日本からベトナムのホーチミンへ出かける場合、利用することになるのが「タンソンニャット国際空港」。
この空港ターミナルは、日本のODAによって2007年にグランドオープンしました。とってもこぢんまりとしていますが、その分移動も楽ですし、ちょっと懐かしいような独特の味がある空港です。
先日初めて利用するにあたり、色々と調べてみたところ、JALやワンワールド直営のラウンジがないようでしたので、あまり期待してはいませんでしたが、なかなかどうして快適に過ごすことができました!
今回は、タンソンニャット空港に設けられているラウンジの一つである「アプリコットラウンジ」を詳しくご紹介します。
2024年7月から、ベトナム航空の特典航空券がANAウェブサイトで簡単に予約できるようになりました!ベトナムがもっと身近になりそうですね。
チェックイン時にラウンジインビテーションをゲット!
今回は、ホーチミンから羽田空港行きの「JALエコノミークラス」に搭乗します。
空港のラウンジは、原則的にビジネスクラスやファーストクラス搭乗者向けに設置されていますが、航空会社の上級会員であれば、エコノミークラスに搭乗する場合でも利用可能。
私はJALの「JGP(JGCプレミア=ワンワールドエメラルド)」を持っているため、チェックイン時にこんなインビテーションカードをもらうことができました!
インビテーションを使えるのはいずれか一箇所だけ
このカードがあれば、タンソンニャット空港にある「アプリコットラウンジ」と「ローズラウンジ」のいずれかを使うことができるとのこと。
ラウンジ入口でインビテーションを回収されるため、アプリコットに行った後ローズにも、ということは出来ないようです。
ただ、今回はたまたまチェックインカウンターの営業開始後だったので、無事にインビテーションを受け取ることが出来たものの、もしWebチェックインを行い、自宅でプリントアウトした搭乗券を持参し、カウンターに寄らずに出国した場合はどうなるのでしょうね。
機会があれば、次回確認してみたいと思います。
アプリコットを選択した理由
ちなみに、今回ローズでなくアプリコットを選んだ理由は、搭乗口に近かったことと、リニューアルオープンしたばかりでキレイなこと、そしてシャワーがあること!
チェックインカウンターのお兄さんは、ローズラウンジの方が大きくてオススメだと教えてくれましたが、残念なことにシャワーがないのだそうです…。
出発は深夜なので、できれば搭乗前にシャワーを済ませておきたいですよね。結果として、アプリコットを選んで正解でした!
それでは、さっそくアプリコットラウンジに行ってみましょう。
アプリコットラウンジへのアクセス
パスポートコントロールと手荷物検査を終え、無事に出国エリアへ。
あちこちの看板に「Apricot Lounge」としっかり表示されているので、矢印に沿って進めば、迷うことなくたどり着けるかと思います。
免税店の手前に、「APRICOT」の看板が掲げられたエレベーターを発見しました。
これで1階に降りましょう(現在地は2階)。
アプリコットラウンジ施設概要
エレベーターを降りてすぐのところに、アプリコットラウンジがありました!
ラウンジ利用条件
アプリコットラウンジを使えるのは、以下航空会社のビジネス・ファーストクラス搭乗客と、ワンワールド上級会員です。
●マレーシア航空
●カタール航空
●ベトジェット
●ワンワールドサファイア・エメラルド
なお、ワンワールド公式サイト上で対象航空会社として表示されていたフィンエアーの看板が現地では外されていた他、11月22日からはJALの指定も解除されています。
これまでの経緯を見るに、結構頻繁に利用条件が変更になっているようですね。航空会社の直営ラウンジではないので、よくあることかと思いますが、ご利用の際は事前に確認されることをお勧めします。
ラウンジ全体像
ラウンジに入って右奥から見た様子はこんな感じです。
ブルーがアクセントになっていて、清潔感のあるインテリアです。重厚感、ラグジュアリーというよりは、明るく軽やかな印象を受けました。2016年に改修されたようで、まだ新しい感じが残っています。
皆ローズラウンジや、ベトナム航空のロータスラウンジ、プライオリティパスで入れるオーキッドラウンジにばらけているのか、滞在した2時間ほどの間はずっと30%ほどの混雑率でした。深夜便に備えて、荷物の整理などもしておきたいので、空いているのは何よりありがたいですね!
ビジネススペース
一角には、パソコン3台とプリンターが設置されたビジネススペースもありました。
すっきりとして使いやすそうですね。
リラックスゾーン
一番奥にあるのはリラックスゾーン。
以前はマッサージチェアが置かれていたそうですが、2018年11月の時点では撤去され、ソファが3脚並んでいるだけでした。
マガジンラックには日本紙も
ラウンジの中央に設置されたマガジンラックには、ベトナム語、英語、フランス語、韓国語、そして日本語の新聞も置かれています。
この日置かれていた日本の新聞は日経だけでしたが、「週刊ゴルフダイジェスト」や、「AERA」などの雑誌も何冊かありました。それだけ日本人の利用者が多いのでしょうね。
シャワー室
シャワー室は、お手洗いの中に併設されています。女性用は2室。空いていれば自由に使うことができました。
中は、脱衣所とシャワースペースがカーテンで仕切られているシンプルな作り。
脱衣所にはタオルとゴミ箱。
アメニティはシャンプーとシャワージェルのみです。
キュッキュッとしっかり洗い上げるタイプでしたので、髪が長い方はコンディショナーを持参した方がいいかもしれません。
ドライヤーは手洗い所の壁に設置されています。
こういうラウンジシャワー室に付いているドライヤーは、風量が弱いことが多いのですが、ここのドライヤーは十分でした。
ドリンク&フード
続いて、ラウンジお楽しみの一つ、ドリンクとフードをご紹介していきます!
ドリンク
まずはドリンクから見ていきましょう。
冷蔵庫の中には、ビールやジュース、ミネラルウォーターがたっぷり!
ビールは、ご当地ベトナム最大のビールメーカーである「サイゴン・ブリュワリー」のプレミアムビール「SIGON SPECIAL(サイゴンスペシャル)」と、ベトナムの国民的ビール「333(バーバー)」の2種類がありました。
「EZOS」ジュースでサワーソップ初体験
個人的に気になったのが、このフルーツジュース!
パッケージがとってもカラフルで目を引くのはもちろん、なかなか日本では見かけないフルーツのジュースもありますね。左からパッションフルーツ、ピンクグァバ、サワーソップ、ライチ、パイナップル&アロエと書いてあります。
このシリーズは「EZOS」というメーカーの商品で、人工の香料・着色料・保存料を使わないことを身上としているとのこと。
サワーソップというフルーツは、名前も絵も初めて見ましたが、ウィキペディアによれば、こういう果物みたいです。
サワーソップ(soursop)とは、メキシコ、中米、カリブ諸島、北米、南米を原産とする常緑広葉樹の顕花植物である。サブサハラの熱帯地方にも自生する。最近では、東南アジアの一部でも栽培されている。(中略)サワーソップの香りは、「イチゴとパイナップルの組み合わせに、バナナやココナッツを思わせる下にあるクリーミーな香りと対照的な酸っぱい柑橘系の香りが加わった物」とされる。甘味とさわやかな酸味があり、果汁が非常に多い。そのまま、または加工して炭酸飲料や菓子として食べる。
いちごとパイナップルとバナナとココナッツで、クリーミー&酸っぱい香りとはこれいかに??
早速どんな味なのか試してみることにしました!
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味と香りが薄めのピーチネクター…?(語彙力)
なんというか、こう、まったりとした舌触りに、しつこくない、後味さっぱり目の甘みがありました。酸味はほとんど感じません。どこかで味わったことがあるような、初めてのような、そんな不思議な飲み物です。
ビタミンが豊富で、免疫系の病気にも効果があるのだとか。世界にはまだまだ知らない果物があるんですね。ここに来なければ、一生口にすることもなかったかもしれません。いい体験ができました!
ジュースのラインナップは他にも
冷蔵庫に入っているだけでも十分な品数でしたが、他にセブンアップやペプシ、オレンジやアップルジュース、フレーバーウォーターなども並んでいました。
コーヒーとアルコール
コーヒーマシンはネスカフェ。エスプレッソやカプチーノの他、ホットチョコレートも楽しめるタイプです。
中央に置いてある箱には、緑茶・ジャスミン・烏龍茶に加え、ベトナムらしいロータスティーのティーバッグも入っていました。
アルコール飲料は赤白ワイン、ウイスキーなどなど、5〜6種類。この大きさのラウンジにしては、過不足なく揃っている印象です!
フード
食べ物の方はというと、ハム・チーズやパン、シリアルといった朝食のようなメニューから…
巻き寿司やベトナムらしい生・揚げ春巻。
ホットミールもなかなかの充実度です。
まずこちらはベトナム風チャーハンに、ベトナム風ビーフシチューの「ボーコー」。
鶏とキノコの煮物、ゆで卵(鶏・アヒル)、おかゆ。
豆腐とマッシュルームの蒸し煮、ミックスベジタブル炒め。
ベトナム風ビーフヌードル・フォーボー。
これだけあれば、ラウンジ内で十分な食事を済ませることができますね。
そしてデザートには、フルーツやプリン、ゼリー。
全体的に、ベトナムならではのお料理や食べ物が多く用意されていて、しっかり満足できるかと思います!
私はホテルで夕食を済ませていたので、揚げ春巻をちょっぴり頂くに留めましたが、冷めてはいたものの美味しかったです。ベトナムを発つ直前まで、ご当地らしい食事を頂けるのがありがたいですね♪
最後に
今回は、ベトナム・ホーチミン タンソンニャット国際空港内のアプリコットラウンジについて詳しくご紹介しました。
施設が新しく清潔で、あまり混雑することもありませんでしたし、ベトナムらしいフードやドリンクが提供されているのが魅力的。
とても居心地の良いラウンジでした!
なお前述の通り、現在JAL指定ラウンジは、先日オープンしたばかりの「Le Saigonnais Lounge(ル サイゴンネイズ ラウンジ)」に変更となっています。
もしかすると現在は、ワンワールドサファイア・エメラルドを持っていても、JAL搭乗の場合入室不可となっているかもしれません。
ワンワールド公式サイトは、どうしても情報更新が遅い傾向にありますし、空港ラウンジ自体、利用条件が頻繁に変わりますので、利用される際はご確認をお願いします。
JGCになるための方法についてはこちら。
これまでに訪れた空港ラウンジはこちらからどうぞ(リンク集)
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