セントレジス上海静安(The St. Regis Shanghai Jingan/上海静安瑞吉酒店)は、中国上海市静安区にある、マリオットインターナショナル系列の5つ星ホテルです。
中国・上海にはたくさんのホテルがありますが、セントレジス上海静安は2017年5月22日に開業したばかりの比較的新しいホテル。
そのためか、ホテルに関する情報は、インターネット上にもそれほど多くありません。
ホテルまでのアクセス方法に関しても、いまいち信頼に足る情報がなく、実際にホテルに到着するまでに、かなり難儀しました。
結論から言いますと、空港からのアクセスは、リニアモーターカー「マグレブ」+地下鉄+徒歩(百度マップを要チェック)がベスト!
今回は、マグレブ乗車の一部始終と、浦東国際空港からセントレジス上海静安までのアクセスルート、ホテルに向かう際の注意点について、ちょっとした失敗談を交えながらご紹介していきます。
浦東空港からはリニアモーターカー「マグレブ」が便利
浦東(プードン)国際空港からは上海市内までは、タクシーやシャトルバスなど様々なアクセス方法がありますが、一番のオススメは「Maglev(マグレブ)」と地下鉄を併用するルート。
マグレブは、その語源である「Magnetic levitation(磁気浮上)」からも分かるように、超電導電磁石を利用して走行するリニアモーターカーです。
2002年12月に、世界初の常設商業磁気浮上式鉄道として開通しました。
日本での開通はまだまだ先ですが、中国ではずいぶんと前から乗れるようになっていたんですね。
マグレブのメリット
浦東国際空港から上海市内までの道のりは、時間帯によってはかなり渋滞します。このため、タクシーやバスでは時間が読めないことも。
一方、マグレブなら渋滞は関係ありませんので安心です。
ということで、今回私は下記のようなルートで空港からホテルに向かうことにしました。
実はこのルート、飛行機で隣り合わせた上海の方に勧めて頂いたルートなのです。
結果的に大正解でした!やはりこういう情報は、地元の方に聞くのが一番ですね。
上海市内までの所要時間
リニアモーターカー「マグレブ」は、「浦東国際空港駅」と上海市郊外の「竜陽路駅」の間(約30km)を最短7分20秒で結んでいます。
Google Mapでは、例のごとく情報がうまく出ないのですが、通常の電車で行くとなんと1時間以上かかる距離らしいです。
浦東国際空港でのマグレブ乗車方法
空港からの乗り方はとっても簡単。「磁浮/Maglev」という表記を目指して進むだけです。
チケット売り場で切符を購入したら、
手荷物検査を受けて改札を通り、
発車時刻間際になるまで待合室で待機。時間になると、スタッフさんが地下へのエスカレーターを開放してくれます。
ドアは定刻の1分前に閉まるので、早めに乗車しましょう。
車内はシンプル。床下から、ブーン…ブーン…という独特な振動が足裏に伝わって来ます。
いよいよ発車です!
予想していた浮遊感はあまりなかったものの、発車1分で最高速度300kmに到達。時間帯によっては、なんと最高430km/hも出るのだそうです!!
常設運行としては、世界最高の営業速度とのこと。
この時は300kmしかなかったとはいえ、車も木も、何もかもが飛ぶように過ぎていきます。特に、対向列車とすれ違う時の風圧が怖かった…。
終着点まで、あっという間の旅でした(乗車時間は8分10秒。意外ですが、430kmの時と大して変わりません)。
日本ではまだしばらく体験できそうにないので、上海を訪れる機会があれば、ぜひともその速度を体感することをオススメします!
マグレブから地下鉄に乗り換え
マグレブの終着点「竜陽路駅」からは、地下鉄に乗り換えてホテルの最寄り駅まで向かいます。
一旦外に出る必要があるものの、「2号線」の表示に従って進めば、迷わず行くことが出来るでしょう。
マグレブの改札から地下鉄竜陽路駅ホームまでは、3~4分ほどでした。
ホームドアもありますし、東京と比べてもなんら変わりない構内の様子に、ちょっと安心です。
南京西路駅からの道のり
セントレジス上海静安の最寄り駅は、地下鉄「南京西路駅」。
マグレブ終点の竜陽路駅からここまでの乗車時間は、20分ほどでした。
順調なら、浦東国際空港から1時間もかからずに来られるというわけですね。
それでは、徒歩でホテルへと向かいます。
タクシーを使ってもよかったのですが、1kmちょっとですし、徒歩でも問題ないと思っていました…
が、ここでアクシデント発生!!
駅からホテルまでの道筋を予習しておいたにもかかわらず、全く違う場所にたどり着いてしまったのです。
もしかしたら同じような方がいらっしゃるかもしれないので、以下にいくつか注意点を記しておきます。
Google Mapを信じるべからず!
私は知らない場所に行く時に、よくGoogle Map(グーグルマップ)を利用します。
しかし、中国の場合、このグーグルマップの信頼性があまりにも低いのです…。
Case.1 ホテル名で検索
最初は、グーグルマップで「ホテル名(セントレジス上海静安)」を検索して向かいました。
その時に表示されたルートがこちら。
南京西路駅から1km以上距離があることになっています。
が、実際に南京西路駅から地図に従って歩いて行くと、どんどん小さなお店や家が立ち並ぶエリアになり、とても高層ホテルがありそうな雰囲気ではありません。
結局、地図が示す目的地に着いても、ホテルらしきビルを見つけることはできませんでした。
Case.2 住所で検索
セントレジスらしき建物が影も形も見えないことに驚きつつも、ひとまず次に、SPGの公式サイトに記載されているホテルの住所で検索してみることに。
その時の表示されたルートがこちら。
ホテル名で検索した時と比べると、ずいぶん駅に近い場所が表示されました。
どうやらグーグルマップに登録されているホテルの情報が間違っていたようで、かなり遠いところまで来てしまったようです。
しょうがなく、住所検索で表示された場所まで戻ってみようと振り返ると、…ん?
そちらとは違う方向に、見覚えのあるセントレジスのロゴが入った高層ビルが!?
???
セントレジス上海静安のサイトをもう一度確認したところ、建物の形状からも間違いなさそうです。
ということは、住所検索の結果も間違っているということに…
なんということでしょう。
実は、今回のセントレジス上海静安だけではなく、もう一箇所泊まったホテルも同じように表示が間違っていましたし、他にも、マグレブ(リニアモーターカー)の駅に至っては、数km離れた場所を表示することがあるようです。「この情報を信じたおかげで飛行機を逃した」という口コミも散見されました。
上海市内ではGoogleマップではなく、百度地図を使うことをオススメします。
中国では測地系の問題から、Google Mapでは正しい位置が表示されないそうです。
セントレジス上海静安の正確な位置
ということでその後、グーグルマップには頼らず、とにかくビルを目指して歩いたところ、無事にセントレジス上海静安に到着。遠くからでも見つけやすい高層ビルだったのが幸いしました。
実際のホテルの位置は、南京西路駅からほんの500mほど。
上記マップを見ても分かるように、グーグルマップの検索結果とは、ずれた場所にあります。
ホテルの予約時、少し駅から遠いのがネックだなあと思っていたのですが、実際に行ってみると、駅近にあるホテルでした。
便利だと思って行ってみたら不便だった、というよりはよかったのですが、何度か海外を旅してきた中でもこんなことは初めて。かなり驚かされました。
百度地図のリンクもご参考までに。
セントレジス上海は観光にもピッタリ
セントレジス上海静安は、北京西路沿いにあり、日本でおなじみ伊勢丹までも、たった2ブロックしか離れていません。
周囲には、ロレックスなどの高級ブティックから、知る人ぞ知るような小さな商店までたくさんあります。
リリアンベーカリーのエッグタルトは必食!
その中でも有名な「リリアンベーカリー」は、個人的にもオススメできるお店でした。
名物はエッグタルト!
目についたものを注文したら、うっかりドリアン味だったらしく、店員さんが「えっ、ドリアン食べたことありますか?ないなら最初はこっちにしておいた方がいいですよ」とノーマルな方を勧めてくれました。上海は親切な方が多かったです!
このサイズのエッグタルトが約80円。
とっても安いだけでなく、卵の風味が濃厚でビックリ!!
一緒に買ったクリームチーズタルトも、とってもクリーミーで美味しかったです。
後になって、もっとたくさん買っておけばよかったなと思えるほどでした。
小籠包の名店で食べ歩き
その他にも、小籠包が有名な、「南翔饅頭店」や「小楊生煎」もすぐそこ。
有名な2店が同じフロアにあるため、食べ比べも楽しめます。
南翔饅頭店は六本木にもありますので、私は小楊生煎の方で購入してみました。エビと豚の2種類です。
これがとってもジューシーで美味しい!!臭みもなく、ちょうどいい塩気で旨味たっぷり。
こちらもぜひ、上海に来たら食べてみて欲しい一品です。
最後に
というわけで今回は、マグレブや地下鉄の乗り方を交えつつ、セントレジス上海静安のアクセス方法を中心にご紹介しました!
ちなみにホテルの概要はこちら。
客室数:436室(内、スイート66室、アパートメントタイプ55室)
住所:1008号 Bei Jing Xi Lu, Jingan Qu, Shanghai Shi, 中華人民共和国
セントレジスは、マリオットの中でも最高峰のブランドで、宿泊客全員が利用できるバトラーサービスがあり、荷ほどきや靴磨き、航空券の手配など、細やかなサービスを提供していることで有名です。
宿泊記もぜひ併せてご覧ください!
セントレジス上海静安のお部屋の様子はこちら。
プラチナ会員向けのサービス内容については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
マリオットボンヴォイのエリートメンバーになるためには
マリオットボンヴォイのエリートステータスを取得するには、基本的に何度もマリオット系列のホテルに宿泊しなければなりません。
例えば、チタンエリートであれば年間75泊。プラチナエリートでも年間50泊が必要です。
この数字を見てしまうと絶対に無理だとしか思えませんが、私の場合は、特別な方法を使ってチタンエリートのステータスを取得しました。
その方法が「プラチナチャレンジ」です。
プラチナチャレンジとは
プラチナチャレンジは、通常よりも少ない宿泊回数でエリート会員のステータスを取得できるキャンペーンです。
上述のように、チタンエリートになるためには通常75泊が条件ですが、私の場合はたったの9泊でステータスを取得することができました。
現在、少し改悪されたようですが、それでも16泊でプラチナステータス(通常年間50泊必要)を取得することができます。かなりお得な制度ですよね。
マリオットアメックスプレミアムなら一気にステータスを獲得できる
用もないのに16泊はちょっと…という方には「マリオットアメックスプレミアム」がオススメ。
このクレジットカードを持てば、自動的にゴールド会員に昇格できるため、最初の宿泊からゴールド会員向けの特典を受けることができます。
例えば、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウトもゴールド会員の特典に含まれています(一部対象外ホテルあり)。
また、マリオットアメックスプレミアムには、年間150万以上決済すると、カード更新時に毎年1泊分の無料宿泊特典が貰える(50,000ポイント以下のホテルで使用可)というお得な特典もあります。マリオットボンヴォイ系列のホテルに宿泊する機会がある場合には、ぜひとも入会しておきたいカードです!
マリオットアメックスプレミアムは、絶大な人気を誇った「SPGアメックス」の後継カードです。
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