台湾・台北市にある台湾桃園国際空港には、中国・香港を本拠地とするキャセイパシフィック航空(以下、キャセイ航空)のラウンジが設置されています。
キャセイ航空は、英国スカイトラックスのエアライン・オブ・ザ・イヤーを何度も受賞したことがあり、国際的にも定評のある航空会社ですが、中でも評判なのは、スタイリッシュな空港ラウンジ!
アジアを中心に展開しているキャセイラウンジの中には、贅沢な浴槽付きバスルーム付きのものがあったり、ご当地シグネチャードリンクなどのオリジナルメニューを提供していたりと、各々で趣向を凝らしたもてなしを受けることが出来ます。
今回は、台湾桃園空港にあるキャセイ航空のラウンジについて、利用条件や内部の様子、提供されているサービスの内容まで、余すところなくお伝えしたいと思います!
台湾桃園空港キャセイ航空ラウンジ概要
営業時間 | 04:30 – 20:50 |
場所 | ターミナル1 制限エリア4階 |
開設 | 2015年11月11日 |
総床面積 | 1,253平米 |
席数 | 245 |
設計者 | イルゼ・クロフォード/スタジオイルゼ(Studioilse) |
2015年11月にリニューアルオープン
台湾桃園空港のキャセイ航空ラウンジは、2015年11月11日にリニューアルオープンした、新しく綺麗なラウンジです。
リニューアルによって、総床面積1,253平米の敷地に、従来よりも約100席ほど多い計245席の座席が配置され、ますます使いやすくなりました。
2023年ごろ、再度リニューアルされたのだとか?詳しくは次回訪問後に追記します!
ラウンジの利用条件
台湾桃園空港のキャセイ航空ラウンジを利用できるのは下記の通り。
ラウンジ利用資格 | ・キャセイ航空 ビジネスクラス搭乗客 ・キャセイ航空 ファーストクラス搭乗客 ・マルコポーロクラブ会員(シルバー以上) ・ワンワールド ビジネスクラス搭乗客 ・ワンワールド ファーストクラス搭乗客 ・ワンワールド エメラルド ステータス ・ワンワールド サファイア ステータス |
キャセイ航空は、3大航空連合の一つ、ワンワールドに加盟しているため、ワンワールドのビジネスクラスまたはファーストクラス搭乗客も利用可能です。
ワンワールドと言えば、日本ではJAL(日本航空)が加盟中。つまり、JALの飛行機を利用する場合でも入室することができるということですね。
また、エコノミークラスを利用する場合でも、ワンワールドの上級会員資格(JALの上級会員資格)を保有していれば利用可能です。
JALステータスランク | ラウンジ利用可否 |
JMBダイヤモンド | ○ |
JGCプレミア | ○ |
JMBサファイア(JGC含む) | ○ |
JMBクリスタル | × |
ラウンジの場所
台湾桃園国際空港のキャセイパシフィック航空ラウンジは、出国審査を終えた後の制限エリア内にあります。
上記フロアマップの左上、赤丸部分です。
ラウンジへの行き方
出国審査を終えたら、ラウンジを示す「貴賓室」という案内の通りに進みましょう。
出国審査場は3階ですが、ラウンジがあるのは4階です。一つ上のフロアへ上がりましょう。
このフロアには、キャセイ航空の他、タイ航空や中華航空(エアチャイナ)のラウンジなどが集められています。
キャセイパシフィック航空のラウンジは、一番手前に位置していました。
並びには2020年に運航を開始したスターラックスのラウンジも。こちらもとてもステキでした!
ラグジュアリーで落ち着いた雰囲気のあるレセプション
エントランスから中に入ると、レセプションがありました。温かみのある木材がふんだんに使われていて、高級感にあふれています。
公式情報によれば、このラウンジ内はサクラ材の壁面とライムストーン(石灰石)を敷き詰めた床で統一が図られているのだそう。
数多く配置された観葉植物や、随所に飾られた地元のアート作品も、ラウンジデザインの大きな特徴です。
ダイニングエリア「フードホール」
こちらは、入室してすぐのところにあるフードホール。
東京の青山あたりにありそうな、まさしく「お洒落カフェ」の佇まいです。
奥のケースには、自由に頂くことができるメニューがあります。朝9時前でしたので、朝ごはんに良さそうなメニューが並んでいました。
冷蔵庫にはヨーグルトとカットフルーツ。
リンゴ、みかん、ハム、チーズ。
サラダが3種類。
ドレッシングボトルも3本。
下の写真の中央下部にある、銀色筒状のものは、ウォーターサーバーです。すごくセンスがいいですよね。お湯も出ました。
お菓子も少々。
朝食を取らずに出て来たので、サラダでも頂きたいところですが、キャセイ航空ラウンジの名物「ヌードルバー」も気になったので、こちらのお食事には手を付けませんでした。
キャセイ航空ラウンジ名物「ヌードルバー」
フードホールを出て奥へと進むと、広いダイニングエリアが見えてきました。
ここが、キャセイ航空のラウンジ名物「ヌードルバー」です!
緑色のセラミックタイルが目印のカウンターでは、注文に応じて、本格的な麺類や点心を提供してくれます。
ヌードルバーのメニュー
私が訪れた時間に提供されていたのが、こちらのメニュー。
<点心メニュー> | ・BBQ豚まん ・海老蒸し餃子 ・野菜蒸し饅 ・揚げ春巻き ・野菜麺 |
<朝食メニュー> | ・台湾牛肉麺 ・上海風担々麺 ・おかゆ ・ベーコンエッグほうれん草添え ・フレンチトースト |
どれも美味しそうで迷ってしまいますね。
おすすめは牛肉麺・担々麺・海老蒸し餃子
自分では決めきれなかったので、スタッフさんにオススメを聞いてみることに。
「牛肉麺か担々麺、それに海老蒸し餃子も美味しいですよ!」とのお答えでしたので、アドバイスに従って担々麺と海老蒸し餃子を頂くことにしました。
呼び出しブザーを持って待機
注文を受けてから調理が始まるため、フードコートでよくある呼び出しブザーをもらって、席で待っておきます。
1人用のソファ席
席の埋まり具合は1割ほど。すみっこに一人用のソファ席があるので、そちらに陣取りました。
いい感じに狭くて落ち着きます。
それにしても、しみじみオシャレな空間ですね。これが無料で利用できるなんて嬉しい!
冷蔵庫にはたくさんのドリンク
カウンター横の冷蔵庫には、様々なドリンクが用意されています。
上段には、台湾ビールとハイネケン、中段にはコーラ、コーラゼロ、下段には、ファンタ、スプライトがありました。
せっかくの台湾なので「台湾ビール」を取り、席へ。
料理の待ち時間は短めです
待つこと5分ほど。
思ったよりも早く呼び出しがかかりました。
混雑状況にもよるのでしょうが、出来上がりが早いのは助かりますね。
飛行機出発までの短い時間でも活用できそうです。
いただきます!
お盆に担々麺と餃子を乗せて持ってきました。
ビール缶との対比でお分かりかと思いますが、どちらも小さな器に少なめの量です。少しずついろんなものを食べられますね。
ビールには「PREMIUM」と書かれていました。これは前日に飲んだ台湾ビールの高級版でしょうか。さすがはキャセイのラウンジです。
担々麺は見た目がちょっとさみしい感じでしたので…
カウンターに出ていた薬味を足してみました。
正体はよく分かりませんでしたが、ちょっと甘めの粉末とネギ。グッと美味しそうな見た目になりました。
海老蒸し餃子はこんな感じ。
さっそく頂きます!
担々麺は辛いのかと思いきや、まったりとしたゴマ風味。クリーミーでいくらでも食べられそうです。特に朝に嬉しい、ホッとする味ですね。
海老蒸し餃子も皮はぷるんぷるん、エビもたっぷりでとってもおいしかったです。
ぺろりと完食。ごちそうさまでした!
バーエリアでリラックス
ヌードルバーの更に奥には、バーエリアが設けられています。
広い空間に、ゆったりと間隔を空けて並ぶソファ席が。
その最奥にあるのが、バーカウンターです。
カウンターにはバーテンダーさんが常駐していて、好きな飲み物を作ってくれます。
豊富なドリンクメニュー
メニューはこちら。
ノンアルコール | シグネチャードリンク |
|
モクテル |
|
|
フルーツジュース |
|
|
コーヒー |
|
|
アルコール | カクテル |
|
白ワイン |
|
|
赤ワイン |
|
|
ウィスキー |
|
|
スピリッツ・リカー・食前酒 |
|
|
ビール |
|
かなり本格的な品揃えですね!
一般的なカクテルの他、キャセイパシフィック航空のシグネチャードリンク「キャセイディライト」や「バブルミルクティ」など、ちょっと変わった飲み物も提供しています。
おやつやおつまみも
カウンターにはクッキーやチーズ、サラミなどのおつまみも充実していました。
マフィンやパンも。
小腹が空いた時にいいですね。
キャセイディライトをオーダー(1杯目)
せっかくなので、バーテンダーさんに行きの飛行機で注文しそびれた「キャセイディライト」をオーダーしました。
キャセイディライトは人気のためか、作り置きを注ぐだけでしたので、待たずに受け取れました。クッキーと一緒に頂きます。
材料はキウイジュースとミント、ココナッツミルク、フレッシュミルク。
爽やか、さっぱりした飲み物です。シグネチャーカクテルとありますが、ノンアルコール。こちらも朝飲むのに適している感じでした。
バブルミルクティをオーダー(2杯目)
続いて注文したのが、キャセイディライトと並んで、シグネチャードリンクとして紹介されていた「バブルミルクティ」。
どんなものかも知らずにお願いしましたが、タピオカミルクティーのことなんですね。
激甘を覚悟しましたが、意外と甘さ控えめ。タピオカがもちもちもぎゅもぎゅで美味しかったです!
ラウンジを彩るスタイリッシュなインテリア
ラウンジのインテリアデザイナーは、イギリス出身のデザイナー、イルゼ・クロフォード氏。イケアの家具などのデザインも手がけたことがあるのだとか。
こんな雰囲気のいいラウンジなら、何時間でもいられそうですね。
キャセイパシフィック航空の新ブランドコンセプトを具現化しながら、五感にやさしく響く心地よさを創出。木や石などの天然資材を多用することで温もりを演出しながら音響や照明効果にも最大限の配慮を施したくつろぎの空間を提供しています。(公式サイトより引用)
電源などもむき出しではなく…
このように、取っ手を引っ張って出す仕組み。無機的な物で木材の温かみを壊さないように、という配慮が感じられます。
そして特徴的なのが、それぞれに読書灯や電源、コート掛けが備え付けられたソロ・チェアです。
上半身を三面で囲うようになっていて、パーソナルスペースが広い私でも快適に過ごすことが出来ました。
ビューロー
「ビューロー」と称するビジネススペースは、iMac・プリンター完備した5席のワークステーション。
忙しいビジネスマンにも快適に過ごしてほしい、という心配りが存分に感じられます。
化粧室のアメニティはイソップ
こちらのラウンジには、あいにくシャワー室はありません。日本まで帰る分には、フライト時間も短いので、特に問題はありませんが、ちょっぴり残念な点ですね。
これまで訪れた羽田国際線や成田、クアラルンプールのキャセイラウンジでも、シャワーが設置されている所はありませんでしたので、そういう方針なのでしょう。
お化粧室はというと、ハンドソープ&ローションがオーストラリアメルボルン発のAesopだったのが、個人的には高ポイントでした!
まとめ
台湾桃園国際空港のキャセイパシフィック航空ラウンジは、インテリア・ドリンクやフード、アメニティに至るまで、全てに統一感を持たせたとてもスタイリッシュなラウンジでした。
先進的でありながら、しっかりリラックスも出来る、この独特な雰囲気が好きな方は多いのではないでしょうか。私もとても素敵な時間を過ごすことが出来ました。
台湾を訪れる機会があれば、ぜひまた利用してみたい、素晴らしいラウンジです。
なお、キャセイ・パシフィック航空の本拠地香港には、世界最高峰の呼び声高いファーストクラスラウンジが設けられてます。
これまでに訪れた空港ラウンジについては、こちらで詳しくご紹介しています。
陸マイルを貯めて気軽に旅に出よう
航空会社のマイルは、飛行機搭乗やクレジットカード決済ではなく、ポイントサイトを使うことで大量に貯めることが出来ます。
我が家はこの方法で、お盆・正月は必ず家族全員で宮崎に帰省するほか、海外旅行にも毎年複数回出かけられるようになりました!
マイルを貯めて、気軽に旅行へ出かけましょう♪