セントレジス上海静安(The St. Regis Shanghai Jingan/上海静安瑞吉酒店)は、中国・上海の静安区にある五つ星ホテル。
外資系の大手ホテルグループマリオットインターナショナルの最高峰ブランド「セントレジス」を冠したラグジュアリーホテルで、満足度の高い上質なサービスを提供しています。
アクセスに関しても、上海の地下鉄2号線「南京西路駅」から徒歩5分で、観光にもビジネスにも便利。伊勢丹や高級ブランド街にもほど近く、使い勝手のよいホテルです。
今回は、プラチナ会員の特典として、お部屋を無料アップグレードして頂くことができました。予約していたのは最安のスタンダードなお部屋ですが、アサインされたのは憧れのスイートルームです。
高級五つ星ホテルのスイートルームは、一体どんなお部屋なのでしょうか?
以下では、私が実際に宿泊したお部屋の様子を、余すところなくお伝えしていきたいと思います。
カロラインアスタースイート
セントレジス上海静安には、現時点で7種類のお部屋が用意されています。
予約していたのは最安の「デラックス」でしたが、実際に宿泊することになったのは、ホテルで2番目に良いお部屋の「カロラインアスタースイート」。
・スーペリアデラックス
・プレミアデラックスルーム
・エグゼクティブ・デラックスルーム
・セントレジス スイート
・カロラインアスタースイート ←アサインされたお部屋
・メトロポリタンスイート
なんと、5段階もアップグレードして貰えました!
カロラインアスタースイートは、大人1名で1泊5万円を超える豪華なお部屋。こんな素敵なお部屋に無料でアップグレードして頂けるなんて、やっぱり上級会員のステータスは最高ですね。
超高層50階のお部屋へ
この日アサインされたお部屋は、50階の5026号室です。早速入ってみましょう。
ドアを開けると…
入口からでも、かなり広い部屋であることがわかります。正面の大きな窓からは、上海の夜景が。駅や伊勢丹側の方角ではないこともあり、落ち着いた雰囲気です。
左手はウォークインクローゼット、右手がバスルーム。奥はリビングで、その右側にはベッドルームという間取りです。一人には贅沢すぎますね。
大理石のバスルーム
それではさっそくバスルームを見てみましょう!大理石で出来たバスルームには、高級感と清潔感が溢れています。
奥のドアはといいますと、左がシャワールーム。
レインシャワーとハンドシャワー、ちょっと腰掛けられる椅子も付いていて、なかなか快適で素敵なシャワールームです。
シャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュは予め用意されています。「REMEDE」というブランドのもので、高級感のある香りがしました。
ハイテクウォシュレット
バスルーム、右のドアはトイレです。
日本人に嬉しいウォシュレット付き!しかも何やらハイテクなタッチパネル方式でした。
アメリカのKOHLER(コーラー)という水回り専門メーカーのもので、蓋の自動開閉に洗浄、シートの温度調節、ビデ、ドライヤー、除菌、マッサージ、水温・位置・強弱を調整できるボタンが揃っていました。
日本でも、ここまで多機能なものは滅多に見られないように思います。
さすがは昨年できたばかりの高級ホテルですね。
鏡の中にテレビ!
ハイテクな仕掛けは他にもあります。浴槽の側にある鏡の中に、なんと17型テレビが埋め込まれていました!
通常は普通の鏡なのですが、テレビの電源を入れると、裏側に配置されているテレビ画面が見えるようになります。日本ではまだあまり見かけませんが、テレビを目立たせずに配置できるため、海外を中心に徐々に人気を集めているシステムなんだとか。
のんびりテレビを見ながら入浴できて最高でした。
浴槽はミニテーブル付き
浴槽には、小さなスライド出来るミニテーブルが付いていて、ボディスポンジや石鹸、入浴剤、テレビのリモコン(は写っていませんが)が置いてありました。
さらに、ここに飲み物でも用意しておけば、いくらでも長湯できそうです。
洗面台はダブルボウル
洗面台はこのような感じ。
2人以上で滞在する時に嬉しい、ダブルボウルになっています。台の上には、ティッシュ、無料のミネラルウォーター2本、グラス。
そして固形石鹸、洗顔料、ボディローション、タオルが置かれていました。
充実のアメニティ
もちろん、アメニティはこれだけではありません。
ミネラルウォーターが置いてある台の下は引き出しになっていて、中にマウスウォッシュ、ソーイングセット、シャワーキャップ、コットン、爪やすり、歯間ブラシ、綿棒、コーム、髭剃りセット、歯ブラシが入っていました。
下の写真は、ソーイングセット〜綿棒を出して並べた様子です。
「ST REGIS」の文字とロゴが高級感を醸し出していますね。
この他、一人にもかかわらずタオルもたっぷり用意されていて、とても贅沢なバスタイムを過ごすことが出来ました。
ウォークインクローゼット
続いて、クローゼットを見てみましょう。
かなり広々としていて、荷物置き場や引き出しも充実。
上部には磁器が飾られていて、いかにも中国富裕層が好みそうなイメージです。
一番下に入っているのは、スリッパとブラシ、靴べら。
2つあるスリッパの袋の1つは、入室した時点ですでに空っぽの状態でした。
スリッパの行方
はて?と思って探してみると、お風呂を出てすぐ履けるよう、バスマットの上に並べて用意されていました。こういうお気遣いを頂いたのは初めてな気がします。さすがはセントレジス!
ジュエリーケース
ウォークインクローゼットの引き出し最上部は、このような仕切りのついたガラス張りのケースになっていました。
ホテルでは、客室内といえども、あまり貴重品を見えるところに置かない方がいいようにも思いますが、家にいる時のように、お気に入りのジュエリーを飾っておきたいというニーズもあるのでしょう。
クローゼットには、もちろんアイロンとアイロン台も完備されていました。
広々としたリビング
続いてリビングへ。こちらも一人には勿体無いほどの広さです。
家族全員で来ても、まだ余裕を感じられそう。
壁に飾られた龍の絵に、中国を感じますね。風水的なものもあるのでしょうか、全体的に金色がテーマカラーとなっていて、なんだか金運がアップしそうです。
眺望重視なら東側のお部屋がオススメ
先述の通り、こちらのお部屋は駅や繁華街の反対側なので、夜景はかなり静かな印象です。
ご参考までに、ホテル50階のフロアマップはこちら。
赤丸が今回宿泊した5026号室で、北側に面したお部屋となっています。
ホテルの公式サイトによれば、東側のお部屋はこんな感じなのだそう。遠くにうっすらと、丸いモニュメントを備えた東方明珠電視塔が見えます。
近代的な高層ビルが立ち並んでいて、これぞ上海!といった景色ですね。
景色だけを見比べれば、ちょっぴり残念な感じがしなくもないのですが、最安のお部屋からこんな贅沢なスイートに無償でアップグレードして頂いたわけで、感謝こそすれ、不満など持ちようもありません。
なおアップグレードに際しては、予約時にリクエストを入れておくと、ある程度考慮して頂けるようです。
積極的に気に入ってもらえそうなお部屋にアップグレードしよう、という意図が感じられるのが嬉しいですね。
大型テレビとデスク
それでは、お部屋のご紹介に戻りましょう。
窓側からドアの方を見るとこんな感じで、テレビ台とワーキングデスクがあるのがわかるかと思います。
それぞれ、かなり大きめの家具にもかかわらず、この余白。つくづく一人が勿体無いほど贅沢です。
ソファからテレビを見ると、こんな感じ。
軽食や飲み物を自由に頂けるラウンジサービスがあったため、手をつけることなく終わりましたが、ウェルカムフルーツも置かれていました。
ミニバーなど
テレビの下にあるキャビネットには、冷蔵庫やミニバーが収められています。
引き出し式の冷蔵庫、ちょっと珍しいですよね。オレンジジュースやソフトドリンク、ビール、ウォッカなどのミニボトルが入っていました。
その上段には常温品が入っていて、無料のコーヒーカプセルとティーバッグ、甘味料と食器、有料のミニスナックが。
お隣の引き出しには、赤ワインのボトル。
反対側には、グラス。
天板の上、テレビのそばには、湯沸かし器とスリムタイプのネスプレッソが置いてありました。
日本より物価の安い中国とはいえ、やはりミニバーの商品は高額なので、こうしてたくさんのミネラルウォーターやコーヒー紅茶が無料で利用できるのは嬉しいですね。
ベッドルーム
続いて、ベッドルームをご紹介します。
こちらのホテルのセールスポイントの一つは、「スレッドカウント300のシーツと豪華な寝具」とのこと。
スレッドカウントとは、糸の密度を示す数値で、1インチ(2.54cm)四方の布に、どれだけの糸が使われているかを示します。だいたい300以上が高級リネンとされているそうです。
チェックインの時点で、すでにターンダウンがされていたこともあって、見た目は豪華と言うよりはシンプルな寝具でしたが、滑らかな肌触りでとても寝心地の良いベッドでした。
ベッドルームからバスルームを見ると、こんな感じ。
もちろんドアは両方とも閉めることが出来ます。
寝室にも、スタイリッシュな薄型テレビが付いていました。
当然のことながら、中国国内のチャンネルだけでなく、CNNやBBC、日本のNHKも見られます。長期滞在にはありがたいですよね。
私はなんとなく、マリオットの宣伝チャンネルをずっと付けっ放しに。ぼんやり眺めていると、いろんな国のホテルを訪れてみたくなりました。
バトラーサービス
セントレジスといえば、24時間対応のバトラーサービスが有名です。
私が到着したのは夜でしたし、何をお願いすればいいのやらで自発的に使うことはありませんでしたが、お部屋に入ってしばらくすると、バトラーさんがお茶を持って来てくれました。
日本の旅館で受けるおもてなしみたいですね。
あとは、チェックイン時に「明日のご予定は?観光情報などご入用ですか」と聞かれた時に、「じゃあお願いします」と答えておいたところ、日本語の堪能な男性バトラーさんが地図を携えて訪問してくれました。
まさか中国ではグーグルマップを使えないとはつゆ知らず、このホテルに来るまでも相当難儀しましたので、次に滞在する予定のホテルの場所を予めしっかりと確認したかったのです。
結果、やはり事前情報とは全く違う場所だったことが判明!
危うく、2日連続で右往左往するところでした。タクシー料金の目安や、周辺観光地を日本語で教えて頂けたのも助かりました♪
最後に
セントレジス上海静安は、その名に違わぬ上質なサービスを提供している素晴らしいホテルでした。
最高ランクのホテルでありながら、コスパも悪くありませんので、上海を訪れる機会があれば、ぜひ宿泊してみて下さい。
もちろん、マリオットボンヴォイ上級会員のステータスがあれば、より一層快適に過ごせること間違いなしです!
マリオットボンヴォイのエリートメンバーになるためには
マリオットボンヴォイのエリートステータスを取得するには、基本的に何度もマリオット系列のホテルに宿泊しなければなりません。
例えば、チタンエリートであれば年間75泊。プラチナエリートでも年間50泊が必要です。
この数字を見てしまうと絶対に無理だとしか思えませんが、私の場合は、特別な方法を使ってチタンエリートのステータスを取得しました。
その方法が「プラチナチャレンジ」です。
プラチナチャレンジとは
プラチナチャレンジは、通常よりも少ない宿泊回数でエリート会員のステータスを取得できるキャンペーンです。
上述のように、チタンエリートになるためには通常75泊が条件ですが、私の場合はたったの9泊でステータスを取得することができました。
現在、少し改悪されたようですが、それでも16泊でプラチナステータス(通常年間50泊必要)を取得することができます。かなりお得な制度ですよね。
マリオットアメックスプレミアムなら一気にステータスを獲得できる
用もないのに16泊はちょっと…という方には「マリオットアメックスプレミアム」がオススメ。
このクレジットカードを持てば、自動的にゴールド会員に昇格できるため、最初の宿泊からゴールド会員向けの特典を受けることができます。
例えば、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウトもゴールド会員の特典に含まれています(一部対象外ホテルあり)。
また、マリオットアメックスプレミアムには、年間150万以上決済すると、カード更新時に毎年1泊分の無料宿泊特典が貰える(50,000ポイント以下のホテルで使用可)というお得な特典もあります。マリオットボンヴォイ系列のホテルに宿泊する機会がある場合には、ぜひとも入会しておきたいカードです!
マリオットアメックスプレミアムは、絶大な人気を誇った「SPGアメックス」の後継カードです。
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