飛行機の旅を贅沢なものにしてくれる「ビジネスクラス」。
今回は念願かなって、ANAのビジネスクラスを利用して中欧3ヶ国(オーストリア・チェコ・スロヴァキア)を巡る旅に行けることになりました!
いつもは気ままな一人旅が多いのですが、今回は長女との二人旅です。
東京・羽田国際空港から目的地のウィーン国際空港までは約12時間。
数字だけ見ると長くて退屈してしまいそうですが、ビジネスクラスなら長時間のフライトも苦になりません。
今回はANAビジネスクラス体験記をご紹介します!
ANAの最新型ビジネスクラス搭乗記も、ぜひご覧ください♪
ANAでは2024〜2025年にかけて欧州3都市への新規就航が決定しました!
フライト概要
今回のフライト概要はこちら!
便名 | NH205 |
区間 | 東京(羽田)ーウィーン |
出発時刻 | 1:20 |
到着時刻 | 6:00 |
フライト時間 | 11時間40分 |
使用機材 | B787-9 |
NH205便は、上記の通りAM1:20(25:20)出発の深夜便です。
ウィーンに到着するのは現地時刻の早朝なので、観光やビジネスに一日使えるのが魅力である一方、機内での過ごし方が問われるとも言えるでしょう。
出来るだけ時差ボケなく過ごすためには、搭乗前からある程度、ウィーン現地時刻を意識していた方が良さそうです。
同じスターアライアンスメンバーであるオーストリア航空も東京ーウィーン直行便を運航していますが、2025年現在あいにく通年運航ではありません。
深夜の羽田空港に到着!
国際線出発空港におけるANAのチェックイン締め切り時刻は、原則として出発60分前。
とはいえ海外旅行では何が起こるかわかりませんので、小心者の我々は出発よりも2時間早く『羽田空第3ターミナル(旧国際線ターミナル)』に到着しました!
今回の旅程は4泊6日。大きなスーツケースを持ち運ぶのは大変なので、各自で機内持ち込み可能なサイズにまとめてあります。
ということで、預け入れ手荷物はなし!
海外旅行の持ち物リストや手続き方法については、こちらで詳しくご紹介していますのでどうぞ↓
出国は優先レーンで
無事搭乗手続きも済んだことですし、さっそく出国しましょう♪
ANA上級会員は、優先レーンを利用して保安検査場に進むことができます。
いつもはガラガラの保安検査場ですが、この日はどのレーンにも行列が出来ており、初めて(?)優先レーンのありがたみを実感出来ました!
羽田空港国際線ターミナルANAラウンジ
出国審査が完了したら、まっすぐ「ANAラウンジ」ヘ。
ここを利用するための条件は、以下の通りです。
- ANAダイヤモンド、プラチナ、SFC
- スターアライアンスゴールドメンバー
- ANA/スターアライアンスビジネスクラス・ファーストクラス搭乗客
- 有償利用(8,000~12,000円)
ANAラウンジでは温かいお料理が提供されており、ソフトドリンクやアルコールドリンクも飲み放題!
深夜便のため夕食を済ませてから訪れましたが、搭乗前にのんびりと過ごせるのは本当に助かりました。
羽田空港国際線のANAラウンジ・スイートラウンジについて、詳しくは以下の記事でご紹介しています。
日中は大勢の搭乗客であふれる羽田空港ですが、さすがに24時を過ぎると、免税店エリアには開いているお店も少なく、若干寂しい雰囲気。
そんな時でもANAラウンジが使えるなら問題ありません♪
飛行機の出発が40分遅れ!?
と、ここまでとってもスムーズにやって来たわけですが、ラウンジの電光掲示板を見てびっくり!
なんと「故障」→「機材繰り」が原因で、飛行機の出発が40分遅れるというではないですか!?
ただでさえ遅いAM1:20という出発時刻が、さらに遅れてAM2:00に。長女はもちろん、私自身もこんなに夜遅くまで起きていることはほとんどないので、これは結構ツライ…。
とはいえ、こればかりは仕方のないこと。
スタッフさんによれば、「もしかするともっと遅くなるかもしれません」とのことでしたが、幸いにもそれ以上遅れることはなく、出発20分前の1:40には無事搭乗することができました!
機内に入れさえすれば一安心ですね。
ANAビジネスクラスに搭乗
この日のウィーン行きの機材はB787-9。
ANAの公式サイト上で調べてみると、B787-9には「246席」のタイプと「215席」のタイプ2種類がありますが、この日は215席の方でした。
ANAビジネスクラスの子連れオススメ座席位置
ANAのB787-9ビジネスクラスには、子連れにおすすめの座席があります。
多くの座席はプライベート性を高めるため、隣の席とあまり干渉しないように配置されているのですが、たった2箇所だけ、パーテーション(仕切り)が可動式になっている席が設けられているのです。
215席の場合は、7列目と13列目の通路に挟まれた2席(緑の小さな三角がついているところ)がそれに当たります。
窓からは距離があるため、外の景色を楽しむのは難しいものの、こまめに子供の様子を見る分にはここが一番でしょう。
↓パーテーションを開けた状態
↓パーテーションが閉まった状態
より詳しい解説はこちら↓をどうぞ♪B787-8についても記事にしています。
席に座るや、CAさんが記念写真を撮ってくれました!
実際座ってみた距離感はこんな感じということで、少しでもご参考になれば幸いです。
ANA新型ビジネスクラスTHE Roomではスタイル一新!
ちなみに2019年に登場したANAの新型ビジネスクラス「THE Room」では、なんと全ての中央列がペアシート仕様!
これまでのANAビジネスクラス(スタッガード)を家族で利用する際には、すでにご紹介したように、席数の限られるパーテーション可動席を狙うのがベターだったわけですが、今後は少し状況が変わりそうです。
以前のビジネスクラスは、明らかにビジネスマンをメインターゲットに据えていた印象のANAですが、より幅広い客層にマッチするシート構成へリニューアルされたというわけですね。
しかも各席にドアつき!この辺りは、カタール航空のQスイートを彷彿させます。
現時点ではB777-300ERのみですが、対応機材や路線は順次拡大していくことでしょう。私もいつか是非乗ってみたいものです♪
アメニティがグローブトロッターにリニューアル!
さて、ビジネスクラス搭乗客には、エコノミーよりも豪華なアメニティキットが配られます。
今回、久しぶりにANAビジネスクラスに搭乗するにあたって、実は一番楽しみにしていたのがこのアメニティ!
この年、なんと大好きな「グローブトロッター」のポーチにリニューアルしたんです♪
ファーストクラスならともかく、ビジネスクラスでハード(セミハード?)ケースというだけでも珍しいのに、グローブトロッター120年の歴史にして、記念すべき初の機内アメニティコラボなんだそうです!
つまり今のところ、ANAでしか手に入らないということなんですね。これは貴重…!
<グローブトロッター関連記事はこちら>
2024年1月からは同じくイギリスのブランド『エッティンガー』に変更されました。
新アメニティキットの全貌
さっそくポーチを開いてみると、こんな感じ!
内布は、和を感じさせる麻の葉模様になっているのが、ちょっぴり意外で素敵なポイントですね♪
中に入っているものは以下の通りです。
- アイマスク
- 耳栓
- 歯ブラシセット
- 雪肌精 MYV
– トリートメントウォッシュ(洗顔料)10ml(250円相当)
– コンセントレートローション(化粧水)13ml(650円相当)
– コンセントレートクリーム(クリーム)6g(2,400円相当)
あまり詳しくないのですが、雪肌精MYVというラインはなかなか評価の高い商品のようです。
特に、クリームは50gでなんと2万円もする高級品!こうして旅行にぴったりなサイズで試せるのは嬉しいですね♪
豊富なカラーバリエーション
本便のポーチカラーは可愛らしい水色でしたが、下の写真のようにいろんな色が用意されていますので、搭乗時期によって変わっていきます。
ちなみに、今回貰った水色の前に配られていたのは、一番手前のアイボリー。
…ということは、この次は青になるのでしょうか?
欲を言えば、スーツケースとお揃いで使いたいので、いつかピンクを出してくれたら嬉しいなぁ…なんて。(薄型の方にはあるようですけども)。
機内アメニティは嵩張りがちなので、持ち帰らないことも多いのですが、グローブトロッターとなれば話は別!小物入れとして、帰国後もありがたく活用させていただいています!
ファーストクラスもグローブ・トロッター
そして、ファーストクラスのポーチは、より本物のスーツケースに近い形状で一層可愛い!
なかなかANAのFに搭乗するチャンスがないのですが、いつかは是非こちらもゲットしたいなぁと思っています。
この3年後、念願の新型ファーストクラス「THE Suite」でグローブトロッターポーチをゲットしました!
ANAビジネスクラスの寝具もリニューアル
実はアメニティと同様、寝具も今年リニューアルされました。
公式サイトでは以下のように紹介されています。
東京西川独自の加工を施し、保温力を向上させたコンフォーター(掛け布団)を採用しました。また、高品質なハンガリー産ホワイトダックダウンを使用した軽くてふかふかな枕で眠りをサポートします。柔らかい肌触りのテネリータ製のブランケットとあわせてご利用いただけます。(ANA公式サイトより引用)
実際に使ってみた感想として、格段に良くなったのは、何と言っても枕!以前よりも大きく厚みが出て、横向き寝&高まくら好きには、とっても嬉しい改善点です。
反対に、良くわからなかったのが敷きパッド。
従来のものよりも短くなり、背もたれの一部だけを覆うような形状へリニューアルしました。
下の写真で説明しますと、パッド上部は枕を避けて(枕はパッドの上ではなく、ヘッドレストに直接触れる形)で敷いているんですが…
※うっかり裏返しなのはお目こぼしください
足元はここでストップ。
ご覧の通り、奥の部分まではパッドが届きません。
ここは座っている間も足を伸ばしておくスペースなので、なんとなくその辺りまで寝具がカバーしてほしいな、なんて思ってしまうんですが、もしかして私の使い方が間違っていたのでしょうか。ちょっと不思議な長さだと感じました。
掛け布団は以前と変わらず、ダウンジャケットのような着心地。軽いのはいいのですが、熱がこもる&呼吸しにくい感じがして、個人的には少々苦手です。
ただ、その分保温性は抜群なので、寒がりの方にはとっても心強いアイテムかと思います♪
ANAビジネスクラスの機内食
さてさて、ビジネスクラス最大のお楽しみといえば、何と言っても機内食ですよね!
メニュー表は、ANA公式サイトでも確認できますが、この時のメニューをご覧になりたい方は↓をどうぞ!
深夜便はアミューズから
ANA深夜便ビジネスクラスでは、最初の機内食は本格的な食事ではなく、アミューズといって、おつまみ程度のメニューがワゴンで提供されるスタイルです。
ぜひ写真に収めたかったのですが、出発時刻が遅い上に、何と言っても40分遅れ。
水平飛行に移行した頃には、すでに午前3時を回っていましたので、ワゴンが来るまで待つ気力もなく、早々に就寝しました(涙)
ただ、アミューズメニューをよくよく見てみると、昨年のフランクフルト便と全く同じ!どうやら、基本の食事メニューのように、3ヶ月ごとに変更されるスタイルではないようです。
というわけで、ご参考までに昨年の「鱸のエスカベッシュライム風味」の画像を掲載しておきます。
(当時の搭乗記はこちら↓)
こんな感じで、ほんの一口サイズの器で提供されるので、就寝前の胃にもそれほど負担がかかることはなさそう。お味も美味しかったように記憶しています。
ただ、日中出発する便なら、有名シェフとのコラボメニューを1食目から提供するなど、より機内食に力を入れているので、食べるのがお好きな方は、深夜便を避けた方がいいかもしれません。
いつでも注文できるメニューも
アミューズ後、到着までは軽食を注文可能です。
中途半端な時間に空腹で目が覚めてしまっても安心ですね。
お好み焼きやスープ、アイスなど色々揃っていますが、やはり一番人気は何と言っても「一風堂ラーメンコク極まる味噌・大地」でしょう!到着前になると、どこからともなくこの香りが漂って来るので、つられて注文してしまうことも多々(笑)
今回は、娘が朝食として頂きました。
食欲がなくても、不思議と完食できちゃうんですよね。ANAのビジネスクラスに乗ったら、是非食べたいメニューです。
2022年からはプラントベースラーメン『プラとん』へと変更されています。
到着前の朝食
着陸2時間前になると、朝食が提供されます。深夜便では、これが最初で最後のきちんとした食事ということになります。
私は「和食」を注文。
肝心のお料理の味については、全体的にどれもちょっと薄味だったような?
ここ数年、色々な航空会社のビジネスクラスを利用させて頂く機会が増えましたが、個人的にANAは毎回無難な印象を受けます。
デザートはピエール・エルメのコラボメニュー
デザートは、洋食メニューの『ピエール・エルメコラボメニュー:ヨーグルト・エデン』が味わってみたかったので、CAさんに「もし余っていて、差し支えがなければ…」とご相談してみました。
結果的に問題なかったようで、念願叶って頂くことが出来た次第です。こんなわがままに柔軟に応えて頂けるのも、ビジネスクラスのありがたいところですね!
ピエール・エルメ氏のコラボデザートは、昨年の酸味の強いカシスから、今年はまろやかな桃とアプリコットに変更されていました。
ヨーグルト・エデンという名前だけでは、どんなものなのか想像がつきにくいのですが、「ピーチソース」+「ギリシャヨーグルト」でイメージすると、おそらく近いかと思います。
絶賛筋トレ中の身には、高タンパクっぽいのも嬉しい。しっかり満腹感も得られてよかったです♪
ごちそうさまでした!
ウィーンに到着!
その後も順調に飛行は続き、定刻の少し前に無事、ウィーン・シュヴェヒャート国際空港に到着しました!
出発が40分ほど遅れたこの日のNH205。にもかかわらず、到着はむしろ定刻より早まるとは、怒涛の巻き返しっぷりですね!追い風の影響でしょうか。
ウィーン国際空港でANAが発着するのは「ターミナル3」。
パリやシドニーなど、ビジネスクラス搭乗者・上級会員向けの優先レーンが設けられている空港もありますが、ここウィーン国際空港では見当たりませんでした。
また、昨年はフランクフルト空港で「子供連れはこちらへ」と誘導して頂き、あっという間に入国できたことを記憶していますが、そういったこともなし。
ただし、上に挙げたような大規模空港とは利用者数が違うので、とってもスムーズに入国できました。降機してから税関ゲートを出るまでの所要時間は10分程度。
入国まで時間のかかることが多いヨーロッパで、こんなにスピーディーに手続きが済むのは嬉しいですね♪
長女にとって初めての、そして私にとっては13年ぶりのウィーン。
今回は、地の利を活かして、お隣のチェコやスロヴァキアまで足を伸ばす予定です。まだ見ぬプラハやブラチスラバも、存分に楽しみたいと思います!
ウィーン旅行関連記事
素敵すぎる!ホテル・インペリアル・ウィーンの宿泊記はこちらをどうぞ♪
ルメリディアン ウィーンは、重厚さよりもスタイリッシュさを求める方にお勧めのホテル。
ウィーン国際空港のオーストリア航空ラウンジについては、こちらで詳しくご紹介しています!
ウィーンからプラハへの小旅行なら、コスパ抜群なレギオジェットがオススメです!
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搭乗記まとめ
これまでの搭乗記はこちらでまとめています(リンク集)
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