飛行機搭乗前に軽食やドリンクを楽しみながら過ごすことが出来る「空港ラウンジ」。
クレジットカードやプライオリティパスで入れるラウンジから、航空会社が直営するラウンジまで形態は様々です。
設備の充実度で言えば、やはり航空会社がアッパークラス搭乗者や上級会員向けに設置している「エアラインラウンジ」が一番!
国際線のラウンジは国内線用より一層豪華で、シャワー室や仮眠室を擁するところもあります。
今回は、日本の玄関口成田国際空港の第2ターミナルにある4つのワンワールド系ラウンジを覗いてみることにしました。
アメリカン航空アドミラルズクラブ、キャセイパシフィック航空ラウンジと見学を終え、次に目指すはオーストラリアのナショナルフラッグキャリア、カンタス航空ラウンジです!
成田空港のカンタス航空ラウンジは2022年3月に閉鎖されました。
跡地にはスイスポートラウンジ『ASPIRE/アスパイア』がオープン予定です。
カンタス航空ラウンジの場所は?
カンタス航空のラウンジ「カンタスクラブ」は、成田空港第2ターミナルのサテライトに設置されています。このフロアマップで言うと、左上ですね。
今回のラウンジホッピングで、一番楽しみにしていたのがこのカンタスクラブ。
その理由は…記事を読んで頂ければ分かります!
連絡通路でサテライトのカンタス航空ラウンジへ
出国審査場のある本館から、カンタス航空ラウンジを擁するサテライトまでは、徒歩での移動です。
連絡通路は、本館の2階とサテライトの3階を結んでいます。出国審査場を出たところは本館3階なので、まずは1フロア下の2階に向かいましょう。
エスカレーターで降りると、連絡通路の入口です。
連絡通路は220mの長い廊下ですが、動く歩道(ムービングサイドウォーク)が設置されていますので、それほど苦もなく移動できます。
以前はサテライトと本館を結ぶシャトルがあった
以前、国際線のメインが成田空港だった頃は、サテライトまで「シャトル」で移動した気がするけど…と思って調べてみると、待ち時間等の不便解消を目指して、新たにこの連絡通路を作り、完成に伴って2013年9月で運行を終了したのだそう。
シャトルは、圧縮空気によって浮上して走行する乗り物(オーチス・ホバー)で、厳密には水平エレベーターという扱いで運行されていました。
毎回あのシャトルに乗ると、これから海外旅行だ!というテンションが否応無しに高まっていたもの。もう乗ることができないのは、ちょっぴり残念ですね。
連絡通路の窓の外には、JALを始めとしたワンワールド加盟航空会社の飛行機が並んでいました。
鶴丸マークが復活してくれてよかったです。やっぱりこちらの方が断然格好イイ!
サテライト到着
飛行機を左右に見ながらの220mはあっという間。サテライトの入口までやってきました。
連絡通路を出ると、正面に分かれ道があります。
目指すカンタス航空ラウンジは、左手の2階。右に進むと、JALファーストラウンジ/サクララウンジです。
左の道を進むと2階へ降りるエスカレーターが見えてきました。「Qantas Business Lounge」という案内が出ています。
早速ワンフロア降りて、カンタス航空ラウンジに向かいましょう。
カンタス航空ラウンジのエントランスに到着
ラウンジの入口がこちらです。
成田国際空港カンタス航空ラウンジの全貌
カンタス航空の出発便は、20時台にメルボルン行きとブリスベン行きの2便。つまり、現時点では夜間に出発する便しかありません。
午前11時過ぎの時間帯は、こちらも貸切状態でした♪
カンタス航空ラウンジの営業時間
カンタス航空ラウンジの営業時間はこちらです。
※2019年カンタス航空公式サイト情報。変更される可能性がありますので、訪問される際にはご自身でもお確かめください。
カンタス航空ラウンジ利用条件
成田国際空港カンタス航空ラウンジを利用できる対象者は、以下の通りです。
- ワンワールド系列航空会社運行便のビジネスクラス搭乗者
- ワンワールド系列航空会社運行便のファーストクラス搭乗者
- ワンワールドサファイアメンバー(JALの場合はサファイア、JGCが該当)
- ワンワールドエメラルドメンバー(JALの場合はダイヤモンド、JGPが該当)
カンタス航空ラウンジ概要
カンタス航空ラウンジで提供されているサービス一覧はこちら。
- ダイニング
- バーサービス
- ドリンク
- シャワー
- トイレ
- ワイヤレスインターネット
- 新聞・雑誌
ではでは、ラウンジの中へと進んでみましょう♪
ラウンジ室内のインテリア
こちらのラウンジは、カウンター席からサテライト・本館全体の駐機場を見渡すことができます。飛行機好きには堪えられませんね!
この風景を贅沢に独り占めして、野菜ジュース+炭酸水で乾杯!
窓の外には見慣れない飛行機が。フィリピンのマニラ・セブ島を本拠地とする、「セブパシフィック航空」です。これまでANAばかり利用してきましたから、JGC修行を決意しなければ、多分見ることもなかった光景でしょうね。
カウンター席はこのような感じで、PCが付いている席もあります。
キャセイパシフィック航空と同じく、カンタス航空ラウンジも赤をアクセントカラーにしていました。シックで素敵♪
早速シャワールームへ!
実は、カンタス航空のラウンジで一番楽しみにしていたのは、何と言ってもシャワールーム!
ということで、入室受付と同時にシャワールームの鍵をお借りしてきました。
この日は4番のお部屋。壁に掛けられた絵も、オーストラリアらしいナチュラルな印象です。
早速カードキーで解錠します。
ちなみに、同じワンワールド系列のアメリカン航空アドミラルズクラブ、JALサクララウンジいずれも、シャワールームの鍵はカードタイプでした。
スターアライアンス系列では見たことがないように思います。
シャワールームではジュリークのアメニティを提供
シャワールームで一体何が楽しみだったのかというと…
洗面台にも置いてありますね。
そう、カンタス航空ラウンジシャワールームのアメニティは、「ジュリーク(Julrique)」なんです!
ANAダイヤ修行でシドニーに行ったことをきっかけにとっても気に入って、以来使い続けている化粧品メーカー。オーストラリアの豊かな土壌で育てられた植物を贅沢に活かした、お肌に優しい処方が特徴です。
こちらはジャスミンの香りがするボディクリーム。
この他、シャンプー・リンス・ボディソープもジュリーク尽くしです!
ボディ用はジャスミン、ヘアケアはラベンダーのシリーズとなっていました。
洗い上がりはというと、ボディ用は保湿重視タイプ。ヘアケア用はしっとりと言うよりはボリュームアップ系でしょうか。
好みは分かれそうですが、何しろとってもいい香りがします♡長時間フライトの前に好きな香りでリラックスできるのは、至福の一言ですね〜。
設備自体は至ってシンプル
シャワー自体はこのようなハンドシャワーです。水圧は正直イマイチでした。でも、シャンプー類さえいい香りなら、何も文句はありません!(笑)
トイレも、他のどのラウンジよりもシンプルなもの。温便座もウォシュレットも付いていません。よく言えば、一足早く海外に来た気分が味わえるかも?
シャワールーム自体、ドアや仕切りがないとてもシンプルな作りです。
ジュリークのシャンプーやボディクリーム、タオルの他には、何のアメニティもありませんでしたので、もし歯ブラシやシェーバーを使うなら、自分で持ち込む必要があります。
ヘアドライヤーは設置されていました。
ドライヤーは、アメリカン航空アドミラルズクラブと同じ機種。
一応「ion」と書いてありますが、ナノケアのような日本の有名メーカー品と比べると、全くイオンの効果は感じられません。風量も弱く、ショートカットの私ですら乾き切るまでに非常に時間がかかりました。
さらにシャワールーム自体、通気性が0のため、暑くて暑くて茹だりそう…。
ロングヘアの方は、自分でドライヤーを持って来る方がいいでしょう。
もしジュリークに興味がないなら、JALサクララウンジのシャワールームを使う方がいいかもしれません。そちらにはちゃんとしたイオンドライヤーもありましたし、より快適なシャワー室でした。
お手洗い
お手洗いはこんな感じ。手拭きタオルのあたりとか、日本なのにもう外国っぽいですよね。こちらにもウォシュレットはありませんでした。
トイレにもジュリーク!
ちなみにシャワールームだけでなく、お手洗いにもジュリークのアメニティが用意されています。
手洗い場にシャワールームと同じジャスミンのボディクリーム。
手肌が乾燥しやすいので、嬉しい限りです♪
軽食コーナー
続いて、ラウンジでのお楽しみであるドリンク&フードサービスのラインナップを見てみましょう!
フードカウンターは、ラウンジ入口入ってすぐと、中央付近の2箇所あります。
入口側のカウンター
入口側の方には、当初何も並んでいませんでしたが、11時50分になると続々と色々なものが運ばれてきました。
まずはパンとクラッカー、ジャム・バター。
サンドイッチやハム、野菜のマリネ、枝豆、ポテトサラダ。
バナナとマフィン。
ランチの割には、バリエーションは少なめでしょうか。また置いてある量も控えめ。この時間帯はあまり利用者がいないため、需要を考慮しているのかもしれませんね。
ラウンジエリア中央カウンター
この他、ラウンジ中央にも簡単なおやつが置かれたカウンターがあります。
ここにあったのは、ポテトチップスとおかき。
あくまでドリンクのお供、ちょっとしたおやつといった感じです。
それでは、カンタス航空ラウンジのドリンクはどんなものがあるのでしょうか?
ドリンク
まず目についたのはジュースサーバー。
メニューはこちら。
・ペプシコーラ
・ペプシネックス
・ジンジャーエール
・CCレモン
・オレンジジュース
・緑茶
紅茶のティーバッグは「Dilmah(ディルマ)」製です。
9種類全てについて、説明書がありました。
これを読むと、ますます美味しく感じられそうですね!
こちらは外国のカフェにありそうな、本格的なコーヒーメーカー。
「Flat White (フラットホワイト…エスプレッソ+スチームミルク)」や「Long Black(ロングブラック…エスプレッソのお湯割)」といった、オーストラリアおなじみのメニューが嬉しいですね!
なかなか日本ではお目にかかれないコーヒーなので、こちらのラウンジで是非トライすることをオススメします。
私も昨年ANAダイヤ修行でシドニーに行った際、フラットホワイトを頂いたことを懐かしく思い出しました♪
アルコールドリンク
ビールサーバーは、2箇所のカウンターそれぞれで異なっていて、一つはサッポロ黒ラベル。
そして、もう一方のビールサーバーは一番搾りです。
冷蔵庫には、松竹梅白壁蔵の純米酒とスパークリングも。
この他、缶ビール3種(ハイネケン・プレミアムモルツ・アサヒスーパードライ)などもありました。
まとめ
ということで、今回は成田国際空港のカンタス航空ラウンジについて詳しくご紹介しました!
まとめてみますと…
・カンタス航空ラウンジの魅力は、何と言ってもジュリークのアメニティ!・オーストラリアならではのコーヒー「フラットホワイト」「ロングブラック」も味わうことが出来る。
・本館とサテライトの駐機場を見渡せる、オシャレなカウンター席がある。
・食べ物は充実しているとは言い難い。けれど時間帯にもよるかも?
・20時まで出発便がないため、日中は空いていると思われる。
ということでした。
ラウンジ3つの見学を終え、次はJALサクララウンジ!成田のワンワールド系列ラウンジの中で最も豪華との評判なので、楽しみです。
<次の話>
<前の話>
関連記事
成田空港にある他のラウンジレポートについてはこちらをどうぞ!
これまでご紹介してきた空港ラウンジ(国内・国外)は、全てこちらでまとめています♪
JGC修行でJALの上級会員になろう!
今回は、JALの上級会員を目指すJGC修行の一環として成田空港を訪れました。
JGC修行ってどんなことをするの?上級会員になるとどんなメリットがあるの?という疑問をお持ちの方は、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください♪
海外旅行はハードルが高い?マイルを貯めればぐっと身近に!
航空会社のマイルは、飛行機搭乗やクレジットカード決済ではなく、ポイントサイトを使うことで大量に貯めることが出来ます。
我が家はこの方法で、お盆・正月は必ず家族全員で宮崎に帰省するほか、海外旅行にも毎年複数回出かけられるようになりました!
マイルを貯めて、気軽に旅行へ出かけましょう♪