ヒルトン・ロンドン・パディントン(Hilton London Paddington)は、イギリス・ロンドンにあるヒルトングループのホテルです。
ヒースロー国際空港からは、特急電車「ヒースローエクスプレス」を使ってたったの15分と、飛行機を降りてすぐホテルに直行したい時にも便利です。
パディントン駅に隣接(直結)しており、アクセスは抜群。ロンドン市内の観光にもうってつけのホテルでした。
今回は、パディントン駅からホテルへの行き方と、私が実際に宿泊したお部屋の様子をご紹介します。
パディントン駅
ヒルトン・ロンドン・パディントンの最寄であるパディントン駅は、ロンドン北西部に位置する、ナショナル・レールとロンドン地下鉄の鉄道駅です。
ナショナル・レール(National Rail:英国鉄道)と聞くと、いわゆる国鉄なのかと思いきや、イギリスの列車運行会社協会(ATOC)に加盟する会社の統一ブランドを指し、イギリス国鉄(British Rail)とは別なのだそうです。
そして、ロンドン地下鉄は、1863年1月10日に開業した世界最古の地下鉄で、ロンドンでは「the Underground」、「the Tube」と呼ばれています。
パディントントン駅には、ロンドン地下鉄のハマースミス&シティー線、ディストリクト線、サークル線、ベーカールー線の4線が乗り入れており、どこへ行くにもとっても便利でした。
くまのパディントン
「パディントン」という名前を聞いて、こちらのくまのキャラクターを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
出典:http://www.paddington-bear.jp/
日本でもおなじみ、映画化もされた童話の「くまのパディントン/A Bear Called Paddington」のお話は、このパディントン駅が最初の舞台となっています。
当時、この駅の近くに住んでいた作者マイケル・ボンドが、慣れ親しんだ駅名から主人公のくまの名前を思いついたのだとか。
ちょうど訪問した時期に同氏が逝去されたため、駅構内にあるパディントンベアの像には、たくさんの花や、パディントンの好物とされるマーマレードの瓶が供えられていました。
世界初の駅直結ホテル
駅に直結しているホテルは、現在では珍しくなくなりましたが、実はこのヒルトン・ロンドン・パディントンホテルが世界で最初なのだそうです(ヒルトン公式サイトより)。
創業は1854年と古く、当時はグレート・ウェスタン・ロイヤル・ホテルという名称でした。ヒルトングループホテルにリブランドされたのは、2001年のこと(Wiki英語サイトより)。
パディントン駅ホームから正面のショッピングモールに向かって歩き、中央にあるエスカレーターに乗るだけで到着しますので、大きなスーツケースがあっても楽々!
1階にはスターバックスやスーパーマーケットのM&Sなど、たくさんのお店が揃っていて、とっても便利です。
2階の左手がエントランスになっています。
こちら側のエントランスは建物の裏手となるため、入ってすぐのところはフロントではなく、エグゼクティブラウンジでした。
フロントとコンシェルジュは、そのまま最奥まで進んだところにあります。
私はANAダイヤモンドとのステータスマッチで到達した”なんちゃって”ヒルトンダイヤモンドメンバーなので、フロントではなく、エグゼクティブラウンジでチェックインすることにしました。
アップグレードは?
ヒルトンダイヤモンドメンバーは、たとえ元の予約が最安のお部屋でも、空室があればスイートを含めた上のカテゴリーのお部屋にアップグレードしてもらうことが出来ます。
これまで、東京とマレーシア・クアラルンプールで最安からスイートに、その他にも何度か、数カテゴリー上にランクアップされる機会に恵まれました。
今回の滞在でも、最安のお部屋「ダブルヒルトンゲストルーム」を予約。
さて、アップグレードされるのでしょうか。結果は…
…
……
満室のためアップグレードならず!
残念ですが、こればかりは仕方ありませんね。
それでも、最初に予約した時には一泊あたり191ポンド(≒28,650円)でしたが、ベストレート申請が認められ、最終的に143ポンド(≒21,660円)となりましたので、十分お得に滞在することが出来ました。
ベストレート申請については、こちらからどうぞ。
お部屋の中は?
お部屋は451号室です。さっそく中を見てみましょう。
ドアを開けると…
ミニバーのある小さな前室の奥に居室が続いています。ちなみに、右手はバスルームになっていました。
ドア側を振り返ると、空いたスペースに椅子が置かれています。写真で見ても、ドアや壁紙がかなり古い事がわかりますね。
それでは、部屋の様子を詳しくご案内します。
眺め
居室の窓から見える景色はこちら。
メルキュールホテルや、バーガーキング、パブなどの小さなお店が目に入ります。高い建物がなく、向かいとも距離があるため、圧迫感はありません。
パディントンは大きな駅だけあって、通りもいつもたくさんの人で賑わっていました。
ベッドルーム
この一番ベーシックなお部屋は、21~24平米と多少広さに差があるらしく、こちらのお部屋の詳しい面積は分かりませんが、いずれにせよ1人には十分です。
ベッドはキングサイズで、なかなかの寝心地。
ベッドサイドには、エリートメンバー特典のミネラルウォーターが2本置いてありました。
この「HILDON(ヒルドン)」というミネラルウォーターは、ロンドンの南西部に位置するハンプシャー地方で採取されたもので、エリザベス女王の84歳の祝賀パーティでも振る舞われた由緒あるお水なんだそうです。
ベッドの正面にはデスクとソファ、ミニテーブルが設置されていました。
右隣にはテレビ(なぜか写真を撮り忘れてしまいました…)とiHomeが。
日本ではあまり馴染みのないこの機械、iPhoneやiPadと接続して内部の音楽を再生したり、目覚ましを設定したり出来るようです。
ミニバー
続いてミニバーを見てみましょう。
ポットとカップの奥に、スティックコーヒーやトワイニングのティーバッグが置かれていました。もちろんこちらも無料。
下の棚には、木目調のミニバーボックスが入っています。
注意すべき点は、入っているアイテムを動かすと、消費したか否かに関わらず、即座に宿泊費にチャージされる仕組みになっているところ。
持ち込んだものを冷やすために入れるのもリスキーなので、特に長期滞在者にとってはやや不便なシステムです。
中には常温と冷蔵の商品が入っていました。
コーラやジュース、エナジードリンク、ワインなどに加えて、ご当地らしくパディントンベアのぬいぐるみも。ご参考までに、価格表も掲載しておきます。
クローゼット
クローゼットには、ハンガー、アイロン、アイロン台、ランドリー袋、セーフティボックスが入っていました。
靴磨きやブラシはなし。4つ星のヒルトンホテルの割には少なめの品揃えですね。
バスルーム
最後にバスルームのご紹介です。
シャワーブースはなく、浴槽のみの作りとなっています。
アメニティは、国内のヒルトンでもおなじみピータートーマスロスの一式で、歯ブラシは見当たりませんでした。
バスの手前にはトイレが設置されています。
スリッパがクローゼットになかったので探し回りましたが、夜になってバスローブのポッケに入っていることを発見。
総じて大きな問題なく過ごせましたが、洗面台の水はけが悪いことと、下水臭が滞在中ずっと続いていたのがちょっと気になりました。
最後に
ヒルトン・ロンドン・パディントンは、内部の設備は古く、必要最低限といった印象でしたが、ターミナル駅直結という立地が最高に便利で、クラシカルな外観やロビーも素敵なホテルでした。
ただ、今回はベストレート保証を使って約2万円で宿泊することができましたが、元値が3万円前後であることを考えると、少々割高感があるかもしれません。
日本で同じ金額を出せば、もう少し高級なホテルに泊まれそうですが、宿泊費が高いことで有名なロンドンですから、仕方のないことなのでしょう。
以前宿泊したロンドン・キングスクロス駅近くのホテルは、ベッドリネンやカーペットが破れ、バストイレ共用で1万円超だったことを考えると、妥当な気もします。
ダイヤモンドメンバー特典であるエグゼクティブラウンジが使えたこともあり、まあ元は取れたかな、というところでした。
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