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スペインを拠点とするLCCのブエリング航空。
日本国内ではあまり馴染みのないエアラインですが、バルセロナを中心にヨーロッパ各地や地中海沿岸、北アフリカ方面まで幅広く路線を展開する大手LCCです。
今回は、モロッコのタンジェから、バルセロナを経由してロンドンへ向かうルートでの搭乗となりました。
本記事は前編として、タンジェ〜バルセロナの旅路をご紹介。
早朝のタンジェ空港でのチェックインの様子や、ブエリング航空のチケット&シート種別、機内持ち込み荷物ルールなど、実際に利用して分かった注意点やコツを交えながら詳しく解説します!












Vueling/ブエリング航空とは?
改めまして、ブエリング航空とは、2004年に設立されたスペイン・バルセロナを拠点とする欧州最大級の格安航空会社です。

親会社は、航空大手のインターナショナルエアラインズグループ。
ブリティッシュエアウェイズやイベリア航空と同じグループに属しているため、Aviosを貯めたり、使ったりすることも出来ます。
安全性や運航品質は大手と同水準を維持しつつ、料金体系はLCCらしく必要なものだけを追加していく方式。
機内サービスはシンプルで、預け荷物や座席指定は原則有料となります。
ヨーロッパ域内の移動に強く、便数の多さや価格のわかりやすさから、現地の人たちにも広く利用されているエアラインです。

JALのLCCであるZIPAIRとも通じるものがありますね。

ブエリング航空に乗ることになったきっかけ
今回ブエリング航空に乗ることになったきっかけは、少しさかのぼって2023-2024年のロンドン・パリ年越家族旅行時のこと。

ロンドンからパリへユーロスターで戻る予定だったのですが、トンネル浸水の影響で欠航する可能性が高まり、もしかしたらパリへ戻れないかも?!という危機的状況に…。
数日後に控えていたパリ発のエールフランス帰国便を逃すわけにはいかない状況だったため、急遽家族四人分のブエリング航空/ロンドン→パリのチケットを購入しました。
ところが、ちょうど予約していたユーロスター出発時刻の3時間前に運航が再開し、結果的には無事にパリへ戻れることに。
結局、ブエリング航空のチケットをキャンセルし、18ヶ月有効のクレジットを受け取る形になったのです。
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年越しイベントを部屋から見るため、凱旋門近くのホテルを取っていたこの日。シャンゼリゼ通り封鎖時間帯にぶつかってしまい、迂回と検問に振り回されるという憂き目に遭ったものの、それでもパリに帰ってこられただけで御の字でした。
そして2025年7月。
クレジットの有効期限が迫り、どうにか活用できる路線がないか調べていたところ、以前から気になっていたモロッコのタンジェからバルセロナ、さらにロンドンへ向かう区間が、保有クレジットでぴったり支払えることが判明。
ちょうど折良く、こちらもずっと狙っていたJALの新型ファーストクラスのロンドン線特典枠にも空きが出まして、これはもう行けということに違いない…!!と。

かくして、ロンドン経由モロッコ旅を決行することになったというわけなのです。
フライト詳細
というわけで、今回利用するフライトの情報はこちら!
| 区間 | 便名 | 出発時刻 | 到着時刻 |
|---|---|---|---|
| 本記事タンジェ 〜 バルセロナ | VY7367 | 06時35分 | 09時20分 |
| バルセロナ 〜 ロンドン・ヒースロー | VY6652 | 18時40分 | 20時05分 |
ご覧の通り、モロッコ・タンジェからバルセロナ、そしてロンドンへ向かう二区間の旅程です。
日によっては、タンジェを11時頃出る便もあったので、朝が弱い私としてはそちらが良かったのですが、どうしても空きが見つからず。
しかし、乗り継ぎが約9時間もあれば、少しバルセロナ市内に出ることも出来そうです。
数年ぶりに本場のスペインバルで美味しいご飯を食べられるいい機会と割り切ることにしました!

ちなみに、往路はロンドン-ジブラルタルをブリティッシュエアで。その後、徒歩+バスでスペイン・タリファへ移動し、最終的にフェリーでモロッコへと渡る旅程でした。
後半のバルセロナ〜ロンドン線搭乗記はこちらからどうぞ!

出発当日タンジェ空港に到着
さて、タンジェ発当日。
空港そばのHOTEL BEN BATOUTA TANGIERから、タクシーでタンジェ・イブン・バットゥータ国際空港に到着しました!
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今回の主目的はシャウエン訪問で、タンジェ旧市街の観光がほぼ出来なかったのが心残りです。次回は是非!

チェックインは早朝でも混雑気味
外はまだ真っ暗でしたが、ターミナル内はすでに多くの乗客でにぎわっており、早朝とは思えないほど活気があります。
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ブエリング航空のチェックイン受付時間は、出発の2時間20分前から60分前まで。
LCCは基本的に1分でも遅れるとアウトなので、余裕を持って行動する必要があります。
今回は出発の約2時間前に列へ並んだところ、すでにかなり長い列ができていました。
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ブエリング航空のチケット種別
ブエリング航空のチケットには、手頃な方から「Fly Light」「Fly」「Fly Grande」の3種類があり、どのくらいオプションを付けるかで料金が変わってきます。
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(公式ブエリング航空チケット種別一覧)
私が今回購入したのは、最も高額な「Fly Grande bundle」。
航空運賃187ユーロに、サービス料金322ユーロが加算され、合計は509ユーロ(約9万円)となりました。
なんと、追加料金の方が運賃よりも高いという構成です。さすがバカンスシーズン…容赦ないですね。
正直、有効期限間近のクレジットがなければ、このチケットを選ぶことはなかったと思います。

このプランには、
- 機内持ち込み手荷物2点
- 25キロまでの受託手荷物
- 座席指定
- 変更無制限
- 無料キャンセル
- 優先搭乗
- ファストトラック
- 専用チェックインカウンター
などが含まれています。
機内持ち込み手荷物のチェックはかなり厳しめ
LCC利用時に注意したいのは、荷物の重量・サイズ制限ルール。
フルサービスキャリアなら、多少の超過はお目溢ししてもらえることもあるものの、LCCだとそうはいきません。
今回の旅では、「機内持ち込み専用」として販売されているバックパックと、同じくキャリーオンサイズのスーツケースという組み合わせでしたが、それでもきちんと計測器に入れるよう指示されました。
マチが膨らんでいたのでちょっと心配でしたが、無事クリアしてタグをゲット。
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おかげさまで第1関門はクリアです!
タンジェにファストトラックはなし
無事チケットを手に出来ましたので、さっそく保安検査場へと向かいましょう。
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なぜか性別がMSではなくMRになっていましたが、当便・乗り継ぎ便とも問題なく搭乗できました。
先述の通り、ブエリング航空のFly Grandeには、ファストレーン利用も含まれているのですが、タンジェ空港はあいにく対象外。
というわけで一般レーンを利用しましたが、ちょうどタイミングよく、それほど待たずに制限エリアに入ることが出来ました。
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免税店の価格帯はヨーロッパと変わらず
タンジェは小さな空港で、制限エリア内には一般的な免税店やモロッコ特産品を扱うお店が少々と、カフェが数件ある程度。
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こんな早朝から開いているだけでもありがたいのですが、ラインナップは限られており、価格感もヨーロッパと大差ないため、お土産は空港に来る前に調達しておくことをおすすめします。
当時ラウンジはなし、現在はアスパイアラウンジが営業中
なお、私が利用した時は、航空会社やクレジットカードで使えるラウンジはありませんでした。
しかし、片隅にアスパイアラウンジの新規オープン予告を発見!
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明確にいつになるかは書かれていませんでしたが、帰国後に調べてみたところ、この数日後に営業開始した様子。
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(プライオリティ・パス公式サイトより)
ドリンクだけでなく軽食も提供されていて、プライオリティ・パスや対象クレジットカード提示で利用可能とのこと。
当時はカフェでブラウニーとコーヒーをテイクアウトするしか選択肢がなかったので、これから行く方が羨ましい限りです。
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お値段は7.5ユーロ(≒1,350円)。下手したらヨーロッパより高いかもしれません。
優先搭乗は実施されず
さて。
ラウンジがなかったとはいえ、搭乗口付近には(寝落ちしないか心配になるほど)快適なチェアも並んでいまして、搭乗までのんびり過ごすことが出来ました。
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ゲートがオープンする頃にはかなり長い列が出来ましたが、優先搭乗の案内は特に聞こえてこず。
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Fly Grandeも優先搭乗対象のはずですが、保安検査場のファストトラックがないのと同様、こちらも恩恵は特にないという結果となりました。
一旦外に出て、バスで使用機へと向かいます。
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いよいよ搭乗!
バスに乗って1-2分後。使用機に到着しました!
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機種は単通路のA320。日本でもよく見かけるタイプの飛行機です。
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これから約2時間お世話になります!
機内の様子
入口側から見た機内の全体像はこちら。配列は3-3です。
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ブエリング航空のシートタイプは4種
ブエリング航空の座席指定料金は、シートタイプによって異なります。
下の写真左が前方、右が後方のシートマップです。
(ブエリング航空公式サイトより)
13ユーロから39ユーロまで、結構な格差があることがおわかりいただけるでしょうか。
各シートを撮影してきましたので、実際の写真とともにご覧下さい。
スペースワン(1列目)/スペースプラス(2〜4列目)
まず一番高額なのが、最前列のスペースワン、そして2〜4列目のスペースプラスシートです。
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| スペースワンシート | スペースプラスシート |
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スペースシート:グレー
次いで高額なのが、飛行機中ほど非常口近辺にある、グレーのヘッドカバーが付いたスペースシート。
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| スペースシート |
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標準シート:オレンジ
そしてスペースシートを挟んで前後に並ぶのが、オレンジのヘッドカバーが目印の標準シートです。
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| 標準シート |
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料金は変動制。空き状況によって、Fly Grandeでスペースワンを無料確保できることもあれば、標準シートしか指定できないこともあります。
(↓Fly Grandeを選択した場合のシートマップ)
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今回選んだのは「スペースシート」
当便で私が選んだのは、飛行機の中ほどにある「スペースシート」!
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予約時に残っている中では、一番いい種別でした。
ぱっと見で「劇的に足元が広い!」というわけではないものの…
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標準シートと比べてみると、やはり余裕があることがわかります。
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↑3列目が標準シート、4列目がスペースシート
この日のスペースシート指定料金はFly grandeに込みで、追加料金を払う必要はありませんでした。
規定上は前の座席下に一個荷物を置けることになっているのですが、このスペースシートはちょうど非常口のため、ルールから除外されるとのこと。
その代わり専用のオーバーヘッドビンが用意されていて、置き場所に困ることはありませんでした。
搭乗率は90%ほどあったと思いますが、高い席種ほど空席があり、ゆとりを持って過ごせたのもよかったです!

ちなみに、ブエリング航空は安全対策がかなりしっかりしているようで、離陸前、一人ひとりに対して「ここは非常口だが、緊急時の手伝いが可能か?英語またはスペイン語を理解できるか?」というチェックが有りました。
離陸!
当便は遅延しがちという口コミもありましたが、この日は定刻通りにスポットアウトし、そのまま滑走路へ。
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朝焼けに照らされながら、スムーズに離陸しました!
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機内サービスはなし
ブエリング航空はLCCのため、無料のドリンクやスナックといった機内サービスはありません。
必要な場合は機内販売を利用するスタイルで、しばらくすると客室乗務員の方がカートを押して巡回してくれます。
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メニューは、コーヒーや紅茶、軽食、ピザ、お菓子など種類豊富。
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お値段はサンドイッチ系が一個8ユーロ(約1,500円)と、ちょっとお高めでした。
バルセロナに到着!
未明に起床したこともあり、落ちるように眠ることしばし。
気づけばあっという間に着陸態勢に入り、機体はスムーズにバルセロナ・エル・プラット国際空港に到着しました!
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ヨーロッパからモロッコに渡った時は半日かかりましたが、やはり飛行機だと早いですね。
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快適なフライトをありがとうございました!
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スペイン入国
進んだ先の入国審査場は長蛇の列でしたが、意外と回転が速く、15分ほどで到着ロビーへ。
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担当してくれた審査官の方が日本語勉強中で、覚えた単語を披露して下さるという嬉しいお気遣いに和みつつ、無事にスペインの地を踏むことができました!
まとめ
ということで今回は、ブエリング航空搭乗記・タンジェ〜バルセロナ編をお届けしました。
有効期限の迫ったクレジットを無駄にしたくない一心で、ぴったり消費できるよう一番高い運賃を購入しましたが、タンジェ発便だとファストトラックや優先搭乗がない分、ちょっと損した部分も否めません。
とはいえ、座席指定のアドバンテージや、荷物に余裕を持てる安心感、変更やキャンセルに柔軟性がある点は大きなメリットと感じました!
次回はバルセロナ・トランジット編をご紹介します。






















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