香港は九龍半島にある5つ星ホテル「ザ・リッツ・カールトン香港」。
このホテルには、特別な宿泊者だけが利用できる『リッツ・カールトン クラブラウンジ』があります。
超富裕層が世界一多いと言われている香港。そんな贅沢な街の最高級ホテルにあるラウンジは一体どんな場所で、どんなサービスが提供されているのでしょうか?
以下では、リッツカールトン香港のクラブラウンジの概要と、実際にラウンジを利用するための条件、そしてラウンジ内で提供されている豪華サービスについて、余すところなくご紹介したいと思います!
超高層116階!そこは天空のラウンジ
ザ・リッツ・カールトン香港は、香港で最も高い『世界貿易センター(ICCビル)』の102階〜118階を占めるホテルです。
そして、クラブラウンジがあるのは、なんとビルの116階!
非現実的すぎて、正直うまくイメージできない数字ですが、118階建てのICCビルの高さが484mであることから、ラウンジも軽く400mを超える高さに位置すると思われます。
ちなみに、ICCビルの100階には展望台『Sky100(天際100)』も入っており、香港でも人気のスポットとなっているようですが、リッツ・カールトンのラウンジはさらに16フロアも上層階。
有料の展望台より高い位置にあるのですから、その高さがどれだけ凄いものなのか想像に難くないでしょう。
クラブラウンジを利用するためには?
さて、まずは肝心の「リッツ・カールトン香港のクラブラウンジを利用する方法は?」と言いますと、以下いずれかの条件を満たす必要があります。
- クラブフロアのお部屋に宿泊する
- 通常フロアの場合は、追加料金(1名:1,650HKD≒23,158円、2名:2,310HKD≒32,763円)を払ってクラブフロアにアップグレードする
つまり、リッツ・カールトン香港の宿泊者というだけでは利用することができず、クラブフロアに宿泊しなければラウンジは使えないということですね。
マリオットボンヴォイ系列のホテルでは、その上級会員である「チタンエリート」や「アンバサダーエリート」のステータスがあれば、基本的にクラブラウンジ(エグゼクティブラウンジ)を使うことが出来るのですが、このリッツ・カールトンは例外。
最上級会員であっても、クラブフロアに宿泊しなければクラブラウンジを利用する権限は与えられないのです。
私の場合は、思い切ってクラブフロアのお部屋を予約していたため、クラブラウンジへアクセスすることができました。
ちなみに、クラブフロアの料金は最安でも5,300HKD (≒75,650円)。
そして、通常フロアからクラブフロアへの追加アップグレード料金は2万円以上します。追加料金だけでも、香港のそれなりのホテルに泊まれそうな額ですね。
正直なところ、かなり躊躇してしまうお値段でしたが、結果的には十分に元が取れたと思っています。それくらい、このホテルのクラブラウンジは凄いんです!
リッツ・カールトン香港クラブラウンジで提供されているサービスとは
それでは、ザ・リッツ・カールトン香港のクラブラウンジでは、具体的にどういうサービスが提供されているのでしょうか?
公式サイトで紹介されているのは以下のサービスです。
- 24時間営業
- 一日5回のフード&ドリンクサービス(伝統的でエレガントなイングリッシュアフタヌーン含む)
- ビクトリアハーバーと香港島のパノラミックビュー付きミーティングルーム
- インルームチェックインとラウンジでのパーソナライズチェックアウト
- 無料の片道リムジンサービス
- 客室へのコーヒー・紅茶のサービス
- 無料のインターネット
- 専任コンシェルジュ
深夜はクローズしてしまうホテルラウンジが多い中、リッツ・カールトン香港クラブラウンジはなんと24時間オープン!
23時以降はセルフサービスとなるものの、いつでも好きな時間に飲み物やスナックを頂くことができます。時差ぼけで寝付けなかったり、早起きしすぎてしまった時でも利用できるのは嬉しいですね♪
他にも色々と魅力的なサービスがありますが、今回の記事ではラウンジ全体像と、フード&ドリンクを中心にご紹介していきたいと思います。
リッツ・カールトン香港クラブラウンジ内の様子
116階、リッツ・カールトン香港クラブラウンジの入口はこちら!
スタッフさんがいる時間帯は自由に出入り可能ですが、23時以降は無人となるため、カードキーが必要となります。
クラブラウンジ全景
ラウンジは入口から入って左右に広がっており、こちらの写真は右奥から全体を撮影したもの。
反対側、左奥から見るとこんな感じになっていました。
座席は十分なゆとりを持って配置されています。それほど面積はなく、席数も多くはありませんが、利用者が少ないため、いつ行ってもリラックスできる印象でした!
116階からの眺望
ちなみにラウンジ正面窓からの眺めはこんな感じ。
ホテルの東北側に当たります。具体的なホテルの立地・アクセス方法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ラウンジ右奥の角席からは、香港島やビクトリアハーバーを眺めることもできますが、人気のためなかなか席を取ることはできませんでした(やっと座れても、霞がかかっていて何も見えなかったり…さすが超高層)。
ビジネスコーナー
ラウンジ内にはビジネスコーナーも設けられています。PCは2台。いつ見ても空いていました。
お化粧室
リッツ・カールトン香港クラブラウンジは、お化粧室もとっても豪華です。
個室は一つだけ(女性用の場合)ですが、中には大きな洗面台に、客室と同様にイギリス老舗ブランド「Aspray(アスプレイ)」のアメニティ一式を完備。
さらに洗面台とは別に、鏡台まであるという贅沢仕様です!
いかに名高い老舗・一流ホテルと言えど、時流かカジュアル志向に傾くところが多い中、このリッツ・カールトン香港は昔ながらのわかりやすく贅を尽くした「ザ・高級ホテル」といった印象です。
ミーティングルーム
さらに、ラウンジの一番奥には、香港島ビューが楽しめるミーティングルームも!
落ち着いた雰囲気の高級感あふれる会議室で、各席にはミネラルウォーターも準備されています。こんなお部屋なら、実りあるミーティングになりそうですね。
リッツ・カールトン香港クラブラウンジのフード&ドリンクサービス
さて、リッツ・カールトンクラブラウンジでは、提供されているフード&ドリンクサービスも、他とは一線を画す豪華仕様です。
時間帯別にご紹介していきましょう!
ドリンク
まず終日提供されているドリンクから。アルコールドリンクも、時間帯を問わず楽しめるようになっていました。
冷蔵庫の中にはミネラルウォーターや炭酸飲料、ビールが入っています。
ビールはコロナ(メキシコ)、ステラアルトワ(ベルギー)、バドワイザー(チェコ)、青島(中国)となかなか多彩な品揃え。
コーヒー・紅茶は、大きな業務用のネスプレッソマシンに、シンガポールブランドのTWGです。
持ち出し用の紙コップも用意されています。ネスプレッソの操作方法がよくわからなかったのですが、基本的にカウンターに近づくと、すかさずスタッフさんが飛んできて何が欲しいのか聞いてくれますので、結局最後までわからないままでした(汗)。
ワインはこんな風に陳列。
タッチパネルを操作すると、手前側のノズルからワインが注がれる仕組みになっています。
シェラトンワイキキ等でも同じような仕組みが採用されていましたが、1点違うのは、このリッツ・カールトン香港では無料ということ!どのワインをどれだけ飲んでもお金はかかりません。
私は頂きませんでしたが、徹底した温度・品質管理がなされているとのことで、開栓時そのままのフレッシュな味わいを楽しめるのではないでしょうか。この他に、オーダー式のシャンパンも用意されていました。
朝食6:30-10:30
続いて、時間帯別のフードサービスをご紹介しましょう。
朝食の時間には、中・洋バラエティ豊かなお料理が並びます。こちらはサラダコーナー。マリネや葉野菜、ハム、サーモンなど色とりどりです。
パンはハードタイプのものや、
甘いものまでよりどりみどり!ディスプレイも美しいですね♪
温かいメニューには、中国の朝食には欠かせないおかゆや、なぜかお味噌汁も。
日本人利用客はそれほどいなかったように思いましたが、実は多いのでしょうか?
例によって蓋を開けるのが憚られたので、容器の外観だけで恐縮ですが、ベイクドビーンズ、ポーチドポテト。
季節の野菜、チェリートマト、ソーセージ2種。
隅の方には、好きな卵料理を作ってくれるエッグステーションもありました。
デザートもなかなか充実しています。美しくカットされたフルーツはもちろんのこと、
カップに入ったヨーグルトやスムージー、ミューズリーなどなど。
香港の街並みを眺めながら頂く朝食は格別です!
ランチ 11:30-14:00
朝食とイブニングカクテルだけというホテルラウンジも多い中、リッツ・カールトン香港のクラブラウンジでは、なんとランチも提供しています。
サンドイッチ程度の軽食なのかなと思いきや…
朝とはまた違う、より手の込んだデリっぽいサラダコーナーに、
トッピングもドライトマトやクルトン、ひよこ豆、コーンなどなど、かなり充実していました。
サンドイッチも3種類。
チーズにクラッカー。
蟹肉入りパンプキンスープ、アスパラガススープ。
ホットミールコーナーには、香港らしく点心が4種類。この日は野菜まん、ポークまん、マントウ、シュウマイというラインナップでした。
おかずとしては、ポーチドポテト、ラム肉のストロベリーソース、
干し貝柱と野菜の煮込み、ハタのソテースイートコーンソース、えのき入り炒麺など、かなり本格的なメニューが勢揃いです!
また、ランチの時間帯からは、デザートコーナーも充実します。
こんな風に、チョコレートからカップデザート、プチケーキなど、目にも美味しいお菓子がたくさん!
今回の香港ではホテルで過ごす時間が長く、地元のレストランに行く機会がなかったのですが、ラウンジ内で十分本格的な中華料理を頂くことが出来て幸いでした。
特に、ラム肉のストロベリーソースが斬新で美味しかったです♡
アフタヌーンティー 15:00-17:00
一日5回あるフードサービスの中でも、個人的に一番楽しみだったのが、実はこちらの「アフタヌーンティー」!
何と言ってもこの時間帯には、イギリス文化の影響を多分に受けた香港ならではのアフタヌーンティーセットを頂くことが出来るのです。
ブッフェスタイルではなく、オーダー式。一人一人にこんなスタンドで出してくれます。
これだけでテンション上がりますよね!
なお、どのあたりが香港ぽいのかというと、セイボリーがイギリス流のサンドイッチではなく、アヒルのレバーや豚肉を中華風に味付けしたものでアレンジされていたり、春巻きなどで構成されている点。
これまで味わったことのない、ちょっと目先の変わったメニューばかりで、「これはどんな味なんだろう?」と、とっても楽しめました。
スコーンはあったかくてふかふか&クロテッドクリームも惜しみなくたっぷり付いていますし、ケーキも上品でいろんな種類があって、全てが美味しかった♡
シャンパンと一緒に頂きながら、至福の時間を過ごすことができます。
しかも、なくなりそうになるとすぐに「お代わりお持ちしましょうか?」と聞きに来てくれますし、シャンパンも椀子蕎麦よろしく、どんどん継ぎ足してくれるのもスゴイ!
天下のリッツ・カールトン、116階でのアフタヌーンティー。その上、おかわり自由でシャンパン付きともなれば、かなり高額になりそうなものですが、これも当然クラブラウンジに込みですので、相当にお得だと思います。
さらにさらに、翌日ちょうどアフタヌーンティーの時間帯に、チェックアウトのためクラブラウンジに伺ったところ、なんと手続きが済んだ後に「よかったら最後にまたお茶とシャンパンを楽しんで行って下さい」と二日連続でご提供頂いてしまいました…。
前日とはちょっとメニューが違っていたのも嬉しかったです。それにしても、出し惜しみ一切なしのすごいホスピタリティですね!
イブニングカクテル(オードブル&カナッペ) 17:00-20:00
続いてご紹介するのは、夕方からのイブニングカクテル。ホテルの案内には「オードブル&カナッペ」と書かれていました。
こちらはサラダコーナー。お昼に比べるとちょっぴり軽めでしょうか?
ほんのり温かいパン。ハードなプチパンと柔らかめのロールパンがありました。
ピクルス3種。
スープは2種類。かに肉入りコーンスープと…うーん、もうひとつが判別できず。すみません。
夜も点心が4種類置いてありました。
マントウと野菜まんはランチと変わらずでしたが、シュウマイとポークマンに代わって「もち米ロール」と「潮州饅頭」が新たにお目見え。夜は炭水化物をできるだけ取らないようにしているので遠慮しましたが、今思えば1個くらい味見してみればよかったなぁとちょっぴり後悔しています。
ホットミールは、和風照り焼きサーモン、酢豚、ブロッコリーのチーズ焼き。
イカの炒め物、五目チャーハン。
そして、オープンキッチンでは、メインディッシュとなるラム肉が提供されていました。
私が頂いたものはこちらです!
コーンスープにサラダ、照り焼きサーモン、イカの炒め物、ブロッコリーのチーズ焼き、五目チャーハンをほんのちょっぴり。香港では日本に比べるとさっぱり目の味付けが好まれるのか、どれもヘルシーな感じで美味しく頂きました♪
その後、ラム肉も一切れ追加。お昼は果肉入りストロベリーソースでしたが、夜はブラウンソースだけのシンプルな一皿です。
香りも良くて本当に美味しかったです。日本ではあまりいただく機会がない食材を、お昼も夜も味わえて満足でした!
お料理を満喫した後は、やっぱりデザートが不可欠ですよね。辛党に嬉しいチーズに…
マカロンやチョコレート、チーズケーキなど。
食べ応え満点、ベリーがたっぷり乗ったチョコレートムースもありました。
「オードブル&カナッペ」タイムという名称にはなっていますが、内容は十分立派な夕食メニュー。おかげさまで大満足のディナーとなりました。
デザート 20:30-22:30
お料理が下げられた後も、デザートは引き続き楽しむことができます。
この時間帯の主役はお菓子ということで、カウンター狭しとたっぷり華やかにディスプレイ。
宝石のようなケーキの数々が美しいですね。良く見れば、アフタヌーンティーのスタンドに出ていたものもいくつかあるようです。
プチチョコレートフォンデュが楽しめるコーナーや、
とっても可愛いマカロンツリーも登場します♪
眠る前のひと時、ホットミルクなどの温かい飲み物やお酒と一緒に摘む甘いものはやっぱり別腹!
最後の最後まで、ハイクオリティなフードサービスを楽しみ尽くすことができました♪
最後に
今回は、リッツ・カールトン香港クラブラウンジ内の様子や、提供されているフードサービスについて詳しくご紹介しました。
クラブフロアの宿泊料金や追加料金自体は決して安くないものの、見晴らしのいい24時間オープンのラウンジで、「一日5食のフードサービス」に「アルコール含むフリードリンク」が好きなだけ楽しめると考えれば、むしろお安く感じられるくらいの満足度でした。
クラブラウンジのコンシェルジュには、日本人スタッフさんがいることもあり、質問にも丁寧に答えてくれます。チェックイン以降、ルームナンバーを確認されることがないばかりか、毎回きちんと名前を呼んで迎えてくれるのもさすがは一流ホテル!
このホテルに宿泊してラウンジを利用しないのは絶対に損だと思えるくらい、本当に素晴らしいラウンジでした。
特に記念日などにはうってつけの、特別感溢れる素敵な空間でしたので、ぜひ一度は訪れてみてください♪
クラブフロア宿泊者には、高級車での片道リムジンサービスも提供されています。くわしくはこちらをどうぞ。
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