欣葉(シンイエ)は、台北に訪れたら絶対に食べに行きたい台湾料理の名店。
台湾家庭料理をベースとした数々のメニューは、外国からの観光客だけでなく、地元台湾の人たちにも大人気で、お店の前に長い行列ができることも珍しくありません。
ただ、台北市内にあるいくつかの「シンイエ」の中でも、台北101にあるお店だけは、少し雰囲気が違っています。
こちらのお店は、どちらかといえば観光客をメインターゲットにしており、超高層階からの絶景を楽しみながら食事を頂けるようになっているのです。
以下では、台北101の「欣葉食藝軒」について、お店の詳細やメニュー等を詳しくご紹介したいと思います。
空港からタクシーで台北101へ
東京・羽田から約3時間、台北市の中心地にもほど近い、松山国際空港に無事到着しました。
今回は、小さな子ども2人を連れた家族旅行ですので、空港からの移動にはタクシーを選択。台湾のタクシーは日本よりも安めの価格設定で、複数人で移動する際には重宝します。
松山国際空港から20分ほど、料金は200TWD(≒740円)。
ついた先には、台湾が誇るシンボルタワー「台北101」がそびえ立っていました。
台北101とは
台北101(たいぺい・いちまるいち)は、その名の通り、地上101階建ての超高層ビル。
2004年に竣工し、その後2007年にドバイの「ブルジュ・ハリファ」が完成するまでの約3年間、世界一高いビルとして認められていた建物です。日本の熊谷組が中心となって施工されたとのこと。
概要は下記の通りです。
基本情報 | ◯地上101階 ◯地下5階 ◯高さ509.2m |
各フロア概要 | 91階:屋外展望台 89階:屋内展望台 85-87階:レストラン 61~83階:オフィス 35階:スターバックスコーヒー B1~5階:ロビー、ショップ B1階:地下鉄駅、ショップ B2~B5階:駐車場 |
日本一高いビル「あべのハルカス」でも、地上60階・高さ300mですから、どれほど大きく迫力があるかが、ご想像頂けるのではないでしょうか。
台湾料理の名店「欣葉(シンイエ)」でランチ
今日のランチは、この台北101にある台湾料理レストラン「欣葉食藝軒(シンイエ イーリンイーシーシュエン:SHINYEH DINING)」で頂きます。
万全を期して、日本を出発する前にダイナースコンシェルジュで予約しておきました。日本人にもかなり評判のいいお店ということで、とっても楽しみです!
いったいどんなお店なのでしょうか。
エレベーターを乗り継いで85階へ
シンイエがあるのは、台北101の85階。
直通のエレベーターはないので、お店までは、エスカレーターとエレベーターを乗り継いで行きます。
台北101のエントランスを抜けたら、まずはエスカレーターで2階へ。
エスカレーターを上りきったところに受付がありますので、そこで予約名を告げます。
受付には改札が設置されており、誰でも通ることはできません。手続きを済ませたら、改札内のエレベーターへと進みます。
このエレベーターは60階まで。
85階まで上がるには、もう1つのエレベーターに乗り換えが必要です。
欣葉食藝軒に到着!
エレベーターを降りると、どーん!と、綺羅びやかな欣葉食藝軒エントランスがお目見えしました。
本格的な台湾料理店は初めて!期待が高まります。
ミニマムチャージあり
こちらのお店では、席の場所によってミニマムチャージがかかります。
一般席 | 窓側席 | |
ランチ | NT$1,080 (約4,000円) |
NT$1,800 (約6,650円) |
ディナー | NT$1,800 (約6,650円) |
NT$2,300 (約8,500円) |
ちなみに、上記金額は大人1名あたりのもの。結構お高いですよね。
最初この金額を知った時にはびっくりでしたが、家族揃っての台湾旅行ということで奮発することにしました。
なお、身長110cm以上の子供は、大人と同等にチャージが発生すると聞いていましたが、ウェイターさんに確認したところ「いいです!今日はサービスします」とニッコリ。
長女はすでに120cmちょっとありますが、とても甘めに採点してもらえたようです。優しい。…
一般席でも外は見えました
金銭的な問題もありますが、少食揃いの我が家はそんなにたくさん食べられそうもないので、ミニマムチャージが安い「一般席」にしました。
子どもの分のミニマムチャージはサービスでしたので、4,000×2名分=8,000円が最低注文金額となります。ランチとしては結構な負担ですが、もし長女もカウントされていたら、さらに4,000円近く注文しないといけないところでしたから、かなり助かりました。
なお、一般席にもいろいろあるようですが、この日は運よく窓側席のすぐ隣のテーブル。外の景色もバッチリ見える席でした。
絶品!台湾料理の数々
注文したのはこちら。
・シンイエ名物豚バラ肉のやわらか煮 280TWD(≒1,034円)
・地鶏の三杯ソース鉄鍋炒め エリンギ バジル入り 720TWD(≒2,660円)
・切り干し大根の玉子焼き 280TWD(≒1,034円)
切る前の玉子焼きはこちら↓
・ワタリガニのおこわ 1,380TWD(≒5,097円)
どれもと〜っても美味しかったです!!
個人的なベストは鶏肉の炒めもの。しっかり甘辛い味付けで、ビールが進みます。生姜をごろごろっと大ぶりに切って炒めるという調理法も、初めてで新鮮でした。
夫が一番気に入ったのは卵焼きとのこと。普段そんなに好んで食べないので意外でしたが、外側はパリッと中はふんわり、卵焼きというよりはお好み焼きに近い食感が気に入ったみたいです。
子どもたちの反応が良かったのは、ワタリガニのおこわ。あまり蟹を見る機会もないので、見た目からして楽しめた様子でした。
メニューは台北101特別価格
ワタリガニのおこわは、すでにご紹介した通り一皿で約5,000円。
ここに来たからには、食べずに帰れまい!と、覚悟を決めて清水の舞台から飛び降りたわけですが、お値段に見合うかと言われると、うーん…?というところです。
ただ、この強気の価格設定は、台北101支店ならではのものだそうです。本店やその他の支店では、半額に近いお値段で提供されているようなので、コスパを追求する場合はそちらを選択するのも手かもしれません。
また、シンイエ名物とされている「蜆(しじみ)の醤油漬け」は、こちらでは取り扱いがないとのことでした。うーむ、残念。
手間暇かけて作る本格りんごジュース
最初のオーダー時に、子供たち用のりんごジュースを注文していたのですが、続々と料理が出来上がる中、なかなか提供されません。
もしや忘れられているのかと思いきや、注文から20分以上かかって、ようやく出てきました。
注文後にフレッシュなリンゴをすりつぶして作ってくれるために、時間がかかるのだそうです。こんな大きなグラスになみなみとたっぷり!
グラスの上半分に果肉がしっかり残っていて、余計なものが入っていない、まさしく本物のりんごジュースでした。
正確な値段は失念してしまいましたが、結構お高めだったと記憶しています。ただ、ここまで本格的なりんごジュースであれば、価格相応と言えるでしょう。
大人2名・子ども2名のランチ総額は?
注文した品数はそこまで多くありませんでしたが、一皿一皿にそれなりのボリュームがあり、お腹いっぱいになりました。
気になるお会計額は、お料理、飲み物(ビール含)、サービス料を含めると…
4,026TWD(≒14,865円)でした。
蓋を開けてみれば、結局3人分のミニマムチャージを超えてしまったという…。
普段の我が家では、とても考えられない高級ランチですが、たまにはこういうことがあってもいいのかもしれませんね。
展望台の入場料を節約
レストランに入場する際に「改札」があったことからも分かるように、台北101の高層階には、誰でもは上れないシステムになっています。
台北101高層階からの眺めを体験するためには、通常、有料の展望台(89階と91階部分)に入場しなければならないのです。
展望台の入場料は下記の通り。
大人 | 子供 |
600TWD (約2,200円) |
540TWD (約2,000円) |
つまり、大人2名、子ども2名の我が家であれば、展望台に上るだけで約8,400円も支払う必要があるのです。
一方で、今回ご紹介した「欣葉食藝軒」を利用すれば、食事代のみで85階からの絶景を臨むことができます。展望台に上らずして素晴らしい景色を眺められ、美味しい台湾料理を頂けると考えれば、決して高くはないのかもしれません。
優しい店員さんにも感謝
上の写真は、食後に日本人の店員さんがいらして、「窓側の席が空いたので、ぜひ外を眺めて写真を撮って下さい!こんなに天気がいい日は珍しいんですよ」と勧めて頂いた際のものです。
台湾の方で日本語が堪能な店員さんも多く、色々と気遣って頂きました。
皆さん、子供たちにとても優しく接して下さったのも嬉しい思い出。
長女・次女とも、これをきっかけに中国語に興味を覚え、お水やおしぼりをもらう度、店員さんに「謝謝!」「謝謝!」とお礼を言うのがブームに(笑)。
小さい子連れの旅行は、気を使うことも多く大変ですが、こういう温かい雰囲気の中で異文化に触れられるというのは、やはり有り難く代え難い貴重な経験だなと改めて思ったのでした。
台北101「アナと雪の女王」展
台北101の楽しみは、高層階だけではありません。1階がイベントスペースになっていて、様々な催し物が用意されていることも。
この時は折良く、子供達が大好きな「アナと雪の女王展」が開催されていました。
無料ながら、等身大のアナとエルサや…
迫力満点のマシュマロウとも写真を撮ることができて、子供達ご機嫌!
日本なら大人気で順番待ちがすごいことになりそうなものですが、週末の割にそれほど混雑もなく、ゆっくり楽しむことができました。
いいタイミングで訪れることができて幸運でした。
まとめ
シンイエは、台北を代表する台湾料理の名店ということで、評判通り、とっても丁寧で美味しいお料理を心ゆくまで満喫することができました!
なかなかのお値段ではありましたが、日本では味わえそうもないメニューばかりでしたし、景色や店員さんのサービスも◎。
また台湾に行く機会があったら、ぜひ再訪したいお店となりました。
それでは、お腹も一杯になったことですし、そろそろタクシーでホテルに向かうとしましょう!
この日宿泊したコートヤード台北の宿泊記は、こちらからどうぞ。
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