中東カタール国営のナショナル・フラッグ・キャリア、カタール航空(Qatar Airways)。
ワンワールドに加盟するこの航空会社は、最新鋭の機材に細やかなサービスで、世界的にも高い評価を得ています。
特に秀逸なのは、「Qsuite(Qスイート)」という独自のビジネスクラスシート!
「First in Business〜ビジネスクラスでのファースト体験」をコンセプトに、一般的なビジネスクラスの概念を超えたシートとなっています。
当初は限られた路線でのみ運行されていましたが、徐々に対象を広げ、2019年にはついに日本にも就航。
現在は羽田・成田線共にQsuiteを体験できるようになりました。
今回は、ファーストクラスに匹敵するとも言われる「QSuite」の全貌を、旅行記形式でご紹介したいと思います!
フライト情報
今回ご紹介するフライト情報は下記の通りです。
便名 | QR813 |
区間 | 東京(羽田)- ドーハ(ハマド) |
出発時刻 | 23:50 |
到着時刻 | 6:10 |
フライト所要時間 | 12時間20分 |
羽田空港に到着!
さて、やってきました羽田空港!
カタール航空のチェックインカウンターは「L」。ターミナル北側となります。
チェックイン時、こんなインビテーションカードをいただきました。これはファーストクラスラウンジの利用券です。
Qスイートはビジネスクラスなので、通常渡されるのはビジネスラウンジ用のインビテーション。
ですが、私はワンワールドの最上級ステータスであるエメラルドを持っているため、ファーストラウンジ用インビテーションとなっていました。
カタール航空の直営ラウンジは日本になく、案内されるのは同盟会社であるJALのラウンジです。
ただし、現在羽田空港のJALファーストラウンジはリニューアル工事中のため、代わりにサクララウンジスカイビューが開放されています。
詳しいレポートはこちらをどうぞ!
搭乗開始
この日のQR813便は10分早めての出発でした。以前も同便で同じように10分前倒しになっていたことが。
天候上の理由なのか、それともチェックインが早く終わってしまったからなのかはよくわかりませんが、二度とも特に事前の連絡はありませんでしたので、同便を利用する際には注意しておくことをオススメします。
今回の搭乗機はこちらのA350-1000!商業運行としては初めて羽田空港に乗り入れた機材です。
ドーハまでの12時間のフライト、深夜便ではありますが、目一杯楽しみたいと思います♪
最高のビジネスクラス!Qsuite
それではさっそく機内へ入りましょう。
入口には「QATAR」の文字が輝いています。
キャビン内はこんな感じ。ピンクの照明がなんとも言えない異国情緒を感じさせますね。
Qsuiteのシートマップ
このように、前向き・後ろ向きの座席が交互に並んでいます。
この日は進行方向向きの4Bを選択しました!
その後、エティハド航空やANAのビジネスクラスで後ろ向きのシートも体験してみましたが、思ったほど違和感はありませんでした。
シート周りの機能などについては、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください♪
ウェルカムシャンパン
席に着いてしばらくすると、CAさんが挨拶とウェルカムドリンクの希望を聞きに来てくれます。
「シャンパン、ミントレモンジュース、お水などはいかがですか?」と聞かれますが、その他メニューに載っているものなら大体対応してくれるとのこと。
ジュースかシャンパンのみという航空会社もありますので、カタール航空のこの柔軟なサービスは嬉しいですね。
この日はロゼシャンパンをオーダーしました。
銘柄はテタンジェのPrestige Rose。輸入元のサッポロ公式サイトでは、以下のように紹介されていました。
新鮮な赤い果実を想わせる豊かな力強い香り。口に含むとしっかりとした味わいとなめらかさの絶妙なバランスが楽しめ、生き生き・フルーティ・フレッシュ・エレガントという言葉が浮かぶ味わいです。
食前酒として、またフルーツと合わせるのが良いそう。ほんのり甘みを感じられて、とっても美味しいシャンパンでした。
ビジネスクラスなのにパジャマ付き
カタール航空のビジネスクラス(長距離線)では、他社では通常ファーストクラスでのみサービスされるパジャマも無料でプレゼントしてくれます。
ロンドンの「THE WHITE COMPANY」とコラボしたパジャマは、グレーのシンプルなタイプ。スリッパもついています。
12時間の長旅ですから、こうして自宅にいるようにくつろげるのはありがたいですね。
同じ中東系でもエティハド航空ではパジャマの提供がありません。ちょっと得した気分ですね。
ちなみにマットレスはなく、毛布のみ提供される点はエティハドと共通。エールフランスなども同様です。
セーフティービデオが面白い
飛行機の離陸前には、各種注意事項を詰め込んだセーフティービデオが流れます。
昨年末にリニューアルされたばかりという、カタール航空のビデオ。これがすごく面白かったんです♪
ASローマやバイエルン・ミュンヘンなど、有名サッカーチームのスター選手が多数出演するというゴージャスぶり!演出もとってもユーモラスで、思わず目が惹きつけられてしまいました。
何度でも見たいと思わせるセーフティービデオはなかなか珍しいのではないでしょうか。
サッカーに疎い私でも知っているパリ・サンジェルマンFCのネイマール氏は、Qスイートの注意事項について教えてくれます。
つまり、Qスイートを搭載している機材でしか、ネイマール氏にはお目にかかれません。レアキャラですね!
A350では機外カメラも楽しめる
A350のお楽しみといえば、機外カメラもその一つ。
前方後方、そして真下からといろんな角度から自分が乗っている飛行機を眺めることができます。
今まさに離陸する瞬間をこうして見られるのは楽しいものですね。羽田線に使われるのがA350で良かったです!
機内食がスタート
離陸後しばらくして飛行が安定すると、機内食がスタートします。
深夜便ではいつも何も食べずに寝てしまうのですが、メニューを見ると「夕食」として和食懐石が載っていたので、どんなものなんだろうと頂いてみることにしました。
ドリンクとナッツ
まず届いたのはドリンクとナッツ。機内食が配膳されるまでは時間がかかりますので、これを頂きながらしばしのんびり待つとしましょう。
アミューズブーシュ
そしてこちらは、和食懐石が提供される前に届いたアミューズブーシュ。
スモークサーモンといくらのオードブルです。シャンパンを頂いておくのが正解だったかもしれません。
和食懐石
その後、1時間ほどで和食懐石がやってきました!
メニューは以下の通りです。
前菜 |
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お吸い物 | |
台の物 |
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添え物 |
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台の物は2種類から選べるようになっていまして、私は牛肉の柚子ペッパー醤油掛けを選択しました。
実は、これがカタール航空ビジネスクラス6度目の搭乗にして初めて頂く和食。
正直に言いますと、個人的には洋食の方が美味しいかなぁ、と思いました。あくまで外資系キャリアですから、和食にこだわりをもつ日系とは違って当然ですよね。
先日のガルーダインドネシア航空然り、外資系に搭乗する際は洋食やその国のお料理を頂くようにしていましたが、やはり今後もその方針で行こうと思いを新たにした次第です。
スチールカットオーツ
その後しばらく睡眠をとり、着陸2時間前になると、今度は朝食の時間となります。
今回はメインメニューの一つ、スチールカットオーツ、ベリーとクリームをお願いしました。
スチールカットオーツとは、オーツ麦のもみ殻を取り除き、割られただけのオートミール。胚芽や外皮が残っているため、ミネラルや食物繊維がとっても豊富です。
水でふやかした後に長時間煮込んであり、食感はトロッと柔らか。添えられたクリームをかけると、より一層まろやかで美味しく頂けました。シナモンが効いていて、ドイツのミルヒライスを彷彿させます。
胃を温めてくれますし、体にも良さそうなので、健康志向の方には特にオススメです。
フルーツプラッター
最後、デザートにはフルーツプラッターを。
どの果物も甘くてすごく美味しかったです!体の調子が芯から整う気がしますね。これから続く旅も元気に過ごせそうです。ごちそうさまでした♪
ドーハ・ハマド国際空港に到着
飛行機は順調に飛行を続け、定刻よりも早くドーハ・ハマド国際空港に到着!
ここまでの12時間お世話になりました!おかげさまで快適な旅でした。
続いてはリスボン行きの便が待っています。
乗り継ぎ時間的には1時間ほどありましたので、アルムルジャンビジネスラウンジに行こうかと思っていましたが…。
手荷物検査に時間がかかったのと、降りたところからラウンジまでかなりの距離があったため、直接次便の搭乗口へ向かうことにしました。
B787-9の搭乗記は次回ご紹介の予定です!
これまでの搭乗記
ブログ内でご紹介してきた搭乗記はこちらにまとめています(リンク集)。
カタール航空関連
カタール航空はQsuite以外の機材や、ファースト・ビジネスクラス専用ラウンジなども、全てが高品質でとても素晴らしいエアラインです!
JALの上級会員になろう
今回は、JALの上級会員を目指すJGC(JGP)修行の一環として、カタール航空Qスイートに搭乗しました。
どうすれば上級会員になれるのか?JGC修行についてはこちらで詳しくご紹介しています。
関連記事
今回の目的地、ポルトガル旅行記はこちら。
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