ドバイ国際空港は、アラブ首長国連邦(UAE)にある国際空港。
世界一豪華な航空会社として知られるエミレーツ航空の本拠地(ハブ空港)でもあり、経済成長著しいドバイの玄関口として、多くの搭乗客に利用されています。
ドバイに用事がない方でも、乗り継ぎ等で利用する機会は多いかもしれませんね。
ただ、ドバイ国際空港は一般的な空港とはちょっと異なり、その構造が少々わかりづらくなっているため、初めて訪れた際に迷ってしまう方も多いのだとか。
ということで今回は、ドバイ国際空港のターミナル(特に「ターミナル3」)、そしてターミナルに連結されているコンコースの構造について、分かりやすく解説していきます!
エミレーツ航空搭乗記もぜひご覧ください!
エミレーツ航空はターミナル3
まず、ドバイ国際空港にはターミナルが3つあります(ターミナル1~3)。そして、各ターミナルは、利用する航空会社によって明確に分かれています。
簡単にまとめると、下記の通り。
- ターミナル1 … 国際線フルサービスキャリア(エミレーツ航空とカンタス航空を除く)
- ターミナル2 … フライドバイを中心としたLCC国内・国際線
- ターミナル3 … エミレーツ航空・カンタス航空
日本在住の場合、ドバイ国際空港を利用する方の多くがエミレーツ航空を利用するものと思われますが、エミレーツ航空が発着するのは【ターミナル3】です。
まずは、「エミレーツ航空 → ターミナル3」という関係をしっかりと把握しておきましょう。
ターミナルとコンコース
ドバイ国際空港のフロアマップ等では、「ターミナル」という案内に加えて、あまり聞き慣れない「コンコース」という案内も頻繁に登場します。
当初、ターミナル?コンコース??と少々混乱したのですが、「ターミナル=チェックインカウンターがある建物」、そして「コンコース=ゲート(搭乗口)エリア」とイメージすれば、わかりやすいのではないでしょうか。
図にするとこんな感じです↓
ターミナル1は「コンコースC」、ターミナル3は「コンコースB」と繋がっていることがわかるかと思います。
コンコース間は移動可能
上記の図のように、3つのコンコースA~Cは直列に連結された構成となっており、相互に移動することが可能です。
ちなみに、コンコース間の移動時間は下記の通り↓
マップで見る感じでは、隣の建物に移動するだけですが、実際には結構時間がかかるので要注意です。
ちなみに当然ながら、ターミナル3を利用するからといって、コンコースBの「ゲートB」を利用することになるとは限りません。コンコースAの「ゲートA」、またはコンコースCの「ゲートC」となる可能性もあります。
その場合、例えばA21搭乗口なら「コンコースBからコンコースAへ」、C13搭乗口なら「コンコースBからコンコースCへ」といった感じで、ターミナル3から大きく移動する必要があるというわけです。
ドバイ国際空港の飛行機搭乗までの流れ
それではここから、実際に飛行機に搭乗するまでの流れをご紹介しましょう。
今回私は、エミレーツ航空のファーストクラスを利用して、ドバイ国際空港から成田空港に向かいます。
ファースト&ビジネスクラス専用チェックインカウンターへ
まずはチェックイン手続するために、ターミナル3のチェックインカウンターへ。
エミレーツ航空の公式サイトを見ると、ファーストクラス/ビジネスクラス搭乗客は、専用のチェックインカウンターを利用することができるようです。
<ターミナル3・出発ロビーのフロアマップ↓>
フロアマップを見ても分かるように、エコノミークラスの搭乗客が利用する通常のチェックインカウンターと、ファーストクラス&ビジネスクラスの搭乗客が利用するチェックインカウンターは、完全に別となっています。
エコノミークラスの場合は、ターミナルに入って直進するだけでカウンターにたどり着けますが、ファーストクラス&ビジネスクラスのカウンターは、少し脇道に逸れる必要があるのです。
ファースト&ビジネスクラスカウンターへは右手のドアから
ターミナルに入ってすぐ、右手に「First & Business Class」と書かれた標識を発見しました。
あまりの人気のなさに、本当にここで合っているのかドキドキしつつ、突き当たりのドアをくぐってみますと…
どーんと突き抜けたホールに出ました!
赤いカーペットはファーストクラス用のチェックインエリア、奥にちらっと写っている青いカーペットはビジネスクラス用のチェックインエリアです。
燦然と輝く「First」の文字が眩しいですね!
専用出国審査&保安検査場を通過
チェックインの後は、一番奥にこれまた専用の出国審査・手荷物検査場がありますので、そのまま歩いて進むだけ。
なお、ファーストクラス搭乗客を対象とする特別なアテンドサービス等はありませんでした。
例えばタイ国際航空のファーストクラスでは、専用チェックインカウンターからマンツーマンでアテンドスタッフさんがラウンジまで案内してくれたのと比べると、エミレーツ航空は意外と質素な印象です。
エミレーツ航空ファーストクラスラウンジへ
さて、無事出国を済ませたら、次のお楽しみはラウンジ!
ターミナル3を出て、世界一豪華とも称されるドバイ国際空港のエミレーツ・ファーストクラスラウンジへ向かいます。
豪華さを求めるならコンコースAのラウンジ
すでにご紹介したように、ドバイ国際空港の「ターミナル3」には3つのコンコース(A~C)が連結されていますが、それぞれのコンコースにエミレーツ航空のファースト&ビジネスクラスラウンジが設けられています。
そのため、ラウンジを利用するためだけにコンコース間を移動する必要はありません。
しかし!!
コンコースによって、ラウンジの規模はかなり異なるのです。
ドバイ国際空港の中でも一番豪華なファーストクラスラウンジがあるのは「コンコースA」。
最も大きい「コンコースA」のファーストクラスラウンジは、なんとワンフロア丸ごと!端から端まで歩くと、10分以上かかるほどの広さです。
そして、ラウンジからA380ファーストクラスへ直接搭乗できる設計になっているのです。
ANAも今年5月、ホノルル/ダニエル・K・イノウエ空港に新規オープンしたANAスイートラウンジで、同様のシステムを採用していますが(ただし搭乗口C4のみ)、他の空港ではなかなか見られない仕様ですよね。
今回、成田発着のA380を選択した理由の一つに、このラウンジからの直搭乗を体験してみたいということがあったのですが、残念ながらこの日の成田空港行きはコンコースC。
ラウンジから直接搭乗の夢は叶いませんでした。
でも、せっかくドバイまで来たんだし、「一番豪華なファーストクラスラウンジを見てみたい!」ということで、コンコースAへ行ってみることにしたのです♪
コンコースBからコンコースAへの移動方法
ターミナル3直結のコンコースBからAへは、上述の通り無料のシャトルで移動することができます。
出国審査場通過後、「Concourse A」の案内表示に従って進めば、迷うことなくホームへたどり着くことが出来るでしょう。
シャトルを降りたら、正面のエレベーターへ。
3階へ上がります。
エレベーターを降りて、A13~24番搭乗口方面へ進み…
エスカレーターでさらに上へ。
出国審査を終えて約10分ほどで、エミレーツ航空ファーストクラスラウンジのエントランスに到着しました♪
豪華絢爛すぎる内部の様子は、こちらで詳しくご紹介しています♪
コンコースBからコンコースCへの移動方法
なお、コンコースBからコンコースCへ向かう際には、Aへ行く場合と異なり、徒歩での移動となります。
ひたすら「Concourse C」の案内表示に従って進みましょう!20分も見ていれば、十分たどり着くことが出来ると思います。
コンコースAからCへの移動方法
ちなみに、コンコースA↔コンコースCの場合は、コンコースBを経由し、電車と徒歩でおよそ30~40分ほど見ておく必要があります。
言うまでもなく、一番大変な道のりです。
同じターミナルなのにこんなに移動時間がかかるなんて、桁違いの面積ですね!さすがは世界屈指の規模を誇るドバイ国際空港です。
ドバイ国際空港まとめ
ということで今回は、ドバイ国際空港の「ターミナル」と「コンコース」の構造、そして実際に飛行機に搭乗するまでの流れ(専用チェックインカウンターの利用方法やコンコース間の移動方法)についてご紹介しました。
ドバイ国際空港は少し特殊な構造となっていますが、ターミナルとコンコースの関係をしっかり理解しておけば、迷うことはないでしょう。
気になるコンコースAのエミレーツ航空ファーストクラスラウンジについてはこちら↓
コンコースBにあるファーストクラスラウンジもかなり豪華だと聞いていたため、それでも十分なのではないかと一瞬迷いはしましたが、「やっぱりコンコースAまで来てよかった!」と思える素晴らしいラウンジでした。
もはや意味不明なほど豪華絢爛なラウンジは、一見の価値ありです!
2022年に訪問したコンコースBラウンジの記事はこちら。
コンコースCのエミレーツ航空ファーストクラスラウンジについては、こちらでご覧いただけます。
エミレーツ航空ファーストクラスの魅力
エミレーツ航空A380機内の様子はこちらで詳しくご紹介しています↓
今回の旅の目的地、ラグジュアリーすぎるアルマハ・ア・ラグジュアリーコレクション・デザートリゾート&スパでは、一生忘れることのない素晴らしい体験が出来ました!
エミレーツ航空の特典航空券を取るには?
今回のエミレーツ航空ファーストクラスチケットは、JALマイルを使って発券しました。
エミレーツ航空は、いずれの航空連合にも加盟していない航空会社ではありますが、ワンワールドと独自に提携しているため、JALのマイレージで特典航空券を取ることができるのです。
発券までの詳しい経緯は、こちらの記事でご紹介しています!
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