2018年8月1日のSPGとマリオットのプログラム統合を控え、様々な情報が飛び交っています。
その中でも注目度が高いのが、SPGアメックス会員の扱い。
SPGアメックスは、保有しているだけでSPGとマリオットのゴールド会員になれてしまうという豪華特典の付帯したクレジットカードですが、このカード特典によるゴールド会員が、プログラム統合はどうなるのか…いろいろ意見が分かれています。
今回、その点についてマリオットから新たに公式発表がありました。
以下では、マリオットの公式発表をもとに、SPGアメックスの会員がどのように扱われることになるのか、整理しながら解説していきたいと思います。
マリオットのゴールド会員はプラチナ昇格?
SPGとマリオットのプログラム統合により、会員ランクが刷新されます。
これに伴い、2018年8月以降は、下記のように会員ランクが移行することになりました(通常ゴールド会員の場合)。
プログラム統合前 | プログラム統合後 | ||
SPG | ゴールドプリファードゲスト | ⇒ | ゴールドエリート |
マリオット | ゴールドエリート | ⇒ | プラチナエリート |
上記のように、SPGのゴールド会員は、新プログラムでもそのままゴールド会員として扱われます。一方で、マリオットのゴールド会員は、新プログラムではプラチナエリートに昇格します。
つまり、マリオットのゴールド会員は、自動的に1ランクアップすることになるのです。
これは、プログラム統合前のマリオットゴールド会員の取得条件がSPGゴールド会員と比べてハードルが高く(マリオットは年間50泊必要/SPGは年間10滞在or25泊)、新プログラムのプラチナ会員の取得条件とも同じだからだと推測できます。
SPGアメックス会員の扱いはどうなる?
SPGアメックスの会員は、カード特典によってSPGのゴールド会員(ゴールドプリファードゲスト)に自動的に昇格できます。
さらに、SPGとマリオットのアカウントリンクによって、マリオットのゴールド会員(ゴールドエリート)にもなることが可能でした。
SPGアメックス会員としては、上記アカウントリンクによって取得したマリオットのゴールド会員資格がどう扱われるかが重要です。
つまり、通常のマリオットゴールド会員のように、新プログラムではプラチナエリートに格上げされるのか、それとも例外的な扱いとして、新プログラムではゴールドエリートに留まるのか、によって今後の扱いが大きく変わってしまうのです。
SPGアメックスのゴールド会員 ⇒ プログラム統合後はプラチナ?ゴールド?
マリオットの公式発表!
2018年5月10日、ついにマリオットから公式発表がありました!!
上記画像の赤枠の部分を抜き出すと下記の通り。
Note, the chart below does not apply to SPG Gold and SPG Platinum menbers who received Rewards Elite status due to linking and status matching.
注意:ステータスマッチやアカウントリンクによって、マリオットリワードエリートを得たSPGゴールド&プラチナメンバーについては、以下の表は適用されません。
ちなみに、”chart below(以下の表)”には、下記のように、通常のエリート会員に適用されるステータスが記載されています。
現在のステータス | 8月から適用される新ステータス |
シルバーエリート(10-24泊) | シルバーエリート |
シルバーエリート(25-49泊) | ゴールドエリート |
ゴールドエリート | プラチナエリート |
プラチナエリート | プラチナプレミアエリート |
プラチナエリート(100泊&$20,000利用) | プラチナプレミアエリートwithアンバサダー |
SPGアメックス会員の扱い
上記の発表内容をそのまま受け取ると、アカウントリンクによって取得したゴールド会員資格は、通常のゴールド会員資格とは違う扱いを受けることになりそうです(上記表にあるようなステータス移行は適用されません)。
ということは、SPGアメックスの会員は「新プログラムではゴールドエリート」である可能性がかなり高くなりました。
取り急ぎ、海外の解説サイトもいくつか読んでみましたが、ほとんど同じ見解のようです。「remain gold(ゴールドのまま)」という文言が多く並んでいました。
もしかしたらプラチナになれるかも?と思っていただけに残念ではありますが、もともとSPGとマリオットの統合で棚ぼた的に取得できたマリオットゴールドエリートの資格でしたので、致し方ないのかもしれませんね。
ゴールドとプラチナの違い
プログラム統合後の新ゴールドエリートの場合、新プラチナエリートと比べると使える特典が少なめです。
・大人2名分の無料朝食が付かない
・クラブラウンジのアクセス権がない
・レイトチェックアウトが16時まで→14時までに
統合前であれば、SPGアメックス会員でも上記特典は使えるのですが、統合後にも継続して使える可能性は低くなってしまいました。
上記特典を使い続けたいのであれば、新プラチナエリートを目指すのがよさそうです。
確実に新プラチナエリートになるためには?
プログラム統合後に、新プラチナエリートになるためには、今のうちにプラチナになっておくのが確実な方法です。
以下では、ちょっとだけお得にプラチナ会員になるための方法をご紹介します。
方法1:SPGホテル25滞在でプラチナ
新プラチナエリートの取得条件は「年間50泊」ですが、2018年に限り、例外的な措置を受けることができます。
それが、SPGの旧プラチナ会員の条件である「年間25滞在」を達成するという方法です。2018年にSPGホテルに合計25滞在すれば、2019年は新プラチナエリートとして認められます。
連泊しなければ1泊=1滞在としてカウントされるため、実質的には「年間25泊」でプラチナ会員の資格を取得することも可能。統合後の条件と比較すると、半分の宿泊実績でプラチナ会員になれるのですから、狙ってみるのも悪くありません。
年間50泊は絶対に無理だけど、年間25泊なら何とかなりそうという方も多いのではないでしょうか。
方法2:プラチナチャレンジに挑戦
SPGアメックス会員は、マリオットのゴールド資格を持っているため、プラチナチャレンジに挑戦することができます(ゴールド会員であることがプラチナチャレンジの参加資格です)。
プラチナチャレンジは、3ヶ月間に9滞在をクリアすると、特別にプラチナ会員資格を取得できるというお得な制度。毎年連続してチャレンジすることはできませんが、まだ利用したことがない方にはお薦めです。
プラチナチャレンジをクリアして、統合前にマリオットプラチナの資格を取得しておけば、新プログラムでも「プラチナエリート」あるいは更に上の「プラチナプレミアエリート」の資格を取得できる可能性があるとも言われています。
ベストレート保証などを活用して安く宿泊すれば、約15万円(あるいはそれ以下)でクリアすることも可能ですよ。
まとめ
以上、マリオットの公式発表を速報的にお伝えしました。
実際に始まってみないと分からない部分もありますが、今回の情報源はマリオット公式ですから、信憑性はかなり高そうです。
なお、今回の発表内容は、「アカウントリンクによって得たエリート資格は、通常のエリート資格とは異なる扱いになる」というものなので、「SPGアメックス=新ゴールドエリート」が完全に確定したわけではありません。
ただし、あえて「アカウントリンクは別扱い」という点を強調してきたのですから、普通に考えると、SPGアメックス会員のマリオットゴールド資格(つまり、SPGゴールドのアカウントリンクによって取得したマリオットゴールド)は、新プログラムでもゴールド扱いであり、プラチナへ昇格できる可能性は低そうです。
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