風光明媚な都市・プラハは、中央ヨーロッパに位置するチェコ共和国の首都。「黄金のプラハ」と呼ばれるのも納得できる、宝石のような美しい街です。
パリやロンドンほどの知名度はないものの、大都市にはない魅力に溢れ、近年では日本人観光客の人気も高まりつつあります。
日本からのアクセス方法としては、今のところ直行便がないため、ドイツ等の第三国を経由して入国するのが一般的。
今回、オーストリア・ウィーンに滞在するにあたり、プラハへの一泊旅行を思い立ち、色々と調べた結果「レギオジェット」という電車で移動することに。
結果、これが大正解!サービスも素晴らしく、とてもいい思い出となりました。
今回はレギオジェットの概要と、その予約方法について詳しくご紹介します。
ウィーンからプラハへの移動にはレギオジェットがおすすめ!その理由は?
ウィーンからプラハへ出かける場合、空路、陸路(電車、バス)いずれも選択肢となって来ます。
もちろんどれを選んでもよいのですが、空路(飛行機)の場合、下記のような問題が発生。
- 運賃が高い(当時、エコノミークラスの最安カテゴリでも往復2万円〜)
- 安いチケットだとキャンセル料金が高額になる
- 荷物の持ち込み・預け入れに厳しい制限がある
- ウィーン空港までの移動にかかる労力とお金、搭乗までの待ち時間が勿体ない
その点、レギオジェットなら全て解決です。
- 運賃がとにかく安い!
- しかも出発15分前までならキャンセル無料
- 荷物持ち込みに厳格な制限はなし
- ウィーン中心地にほど近いウィーン中央駅 or シマリング駅発着
ちなみに、オーストリア国鉄が運行する「レイルジェット」という特急電車もあるのですが、レギオジェットに比べると運賃が高く、最安運賃は基本的にキャンセル不可なので却下。
高速バスも一般的な手段ではあるものの、今回は車酔いしやすい娘が一緒なので、最初から選択肢に入っていませんでした。
レギオジェットとは
レギオジェットは、チェコ・プラハを中心に運行する長距離列車(バスもあります)です。
チェコの国鉄ではなく、あくまで私鉄。
とにかく安いその理由は、スイスやオーストリアで使われていた列車をレストアして使うなどで、コスト削減に努めているからなのだそうです。
運行路線
レギオジェットが運行しているのは以下のルート。
- Prague-Olomouc-Ostrava-Tatry-Košice(プラハ-オロモウツ-オストラバ-タトラ-コシツェ)
- Prague-Brno-Vienna(プラハ-ブルノ-ウィーン)
- Prague-Brno-Bratislava(プラハ-ブルノ-ブラチスラヴァ)
- Prague-Brno–Ostrava–Bohumin(プラハ-ブルノ-オストラバ-ボフミン:2019年12月就航予定)
ご覧の通り、チェコ・スロバキア・オーストリアの3国を跨いで走る鉄道です。
なお、プラハ〜オーストリア・ウィーン区間は、2017年に開通した比較的新しい路線とのこと。
座席は4ランクから選べる
レギオジェットは、「ローコスト」、「スタンダード」、「リラックスクラス」、「ビジネスクラス」の4クラス制となっています。
ローコスト(Low cost) | コスパを重視した最安価格のシート。 |
スタンダード(Standard) | シートは6人席やモニター付きなど、バラエティに富む。 |
リラックスクラス(Relax) | 調節可能な革張りのシート。テーブル付き。 |
ビジネスクラス(Business) | 最高ランクのコンパートメント型シート。ウェルカムドリンクやクッキー&フリーコーヒー付き。 |
それぞれのサービスについては、公式ページで詳しく紹介されていますので、ぜひ見比べてみて下さい。
ビジネスクラスには静かに過ごせる「クワイエットコンパートメント」があったり、スタンダードクラスには「キッズ専用コンパートメント」も!
(レギオジェット公式サイトより)
いろんなニーズに応えようとする姿勢に好感が持てますね。
レギオジェットなら最上クラスでウィーン〜プラハ間を往復しても安い!
レギオジェット最大の魅力は、とっても運賃が安いこと!
一体いくらくらいなのかと言いますと、日時によっても運賃は変わってきますが、とある日の料金表がこちら。
ローコスト | 15ユーロ(≒1,761円) |
スタンダード | 17ユーロ(≒1,996円) |
リラックスクラス | 19ユーロ(≒2,231円) |
ビジネスクラス | 25ユーロ(≒2,935円) |
移動時間が4時間という長距離にも関わらず、最安なんと15ユーロ!
オーストリア国鉄のレイルジェットだと、同じ区間で34ユーロかかるので、半額以下の料金となります。素晴らしいコスパですよね♪
ビジネスクラスがおすすめ
さらに、レギオジェットの座席には、クラス間でそれほどの価格差はありません。
新幹線のグリーン車は、少し座席が広くなるだけで大幅な追加料金が必要になってきますが、レギオジェットでは、特典いっぱいのビジネスクラスでも差額は1,200円弱。
ということで、今回私は迷わず「ビジネスクラス」を選択しました。
支払った料金は、全部で122ユーロ(往復2名分:ビジネスクラスに子供料金はないため大人と同額)。
結果的にこの選択は大正解だったと思っています!
レギオジェットの予約方法
それでは、肝心の予約方法をご紹介していきましょう。
レギオジェットはウェブ上で予約可能なので、出国前に日本で予約しておくことができます。
チェコの私鉄のため、公式サイトは基本チェコ語ですが、英語ページもありますので、それほど苦労なく予約を完了させることが出来るかと思います。
1. トップページで出発地や日付、人数を選択
それでは、まず左端の「BUS AND TRAIN」というタブ内のボックスを埋めていきましょう。大人・小人の選択も忘れずに。
2. 電車を確認して選択
発着地の入力方法によっては、バス便が出てくることがありますので、間違えないようにご注意ください。ちなみに、各便の緑の数字は空席数を示しています。
各料金の表示(黄色いボタン)をクリックすると、次の画面へ。
3. クラスを選択
続いてクラスを選択します。朝一番(6時台)の便が一番安く、その後の便では多少料金が上がってくるようです。
クラスを選択すると、「Tickets in the basket(チケットがバスケットに入りました)」と表示されました。
「Book a ticket」というボタンをクリックして、次へ進みます。
4. シート選択
次は座席の選択です。まず上の方にメールアドレスを入力しましょう(↓ピンクの枠)。その隣の電話番号はオプション(任意)ですので、入力する義務はありません。
画面下にスクロールすると、シート選択画面が出ますので、ここで好みの席を選びます。
ウィーン発プラハ行きのシートマップは、左手が進行方向となっている一方、プラハ発ウィーン行きは、右側が進行方向です。(2019年7月時点)。
当然ながら、選択したクラス内の席のみ指定可能。ビジネスクラスの場合は、1〜34番に当たります。
なお、1~4番(人差し指を立てた横顔のマークが入っているところ)は、15歳以下使用不可のクワイエットコンパートメントですのでご注意を。静かに過ごしたい一人旅にはいいかもしれません。
5. オプション選択
シートマップの下には、いろんな無料オプション「Additional offers」が表示されています。
アプリをダウンロードして使うプラハのオーディオツアーガイドや、カーシェア割引、自転車持ち込みなどなど。希望のものがあれば、ボックスにチェックを入れておきましょう。
全ての選択が終わったら、規約同意とロボット認証の二箇所(ピンクの枠部分)にチェックを入れて、「Book a ticket」をクリック。
6. 決済へ
すると、予約完了画面が表示されました。ここまで来れば、あとは決済を済ませるだけです。
ページ内には、「出発15分前までの変更・キャンセル無料、15分前を過ぎると不可」の文言も確認できます。
一番下にある「Pay €○○」をクリックして、支払いを済ませましょう!
現金も選択できますが、日本在住ならクレジットカードを選ぶ方がほとんどだと思います。VISA、マスター、ダイナースクラブが使用可能です。
一番上、左端のクレジットカードを選択すると、以下のような表示が出ますので、メールアドレスを入力し、「Continue to payment gate」をクリック。
3Dセキュアページへと遷移しますので、ここでカード情報を入力します。
7. 発券完了!
決済完了で、無事にチケットが発券されました♪
今後はチケット番号で予約を管理しますので、万一メールが届かなかった場合に備えて控えておくと安心です。
8. 乗車時はチケットを忘れずに
メールアドレスが正しければ、決済完了時にeチケットが送られてきます。日時や発着地に間違いがないかも、改めてしっかりチェックしておきましょう。
チケットにはQRコードが含まれていますので、プリントアウトして乗車中携行しておけばOKです!
メール文中には「You can manage your ticket here (you will need a ticket number to log in):予約管理はこちらから」というリンクも付いています。
メールを誤って削除しないようにご注意くださいね。
充実のビジネスクラスについては次回ご紹介予定
ということで、今回はレギオジェットの予約方法について詳しくご紹介しました。
予約方法も簡単ですし、15分前までならキャンセル無料ととても扱いやすいので、初めてヨーロッパで鉄道に乗るという方にも手軽なのではないでしょうか。
チェコ⇔ウィーン or ブラチスラバの旅をお考えなら、イチオシの移動手段です!
肝心の乗ってみた感想は、こちらをどうぞ。
娘曰く「今回の旅行で一番楽しくて思い出になった!また乗りたい♡」とのことでした♪
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