ここ数年で一番ハマってしまった旅先、それがフランス・パリ!
若い頃、最初に訪れた時にはそれほどでもなかったのに、ここに来てパリの雰囲気や美味しい食べ物、美しい街並みなどにすっかり魅了されてしまいました。
が、パリ滞在のネックはなんといっても外食費が高いこと。
日本の安くて美味しい外食文化に慣れきっていると、特にコスパが悪いと感じてしまいます。
でも、パリにも探せばお手頃で大満足♪の美味しいものがたくさんあるんです!
今回は、私が実際に訪れた中で自信を持ってお勧めできる、フランス・パリの美味しいお手頃グルメをご紹介します!
ただし、全部外食にするととんでもない金額になってしまうので、私は日本からお味噌汁や使い捨て食器など、色々と持ち込むようにしています。
本格フランス料理をお手軽に!「ブイヨン・ピガール」
まずご紹介するのは、フランス定番料理をリーズナブルなお値段で堪能できる「ブイヨン/Bouillon」!
ここで言うブイヨンとは、あのコンソメスープのことではなく、「大衆食堂」の意。
肩肘はらず、お手軽・気軽にフランスの伝統的なメニューを楽しめるという、こと円安にあえぐ日本人観光客にはありがたすぎるお店なんです。
パリ中心地にはいくつか有名店がありますが、今回は評判の高い『ブイヨン・ピガール/Bouillon Pigalle』にお邪魔してきました♪
冬真っ只中、冷たい雨の降り頻る中でもこの長蛇の列。人気のほどが伺えますね!
簡単に予約できるのも◎
このブイヨンピガールをおすすめする理由の一つに、予約のしやすさがあります。
公式サイトの予約ページに人数と希望の日付を選択すると、時間ごとの空き状況がずらりと表示されますので、好きなところを選んで、名前やメールアドレスなどを入力するだけ。
(ブイヨンピガール公式サイトより)
系列店にブイヨン・レピュブリック/Bouillon Républiqueがあり、同ページから好きな方を予約可能です♪
当日でも予約できますし、空いていない場合はウェイティングリストに登録することも可能です。
しかも万一都合が悪くなった時は、確認メール内のキャンセルボタンを押すだけでOKと、すべてが簡単・柔軟なのが嬉しいですね!
店内の様子
我が家も予めオンラインで予約していましたので、列に並ぶことなくすんなり…と思いきや、準備が整っていなかったのか、開店後10分ほど待つ必要がありました。
この辺りはいかにもフランスらしいところです。
お店は二階建てとなっており、好きなところへどうぞ、というスタイルでした。
こちらが一階。
そしてこちらが二階です。
大衆食堂なので席間は狭目。でも、この雰囲気も外国らしくて楽しいんです♪
メニュー
さて、肝心のメニューがこちら!
前菜が2.5ユーロ〜、メインは9.40ユーロ〜に、デザート2.8ユーロ〜と、これは下手すると一般的なお店の半額以下かも!?
流石に日本と比べれば高いのは否めませんが、パリでこのお値段は本当に破格です!
注文した品々
この日は子供連れでしたので、前菜やメインをシェアしてもいいかウェイターさんに尋ねたところ、快くOK。観光客にもかなり慣れている様子でした。
オーダーした品の写真を並べていきますと…
赤ワイン/7.60ユーロ レモネード/3.9ユーロ
まずドリンクは、大人が赤ワイン:Côtes du Rhône、子供用にはレモネードをオーダーしました(無料のタップウォーターももらえます)。
ドリンクは全品量り売り。
この通りピガール印のガラスボトルに入れ替えられているため、ワインの銘柄は不明ですが、原産地呼称保護ワイン=AOPと付いているだけあって、とても美味しかったです!
ちなみにフランスではレモネード=サイダーで、レモン果汁は入っていないとのこと。なんだか不思議ですね。日本人の想像するレモネードは「シトロナード」というそうです。
フレンチオニオンスープ/3.80ユーロ
寒い日の前菜はやっぱり温かいスープ!
いわゆるオニオングラタンスープです。初めて本場で食べましたが、熱々濃厚で間違いのない美味しさ!
かなり大きめのポットでしたので、二人でシェアしてちょうどいいくらいでした。
ポークソーセージ&マッシュポテト 9.60ユーロ
では、お待ちかねのメインへ。一品目はシンプルなソーセージ&ポテトです。
フランスにはあまりソーセージのイメージがありませんでしたが、中世からの伝統的なお料理とのこと。
一見素朴ながらソーセージの風味やグレービーソースが本格的で、同じものを日本で見つけるのは意外と難しそうです。
ビーフステーキ フライドポテトとベアルネーゼソース 12.80ユーロ
ステークフリットもアメリカのイメージですが、実はフランスで最も人気のある国民食なんだとか。
そんなフランスのステーキは焼き加減も多様。
- ブルー…レアよりもレア
- セニャン…レア
- ミ・セニャン…ミディアム・レア
- ア・ポアン…ミディアム
- キュイ…ミディアムウェル
- ビアン・キュイ…ウェルダン
フランスの方にはブルーが人気のようですが、典型的観光客の私たちはア・ポアンでお願いしました。
お肉自体の味が濃くて、こちらも美味しかったです♪
牛肉のブルゴーニュ風/12.20ユーロ
そして個人的にフレンチで一番好きな料理がブフ・ブルギニョン!
牛肉を赤ワインで煮込んだお料理です。
素材そのものなのか香辛料なのか、日本と何が違うのかわからないのですが、やっぱりどこか外国らしい風味がします。
率直にいうと大味で繊細さには欠けるのですが、これもまた日本では味わえない美味しさで、本場に来た甲斐があったなーと感じました!
クレームブリュレ/3.80ユーロ
デザートは、フランスといえばコレ!のクレームブリュレ。
実は、子供たちが来仏前から「パリでクレームブリュレのカラメルを破りたい!」と、某アメリのようなことを所望していまして。
前日にマレ地区で探してみたものの、どこも10ユーロ前後とお高く、やっとお安めのカフェ(といっても8ユーロ)を見つけたものの、肝心のキャラメリゼも弱めで、ちょっと残念な体験をしていました。
しかし、ブイヨンピガールではバッチリ♪
半額以下なのにクオリティが高く、とっても大満足でした!!
エスプレッソ/1.70ユーロ
大人の締めは、ウェイターさんにお勧めされたエスプレッソです。
カップやソーサーも可愛い!
表記されている「CAFÉS RICHARD/カフェ・リシャール」とは、1892年にパリで創業したコーヒーブランドです。
香り高くコク深く、これまでで一番美味しいエスプレッソでした♪
お会計は席で
フランスのレストランでは、なかなかウェイターさんが来てくれなくて、会計するのも時間がかかるというのがこれまでの常識。
しかしブイヨン・ピガールでは、この通り各席にQRコードが置かれていて、自分の好きなタイミングでスマホ決済が可能なんです!フランスでこれは画期的。
この日のお会計は…
家族4人、あれだけ食べて飲んで65ユーロ弱!
円安のため10,000円は超えてしまいますが、それでもパリではびっくりするほどお得です。
チップを加算したり、割り勘したりも出来て便利。
またパリに行ったら、ここは絶対に再訪したいお店になりました!
オーダーはウェイターさんに口頭でお願いする必要がありますが、英語も問題なく通じますし、同じQRコードから注文履歴を都度確認できますので、ハードルはだいぶ低いと思います!
アクセス
最寄駅:Pigalle/ピガール駅(メトロ2/12号線)から徒歩1分
公式サイト
営業時間
日曜日 | 12時00分~0時00分 |
月曜日 | 12時00分~0時00分 |
火曜日 | 12時00分~0時00分 |
水曜日 | 12時00分~0時00分 |
木曜日 | 12時00分~0時00分 |
金曜日 | 12時00分~0時00分 |
土曜日 | 12時00分~0時00分 |
本格フォンデュを味わえる!Le Vieux Bistrot
次に訪れるのは、パンテオンに程近いレストラン「Le Vieux Bistrot/ル・ヴュー・ビストロ」。
こちらは「フォンデュ」のお店です♪
チーズフォンデュというとスイスのイメージが強いのですが、アルプス・フランス語圏発祥ということで、フランスも元祖を主張しているのだとか。
こちらでは、専門店ならではの本格的なフォンデュ料理をいただくことができます。
この地区はNetflixの人気ドラマ「エミリー、パリへ行く」の舞台にもなっています!おすすめホテルはこちら。
店内の様子
お店の中は昔の農家風でどこか懐かしく、温かみが感じられますね。
このお店はボンソワールTVというYoutubeチャンネルで知りました!楽しい動画がたくさんあってオススメです♪
メニューは事前予習必須
ル・ヴュー・ビストロは、先ほどのブイヨンピガールとは真逆の王道かつ昔ながらのフランス式レストラン。メニューは手書き黒板、フランス語表記のみです。
フランス語が堪能であれば別ですが、その場で読み解くのはちょっと難易度高めですので、できれば公式サイトで事前に予習しておくことをお勧めします。
メニューページには、ヨーロッパには珍しく写真付きでお料理が紹介されていて、かなり親切!
(Le Vieux Bistro公式サイトより)
ただインフレのせいで値上げが相次いでいるのか、お値段の更新が追いついていないようです。詳しくは現地でご確認ください。
今回我が家は、チーズフォンデュ2名分/53ユーロ+フォンデュブルギニョン2名分/56ユーロで注文しました!
注文した品々
さて、まず届くのが前菜です。
ブフブルギニョンを注文した人には、このポテトとサラダの盛り合わせ。
チーズフォンデュの人には、さらに生ハムが乗っていました。
一見シンプルですが、ジャガイモのあまりの美味しさに子供たちがびっくり!
ヨーロッパのお芋って本当に美味しいですよね。
では、メインであるフォンデュがどんな感じなのかと言いますと…
フォンデュ・ブルギニョン
こちらがフォンデュ・ブルギニョン!
たっぷりの赤身肉に、ソース二種とトマトケチャップが添えられています。
お肉を串に刺して、黒いオイルポットで揚げながらいただくのですが…
これが絶品でびっくり!!
外カリッと&中ジューシーで、とっても新鮮な美味しさでした♪
チーズフォンデュ
そしてチーズフォンデュがこちら。
コンテチーズやエメンタールを白ワインと合わせて煮込んだ中に、串に刺したフランスパンを絡めていただきます。
こちらもチーズ大国フランスらしく、複雑な香りと味わいでとっても美味しい♪
ただしアルコールの風味が感じられるため、子供たちはちょっと苦手な様子でした。
ということで、個人的にはフォンデュ・ブルギニョンがイチオシです!
合計金額は108ユーロだったのですが、今回はTheForkでオンライン予約した際、ラッキーなことに20%オフクーポンが付いていたため、大変お得に利用することが出来ました♪
公式サイト
アクセス
最寄駅:Place Monge/プラス・モンジュ駅(メトロ7号線)から徒歩2分
営業時間
日曜日 | 12時00分~23時00分 |
月曜日 | 12時00分~23時00分 |
火曜日 | 定休日 |
水曜日 | 18時00分~23時00分 |
木曜日 | 12時00分~23時00分 |
金曜日 | 12時00分~23時00分 |
土曜日 | 12時00分~23時00分 |
絶品ファラフェル「L’As du Fallafel」
続いては、パリに来たら必食の「ファラフェル」!
日本ではあまり聞き馴染みのない言葉ですが、ファラフェルとは、ヒヨコマメまたはソラマメから作ったコロッケのような中東の食べ物のこと。
中東からの移民が多いパリでは、ずいぶん前から市民権を得ている食べ物で、特に流行発信地・マレ地区がファラフェル激戦区となっています。
英仏を結ぶ高速鉄道「ユーロスター」の車内食にも採用されているほど、フランスではお馴染みのメニューです♪
この日訪れたのは、中でも最も有名なお店「L’As du Fallafel(ラズ デュ ファラフェル)」。
お昼時には、長い行列が出来ていることも珍しくありません。
店頭のショーケースには山盛りの野菜!
お肉中心になりがちなフランスにあって、たっぷりのお野菜が取れることも魅力です。
私が注文したのは、ピタパンに野菜と一緒に詰め込まれた「ファラフェルスペシャル」(9ユーロ)。ちなみにファラフェル単品だと、10個入りで6€です。
2018年に初めて来た時よりもずいぶん値上がりしていました。
注文して5分ほどで提供されます。このボリューム、すごいですね!
シャッキシャキの野菜の中に、ファラフェルを発見。
ピンポン玉ほどのファラフェルがゴロゴロっと5〜6個入っています。スパイスもちょうどよく効いていて、生野菜&とろける揚げナスと一緒に食べるとすっごく美味しい〜!!
ソースはヨーグルトっぽくクリーミーでサッパリ。揚げ物といい感じに調和して、とってもいいバランスでした。
これはなかなか日本では味わえない美味しさ。ぜひパリに行ったら試してみてください!
アクセス
最寄駅:Saint-Paul/サン・ポール駅(メトロ1号線)から徒歩4分
営業時間
日曜日 | 11時00分~23時00分 |
月曜日 | 11時00分~23時00分 |
火曜日 | 11時00分~23時00分 |
水曜日 | 11時00分~23時00分 |
木曜日 | 11時00分~23時00分 |
金曜日 | 11時00分~15時00分 |
土曜日 | 定休日 |
DAVOLIで本格イタリアンをテイクアウト
最後にご紹介するのは、エッフェル塔から徒歩圏内にあるイタリア料理店「DAVOLI(ダヴォリ)」!
周囲には可愛いお花屋さんやおしゃれなカフェが立ち並び、とってもフォトジェニックな一角です。
観光客よりも、地元の人と思しき方々が多く歩いているのが印象的でした。
こちらのお店では、店頭で本格的なお惣菜を量り売りしています。
ディスプレイもとっても綺麗で、どれにしようか迷ってしまいますよね!
フランスで量り売りに挑戦する勇気なんてない…という方も大丈夫。
実は以前、東京にも支店を出されていたこともあって、お店の方は大の親日家の様子。「これ200gね?」「美味しい〜(^^)b」と、なんと日本語でニコニコ対応してくれたのです!
パリに来て、まさか日本語で対応してもらえるなんてと思わずびっくり&感激してしまいました。
私たちが購入したのはこちら。
●ラタトゥイユ
●フライドポテト
仔牛肉のローストは100g4.4€ほど。ラタトゥイユやポテトの値段は失念してしまいましたが、これ全部で2,500円くらいでした。ご覧の通り、ちゃんとしたプラスチック製の保存容器に入れてくれるのも嬉しいですよね。
ベーコンを挟み、チーズをたっぷりかけてローストした仔牛のお肉は、こってりとお酒が進む美味しさですし、ラタトゥイユはさっぱりながら野菜の甘みが活かされていて、とっても深い味わい。
娘と二人でお腹いっぱい大満足でした!
レストランでの食事もいいけれど、たまにはホテルのお部屋でのんびりというのもいいですよね。温かいものを温かく、冷たいものは冷たく頂けるのも嬉しいポイント。是非是非オススメです!
ちなみにこの時泊まっていたのは、ザ・ウェスティン・パリでした♪
公式サイト
公式https://www.davoli.fr/ja/home
営業時間
日曜日 | 9時00分~13時00分 |
月曜日 | 定休日 |
火曜日 | 9時30分~19時30分 |
水曜日 | 9時30分~19時30分 |
木曜日 | 9時30分~19時30分 |
金曜日 | 9時30分~19時30分 |
土曜日 | 9時30分~19時30分 |
アクセス
最後に
今回は、一度食べたらやみつきになること請け合い!の、パリお手頃グルメを3軒ご紹介しました。
・フォンデュを楽しめる「Le Vieux Bistro(ル・ヴュー・ビストロ)」
・ファラフェル有名店「L’As du Fallafel(ラズ デュ ファラフェル)」
・イタリアンお惣菜「DAVOLI(ダヴォリ)」
日本ではまず味わえないものばかりなので、パリにお出かけの際はぜひ立ち寄ってみてくださいね!
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