セントレジス上海静安(The St. Regis Shanghai Jingan/上海静安瑞吉酒店)は、中国・上海にある、マリオットインターナショナル系列の5ツ星ホテル。
このホテルは、2017年5月に開業したばかりということもあって、現時点でどのようなサービスを提供しているのか、事前に正確な情報を得ることができませんでした。
正直あまり期待していなかったのですが、実際に泊まってみたところ、上級会員向けに意外としっかりしたサービスが提供されていることが判明!
今回は、セントレジス上海静安に「プラチナメンバー」として宿泊した際の様子を、その豪華特典とともに詳しくご紹介していきたいと思います。
セントレジス上海静安・プラチナ特典の概要
セントレジス上海静安で提供されている、プラチナメンバー向けの特典は下記の通りです。
●無料の朝食または500スターポイントのプレゼント
●55階にあるラウンジ「THE CLUB」の利用
●セントレジスバーでのイブニングカクテル
お部屋の無償アップグレード
まずは、ホテルの上級会員にはおなじみの特典であるお部屋の無償アップグレードから。
上級会員は、チェックイン当日の空室状況に応じて、予約したお部屋よりも高いお部屋にアップグレードしてもらえる場合があります。
どの程度アップグレードしてもらえるかは、ホテルの裁量による部分も大きいのですが、プラチナ会員ともなると、スイートルームにアップグレードしてもらえることも少なくありません。
1回の宿泊で、数万円分の価値を発揮することもある魅力的な特典です。
気になるアップグレード結果は?
今回の宿泊では、ホテルで最安のお部屋「デラックスルーム」を予約していました。
最安と言っても、最高峰のブランド「セントレジス」の名を冠するホテルですから、そのお値段は1,800元(約29,800円)。
おそらく、アップグレードがなかったとしても、十分に満足できるお部屋でしょう。
さて、アップグレードの結果は、・・・
・・・
・・・・・
「カロラインアスタースイート」!!!
なんとスイートルームにアップグレードされました!ホテルで2番目に良いお部屋です。
<カロラインアスタースイート:ホテル公式画像>
ちなみに、宿泊当日のカロラインアスタースイートの価格は2,980元(約49,350円)。ということは、アップグレード特典だけで約2万円得したことになります。
昨年プラチナチャレンジをした甲斐があったというものです。
部屋番号は5026。50階のスイートだなんて、本当に贅沢ですね。
ちなみに、カードキーケースにもしっかりと「白金会籍会員」とありました。後述するラウンジやバーを利用する時に提示すれば、スムーズに入場できます。
なお、カロラインアスタースイートの全貌は、こちらをご覧ください。

無料の朝食または500スターポイントが選べる
2つ目の特典は選択制。「無料の朝食」か「500スターポイント」の好きな方を選ぶことができます。
朝食については、後述するラウンジでも頂けるとのことでしたが、スタッフさんから「ラウンジでの朝食はあまり充実していません」との助言があり、今回は無料朝食を選択することにしました。
無料朝食を選んだ場合は、ホテル1階にあるレストラン「Social(ソーシャル)」で頂くことができます。
レストランSocialでの朝食
朝食会場のレストランSocialの内部はこちら。
清潔感のある色合いの広々としたフロアには、ソファ席もあり、ゆったりとくつろぐことができます。
中国らしく、ワンタンや…
麺料理を作ってくれるコーナーも。
国際色豊かなホテルですので、もちろん洋食も充実。
個人的には、500ポイントよりも価値あるものでした。
とはいえ、近隣には美味しいお店もたくさんありますから、ローカルフードを味わいたいのであれば、500ポイントもありでしょう。都合に合わせて選ぶと良いのではないでしょうか。
プラチナ専用ラウンジ「The Club(倶楽部)」
こちらのホテルには、上級会員向けのラウンジがないと聞いていたのですが、最近になってサービスが開始されたそうです。
案内された通り55階に行ってみると、「THE CLUB」の表記が。
どうやらこちらのようです。
高い吹き抜けに、豪華ながら上品で落ち着いた空間が広がっていました。
が、スタッフさんらしき人もいませんし、ドリンクバーなども見当たりません。
???と思っていると、さらに奥に扉を見つけました。
先程の空間は単なる前室で、この扉の先がメインのラウンジだった模様。入口のスタッフさんに部屋番号を告げて入場します。
The Clubの営業時間は、下記の通りです。
朝食 7:00 – 10:00
ハッピーアワー 16:00 – 18:00
ただし、まだオープン後日も浅いため、オペレーションが安定していないとのこと。今後変更される可能性もありますので、ご注意下さい。
インテリア
The Club(ザ・クラブ)の室内は、ブラウンとブルーの優しげな色合い。
たまたま人の少ない時間帯だったのか、それともまだあまり存在を周知されていないためなのか、お客さんは一人もいません。
というわけで、スタッフさんに撮影許可を頂いて、遠慮なく写真を撮ることができました。
洋書の並ぶ書棚や暖炉がなんとも温かい雰囲気で、とても居心地のいいラウンジです。
窓からは上海の街並みが見えました。ラグジュアリーな空間ですね。
フード&ドリンク
ザ・クラブのフロア最奥には、キッチンが設けられているものの、現時点でお料理の提供はなし。ドリンクだけ用意されていました。
こちらは冷蔵庫。中にソフトドリンクが入っています。これはコーラとスプライト…でしょうか?
牛乳とミネラルウォーター。
それほど品数が多いわけではありませんが、このホテルにラウンジはないものと思っていたので、十分ありがたかったです。
コーヒーメーカーはFRANKE(フランケ)でした。
ティーバッグはとってもカラフル。ちょっと調べただけでは、どこのメーカーなのか分からなかったのですが、おそらく中国国内の会社のようです。
中国らしい鉄観音や、日本緑茶、ペパーミントなどフレーバーは色々。茶葉の産地も、銘柄ごとに異なっていました。
ラウンジでの朝食
前述の通り、プラチナ会員であれば、無料朝食or500スターポイントの特典を選ぶことができますが、500スターポイントを選択した場合であっても、ザ・クラブ(ラウンジ)での朝食は頂くことができます。
どんなものが提供されているのか気になったので、見に行ってみました。
この日並んでいたのは、パンのみ。
デニッシュやマフィンが数種と…
トースト、ハードブレッドが少々。カウンターに置いてあったのは以上です。
スタッフさんに尋ねてみたところ、フルーツやヨーグルト、シリアルなら用意できるとのこと。
この日は日曜でお客さんもいないので、何時から並べるかは決めていない、と話してくれました。なんとなく大陸っぽいおおらかさが感じられて、妙に和みます。
「キッチンがありますが、お料理は提供されないんですか?」と聞くと、ゆくゆくはホットミールの提供を予定しているそうですが、いつになるかはわからないそう。
とても若くて可愛らしい女性スタッフさん(おそらく学生さん?)でしたが、しきりに「英語が下手でごめんなさい」と謝りつつ、自分のスマホの翻訳アプリを使って、一所懸命に応えてくれたのがとても印象的でした。
今回の上海旅行では、会う人会う人が皆親切で、たくさん助けて頂いたのも、すごくいい思い出です。
ハッピーアワー
16時から18時まではハッピーアワー。
The Clubでは、赤白ワインとクッキーを用意していると聞いていましたが、朝食時と同様にそこまでキッチリ管理しているわけではないらしく、どこにも見当たりませんでした。
プラチナ会員には、2階のバーでお酒とおつまみをサービスするということでしたので、そちらに行ってみることに。
セントレジスバー
ホテル2階のすみっこに、目指す「セントレジスバー」がありました。
中はちょっと薄暗くて、大人の雰囲気です。一人でホテルのバーに入るなんて初めてかも。
さっそく入ってみましょう。
こちらの無料カクテル、時間と対象者は下記の通りです。
対象/ プラチナ会員&アップル社員
ラウンジ対象者に「アップル社員」が入っているというのは初耳ですね。そんな福利厚生もあるとは、さすがは世界のアップル。
こちらのインテリアは、ザ・クラブとはまた一味違っていて、アジアの雰囲気たっぷりです。
一人なのに、立派なソファ席に案内してもらえました。
メニューはこちら。
白ワイン | Wolf Blass Bilyara Chardonnay Santa Ana Reserve Torrontes Kalamanda Celler Select Moscato |
赤ワイン | Wolf Blass Bilyara Shiraz Santa ana Reserve Malbec Shiraz Kalamanda Celler Select Shiraz |
スピリッツ&ミキサー | ビーフィーター・ジン ハバナラム3年 アブソリュート・ウォッカ ジョン・ジェイムソン シーバスリーガル12年 エヴァン・ウィリアムズ バーボン・ウイスキー オルメカ・テキーラ |
ビール | ハイネケン 青島 ギネス |
おつまみ | インドネシア風えびせんべい チポトレビーフジャーキー 自家製ポークジャーキー |
どれも魅力的です。迷った末に、ギネスビールと、おつまみ3種をちょっぴりずつお願いしました。
数分待って、届いたのがこちら!
おつまみはちょっぴりだけで大丈夫です、とお願いしたにもかかわらず、たっぷり気前よく盛られてきました。太っ腹ですね。
えびせんはスイートチリソースも添えてあって本格的。ジャーキーは甘口で、シンガポールで食べたものを懐かしく思い出しました。

ビールが空になると、すぐにおかわりは?と聞きに来てくれて、対応も丁寧。
雰囲気たっぷりのバーで頂く美味しいビールとおつまみに、大満足のひとときでした!
最後に
セントレジス上海静安は、昨年オープンしたばかりということもあって、上級会員向けのサービス提供がまだ安定していないとのこと。
しかし、現時点でも十分に豪華なサービスが提供されており、個人的には大満足でした。
お部屋も大幅にアップグレードしてもらえましたし、高級感の漂うラウンジやバーなど、贅を尽くした素晴らしい空間でリラックス出来て、最高の時間を過ごせます。どんどん新しいサービスが出てきているようなので、これからの展開も楽しみですね。
スタッフさんも、とても丁重に誠実に対応して下さる方ばかりで、プラチナ会員になっておいてよかったなと思える素敵な滞在でした!さすがは「セントレジス」です。
次回はカロラインアスタースイートをご紹介する予定です。
マリオット系列ホテルのエリート会員になる方法
セントレジス上海静安は、マリオットインターナショナル(Marriott International)が展開するホテルです。
今回は、マリオットボンヴォイの「チタンエリート(旧プラチナ・プレミア)」のステータスを利用して滞在しました。
このステータスを取得するには、基本的に何度もマリオット系列のホテルに宿泊しなければなりません。
例えば、チタンエリートであれば年間75泊。プラチナエリートでも年間50泊が必要です。この数字を見てしまうと絶対に無理だとしか思えませんが、私の場合は、特別な方法を使ってチタンエリートのステータスを取得しました。
その方法が「プラチナチャレンジ」です。
プラチナチャレンジとは
プラチナチャレンジは、通常よりも少ない宿泊回数でエリート会員のステータスを取得できるキャンペーンです。
上述のように、チタンエリートになるためには通常75泊が条件ですが、私の場合はたったの9泊でステータスを取得することができました。
現在、少し改悪されたようですが、それでも16泊でプラチナステータス(通常年間50泊必要)を取得することができます。かなりお得な制度ですよね。
SPGアメックスにお得に入会する方法
用もないのに16泊はちょっと…という方には「SPGアメックス」がオススメ。
このクレジットカードを持てば、自動的にゴールド会員に昇格できるため、最初の宿泊からゴールド会員向けの特典を受けることができます。
例えば、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウトもゴールド会員の特典に含まれています(一部対象外ホテルあり)。
また、SPGアメックスには、入会次年度以降、毎年1泊分の無料宿泊券が貰える(50,000ポイント以下のホテルで使用可)という非常に強烈な特典もあります。マリオットボンヴォイ系列のホテルに宿泊する機会がある場合には、ぜひとも入会しておきたいカードです!
SPGアメックスは年会費のかかるクレジットカードですが、紹介プログラムを使えば、お得に入会することが出来ます♪
関連記事
陸マイルを貯めて気軽に旅に出よう
航空会社のマイルは、飛行機搭乗やクレジットカード決済ではなく、ポイントサイトを使うことで大量に貯めることが出来ます。


我が家はこの方法で、お盆・正月は必ず家族全員で宮崎に帰省するほか、海外旅行にも毎年複数回出かけられるようになりました!
2015年12月 陸マイルを貯め始める 2016年7月 ANAビジネスクラスで大人3名フランス・ドイツへ 2017年2月 長女と大阪日帰り旅行 2017年6月 スターアライアンスファーストクラス世界一周の旅 2017年11月 家族4人ANAビジネスクラスでシドニーへ 2018年1月 家族4人ANAエコノミーで台湾へ 2018年3月 ANAエコノミーで上海へ 2018年5月 JALどこかにマイルで家族4人福岡旅行 2018年6月 ANAビジネスクラスで母娘パリ旅行 2018年10月 家族4人で京都・大阪へ 2018年10月 次女と2人で宮崎へ 2018年10月 JALエコノミーでホーチミンへ 2019年1月 家族4人ANAビジネスクラスでホノルルへ 2019年3月 JALエコノミーで香港へ 2019年4月 次女と2人JALエコノミーで香港へ 2019年4月 家族4人JALで大阪へ 2019年5月 エミレーツ航空ファーストクラスでドバイへ 2019年5月 家族4人JALエコノミーでグアムへ 2019年7月 長女と2人ANAビジネスクラスでウィーン(+プラハ・ブラチスラバ)へ 2019年11月 ワンワールド特典ファーストクラス航空券でヨーロッパ周遊へ 2019年12月 次女とガルーダ・インドネシア航空ビジネスクラスでバリ島へ 2020年1月 家族4人JALで沖縄へ 2020年9月 JAL特典航空券で広島へ 2020年11月 JAL特典航空券で京都へ 2021年8月 ANA特典航空券でドイツ・ミュンヘンへ 2022年3月 ANA特典航空券でアメリカ・ニューヨークへ 2022年5月 エミレーツ航空ファーストクラスでドバイへ 2022年5月 シンガポール航空でインド・デリーへ 2022年8月 ZIPAIRでハワイへ 2022年10月 ANA特典航空券(トクたび)を利用し鬼滅ジェットで福岡へ 2023年2月 ZIPAIR/サウスウエスト航空/ユナイテッド航空でサンノゼ・ラスベガス・サンフランシスコへ 2023年4月 ガルーダインドネシア航空ビジネスクラスでジャカルタ・バリへ |
マイルを貯めて、気軽に旅行へ出かけましょう♪