香港、九龍半島にある一流ホテル「リッツ・カールトン香港」。
世界貿易センター(ICCビル)の102階〜118階に位置する超高層ホテルで、他とは一線を画す贅沢なサービスを提供しています。
お値段高めなホテルではありますが、今回初めて香港を訪れるにあたって、記念すべき滞在になるよう願いを込め、このリッツ・カールトン香港を選択することにしました!
マリオットボンヴォイの『チタンエリートメンバー』として、どの程度のアップグレードを受けられたのか、またお部屋の内部について詳しくご紹介して行きたいと思います♪
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空港から市街地までのアクセスはエアポートエクスプレスが便利です。
リッツ・カールトン香港ホテル概要
まずホテル概要は下記の通りです。
名称 | リッツ・カールトン香港 |
住所 | International Commerce Centre (ICC), 1 Austin Rd, West Kowloon, 香港 |
階数 | 102階から118階 |
客室数 | 312室 |
ホテルランク | |
チェックイン時刻 | 14:00 |
チェックアウト時刻 | 12:00 |
リッツ・カールトン香港へのアクセス
リッツ・カールトン香港は、エアポートエクスプレスの『九龍駅』に直結しています。
詳しいアクセス方法についてはこちらの記事をどうぞ!
隣接している『W香港』宿泊記はこちら。
リッツ・カールトン香港の玄関口、到着ロビーは9階
冒頭でご紹介したように、ホテル部分は102階〜118階ですが、玄関口である到着ロビーは9階にあります。
駅から徒歩で来る場合も、車で来る場合も、まず訪れることになるのはこちらのロビー。
ここには常に何名かのスタッフさんが待機していて、スーツケース等の大きな荷物を預かって後ほど部屋まで届けてくれます。
身軽になったら、エレベーターに乗って早速チェックインへと進みましょう。
チェックインはフロントまたはクラブラウンジで
リッツ・カールトン香港のフロントは、9階の到着ロビーからエレベーターで上がった103階。
ただし、クラブフロア宿泊者は、116階の『クラブラウンジ』でのエクスプレスチェックインが利用可能です。
今回はクラブフロアのお部屋を予約していたため、103階でエレベーターを乗り継いで116階へ向かいます。
103階にあるエレベーターホールまで来ると、こちらでもまたスタッフさんがすぐさま近寄って来て、ラウンジまでエスコートしてくれることに。
ということで、超がつくほどの方向音痴な私でも、無事にクラブラウンジまでたどり着くことができました!
クラブフロア宿泊者しか使えないクラブラウンジはとっても豪華!中の様子や素晴らしいフードサービスの内容については、こちらの記事をご覧ください♪
マリオットボンヴォイ特典:お部屋の無償アップグレード
さて、いよいよチェックインです。
ここでのお楽しみは、マリオットボンヴォイの特典の1つである『お部屋の無償アップグレード』。
マリオットボンヴォイ系列ホテルでは、エリートメンバー(上級会員)のステータスを保有していると、その日の空き状況次第で、予約したお部屋よりも高いカテゴリーのお部屋に案内してもらえるのです。
例えば、最安のお部屋を予約している場合でも、豪華で広いお部屋にアップグレードされることがあります。
リッツ・カールトン香港のアップグレード条件は特殊
マリオットボンヴォイでは、原則としてゴールドエリート以上のスターテスホルダーであれば『お部屋の無償アップグレード』が適用され、プラチナエリート以上になると【スイートルーム】もアップグレード対象に含まれます。
しかし、このリッツ・カールトン香港では少々事情が異なり、若干条件が厳しく設定されています。
具体的には下記の通り。
- アップグレード対象にスイートルームが含まれるのは、【チタンエリート】と【アンバサダーエリート】のみ
- クラブラウンジに直接アクセス出来るお部屋はアップグレード対象外
(クラブフロアを予約している場合のみクラブラウンジ利用可)
というわけで、プラチナ以下のステータスではスイートルームへのアップグレードは不可。
そして、クラブラウンジアクセス付きのお部屋はアップグレード対象外です(もともとクラブフロアを予約していた場合はこの限りではありません)。
思い切ってクラブフロアを予約
現在、私はマリオットボンヴォイの【チタンエリート】を保有しています。
が、既にご紹介したように、チタンエリートと言えども、リッツ・カールトンではクラブフロアへの無償アップグレードを受けることはできず、クラブラウンジも利用できません。
噂に聞くところによれば、リッツ・カールトン香港のクラブラウンジでは、とても素晴らしいサービスを提供しているとのこと。
それはぜひとも体験してみたい!…ということで、いつもなら最安のお部屋を予約するところ、今回は最初からクラブフロアのお部屋を予約することにしました。
なお、ポイントで宿泊する場合には、追加料金(一人の場合:1,650HKD≒23,158円、二人の場合:2,310HKD≒32,763円)を支払うことで、クラブフロアのお部屋を予約することができます
お部屋のアップグレード結果は?
さて、肝心のアップグレード結果は…
…
……
………
なんとデラックススイートにアップグレードして頂けました!
リッツ・カールトン香港の客室カテゴリー一覧
公式サイトによれば、リッツ・カールトン香港の客室カテゴリーは以下の通りです。
- デラックスルーム 3,234HKD
- デラックスハーバールーム 3,528HKD
- デラックスビクトリアハーバ―ルーム 4,116HKD
- グランドハーバールーム 4,410HKD
- グランドビクトリアハーバールーム 4,900HKD
- クラブデラックスルーム 5,300HKD ←予約していたお部屋
- クラブデラックスハーバールーム 5,600HKD
- クラブデラックスビクトリアハーバールーム 6,300HKD
- クラブグランドハーバールーム 6,500HKD
- クラブグランドビクトリアハーバールーム 7,200HKD
- デラックススイート 7,200HKD ←アップグレード!
- デラックスビクトリアハーバースイート 8,200HKD
- プレミアエグゼクティブスイート- ビクトリアハーバー 26,000HKD
- カールトンスイート ビクトリアハーバー 42,000HKD
- ザ・リッツ・カールトンスイート ビクトリアハーバー 料金不明
今回は、5段階もアップグレードして頂けたというわけですね。
通常フロアでの予約であれば、グランドビクトリアハーバールーム(4,900HKD)がアップグレードの上限となりますが、今回はクラブフロアを予約していたので、まさかのデラックススイートルーム(7,200HKD)へのアップグレードとなりました。
チタンorアンバサダーで、クラブフロアを予約していた場合、運が良ければ一泊数万HKDもするザ・リッツカールトンスイートビクトリアハーバーまで射程圏内に入るかも?
ということで、リッツ・カールトン香港で大幅アップグレードに期待するなら、クラブフロアを予約しておくのがオススメです。
もちろん、アップグレードはホテル側の裁量によるものですし、当日のお部屋の空き状況にも左右されます。
ただこの日は、公式サイト上では全てのカテゴリーで満室表示されていたにもかかわらず、予想外の大幅アップグレード。一体どういうシステムなのかはよくわかりませんが、とりあえずラッキーでした!
海外のマリオットボンヴォイホテルではスイートへのアップグレード率高し!
お部屋の無償アップグレードは、ホテルによって傾向が全く違います。
経験上、日本国内のアップグレードは渋い傾向にありますが、海外のホテルは割と気軽にスイートにして下さるような。ありがたい限りです!
先日のハワイに引き続き、素晴らしい思い出になりそうな予感がします。
リッツ・カールトン香港『デラックススイート』とは?
さてさて、それでは早速お部屋に行ってみるとしましょう!
内廊下は落ち着いた配色ながらもきらびやかで、とっても高級感がありました。
今回アサインされたのは、110階の15号室。表札にも「110 15」と書かれています。
一般的には「1508」とか、「207」とか、階数+号室という数字の振り方だと思いますが、こちらはちょっと変わった表記でした。何と言っても110階!ですものね〜。現実離れしたフロア数です。
ちなみに高層階に行くと耳が痛くなる性質ですが、リッツ・カールトン香港ではほとんど気になりませんでした。
早速ドアをオープン!
正面にはミニバー、デスクスペース、リビングが続き、
左手のドアを開けるとお手洗い、バスルーム、ベッドルームへという動線になっていました。
さっそくそれぞれについて詳しくご紹介していきましょう!
お手洗い
左手のドアを開けると、手洗い場付きの化粧室が現れます。
一人には勿体無いほどの広々スペースに大理石調のインテリアがとってオシャレ。非常用電話も備え付けられていました。
シャワールーム
トイレのお隣にはシャワーブースが。
レイン・ハンドシャワー2つのシャワーヘッドが付いています。
アメニティは英国王室御用達ブランド「Asprey」
壁際には、最高級のエッセンシャルオイルのみを使用した「Aspray Purple Water(アスプレイ パープルウォーター)」 のアメニティが用意されていました。
このアスプレイは、18世紀にイギリスで創立された英国王室御用達の老舗バスブランドということで、高貴な香りが印象的。リッツ・カールトンをはじめとした、世界の一流ホテルで採用されているのだそうです。
そういえば、ドイツ・ケルンの歴史ある5つ星ホテルでも提供されていましたね。
バスタブ付きの浴室
さらに奥に進むと、立派なバスタブも!
左手には鏡かと思いきや、実はテレビでした。
上海のセントレジスでも同じシステムが採用されていたことを思い出します。中国で流行しているのか、それともホテルブランドとしてのポリシーなのか。
アメニティ
シャワーブースだけでなく、浴槽にもアメニティが付いています。
同じアスプレイ・パープルウォーターシリーズの石鹸とバスソルト、そしてタオルです。
バスソルトはこんな風にスパチュラ付きで好きな量を入れられるようになっていました。容器もオシャレ。
中身ももちろんすごくいい香りでした♡
部屋にいながらにして、高級スパ気分を満喫できますね!
洗面台
浴槽の正面は洗面台となっています。
汚れや傷もなく、新品のように磨き上げられていました。ダブルボウルで使いやすいのもいいですね。
アメニティ
台の上に石鹸とローションが置いてあった他…
台の下には歯ブラシやシェービングキット、コットンセット、ブラシ、マウスウォッシュ、ドライヤー等々。
しっかりと一通り揃っていて、足りないものはありません。おかげさまで快適に過ごすことができました!
ベッドルーム
お部屋入口左手のドアからトイレ、シャワー、バスルームと来て、最奥にあるのがベッドルームです。
ベッドはキングサイズで、申し分のない寝心地!
正面から撮影するとこんな感じ。
そこはかとなくチャイナ感漂うベッドメイキングですね。
設備
ベッド脇にはUSB電源、カーテン開閉と照明のコントローラーが付いていました。
クローゼット
ベッドルームには2つのクローゼットがあります。中には何が入っているのかと言いますと、まず枕元のクローゼットには、バスローブとアイロン台。
そして足元にはアイロン本体も置かれています。
もう一つのクローゼットは、主に洋服をしまっておくためのもの。
下の引き出しには、セーフティーボックスと収納袋、エチケットブラシ、靴磨きセット、懐中電灯などなど。
さらに下の段にはサイズ違いのシューキーパーまで入っていました。至れり尽くせりですね!
こだわりの靴磨きサービスが無料!
リッツ・カールトン香港では靴磨きサービスにもこだわりがあるようで、「THE BERLUTI(ザ・ベルルッティ)」のシューシャインサービスを提供しているとのことでした。
ベルルッティとは、イタリア人アレッサンドロ・ベルルッティ氏が、1895年にパリで創設した高級紳士靴ブランドとのこと。
今回私はお願いしませんでしたが、JALのファーストクラスラウンジで提供されている、ジョンロブの靴磨きサービスのような感じなのでしょうか。
リッツ・カールトン香港こだわりのこのサービス、無料にもかかわらず仕上がりの好みも聞いてくれる(艶ありor マット)ようなので、革靴の方は是非お願いしてみて下さい!
ミニバー
続いてご紹介するのはミニバー。入口から向かって右側の壁際に設置されています。
上段にはグラス類やアルコールドリンク、シェイカーなどが並んでいました。
その下の段はコーヒーカップ、ポット、ネスプレッソマシンと無料のミネラルウォーターが4本。
コーヒーや紅茶はもちろん無料です。ネスプレッソのカプセルが3種類×2個ずつと、TEAWGのティーバッグが入っていました。
ここで気になったのはティーバッグのロゴ。
はて、シンガポール発の高級茶葉ブランドである「TWG」のロゴは、一体いつから「TEA WG」になったんだっけ?と思いきや、これには事情があるのだそうです。
なんでもTWGの香港進出に際し、地元企業と商標権をめぐる争いが発生。残念ながらシンガポールTWG側が敗れてしまったため、苦肉の策でこのような表示になっているそうです。つまり「TEA WG」は香港限定のロゴということ。そう聞くと、ちょっとレア感がありますね!
一番下には冷蔵庫が収まっており、中にはソフトドリンクからビール・ワインまで満遍なく揃えられていました。
ちなみにミニバーの料金表はこちら。
ミネラルウォーターやソフトドリンクが約850円、ビールが約1,135円とのこと。一流ホテルらしく強気な価格設定ですね。
ただ前述の通り、このお部屋にはクラブラウンジへのアクセス権がついており、しかもそちらはなんと24時間オープンしていますので、部屋のものを利用せずとも全く不自由はしませんでした。
デスクスペース
お部屋の奥側からデスク周りを見るとこんな感じです。
椅子も2脚あり、ちょうどよくゆとりあるスペースになっています。
特に重宝したのがこちらの電源!
USBの差込口もありますし、最初からトラベルアダプターが備え付けられていたので、とっても助かりました!
マレーシアなど東南アジアのホテルでは、ユニバーサル電源に切り替えられているところも多いのですが、このリッツ・カールトン香港のコンセントは一般的な香港式BFタイプ。トラベルアダプターは必須です。
リビング
最後にご紹介するのは、ベッドルームから繋がるリビング。
このデラックススイートの中で、最もインパクトがあって素晴らしいのがリビングなんです。
写真、手前に写っているのは望遠鏡。何故このようなものが準備されているのかというと…
この絶景を堪能し尽くすため!!
正面は尖沙咀方面。そして右手には香港島を一望できます。
スタッフさんによると、私が到着する前日は嵐で何も見えなかったとのことですが、幸運にもこの通りすっかり回復して、素晴らしい景色を心ゆくまで眺めることができました♪
夜景もバッチリ!
シンフォニーオブライツを観に行こうかとも思っていたのですが、お部屋からも十分楽しめた(音は聞こえませんけれども)ので大満足です。
リッツ・カールトン香港は、あちこち観光に出歩くよりも、篭ってのんびりホテルライフを楽しみたい方に合っているかもしれませんね。
最後に
今回は九龍半島にある5つ星ホテル「リッツ・カールトン香港」の『デラックススイート』についてご紹介しました!
一流ホテルの名に恥じない、充実した設備と高級感のある設えがとっても素敵。そして、初香港を飾るにふさわしい絶景がいつでも眺められるのも最高でした!!
一泊5,300HKD(≒75,200円)と、気軽には泊まれないお値段ですが、とても素晴らしい思い出になりましたので、リッツ・カールトン香港を選択して大正解だったと思っています。
さらに、24時間オープンしているクラブラウンジでは、3食+おやつにドリンク(アルコール含む)も楽しめますので、コスパはかなりよかったのではないでしょうか。
記念日などには特にオススメしたい、特別感のあるホテルです!
マリオットボンヴォイのエリートメンバーになるためには
マリオットボンヴォイのエリートステータスを取得するには、基本的に何度もマリオット系列のホテルに宿泊しなければなりません。
例えば、チタンエリートであれば年間75泊。プラチナエリートでも年間50泊が必要です。
この数字を見てしまうと絶対に無理だとしか思えませんが、私の場合は、特別な方法を使ってチタンエリートのステータスを取得しました。
その方法が「プラチナチャレンジ」です。
プラチナチャレンジとは
プラチナチャレンジは、通常よりも少ない宿泊回数でエリート会員のステータスを取得できるキャンペーンです。
上述のように、チタンエリートになるためには通常75泊が条件ですが、私の場合はたったの9泊でステータスを取得することができました。
現在、少し改悪されたようですが、それでも16泊でプラチナステータス(通常年間50泊必要)を取得することができます。かなりお得な制度ですよね。
マリオットアメックスプレミアムなら一気にステータスを獲得できる
用もないのに16泊はちょっと…という方には「マリオットアメックスプレミアム」がオススメ。
このクレジットカードを持てば、自動的にゴールド会員に昇格できるため、最初の宿泊からゴールド会員向けの特典を受けることができます。
例えば、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウトもゴールド会員の特典に含まれています(一部対象外ホテルあり)。
また、マリオットアメックスプレミアムには、年間150万以上決済すると、カード更新時に毎年1泊分の無料宿泊特典が貰える(50,000ポイント以下のホテルで使用可)というお得な特典もあります。マリオットボンヴォイ系列のホテルに宿泊する機会がある場合には、ぜひとも入会しておきたいカードです!
マリオットアメックスプレミアムは、絶大な人気を誇った「SPGアメックス」の後継カードです。
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