「JALサクララウンジ」に行ってみたことはありますか?
サクララウンジとは、JAL上級会員やワンワールドエリートメンバー専用のラウンジのことです。
羽田空港には、クレジットカードラウンジを含めていくつもラウンジが用意されていますが、「サクララウンジ」は羽田空港を拠点とする航空会社JAL(日本航空)が運営するラウンジですので、他のラウンジと比べてもかなり高級感があります。
原則として特定の会員のみが入室を許される場所であるため、JALの飛行機に乗ったことはあっても、サクララウンジを利用したことのある方は意外と少ないはず。
以下では、羽田空港国内線のサクララウンジとは一体どんなところなのか、具体的な利用方法やサービス内容も含めて、その全貌をご紹介します!
羽田空港国内線サクララウンジの場所
まず、羽田空港のサクララウンジがどこにあるのかと言いますと、北ウィング・南ウィング双方に一つずつ設けられています。
(JAL公式サイトより)
2つとも中央寄りに設けられていて、お互いの距離は200mほど。気軽に移動も可能です。
北と南の違いは?
それでは、北ウイングと南ウイング、2つのサクララウンジにはどのような違いがあるのでしょうか?
JAL公式HPによれば、以下の通りです。
南ウイング |
北ウイング |
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場所 | 第1ターミナル10番搭乗口付近 | 第1ターミナル15番搭乗口付近 |
営業時間 | 5:15~最終便出発まで | 5:30~最終便出発まで |
設備 | 座席数:約350 | 座席数:約390 |
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サービス内容 |
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こうして見てみると、違いと言えば、北の方が40席分広く、営業時間開始が15分ほど遅いことくらいでしょうか。
営業時間が異なるのは、南ウィングの運行開始時刻の方が早いためだと思われます。
第一ターミナルでは行き先によってウィングが分かれていますので、都合のいい方を利用すれば良いでしょう。
南ウィング | 北ウィング |
中国・四国・九州・沖縄 | 北海道・東北・北陸・東海・近畿 |
ただ先ほども触れた通り、2つのラウンジは200mほどしか離れていません。
サクララウンジの利用条件は?
飛行機搭乗前に、ゆったりとドリンクやおつまみでリラックス出来るサクララウンジ。
利用対象者は下記の通りです。
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事前申し込みで有償利用も可能
以上のように、サクララウンジは特別な会員を対象としているラウンジなのですが、実は一般旅客も利用料を支払うことで入場することが出来ます。
JALグループ便で出発する搭乗客に限ります。
この金額が高いと思うか安いと思うかは人それぞれだと思いますが、アルコールやソフトドリンク無料、その上シャワーも使えますので、待ち時間が長い場合は利用してみても良いかもしれません。
なお一般旅客が利用する場合には、事前にWEBまたはモバイルサイトでの申込が必要(搭乗日360日前の午前0時から搭乗日前日18時まで)で、予約なしでは入場出来ませんのでご注意を。
JALグローバルクラブ(JGC)エントランスからラウンジへ
もしあなたがJALのサファイアステータス・JGC、またワンワールドサファイア以上を持っているのであれば、一般とは異なる導線でサクララウンジへと進むことができます。
もちろん国内線ファーストクラス搭乗でも利用可能ですが、その場合はお隣にあるダイヤモンド・JGC専用チェックインカウンターの方がオススメです!
JGCグローバルクラブカウンターでチェックイン
それがこちらの「JALグローバルクラブ(JGC)エントランス」!
こちらのカウンターで搭乗手続きから保安検査までスムーズに進むことができます。誰でもは入れない、特別なルートで搭乗待合室内へ入れるというわけです!
保安検査場はラウンジに直結しているわけではなく、出発エリアに入ってから中央を目指して少しだけ歩く必要があります(ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場はラウンジ直結)。
エスカレーターで1フロア上がり、ラウンジのレセプションへ。こちらで入室手続きをしましょう。
今回ご紹介するのは南側のサクララウンジ
本日訪れるのは、南ウィング側のサクララウンジ。
提供されているサービスや設備は以下の通りです。
サービス内容 |
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設備 |
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国内線ラウンジなのに、シャワーが付いているのはありがたいですね!
ANAはと言うと、サクララウンジに相応する国内線「ANAラウンジ」にシャワーは設置されていません。ANAの国内線ラウンジでシャワーがあるのは、最上級ラウンジである「ANAスイートラウンジ」のみとなります。
この点に関しては、ANAラウンジよりもJALサクララウンジの方が便利と言えるでしょう。
また、サクララウンジには「こどもラウンジ」がある点も見逃せないポイント。順を追ってご紹介していきます。
サクララウンジの全貌
室内は、「ダイニング」と「ラウンジエリア」に分かれており、ラウンジエリアはさらにバー・ライブラリー・プライベートと、3つのコンセプトで表現されています。
ダイニングエリア
ダイニングコーナーには、食事に適したテーブル席がたくさん並んでいました。
飛行機を眺められるカウンター席もあります。
晴れた日には、窓から富士山が見えることも♪特に冬はチャンス到来です。
サクララウンジでは、ダイニングエリアのみ持ち込み飲食が認められていますにゃ(ダイヤモンド・プレミアラウンジでは全域OK)。
ラウンジエリア
それでは続いて、ラウンジエリアを見てみましょう!
バー
こちらのコーナーは、中央のドリンクカウンターを擁するバーエリア。
中央にカウンター席が設けられていて、お酒を楽しむにももってこいですね。オレンジがアクセントになっていて、とってもオシャレ。
ラウンジ内から搭乗口へ
バーエリアの真ん中には、搭乗待合室へと続くエスカレーターがあります。
エントランスからぐるっと回らずとも、搭乗口へと直行できるのが楽チンですね!
ライブラリー
こちらはライブラリーコーナー。
壁側には、一人用のボックス席が並んでいます。
ショーケースの中には昔のCAさんの制服を着たリカちゃんや、飛行機に関する書物がたくさん飾ってありました。
さらに一角には、こどもラウンジなるコーナーも設けられています♪
近年リニューアルオープンしたばかりなのですが、中に入ってみてびっくり!
可愛い〜〜〜〜〜♡
赤ちゃんも安心して遊べるクッションスペースには、乗って遊べるミッフィーとメラニーのおもちゃが!
調べてみたら、「ブルーナボンボン」というおもちゃなのだそうです。名前まで可愛い♡
奥から入口側を見るとこんな感じです。優しい色合いとデザインで、こどもだけでなく付き添いの親にとっても居心地のいい空間となっていました♪
こうして子供専用スペースが設けられていると、周りの目を気にせずにすむので助かりますね♪
プライベート&リラックスエリア
「プライベート&リラックス」は、長時間滞在する時にも快適に過ごせるよう工夫を凝らされたエリア。
窓側には開放的なソファ席も設けられていました。
こちらのソロシートは高い仕切りで目線が遮られるので、一人旅でも周りを気にせず過ごせます。
仕事にもリラックスしつつ臨むことができそうですね。
さらには、もっとプライベート感を重視した半個室タイプも設けられています。
それが、ラウンジの一番奥にひっそりと並んだこちらのブース。
覗いてみると、中はこのようになっています。
かなり人気なようで、いつも満室。なかなか入ることが出来ませんでしたが、早朝なら待たずに利用することが出来ました。
殆ど人通りもありませんし、これなら気兼ねなくくつろげますね!
半個室に並んで一番奥には、マッサージチェアのコーナーも。
どこのラウンジでも、マッサージチェアは人気で長く待たなければならないことも多いのですが、このサクララウンジでは一番目立たない端っこに位置しているためか、全体の利用人数のわりに空いている気がします。
フライト前に全身揉みほぐしてもらえて、極楽のひと時でした!
ドリンク&フード
それではラウンジ内で提供されているドリンク等をチェックしてみましょう!
カウンターはエントランス入って左右2箇所に設置されています。
<右側>
<左側>
ドリンクメニュー
それぞれ、ビールやウィスキー、ジュース、コーヒー、紅茶などを提供しています。
ティーバッグは紅茶と日本茶が数種類。
紅茶は以前はジョージスチュアートでしたが、いつの間にか『TEARTH(ティーアース)』というブランドに変わっていました。
2007年に大阪で創業したメーカーで、ニューオータニやプリンスホテルといった有名ホテルでも採用されているのだとか。
以前Twitterで話題になった『はちみつ紅茶』もあって、甘党の方には是非オススメです!
冷蔵庫の中にはトマトジュースやミネラルウォーター、牛乳などなど。
ビールの銘柄は「パーフェクトサントリービール<糖質ゼロ>」「キリン一番搾り」「アサヒスーパードライ」。
以前は糖質ゼロのものはありませんでした。健康志向の高まりが伺えます。
そしてもう一つのカウンターには「キリン一番搾り」「サッポロ黒ラベル」の2種が。
おつまみは一時期個包装のカレーせんに変更されていましたが…
2025年現在は亀田のおつまみミックスに戻っています。
運が良ければキャラメルポップコーンが登場することもあるのだとか?
シャワールーム
サクララウンジ利用者なら無料で使用できるシャワールームは、受付脇に入口があります。
使用方法は、受付スタッフさんにシャワーを使いたい旨申し出て、キーを受け取るだけ。混雑時は予約して待つ必要があります。
カウンターで申し出れば、
・歯ブラシ
・シャワーキャップ
・くし
などのアメニティもいただけます。
時期によっては、クレンジングの試供品をいただけたことも。不定期でこういったプレゼントキャンペーンが行われているようです。
個室は5つ
シャワールームは全部で5室設置されていました。
これまで3度ほど利用しましたが、いずれも待ち時間0。おそらく午前中だったからでしょう。夜は多少混雑するかもしれません。
オートロックで安心
お部屋はカードキーで解錠します。
オートロックなので、内側から鍵をかける必要はありません。
シンプルで使いやすい室内
内部はこのようになっています。
国際線サクララウンジよりも若干簡素な作りで、トイレやスツールはなし。シャワーもレインシャワーとハンドシャワーのみ。
とは言っても、とても清潔に保たれていて、使いやすいことには変わりありません。
アメニティ
ボディソープにシャンプー、コンディショナーは備え付け。
以前は銘柄がわからないようになっていましたが、2021年現在はコーセーの「プレディア」というシリーズに変わっていました。
2つの泥成分、海洋性泥抽出エキス(フルボ酸含有)と天然ミネラル泥配合。頭皮の過剰な皮脂や、皮脂よごれ、古い角質などの老廃物を吸着し、べたつき・毛穴づまりをすっきり。さらに、うるおいをあたえ頭皮と毛髪をケアします。(コーセー公式サイトより)
地肌に優しく、かつしっかり汚れを落としてくれるということで、こだわりのある方にもなかなか好評の模様。
タオルはバスタオル・フェイスタオル・ハンドタオルが1枚ずつ置かれていました。
もちろんドライヤーも。
洗面台にはコップと綿棒が置かれています。
こんな快適なシャワールームを、国際線から乗継ぐ場合だけでなく、国内出張や観光の後のリフレッシュにも使えるなんて最高ですね!
まとめ
ということで今回は、羽田空港第1ターミナル国内線JALサクララウンジをご紹介しました!
ドリンク類が充実しているのはもちろんのこと、シャワーやこどもラウンジという+αの工夫が施され、「老若男女、皆に快適に過ごしてほしい」というJALさんの優しい配慮を感じられます。
ひとり旅はもちろんのこと、家族連れにも嬉しい工夫がたくさんで、飛行機に乗るまでの時間が楽しくなること間違いなしの素敵なラウンジでした♪
羽田空港ANAラウンジの記事はこちらから↓
JALサクララウンジ設置空港
2025年現在、JAL国内線サクララウンジは以下14空港に設けられています。
ちなみに、国際線のサクララウンジは以下の空港に設置。意外と(?)ワールドワイドに展開されています!
- 羽田空港
- 成田空港
- 関西国際空港
- 中部国際空港
- ダニエル. K. イノウエ国際空港(アメリカ・ハワイ)
- サンフランシスコ国際空港(アメリカ)
- フランクフルト空港(ドイツ)
- スワンナプーム国際空港(タイ)
- ニノイ・アキノ国際空港(フィリピン)
JGC会員なら半永久的にサクララウンジを使える!
羽田空港のサクララウンジは、料金を支払えば一般旅客でも利用することができますが、JALの上級会員になれば、JAL便に乗る限りいつでも無料で使えるようになります。
もちろん、都度有償でサクララウンジを利用するのも一つの方法ですが、上級会員なら、ラウンジ利用権の他に優先搭乗や優先手荷物返却、空席待ち優遇など、たくさんの特典がついてきます。
JALの飛行機に乗る機会が多い・飛行機に乗るのが好きという方には、一度条件を満たしてしまえば、半永久的に上級会員ステータスを維持できるJGC修行がオススメ。
ただし2024年のプログラム改正により、一年以内にJGCを獲得するのはかなり難しくなってしまいました。
2025年現在JGCを入手するためには、JALカードや関連サービスをコツコツ利用してLife Statusポイントを貯める必要があります。
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