムクラスが利用できるなれば体力的にはかなり余裕ができるはずです。

地上サービスも充実しており、優先チェックインや専用保安検査場(一部空港のみ)、ANAラウンジ利用に優先搭乗と、プラチナ・SFCメンバーと同等のサービスを受けることができ、SFC修行のモチベーションも俄然高まりますよ。

プレミアムクラスは修行僧に人気?

同じように考える方は多いようで、東京-沖縄路線などはプレミアムクラス割引運賃の競争率が高く、売り切れてしまっていることもしばしば。週末は特に予約が難しくなっています。

下図でも、プレミアム旅割28だけが見事に完売で、空席待ちも出来ない状態です。もし10:35発のNH469が取れたとすれば、運賃29,190円÷2,860PP=PP単価10.20になります。

PP単価は10を基準に効率の良し悪しを図ることが一般的なので、とっても良い!とは言えませんが、そんなに悪い数字でもありませんね。普通席のPP単価はどうでしょうか。

hnd-oka プレミアムクラス空席

例えば、上図と同じ日付同じ便の旅割45を取ったとします。すると、運賃21,190円÷1,476PP=PP単価14.35。プレミアム旅割とは8,000円の差しかなく、稼げるPPは倍近く違いますので、自然PP単価もイマイチになります。

hnd-oka 普通席空席

快適さの面でも差があるのに加えて、PP単価まで有利であるとなると、プレミアムクラスを利用しない手はありませんよね。

プレミアムクラスには当日アップグレードできます

もし普通席しか取れなかった場合でも、搭乗当日にプレミアムクラスにアップグレード出来る可能性は残されています

オンライン上で空席待ちが出来るのは搭乗2日前まで。このため、搭乗2日前を切ると、それまで空席待ちをしている人も全て自動的にキャンセルになります。

さらに、予約していた人が当日になって急遽搭乗を取りやめたり便変更したりする可能性もあります。

この結果、予約段階ではプレミアムクラスを手配できなかった場合でも、空席が新たに出てプレミアムクラスに乗れる可能性も出てきます。

実際、これまでのSFC修行中にも、当日空港で空席が出るケースがしばしばありました。出張で利用している方も多いですから、予定の変更で直前に便を繰り上げたりキャンセルしたりされるのではないでしょうか。

プレミアムクラスへの当日アップグレードは、空港でANAのカウンターに行くと受け付けてくれます。手続き的には非常に簡単ですので、プレミアムクラスに乗ってみたいと思ったら、気軽にカウンターに訊ねてみてください。

プレミアムクラスへの当日アップグレードには、普通席チケットを持っていることが条件で、かつ追加で9,000円を支払う必要があります。

当日アップグレードのPP単価

仮にNH469便のプレミアムクラスに当日空席が出て、運良くアップグレードが出来た場合、PP単価はどのように変化するのでしょう?

当日アップグレードの効率を考える場合、追加料金の9,000円に対して、どのくらい獲得プレミアムポイントが増えるかが問題となります。

先述の通り、東京-沖縄のプレミアムクラス(プレミアム旅割28)では、片道で2,860PP獲得できますが、当日アップグレードをした場合、獲得PPは2,860PPとはなりません。それは以下の規定が存在するからです。

<ANA公式HPより抜粋>
料金をお支払いいただいてプレミアムクラスへアップグレードされた場合の搭乗ポイントは、もとのご購入運賃に準じます。もとのご購入運賃が搭乗ポイントの対象にならない場合、搭乗ポイントは積算されません。

つまり、搭乗ポイントが0である普通席の旅割で購入した航空券である以上、当日プレミアムクラスにアップグレードしても、最初からプレミアムクラスを予約しておけば貰えるはずの搭乗ポイントが積算されないのです。

ちなみに、獲得できるプレミアムポイントは、「区間基本マイレージ×運賃種別ごとの積算率×路線倍率+搭乗ポイント」で計算することができます。

当日アップグレードで獲得できるプレミアムポイント

上図からも分かるように、当日アップグレードでは、「運賃種別ごとの積算率」が50%増加します(75% → 125%)が、「搭乗ポイント」については増えません。

この結果、東京-沖縄の旅割普通席をプレミアムクラスにアップグレードした場合に獲得できるプレミアムポイントは、最初からプレミアムクラスを予約していた場合よりも400PP(搭乗ポイント分)少なくなります。

プレミアムポイント獲得例

<通常のプレミアム旅割28で獲得できるPP>
984×0.75×2+400=2,860PP

<当日アップグレードした場合に獲得できるPP>
984×1.25×2+0=2,460PP

<当日アップグレードで増加するPP>
2,460-1,476=984PP

追加料金9,000円で984PPが稼げるのですから、アップグレード分だけを考えた場合9,000÷984=PP単価9.15です。

つまり、当日アップグレードは、PP単価9.15の航空券を別途購入した場合と同様の効果を生み出します。

当日アップグレードのPP効率に対する効果

前提として旅割普通席のPP単価は14.35だったわけですから、アップグレードによるPP単価9.15の効果で、全体としてのPP単価は下がります。

運賃(21,190+9,000)÷PP(1,476+984)=PP単価12.27

当日アップグレードすることで、PP単価が14.35から2.08も改善しました。

このように、当日アップグレードは、もともとのPP単価が9.15以上の場合には、それを引き下げてくれます。一方で、もともとのPP単価が9.15未満であった場合には、当日アップグレードでPP単価は上がります。

分かりやすいように、PP単価が上がってしまう場合の具体例を挙げて考えてみましょう。

仮にPP単価8.00で東京-沖縄の普通席を確保していたとします。(運賃11,808円÷1,476PP=PP単価8.00)

上記航空券を当日アップグレードした場合のPP単価は…
運賃(11808+9,000)÷PP(1,476+984)=PP単価8.45

PP単価が0.45上がってしまいました。

元々の航空券がPP単価9.15より高いか否かが、当日アップグレードをするかどうかの目安になりそうですね。

もちろん、9.15という数字は東京-沖縄の場合ですので、ルートが違えば目安となるPP単価も変わってきます。他の路線では、例えば大阪-沖縄でPP単価12.17、名古屋-沖縄でPP単価11.12が目安となります。

すでに気づいている方もいらっしゃるかと思いますが、アップグレードの目安となるPP単価は、「9,000÷基本マイレージ」で簡単に計算できますよ。

ANAプレミアムクラスから見た青空

当日アップグレードの価値はPP単価だけでは判断不可能

それでは、もともとのPP単価が9.15未満の場合、当日アップグレードすると必ず損をしてしまうのでしょうか?

すでに説明したように、PP単価だけを見れば悪化することになりますが、プレミアムクラスの特典を考えると、一概にそうとも言い切れません。

プレミアムクラスにアップグレードすると、普通席の場合と比べて以下の特典が追加されます。

  • ANAラウンジ利用可
  • 機内食&ドリンクの提供
  • 獲得マイル増加
  • 広い座席

プレミアムクラスの金銭的価値

ANAラウンジはMYCHOICEで申し込むことにより、3,100円で利用することが可能です。

機内食についても、MYCHOICEで1,800円で販売されているものです。プレミアムクラスではアルコールも無料で飲み放題、ナッツやクッキーも無料で頂けます。通常普通席ではビールがおつまみ付きで500円ですので、最低500円プラスとして飲食代2,300円分含まれていることになります。もちろん何本も飲めばそれ以上の価値ですよね。

機内食の他に、軽食を注文することも出来ます。私がSFC修行していた頃は、ミネストローネスープや叙々苑のコムタンクッパなどが出ました。フリーズドライでしたが、機内食は量が少なく冷たかったので、あたたかい汁物が重宝しました。普通席でも似たようなメニューが500円で販売されています。

ラウンジがない空港もありますし、まれに機内食の搭載数が足りず、食べることが出来ない場合もありますが、ここではどちらも利用出来た前提として話を進めていきます。

さらに、獲得マイルは922マイルが1,537マイル(いずれもワイドゴールドカードで計算)になるので、615マイル増加し、1マイル=2円換算1,230円となります。

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ANAスーパーフライヤーズカードを手に入れるためにSFC修行を始める場合は、まず修行効率を高めるためのクレジットカードを発行しましょう。2018年の最新データに基づいたオススメのクレジットカードを紹介します。

プレミアムクラスの広い座席を使うことが出来れば、疲れ方が全く違ってきます。あえて価格をつけるとすれば、JALのJクラスが似たようなプレミアムシートを1,000円で提供していますので、最低でも1,000円というところでしょうか。Jクラスには搭乗したことがないので、シートにどの程度の差があるのかはわかりませんが…。

CAさんの細やかなサービスは、まさにプライスレスです。

上記特典の換算額を合計していくと、3,100+1,800+500+500+1,230+1,000=8,130円となります。

追加料金9,000円には少々及びませんが、上述の通りこれはあくまで最低料金。さらにお酒や軽食、お菓子を頼んだ場合は、余裕で元を取ることが可能です。

PP単価を気にせずアップグレードするのもあり

ということで、プレミアムクラスでは様々なサービスを受けることが出来ますので、PP単価の計算に追加料金9,000円をそのまま代入するのはおかしい気もします。

例えば、修行のためホテルに宿泊したとしても、おそらくそれをPP単価に含めはしませんよね。それと同じような感覚です。

プレミアムクラスは人気がありますので、当日空席待ちも競争率が相当高いです。空席待ちはダイヤモンドメンバーなどプレミアムメンバーが優先されますので、もしアップグレードできたらとってもラッキー!

プレミアムポイントが大幅に増量されるため、修行回数も減らすことが出来ますし、何より楽ちん!優雅な空の旅を楽しめます。

プレミアムクラスの特典内容に高い価値があると考えることができるのであれば、PP単価は気にせずにアップグレードをするのもありかもしれませんね。

まとめ

  • プレミアムクラスを使えばSFC修行を快適なものにできる。
  • 普通席を予約している場合でも、搭乗日当日にプレミアムクラスへのアップグレードを申請できる。
  • 今持っている航空券のPP単価が9.15(9000÷基本マイレージ)以上なら迷わず当日アップグレードを狙うべき!
  • もしPP単価が9.15(9000÷基本マイレージ)未満であっても、特典内容を考慮すれば必ずしも損にはならない

ということで、参考にして頂けると幸いです。

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