新型コロナの影響で、昨年から人数制限を行なっているディズニーリゾート。
感染拡大防止の観点から、運用方法に若干の変更が加わっているため、ディズニーリゾートに通い慣れた方でも、戸惑うこともあるかもしれません。
「エントリー受付」という新システムもその一つです。
というわけで今回は、エントリーの仕組み・取り方から、対象アトラクションの実際の様子まで詳しく解説します！
エントリーとは
まず、「エントリー」とは何なのか？
エントリーとは、2020年9月に導入された、ディズニーリゾート内の一部の対象施設（アトラクションやショップ）を利用するためのシステムです。
平たく言えば「抽選制度」。
人気の高いアトラクションを中心に、エントリーに当選しなければ、原則利用できないシステムになっています。
エントリー受付の条件
エントリー受付の詳しい条件を、表にまとめてみました。
| システム | 抽選方式 |
| 対象者 | 13歳以上（同行者に一人以上いればOK） ※パークチケットのない3歳以下は同伴者と一緒に利用可 |
| 必要なもの |
|
| 回数制限 | 各施設において1日1回のみ抽選に参加可能 |
スマホを持っていない場合は？
エントリーは「スマホアプリ」で行うため、スマホを持っていない場合、自分でエントリーを行うことができません。
その場合、どうすればいいかというと、
キャストさんが持っている端末にパークチケットをスキャンしてもらえばOK！
スマホが無い場合、あるいは、スマホの充電が切れてしまったという場合でも、エントリーすることは可能です。
グループ全員分のパークチケットを用意の上、対象アトラクション・ショップのキャストさんに声をかけてみましょう。
「エントリー」と「スタンバイパス」の違い
東京ディズニーリゾートでは、今回ご紹介する「エントリー」とは別に、「スタンバイパス」というものも存在しています。
非常に似ていますが、別のシステムですので混同しないように気をつけましょう。
「エントリー」と「スタンバイパス」を簡単に比較すると、こんな感じ。
| エントリー | スタンバイパス | |
| 利用可能回数 | 1日１グループにつき各施設1回のみ | 複数回OK |
| システム | 抽選 | 先着 |
| パスを取得していない場合の 対象施設利用可否 |
原則不可だが、早期終了した場合などは並んで利用できる可能性がある | 原則不可だが、設定されない時間帯は並んで利用できる可能性がある |
| 複数取得 | 可能 |
|
大きな違いは、なんと言っても「抽選」か「先着」かというところですね。
先着順のスタンバイパスは、急いで取得すれば間に合う可能性が高いのですが、抽選となるエントリーは、基本的に運に任せるしかありません。
・エントリー → 抽選なので対策が難しい
エントリー対象施設
2023年7月現在、エントリー対象となっているのは、以下の施設。
＜ディズニーランド＞
〜キャラクターグリーティング〜
- メインストリート・ハウス前
〜ショー〜
- ジャンボリミッキー！レッツ・ダンス！
- ミッキーのマジカルミュージックワールド
- クラブマウスビート
＜ディズニーシー＞
〜キャラクターグリーティング〜
- 当面対象なし
〜ショー〜
- ジャンボリミッキー！レッツ・ダンス
- ビッグバンドビート〜ア・スペシャルトリート
以前は、美女と野獣“魔法のものがたり”とベイマックスのハッピーライドもエントリー対象施設でしたが、2021年10月よりスタンバイパス対象、その後2022年5月にはプレミアアクセス対象アトラクションに変更されました。
エントリーの利用方法
では、実際にエントリー受付をやってみましょう。
エントリーを利用するには、スマホのディズニー公式アプリが必要です。
事前にインストール＆アカウント登録しておくことをおすすめします！
公式アプリからエントリー
エントリーは簡単。公式アプリを起動して、下部分にある「エントリー受付」をタップ。
抽選に参加する人のパスポートチケットにチェックを入れます。もし紙のパスポートの場合は、中央にある「スキャン」というボタンを押して撮影し、チケット情報をアプリに取り込みましょう。
すると、施設の選択画面へ移ります。
ここでは例としてベイマックスのハッピーライドを選択。アトラクションの概要やマップを確認することができます。
次の画面では時間を選びましょう。この日は一つの時間帯しか設定されていませんでした。
次へを押すと、注意事項が表示されますので、必ず確認を。
ベイマックス＆美女と野獣は、2021年10月からエントリーではなくスタンバイパス対象となりました！
さあ、抽選前の最後の確認へ。
人数が合っているかなどをもう一度チェックしたら、いざエントリー！
待つことしばし。
この通り無事当選し、エントリーを取得することができました♪（画面下に「エントリーを受付し、予約が完了しました」と出れば当選です）
もし抽選に外れた場合は、このような画面が表示されます。
残念ながら当日中の再挑戦は出来ませんので、また次回の来園で当たることを祈りましょう。
エントリー取得のコツは？
せっかくディズニーに行くからには、エントリーは是非ともゲットしたいところ。
ディズニー公式サイトには特に何も記載されていませんが、取りやすくなるようなコツはないのでしょうか？
これまでの経験から言えば、
「エントリーは早い時間帯に済ませておいたほうがよい」という印象です。
以下では、その理由について説明します。
当選枠が埋まるとエントリーできなくなる
ある日、9:55~10:25が受付時間になっていた美女と野獣のエントリー（時間枠10:00~11:00）に、入園早々9:59の時点で申し込もうとしたところ、最初からやり直しとのエラーメッセージが出ました。
すぐにもう一度やり直すと、当初希望していた10時からの時間帯はなくなり、11~13時の一枠だけに。朝一＆受付時間内にもかかわらず、すでに一つ目の時間帯枠は満員になってしまったようです。
また、この日の「ベイマックスのハッピーライド」は、最も遅い受付時間が17時まで（時間枠15〜17時）となっていましたが、実際には13時になる前に全てのエントリー受付が終了。
つまり、形式上は「抽選」となっているものの、エントリーしたら順次当選者が出るという仕様になっているため、当選枠が埋まった時点で、その時間帯にはエントリーすらできない状況になってしまいます。
別の時間帯が空いているうちはまだ大丈夫ですが、すべての時間帯の枠が埋まった状態では「時すでに遅し」。エントリーすることは叶いません。
このことからも、当選確率を上げるためには、枠が埋まらないよう早めにエントリーするのがベターと考えられますね。
人気アトラクションは、開園と同時にどんどん埋まっていくので、入園したら即エントリーするぐらいの心構えでいたほうがよいかもしれません。
当選確率は時間帯で違う？
抽選というからには、「当選確率はいつエントリーしても同じ」と考えるのが普通ですが、実際に利用した人たちの声を集めてみると、実際にはそうではない可能性があることが分かってきています。
具体的には、時間帯によって当選確率が違ってくるようなのです。
これは、おそらく時間帯別に当選枠が設定されているからであり、人気の集中する時間帯とそうでない時間帯とで、当選確率に差が出ているものと考えられます。
ですから「人気のない時間帯にエントリーすれば、当選確率は多少上がる」はずです。
ただ、人気のない時間帯を予測すること自体が至難の業であるため、あまり有効なテクニックとは言えないかもしれませんね。
エントリーの使用方法
では、肝心の使用方法へ。取得したエントリーは、該当のアトラクションのページから「パス表示」をタップすると出てきます。
当初はこのように二次元バーコード欄が空白になっていますが…
当選した時間帯の5分前になると、このようにQRコード＆「予定の時間が近づいています」とのコーションが出現。
これが出たらゲートへと向かいましょう。機械にQRコードを読み取らせればOKです。
スタッフさんが持っている機械でQRコードを読み取ってくれることもありますよ。
エントリーでも待ち時間が発生することがある
ちなみに、エントリーに成功しても、必ず待ち時間０でアトラクションやグリーティングを楽しめるわけではありません。
待ち時間が発生している場合は、アプリ上に現在何分待ちなのかが表示されています。
この日、実際の待ち時間は26分でしたので、多少前後するとはいえ、目安時間から大幅に変わることはなさそうです。
ベイマックス＆美女と野獣ってどんなアトラクション？
2021年9月現在、エントリーが必要なアトラクションは、東京ディズニーランドの「ベイマックスのハッピーライド」「美女と野獣“魔法のものがたり”」の2つだけ。
いずれも2020年9月28日にオープンしたばかりの新アトラクションです。
ちょっとだけ、どんなアトラクションなのかご紹介しましょう。
ベイマックスのハッピーライド
まず、ベイマックスのハッピーライドは、変則型のコーヒーカップのようなアトラクション。
ベイマックスが運転するビークルに乗り込み、予測不能な動きを楽しむことが出来ます。
小さいお子さんでも安心して乗れるアトラクションですが、時々に織り交ぜられる放り出されるようなアクションには、大人もハマってしまいそう。
ハッピーな気分になれるテーマ曲や、キャストさんのダンスにも注目です！
美女と野獣“魔法のものがたり”
続いて「美女と野獣“魔法のものがたり”」は、ファンタジーランドに新しく出来たお城「ビースト・キャッスル」の中で体験できるアトラクション。
お城は山に囲まれていて、実在するヨーロッパの町さながら。さすがは夢の国ディズニー、再現度の高さに脱帽です。
場内では、歩き＋乗り物でストーリーを辿る構成となっています。
ストーリー導入部分を歩いて巡り…
いよいよティーカップに乗り込んで、めくるめく美女と野獣の世界へ！
歌あり踊りあり、まるで映画の中に飛び込んだかのよう♪
お人形の動きや表情もとっても自然ですし、光・音の効果も流石の最新技術。
どこもかしこも美しすぎて、大感激できること間違いなしです！
ぜひエントリーを取得して、美女と野獣の世界を余すところなく堪能してみてくださいね。
2021年9月に行った時もエントリー制でしたが、15時ごろに開放。なんと連続で4回も乗ることができました！
待ち時間はと言いますと、
エントリーでの待ち時間：35分
開放後の待ち時間：10分
と、なぜか開放後の方がエントリーよりも短い時間で乗れた上に、なんとなんと毎回定員割れ。
10人乗りのカップを貸し切りの時すらありましたし、その気になれば10回でも20回でも乗れそうな空き具合でした。
「美女と野獣はエントリーでないと乗れない」という先入観があって、開放されていることを見過ごした方が多かったのかもしれません。
最後に
ということで、今回は東京ディズニーリゾートの「エントリー受付」について詳しくご紹介しました！
ファストパス（現在は休止中）にスタンバイパスにエントリーに…と、短期間に色々とシステムが変わっていて、戸惑うことも多い今日このごろ。
この記事が少しでも皆様のご参考になれば幸いです。
パーク内では、コロナ禍での滞在を安心安全にするため、キャストの皆さんがこまめに消毒したり、ソーシャルディスタンスを呼びかけたりと、涙ぐましい企業努力を感じられました。
エントリー受付も、密を防ぐための工夫の一つ。
ゲスト側もこれらのシステムをうまく活用し、感染防止策に協力しつつパークを楽しみたいですね。
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