「ル・ロック ホテル&スパ(LE ROCH HOTEL & SPA)」は、フランス・パリにある最高級5つ星ホテルです。
このホテルは「デザインホテルズ」というグループに加盟している一方、大手ホテルグループであるマリオットインターナショナルとも提携しており、そのエリート会員には様々な特典が提供されています。
オペラ座やルーブル美術館にもほど近い最高の立地。そして、全37室という小規模ながら、こだわり抜いたインテリアと温かなホスピタリティを誇る、まるで宝石のような素敵なホテル!
今回は、ル・ロック ホテル&スパのお部屋や設備、サービス内容について、実際に宿泊した際の様子を交えながら詳しくご紹介したいと思います。
ル・ロックホテルへのアクセス
ル・ロックホテル最寄駅は「ピラミッド」(メトロ7号線、14号線)。出口からは徒歩3分です。
オペラ座やチュイルリー公園も徒歩圏内にあり、ショッピングや観光も思いのまま!
周辺には、お土産調達にも便利なスーパー「モノプリ」がある他、お寿司屋さんやうどん屋さん、ジュンク堂書店などが点在する日本人街でもあるので、パリを訪れるのが初めての人にもうってつけです。
エントランスはこんな感じでとにかくお洒落!パリ気分満点ですね。
プラチナ特典の内容
今回は、マリオット・チタン会員として宿泊しました。
前述の通り、こちらはマリオット直営のホテルではないため、シェラトンやウェスティン等に比べると、享受できるプラチナ特典は限定的です。
主な特典は下記の通り。
- ウェルカムギフトとしてボーナスポイント
- 無料客室内インターネットアクセス
- ボトル入り飲料水
- 除外日なしでの無料宿泊特典の利用
- エンハンスドルームへのアップグレード
- 午後4までのレイトチェックアウト保証
含まれていない特典は以下。
- 48時間前予約保証
- ラウンジへのアクセス
- スイートナイトアワード(2024年よりナイトリーアップグレードアワードに名称変更)
- Your24™
- 会員料金
- モバイルチェックイン/サービス
- 完全予約保証
- ルームタイプの保証
- ギフトショップ割引
というわけで、いつも活用させてもらっている朝食のプレゼントはナシ(ラウンジはもともと設置されていないホテルです)。
ただもちろん、マリオットリワードポイントでの無料宿泊は可能ですし、翌年のステータス決定に関わる宿泊 or 滞在数にもカウントされます。
マリオット直営ホテルと異なる点は、特典内容が若干制限されるくらいと考えておいてよいでしょう。
お部屋のアップグレード特典
それではさっそく中に入ってチェックイン。
ロビーは小ぢんまりしていますが、一部はサンルームになっていて明るく、インテリアにもしっかりとしたコンセプトが感じられました。とても居心地の良い雰囲気!
プラチナ会員は、チェックイン当日に空室があれば、予約時よりも上のカテゴリー(スイート含む)に無償でアップグレードしてもらうことが出来ます。
果たして、アップグレードして頂くことは出来るでしょうか?
アップグレード結果は?
今回の宿泊で予約していたのは最安の「コージールーム」。
気になるアップグレード結果は…
……
………
「インダルジェンススイート」にアップグレード!!
憧れのスイートルームに宿泊できることになりました。インダルジェンススイートは、ル・ロックの中で2番目によいお部屋です。
コージールーム ←もともと予約していたお部屋 |
スーペリアルーム |
デラックスルーム |
デラックスインダルジェンス |
プレステージルーム |
インダルジェンススイート ←アップグレードされたお部屋 |
サンロックスイート |
アップグレードによるお部屋の価格差
それでは、アップグレードでどれだけお得になったのか見てみましょう。
今回予約していたコージールームは、350ユーロ(≒45,900円)。一方、インダルジェンススイートは1,095ユーロ(≒144,000円)です。
ということは、一泊あたり約10万円の差額があることになります。
SPGプラチナ会員の資格を持っていたおかげで、一気に10万円も得してしまいました。プラチナチャレンジをやっててよかった!
前日に泊まったWパリでは、それほど大幅なアップグレードがなかったこともあって、感激もひとしお。
どんなお部屋なのかワクワクです。
マネージャーさん自らホテル内を案内
それではさっそくお部屋へ…と思ったら、マネージャーのオリヴィエさんが、ホテル内を案内してくれるとのこと。
小さなホテルならではの温かいお気遣いが嬉しいですね。
レストラン
まずは1階のレストラン。
メニューはどれもなかなかのお値段だったこともあり、一度も利用しませんでしたが、バーカウンターにテーブル席、テラス席もあって、素敵なレストランでした。
グーグルの口コミを見るに、味の方もかなり評判がいいようです!
プール
レストラン近くのドアからは、地下のプールに行くことが出来ます。
宿泊者は無料で利用可能。私が利用した時はいつも誰もいませんでした。泳ぐなら、皆が観光で出払う日中がいいかもしれません。
プール奥の壁は鏡になっているのですが、一部だけ穴が空いていて、滝のように水が流れ落ちています。
この滝は、ちょうど人が通れるくらいの大きさになっており、プールに入ったまま隣の部屋に移動することができます。
奥には何があるのでしょうか?
ハマム
穴を通った先には、ハマム(スチーム風呂)がありました。
温水プールの上、お部屋全体にガンガンに暖房が効いています。その上、スチーム風呂となると、中に1分もいられるかどうかでした(水風呂はありません)が、好きな人にはたまらないのではないでしょうか。
ちなみに、プール内の穴を通らずとも、上の写真のようにフロアのドアから中に入ることも出来ます。
プールサイドには休憩スペース
プールサイドでは、防水生地のソファに座って休憩できるようになっていました。
無料のミネラルウォーターや、ナッツ・ドライフルーツも置かれています。
こんな風になっているプールは初めて!さすがはパリでも評判の5つ星ホテル…優雅ですね。
その他、スリッパ・バスローブ・タオルも完備。
特に更衣室はないため、水着の上にバスローブを羽織って部屋から通いました(スタッフさんにも確認済み)。
花の都パリで、ハマムやおやつ付きの温水プールで泳げるなんて、本当に贅沢な気分。宿泊する方は、ぜひ水着を持って行くことをオススメします!
ジム
プールのお隣は、旅行中のリフレッシュに最適なジム。
規模は小さいものでしたが、ランニングマシーン、エアロバイク等々が置いてありました。
棚には、リンゴやミネラルウォーターも。
こちらも何度か通る機会があったものの、利用している人は見かけませんでした。
せっかくの花の都・パリですから、ホテルに籠る人はそういないのかもしれません。
103号室「インダルジェンススイート」
ではでは、お待ちかねのインダルジェンススイートに入ってみましょう!
特徴的なカラー「ブルー・サラ」はパリジェンヌの憧れ
お部屋に入ってまず目を引くのは、深みのあるブルーグリーン!個人的に大好きな色です。
壁全体を、デザイナーであるサラ・ラヴォワーヌの名にちなんだ「ブルー・サラ」と呼ばれるカラーで統一してあるのだそう。
なんでも、パリジェンヌが部屋に塗りたいと憧れる色なのだとか。日本ではあまりお部屋に使わない色合いかと思いますが、すごくオシャレです!まさしくパリで暮らしている気分に浸れますね。
床はウォールナットの無垢材。シンプルながら重厚感があって、とても気に入りました。
こちらのインダルジェンススイートは、バスルーム、ベッドルーム、そしてこのリビングルームの3つに分かれています。順に見ていきましょう。
リビングルーム
まずは、ドアを開けてすぐのお部屋、リビング。
「シックとコンテンポラリーのマリアージュ」というコンセプトそのものに、クラシカルな雰囲気の中にモダンなアクセントを加えています。
壁の色もさることながら、全てに統一感を持たせた家具もポイント。こんな素敵なお部屋に住めたら、きっと毎日映画の主人公になった気分になれそうですね。
ソファ上は本棚になっており、サラ・ラヴォワーヌさんの著書も置いてありました。
柱には、小型テレビや電飾付きのミラー。
入口近くに独立したお手洗いもあって、なかなか使いやすい間取りです。
座り心地の良い一人がけソファの背面にあるドアを開けると…
なんとテラスが!なんともヨーロッパらしいですね。
目の前はレストランですが、仕切りがあるため、お互い見えないようになっています。昼下がりにお茶を飲んだり、夕暮れ時にお酒を楽しむのも良さそうです。
ベッドルーム
続いてベッドルーム。
こちらも、黒とブルー・サラの洗練されたお部屋になっていました。
このリネンのサラサラと気持ちよかったこと!
ベッドの寝心地も最高です。ホテルではあまり眠れないことも多いのですが、おかげでぐっすりでした。
ベッド脇にあるのは、ギターアンプで有名な「Marshall(マーシャル)」のスピーカー。
お部屋の雰囲気に溶け込むアンティーク調の意匠が可愛い。最近は日本のホテルでも見かける機会が多くなってきたような。
反対側のベッドサイドには、電話が置いてありました。
ベッド正面には、これもまた素敵なワーキングスペースが。
レトロな雰囲気ながら、最先端技術を取り入れているということで、ルームサービスなどはタブレットで注文することができます。
電話するのが億劫な人には嬉しいですね。ただ、私が滞在中は故障していて使えませんでした(トホホ…)。
手前に置いてある陶器のボウルは、アクセサリーやカードキーを入れておくのに便利。
さらに隣にあるのは、3つのボードが正体不明ですが、どうやらiphoneをつないで使う機器のようです。
3枚ともマグネットでくっついているだけなので、しょっちゅうバタバタ倒してしまいました(汗)
デスクには鏡がついており、身だしなみを整えるのに使うこともできます。
中にはシンプルなレターセットが。
もちろん、鏡をしまえば完全に机として機能します。
バスルーム
バスルームもとっても素敵!!
お部屋とは打って変わって、洗面台の壁はシンプルで清潔感あふれる白いタイルで装飾されていました。
もちろん清掃も徹底されていて、シミ一つ見当たりません。
石鹸は「CODAGE(コダージュ)」というメーカーのもの。
CODAGEとは?
「コダージュ」を生み出した2人の兄妹、アマンディーヌとジュリアン・アゼンコット。
フランスの伝統的な調剤薬局で生まれ育った2人。
医薬品業界に従事する家族へ、常に尊敬の念を強く抱き、自らも「肌への理解」と「成分の知識」を高めました。医薬品が、それぞれの人に合ったものを調剤されるように、美容においてもこれを実践したい。それぞれの人が特有のケアを受ける事で、美容の分野はさらに高い価値をもつ。
2人がずっと大切にしてきた、この理念と共に2010年に「コダージュ」を生み出しました。
より引用http://www.codageparis.jp/fs/codage/c/aboutcodage
創業は2010年とまだ若いブランドのようですが、その確かな品質で既にフランスを始めとする世界24カ国・300店舗以上で取り扱われているのだとか。
唯一のフラッグシップショップは、パリのトレンド発信地・マレ地区にあるそうです。
他には、隅っこに置いてあった缶の中にコットン、爪やすり、シャワーキャップなど。
ティッシュとコップもありました。
わざわざティッシュをお花のようにディスプレイしているところにも、ホスピタリティを感じます。
棚には十分な数のタオル、バスローブ、足拭きマットが置かれていますが、お風呂のドアや壁のタオルレーンにもタオルが。
上の写真、左の壁に取り付けられているタオルレーンは、24時間ずっと温かく保たれているので、洗濯物を乾かすのにも重宝しました。
お風呂にも最新技術が施されています。入口にあるリモコンは、スウェーデンに本社を置く家庭用サウナメーカー「TYLO(ティーロ)」のもの。
リモコンを操作すると、なんとスチームバスに!
こんなところでも、アナログとデジタルがバランスよく配置されていますね。
お風呂の中はこんな感じ。
お部屋と同じ色合いのモロッコ産化粧レンガで装飾されています。「イスラム教圏の文化である『ハマム』をモチーフにしました」とは、マネージャー・オリヴィエさんの談。
こんな素敵なバスルームなら、思い切り長湯してしまいそうですね。
ヨーロッパには珍しく、洗い場があるのも日本人にとっては嬉しいポイントです。
バスアメニティは、洗面台にあったのと同じ「CODAGE(コダージュ)」を採用しており、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ボディローション、バスソルトまで揃っていました。
バス奥の腰掛けるところには、ミトンと固形石鹸も。
こちらのホテルでは、スパが売りの一つだけあって、客室にも徹底して本格的なコスメを提供してくれているのです。イタリア製で香りは控えめながら、優しく甘いバニラを感じました。
お風呂から洗面台側を見ると、こんな感じ。
お風呂場に窓があるって憧れなんですよね〜。つくづくこんな家に住みたい…!
クローゼット
クローゼットは、リビングとベッドルームの間に設置されています。
中には、紙袋と靴べら、スリッパ、ハンガー、長傘。そしてランドリー袋とソーイングキット、靴磨き用のミットが入っていました。
ミニバー
ミニバーは、クローゼット向かい側にあります。
実は日本から持ってきたトラベルアダプターが使えず、どこかで買わなければ!と近くのお店を聞いたところ、マネージャーさんが「ミニバーにありますよ」と。
見てみると、プリングルスの上に本当にアダプターが販売されていました。
値段は16ユーロ。ちょっとお高めではありますが、こういう場合には助かりますね。
ちなみに部屋の電源に一つ同じものが付いていたので、私はそれをお借りしました。
後日違うお部屋に泊まった時にはなかったので、誰かの忘れ物がたまたま残っていただけなのかもしれません。
中段には、無料でいただけるネスプレッソやティーバッグが。
紅茶はパリを代表するメーカーの一つ、「PARAIS DE THE(パレ・デ・テ)」のものでした。
下段には冷蔵庫が収まっています。
中にはコーラ、アルコール飲料、ジュースなどなど。全体的に価格は高めです。
徒歩2、3分のところに夜まで開いている大きめのスーパー「モノプリ」がありますので、飲料やちょっとしたおやつなどは、そちらで調達するようにしていました。
冷蔵庫の下には、セーフティーボックス。
まだ開業から2年経っていないだけあって、棚も備品も新しくて綺麗でした。
色違いのインダルジェンススイート
ここまでご紹介の通り、今回は「ブルー・サラ」というオシャレなカラーで統一されたお部屋だったわけですが、このホテルには色違いのお部屋もあります。
一度チェックアウトして後日また再訪した際にも、運良くインダルジェンススイートにアップグレード!
同じ部屋かと思いきや、入ってみると全くお部屋の印象が違います。2泊目は、同じインダルジェンススイートでも白壁のお部屋でした。
ベッドは、イエローがアクセントカラーになっています。
お風呂のタイルは白で統一されていました。
色合いが違うだけで、雰囲気もガラッと変わりますね!
インダルジェンススイートなら、どの部屋も全て同じカラーというわけではないようです。
個人的には最初に宿泊したお部屋の色が好み。このホテルの象徴とも言える「ブルー・サラ」のお部屋を経験することができてラッキーでした♪
最後に
ということで、今回はパリの真ん中に隠された宝石のように素敵な「ルロックホテルアンドスパ」について詳しくご紹介しました!
実はパリを訪れるにあたり、中日にロンドン旅行を入れることにしたため、スーツケースを置いて出かけれられるよう、できれば前後を同じホテルにしたいと思っていました。
しかし、このルロックホテルは、グーグルやブッキング等での口コミ評価が非常に高いこともあり、希望日の空室がなかなか出ず。
毎日朝昼晩とチェックした結果、ようやく空きを見つけて予約することができました♪
実際に行ってみて、評判通りの素敵なお部屋と優しいスタッフさん、優雅な気分に浸れる温水プールと全てに大感激!!
こんな素晴らしいホテルに2泊もすることが出来て、本当に幸せでした。
大幅アップグレードのおかげで、お値段以上の快適な滞在になりましたし、できればまたプラチナのうちに戻ってこられたらなぁと思っています。
ホテルの概要
ホテル名 | Le Roch Hotel & Spa(ルロックホテル&スパ) |
住所 | 28 rue Saint Roch 75001 Paris |
電話 | +33 1 70 83 00 00 |
direction@leroch-hotel.com | |
客室数 | 37室(うちスイート5室) |
開業 | 2016年7月 |
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マリオットボンヴォイのエリートメンバーになるためには
マリオットボンヴォイのエリートステータスを取得するには、基本的に何度もマリオット系列のホテルに宿泊しなければなりません。
例えば、チタンエリートであれば年間75泊。プラチナエリートでも年間50泊が必要です。
この数字を見てしまうと絶対に無理だとしか思えませんが、私の場合は、特別な方法を使ってチタンエリートのステータスを取得しました。
その方法が「プラチナチャレンジ」です。
プラチナチャレンジとは
プラチナチャレンジは、通常よりも少ない宿泊回数でエリート会員のステータスを取得できるキャンペーンです。
上述のように、チタンエリートになるためには通常75泊が条件ですが、私の場合はたったの9泊でステータスを取得することができました。
現在、少し改悪されたようですが、それでも16泊でプラチナステータス(通常年間50泊必要)を取得することができます。かなりお得な制度ですよね。
マリオットアメックスプレミアムなら一気にステータスを獲得できる
用もないのに16泊はちょっと…という方には「マリオットアメックスプレミアム」がオススメ。
このクレジットカードを持てば、自動的にゴールド会員に昇格できるため、最初の宿泊からゴールド会員向けの特典を受けることができます。
例えば、お部屋のアップグレードやレイトチェックアウトもゴールド会員の特典に含まれています(一部対象外ホテルあり)。
また、マリオットアメックスプレミアムには、年間150万以上決済すると、カード更新時に毎年1泊分の無料宿泊特典が貰える(50,000ポイント以下のホテルで使用可)というお得な特典もあります。マリオットボンヴォイ系列のホテルに宿泊する機会がある場合には、ぜひとも入会しておきたいカードです!
マリオットアメックスプレミアムは、絶大な人気を誇った「SPGアメックス」の後継カードです。
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