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夏の帰省費用を最安にするためのファミリー向け航空券調達方法

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1月27日から、一般の方でも3月27日~10月29日分の「旅割」が購入できるようになりました。ということは、夏休みの帰省の航空券も今から購入することができます。

まだまだ半年以上先のことなので少し早すぎると思う方もいるでしょうが、早めに動き出すに越したことはありません。

旅割はお得な早期割引運賃ですから、先の予定が決まっている人は我先に購入してしまおうと考えています。このため、人気のある便は、発売して間もなく売り切れてしまうことがあります。

戦いはすでに始まっているのですから、遅れをとるわけにはいきません。

ANAジャンボ

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夏の帰省費用シミュレーション

夏休み(特にお盆の時期)は長期連休となる企業も多く、子どもを連れて家族全員で帰省する方も多いはずです。でも、家族全員で飛行機に乗るとなると、人数も多いので費用もバカになりませんよね。できるだけ安く済ませたいと考えるのは、私だけではないはずです。

というわけで、以下では夏休みに飛行機で帰省する場合の費用について、具体的に比較検討していきたいと思います。

シチュエーションの設定

どういうシチュエーションにするか迷いましたが、とりあえず、それなりに需要がありそうな「羽田-福岡」を、我が家の家族構成と同じ大人2名、小児1名、幼児1名で往復する場合について考えます(幼児1名は無料なので、いてもいなくても同じですが…)。

フライトスケジュールは、8月10日(水)に羽田から福岡に飛び、1週間後の8月17日(水)に福岡から羽田に戻ってくるものとします。なお、発着時刻は気にせず、運賃が最安になることを再優先で考えます。

また、単純に価格を比較するだけでは面白みがないので、ANAゴールドカードを持っている前提で、フライトマイルとクレジット決済でのマイル還元(ANA航空券を購入する場合は2%)も考慮することにします。この際、マイルの価値は、1マイル=2円で計算します。

マイルの価値は2円という理解で正しいのか
航空会社のマイルは1マイル=2円で換算するのが一般的であると言われています。本当にそうなのか、実際の航空券の価格に基づいて徹底的に検証してみました。

1.旅割75の航空券をクレジットで購入する場合

8月10日の「羽田→福岡」旅割最安価格は22,790円です。

8月17日の「福岡→羽田」旅割最安価格は20,290円です。

このため往復分の航空券調達には、合計で43,080円必要になります。

「旅割」の場合、小児も大人と同じ料金ですので、単純に上記料金が3人分必要です。つまり43,080×3=129,240円ですね。

そして「旅割」利用時は、通常の75%フライトマイルが貰えます。「羽田-福岡」では、片道1人あたり531マイルです。よって、3人で往復する場合のフライトマイルは、531×2×3=3,186マイルです。1マイル=2円とすると6,372円分還元されることになります。

また、航空券を全てANAゴールドカードで決済したとすると、2%マイルが還元されます。つまり129,240×0.02=2,584マイル還元され、実質5,168円分が戻ってくることになります。

以上の結果、「旅割75」をクレジット決済する場合の帰省費用は、129,240-6,372-5,168=117,700円となります。

2.旅割75の航空券をANAスカイコインで購入する場合

航空券の合計額は上記のように129,240円です。

これをスカイコインで購入しようとすると129,240コインが必要です(1コイン=1円)。

ANAゴールドカードを所有している場合、1マイルを1.5倍のレートでスカイコインに交換できます。よって、129,240コインを得るために86,160マイル(172,320円相当)を消費することになります。

スカイコインで航空券を購入した場合、クレジットで購入した場合と同様にフライトマイルが貰えます。つまり6,372円分還元されます。当然ですが、クレジット決済による還元はありません。

以上の結果、「旅割75」をスカイコインで購入する場合の帰省費用は、172,320-6372=165,948円となります。

3.株主優待券を利用して航空券を購入する場合

まずは株主優待券を用意する必要があるのですが、ここでは株のクロス取引等で実質無料で優待券を取得したとして話を進めます。クロス取引については以下の記事で解説しています↓

株価急落でANA株主優待券の取得単価も低下中!
日銀のマイナス金利政策の発表により、瞬間的に株価は上昇しましたが、その後急落しました。一時は2万円を超えていた日経平均株価も、約1年4カ月ぶりに1万5000円を割り込んでいます(2月12日終値)。 私を含め、株式投資をしている人間にとっては...

株主優待券を使う場合、大人は普通料金の半額で購入できます。「羽田-福岡」のピーク期間の普通料金は片道分で43,600円ですので、株主優待券を使うと、43,600÷2=21,800円です。よって大人2名の往復分は、21,800×2×2=87,200円となります。

小児が株主優待券を使うと、大人のさらに半額の料金で乗れます。よって、片道分は10,900円で、往復で21,800円です(実際には、小児には施設利用料がかからないため、もう少し複雑な計算になるのですが、誤差の範囲なのでここでは考慮していません)。

以上、航空券の調達に必要な費用は、大人2名と小児1名の合計で、87,200+21,800=109,000円となります。

株主優待運賃で航空券を購入した場合、「旅割75」と同様にフライトマイルが75%貰えます。つまり6,372円分還元されます。

また、航空券を全てANAゴールドカードで決済したとすると、2%マイルが還元されます。つまり109,000×0.02=2,180マイル還元され、実質4,360円分が戻ってくることになります。

以上の結果、株主優待券を利用して航空券を購入する場合の帰省費用は、109,000-6,372-4,360=98,268円となります。

ANA株主優待券

ちなみに、株主優待券をヤフオク!や金券ショップ等で調達する場合、1枚あたり約5,000円必要なので、3人の往復分で6枚、合計30,000円費用が増加します。この場合、総費用は128,268円です。

ANA株主優待券@ヤフオクの相場が下がってます
ANAの株主優待券を使えば、普通運賃のほぼ半額となる株主優待割引運賃でANAの飛行機に乗ることができます。 株主優待割引運賃は、50%オフとは言え、元々高い普通運賃の半額ですから、旅割75等の早期割引と比較すると高くなる場合もあります。 し...

4.マイルを特典航空券に交換する場合

マイルを特典航空券に交換する際の必要マイル数はシーズンによって異なります。夏休みは当然ながら最も必要マイルが多くなる「ハイシーズン」です(ちなみに、特典航空券には利用できない期間が設定されており、往路は8月11日~13日、復路は8月13日~15日の期間で利用できません)。

ハイシーズンの「羽田-福岡」では、往復分の特典航空券の交換に18,000マイル必要です。特典航空券は大人も小児も同じマイル数が必要なので、合計で18,000×3=54,000マイル(108,000円相等)を消費することになります。

マイルを特典航空券に交換する場合は、フライトマイルは貰えません。もちろんクレジット決済による還元もありません。このため、マイルを特典航空券に交換する場合の帰省費用は、そのまま108,000円となります。

選択すべき航空券の調達方法

以上の結果から、最安で航空券を調達するための方法は、以下のように場合分けできます。

  1. 株主優待券を無料で調達できる場合 → 株主優待運賃で購入が最安
  2. 株主優待券を無料で調達できない場合 → マイルを特典航空券に交換するのが最安
  3. 株主優待券を無料で調達できない&マイルが足りない場合 → 旅割75をクレジット決済で購入するのが最安

これは、あくまで上記シチュエーションの場合の結果ですが、他の路線を利用した場合でも似たような傾向になると考えられます。また、年によって多少の変動はあるものの、今年の夏に限らず、来年、再来年にも使える理論のはずです。

株主優待券の調達方法

ちなみに、株式で優待券を取得しようとする場合には、権利落ち日である3月28日までに株を購入しておかなければいけません。上記シチュエーションでは株主優待券を合計6枚使うことになるわけですが、そのためには、ANAの株式を8,000所有している必要があります。現時点の相場ではANAの株は1株あたり約340円です。つまり、8000株購入するには、272万円必要です。結構な大金ですね…

ただし、2つの名義で株式を取得する場合、1人が4,000株、もう1人が2,000株の合計6,000株で6枚の株主優待券を取得できます。それでも204万円必要なのですが、少しは負担が軽減されるはずです。

200万円も余裕資金があるのであれば、ヤフオク!等で調達したほうがてっとり早い気もしますが、コストパフォーマンスの観点では株式の取得がオススメです。

マイルを貯めるという選択肢

株主優待を諦めるのであれば、今からでも遅くないのでマイルを貯め始めましょう!

私がANAマイルを貯め始めたのも、家族での帰省費用をできるだけ安く済ませようと検討してたどり着いた結果です。マイルの貯め方については、以下の記事を参考にしてみて下さい↓

【陸マイラー】初心者でも分かるマイルの貯め方~毎年旅行するための効率的なテクニック
最近「陸マイラー」という言葉を聞いたことはありませんか? 陸マイラーとは、飛行機に乗らずに(つまり「空」ではなく「陸」で)航空会社のマイル(マイレージ)を貯めている人たちのことです。 常識では考えられないくらい大量のマイルを貯めており、海外...
【新ソラチカルート】誰でもできる年間20万マイルを貯める方法とは
2018年4月、ソラチカルートの一部変更により、マイルの貯め方が変わりました。世間では改悪と言われていますが、マイルを貯めるのに最も効率的な方法は、いまだにソラチカルートです。少し複雑になってしまいましたが、ソラチカルートを使えば、初心者でも年間21万6,000マイルを貯められるという事実は変わっていません。今からマイルを貯め始めたとしても、驚くほど簡単にビジネスクラスやファーストクラスで海外旅行に行くことができます。

8月には旅割75タイムセールもあります!

8月の旅割75タイムセール

お盆期間よりも少し早めに帰省できるという方であれば、旅割75のタイムセールを利用することもできます。旅割75タイムセールの対象期間は、8月1日(月)~8月9日(火)です。なお、購入期間は、5月10日(火)~5月26日(木)までです。

旅割75のタイムセールでは、対象路線及び対象便が限定されてしまうものの、通常の旅割75よりもさらに安く航空券を調達することができます。帰省ルートがタイムセールの対象路線に含まれているのであれば検討してみてください。

<8月の旅割75タイムセール航空券価格>

  • 東京(羽田)⇔大阪(伊丹) 8,700円
  • 東京(羽田)⇔福岡 9,700円
  • 東京(羽田)⇔岡山 9,000円
  • 東京(羽田)⇔広島 9,700円
  • 東京(羽田)⇔岩国 9,700円
  • 東京(羽田)⇔徳島 9,700円
  • 東京(羽田)⇔高松 9,700円
  • 東京(羽田)⇔高知 9,700円
  • 東京(羽田)⇔松山 9,700円
  • 東京(羽田)⇔大分 9,700円
  • 東京(羽田)⇔熊本 9,700円
  • 東京(羽田)⇔佐賀 9,700円
  • 東京(羽田)⇔長崎 9,700円
  • 東京(羽田)⇔宮崎 9,700円
  • 東京(羽田)⇔鹿児島 9,700円
  • 大阪(伊丹)⇔福岡 8,700円
  • 大阪(伊丹)⇔松山 8,700円
  • 大阪(伊丹)⇔高知 8,700円
  • 大阪(伊丹)⇔熊本 9,700円
  • 大阪(伊丹)⇔鹿児島 9,700円
  • 名古屋(中部)⇔福岡 9,700円

上記価格はANAの公式HPで発表されている最安価格ですので、実際に予約可能な航空券についてはもう少し価格が高くなっている場合があります。

いっしょにマイル割も活用可能

あまり知られていませんが、複数人でANAの飛行機を利用する場合には、「いっしょにマイル割」という特別運賃を利用することもできます。「いっしょにマイル割」については以下の記事で詳しく解説しています↓

ANAの“いっしょにマイル割”でグループ旅行が最安に
「いっしょにマイル割」はANAの特別運賃であり、JALの「おともdeマイル」と同様に、グループ旅行に適した格安のサービスです。家族旅行など複数人でANAの飛行機に乗る場合には、とっても安く航空券を手配することができますよ。

(JALの場合にも同様のサービス「おともdeマイル」を利用することができます)

グループのいずれか1人がマイレージ会員であることが条件になってしまいますが、条件をクリアできるのであれば、かなりお得に飛行機に乗ることができますよ。